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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
痛みを伴わない決着は無い、第3話。まさにサブタイ通りではあるんですが、一介の高校生が「けじめ」をつけなきゃいけないってのは、見ていて辛いものがあります。 ここまでのお話はおっそろしく既視感のあるものになっていましたね。何しろ部活で楽器を弾き続ける女子高生が、ご家庭の事情(特に母親の圧)によって部活に時間を割くことができなくなってしまう状態に。練習に参加できなくなると何も知らない部活の連中からはやれサボりだのやる気がないだのと中傷され、家では向き合わなきゃいけない母親が一方的に喚き立てるだけ。頼れる者もおらず、脳裏によぎるのは以前部活を辞めていった仲間のこと。そんな状況で、少女は1人どんな決断をすればいいのか。 そう、北宇治高校、田中あすかの物語だ。まー彼女の場合は必要以上に(ほんと必要以上に)我が強く、練習せずとも周りの連中になど負けやしないという絶対的な自信があったからこそ副部長という立場がありながら飄々と問題をかわしていたが、最終的には全てがぶつかり合い、たった1人の「性格の悪い」後輩の力によってブレイクスルーが起きた。 それでは、今作における滝本はどうだったか。彼女は周りの人員配置の関係で「パート転換からのリーダー」というとんでもない重積を背負わされ、それがすでに望まざる状況だったというので余計な苦労1つ目。さらに田中あすかほど要領は良くないため、母親の望んだ進学ルートでの成果も芳しくなく、学業と部活の二重生活が全く立ち行かなくなってしまったのが苦労の2つ目。そして、1期ではそこまで気にしてなかったのだが、どうにもこうにもこのオケ部は治安が悪い。何かあるとすぐ他人になすりつけようとしたり、そこかしこのパートで陰口が横行したりでどんどん立場が悪くなっていくのが苦労の3つ目。背負いきれない三重苦を受け、ついに滝本が壊れてしまった、というのが前回までのお話。 残念ながらこの高校には黄前相談所は設立されていない。しかし、だいぶニュアンスが違うポジションの後輩・青野君がなんとか頑張った。偶然にも壊れかけの滝本を見つけ出し、彼女が溜めていた事情を一通り知ってのアドバイス。まぁ、先輩に対してかけられる言葉なんてなかなか見つからないわけだが、たった1つだけ出来たこととしては「親言うてもしょせんは一人の人間でしかない。一方的に抑圧されるくらいなら、文句の1つも言って話をしてみろ」という提言である。まぁ、別に青野はそんな意図で言ったかどうかは分からないし、それで問題が根本的に解決したわけでもないが、なんとか滝本の中で1つくらいは縛りを取っ払うことはできたらしい。 「コンクールまでの期間限定参加」。それが滝本の選んだ唯一の譲歩案。部活仲間からはそれでも文句は言われるが、何か1つ「けじめ」をつけろと言われたらそれしかないという落とし所。別に彼女だって母親を邪険にしたいわけじゃない。親の心配は理解できるのだし、先生も言っていた通り、これは部活だけの問題ではない。将来に関わる選択は、慎重に行わねばならないのだ。 部活一筋の人間からは、滝本はどう映っただろうか。もしかしたらこれでも「中途半端」と謗る人間は出てくるのかもしれない。けれど、ここでの彼女の決断は、彼女自身の人生を決定づける、大きくて苦しい決断だったのだ。そのことに、周りの者は文句をいう資格などないのである。 若者の決断は、いつだって身を切るものなのだ。 PR
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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