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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Turkey!」 5→6

 評価をどうするかはめっちゃ悩んだ。ただ、最終的に今作のコンセプトを評価しないことには軸がブレるな、と思って加点している。まぁ、色んな意味で歴史に爪痕を残した作品ではあると思う。

 正直、気に入らない部分はいっぱいある。あまりに設定が場当たり的で「何が起こってんねん」というツッコミ待ちの状態でぬけぬけと話を進める姿勢が一番の問題点で、多分その1点だけで駄作認定する人もいるだろうというレベル。そして、個人的にはその判断でも別に間違ってないと思う。タイムスリップものにしたのにそのタイムスリップの条件がぐずぐずだし、タイムパラドクスを扱ったくせしてオチは「その展開はパラドクしすぎでは?」と首を傾げる部分しかない。人気のある時間跳躍設定を借りてきてうわべの刺激だけを狙った適当作品だと思われても致し方あるまい。

 ただ、常々書いている通り、「やりたいことが分かる」は評価ポイントにするべきだとは思っていて……まぁ、「無茶苦茶したかったんやろな」ということは理解できるわけですよ。なんでタイムスリップしたかはどうでもいいんですよ。とにかく「ボウリングで命の取り合いをする展開」まで行きたかったので、人の命をボールで奪える世界に飛んでもらって、わざわざ時間を跨ぐ設定にしたなら、そりゃオチでパラドキシカルなどんでん返しもみせたいじゃないですか。そのための設定を、1クール使って必死に取り繕おうとしてたんですよ。

 この取り繕い方もまたこざかしくてね。5人チームを扱う作品で個々のメンバーにスポットを当てたいってんで転移先の世界にも異なるスタンスの5人の「姫」を用意し、それぞれのペアで話を掘り下げていく形とか、教科書通りのお行儀のいい脚本なんですよ。中盤のダラダラした展開見てて「こんなトンチキ作品のくせしてそこだけマニュアル通りに進めてんじゃねぇよ」とか思っちゃいますよね。でも、そんな展開でもなんとか視聴者の興味を惹き続けようとキャスティングをとんでもないことにしてみたり、挙句そのキャストでオープニングやらせたり……てか、今確認したらこのオープニングにゴリゴリ伏線仕込んでんのかよ。なんかね、このなりふり構ってない姿勢については、評価しないと嘘だな、と最終的には思っちゃいました。

 映像部分にしても、最初は「ボウリングシーンがCGでお堅いのがなぁ」とかいうてたけど、すぐに正規のボウリング場じゃなくて野っ原で始めちゃったから「こんな無茶するならしゃーないか」になるし、青春スポ根アニメだと思ってのに散々人が死ぬシーン描かなきゃいけないしで、雰囲気の統制だけでも相当な苦労があったことが伺えて許せてしまったし。フラットに見たら最後まで作画は安定してたからそこで減点はないのよ。

 ほんと、「深夜の居酒屋で思いついたアイディアをそのまま世に出した」みたいなとんでもねぇ作品ではあったが、形にするためのあれこれは案外真っ当な試行錯誤があった気がする。細かい部分よりもとりあえずのインパクト重視。こういう作品はちょっとずつ出てくる分にはありなんじゃないかな(全部が全部ここまでイカレてると許容しきれないが)。

 
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