最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
鬱への直滑降、第8話。今期のノイタミナは雰囲気が重すぎてついていくのが大変である。おちゃらけアホアニメばっかでも生産性がないとは思うけど、こういう重たくて正座が必要なアニメは時間帯を分けてもらわないと身が保たないぞ。
金融街の破綻がどのような影響を持つか、という、これまであまり明確に描かれていなかった事象が、突然明確な姿を持った。なんと、あのカリブ海は金融街破綻の結果ぶち開けられた、「国のなれの果て」らしい。確かに、1つの家庭から子供を3人消し去ることが出来る金融街の「未来担保」の力を考えれば、規模が大きくなれば国が「無かったことに」なる場合もあるのだろう。そして、その巨大なダメージは東南アジアを経由して日本にも向かい始めている。あまりにも巨大な絶望を前に、公麿は、三國は、どのように対峙していくのか。 ネガティブイベントのみが折り重なった今回、軽めのダメージで済んでいたとばかり思っていた江原の未来も、気づけば大きく大きく削れていた。様々な方策で失われた未来を補填しようと抗った江原も、最後には「無くした未来」に絶望し、考えることを放棄した。「未来」とは、あまりに漠然としているために軽んじて見られる「物」だが、失って初めて、それが無いことの絶望感が理解出来るのである。金融街の策略に丸め込まれて易々と取引してもいいものではなかったのだ。 「金」を巡る価値観と同じように、「未来」を巡る価値観もなかなか一致した見解は無い。公麿が手探りで求める「未来の代償」を竹田崎は「信用」というこれまた不確かなものを取り出して価値を比べているし、かの三國にしても、「未来」を得るための「今」に拘泥し、たくさんの小さな未来を犠牲にする選択をとった。以前宣野座とぶつかり合った時にはどちらが正しいかを選びきれなかった公麿だったが、江原の最期を見てしまった後には、少なくとも三國の方策が正しいとは思えなくなってしまっている。しかし、そこに答えはない。 全ての原因は金融街。それはみな、分かっている。三國は出来る範囲で諸悪の根源に抗おうとしているし、竹田崎など、一般的な住人は自分に利用出来る限りは利用し続けることを目論んでいる。それが最終的にどのような形に至るのかは、既に明らかになっているはずなのに。 この期に及んで、ようやくこのアニメがぼんやりしている理由が判明した。それは、最大の悪であるはずの「金融街」に意志が見いだせないことだ。真坂木という顕現した姿こそ存在しているが、彼の飄々とした態度からは腹の底は見えず、現実に存在しない不気味な道化師には、世界を滅茶苦茶にして人々を困らせる理由は無いように見える。にも関わらず、誰かが金融街に関わってしまうと、その人間は必ず不幸になってしまう、確実にマイナスの取引を強いられているのだ。そこは明確なはずなのに、金融街には意志が見えない。悪意があるのに意志が見えない。今回、東南アジア金融街の崩壊シーンでは、ようやく真坂木の顔を借りて不可解な「悪意」が見て取れるようになったが、それでもまだ、目的が分からないことにかわりない。見えない敵を前に、公麿は何らかの答えを見いだすことが出来るのだろうか。 残すところあとわずかとなってきたこの作品だが、今回一番のインパクトは、意外にも公麿の密かな思い人、羽奈日のシーンだった。金融街とは関係していないはずの一般人の彼女が、「楽しい」と嘯いていた教育実習の想い出を暗い面持ちで廃棄するシーンは、何とも言えない不気味さを持つ。単に「日本そのものが停滞した空気を持っている」ことを描出したシーンだったのだろうか。だとしたら必要以上に重たいシーンだった。そうでないとしたら……何が起こるというのだ? 三國が繰り返す、「C」とは一体なんなのだ? corrupt? collapse? それともcatastropheか? PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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