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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
劇場アニメ月間は続いていく。こちらの作品についてはもっと余裕を持ってのんびり観ようと思っていたのだが、例によってあっという間に上映本数が減ってしまい、近所の劇場では朝イチとドルビーシネマ、そして夕方の応援上映という構成になってしまったために日曜日の朝イチでいくしかなくなってしまったのである。まぁ、早めに行けるのは別にいいんですけどね。 さて、第1章は1年ちょい前と意外に間が空いてしまったことに加え、「まぁ、こんなもんやろ。悪いとは思わんけど劇場で金払って観るにはちと高い」くらいの感想だった。そのために正直にいうとこちらの2章もそこまで大きな期待を持っていたわけではないのだが……なんだろ、悪くなかったですね。個々の要素については賛否の出る部分もあるが、全体的な構成はこちらの方が好みでした。3章構成で完全に2分割したと思ってた1章と2章でこうもデザインが変わることもあるもんなんやね。予想外のものが出てくる楽しさがあったし、3章がいくらか楽しみにもなりました。
<というわけで折り返し。今作はそれなりにネタバレ注意>
まぁ、ぶっちゃけ1章の記憶はあまり残っていないのだが、簡単に引っ張り出しておくとメンバーはかすみん・しずく・エマ・ランジュ・彼方、ぽむ(あと侑)というチームわけで沖縄へ。個々に思いつきでライブをしながら、地元沖縄のスクールアイドルの仲違いの仲裁をしてなんとなく盛り上げてみたり、ランジュが突然出てきたママンに噛みついてちょっとだけ揉めたりした。でもまぁ、全体的にはほんわかムードで進んだし、最終的に侑ちゃんが出てきたことによって荒ぶる歩夢の魂が鎮められてめでたしめでたしだった。1人1人のライブシーンは見るべき点が多かったが、やや散漫な印象は否めず、「まぁ、最終章と言いつつもアニメ放送でやれなかった部分のアペンドみたいなもんだから」くらいで納得はしていた。 しかしこの2章は制作理念がだいぶ変わっている気がする。まず、全ての話が6人の関係性だけで完結している。これって当たり前のことだとは思うのだけど、だとしたら逆に1章の「ポッと出の沖縄アイドルの仲を取り持つ」っていうプロットがイレギュラーだったんだよな。全然思ってなかったけど、ファンからしたら「そんな外野のことはいいからもっと6人にスポット当てろよ」って話で。今回はそこがしっかり6人の話になっている。 そして当然、単に6人を横1列に並べて「かわいいねぇ」というだけではお話に刺激も何もあったもんじゃないので、縦軸として据えられた物語の主人公はミアである。比較すると、一応1章は「ランジュの話」ではあったんだろうか? でもランジュはアニメ本編でもそれなりに目立っていたせいか、そこまでセンターって感じの活躍じゃなかったんだよな。今回はネガ要素のほぼ全てをミアが持っていったおかげでがっつり「センター」になったし、そのおかげでわざわざスクリーンまで赴いて1本の作品として観るインセンティブが生み出された気がする。やっぱりわざわざ集中して1時間ちょいのお話を見るのだから、ウソでもいいから起承転結で何か「1つのお話を見たな」っていう気になりたいですからね。 もちろん、そんなお話をこの尺でキュッと締めるための弊害も無いわけではなく、外側で展開される「グランプリ中止になっちゃった、ごめんね」騒動なんかはなんともとってつけた感があるというか、「なんか雑な形でグランプリが有耶無耶にされたな……」という気になってしまう。3章へのトスはこれくらいしか方法がなかったのだろうが、最初から競い合う形のイベントにしないで丸め込んでおけば手数も減らせただろうし、スクールアイドルたちに余計なストレスを与えずに済んだ気もする。今回のシナリオはミア周りのシリアスだけで充分成立していた気がするので、その後のゴタゴタはちょい浮いていた。 まぁ、最初からこういう流れで決まってたならしょうがないですけどね。文句は言いつつも、それで話が破綻したということもないだろうし、これはこれで「劇場版らしい」大きくまとめにきたシナリオというだけである。ちなみにけろりらのキャラデザで話題になった1章に対し、こちらは従来通りのキャラデザに戻されていたのだが、おそらくシリアス多めの展開はほわほわ沖縄旅行と温度差をつける必要があり、思い切って作画部分でもコンセプトの統一を図った結果だと思われる。同じ作品内でこうして大胆に映像部分も調整するのは面白い試みだ。 などなど、細部にやや不満はあったものの、それでもなお私は「1章よりこっちの方が好き」だ。まぁ、単純に今回の6人の方が圧倒的に推し要素が多かったから、というだけの可能性もあるのだが……以前も書いたけど、私は虹ヶ咲にあんまり強く推してるキャラはいないのだが強いてあげるなら序盤から応援していたのは璃奈ちゃんだし、その関係性の中で愛さんも好きだった。そしてシリーズ後半でググッと上がってきたのが朝香果林という女で、超然とした中に見えるポンコツ要素とか、何かとずるい要素が多くてナイスなキャラに成長していた。後続組ではランジュよりもむしろ栞子あたりの方が応援しやすかったし、全体的に(最強兵器・歩夢を欠くとはいえ)今回のメンツの方が楽しく見られるのは間違いない。 というわけでここからは6人の個々の要素にスポットを当てながら見ていくが、まずはトップを飾ったのは我らが輝く参謀、三船栞子。トップを飾ってライブを披露しちゃうと「今回はこんな感じで行くんで」という前座みたいになりがちだが、ここで今回の舞台の1つである「京都」要素を出し切ってゴリゴリに和テイストによせたライブVも質が良く、やり逃げに近い形でいいポジションをもらったとは思う。その後は裏方徹していたが、ラストのせつ菜たちのプランに乗った時の「各所への根回しは私が」という台詞の「これが栞子だぜ……」という信頼感は尋常じゃなかった。 そして今回のメインを飾る悩める僕っ子・ミアテイラー。まぁ、彼女は本編でも活躍シーンが少なかったし、この辺で改めてご実家との関係を掘り下げてしっかりバックグラウンドを固めるくらいの待遇はあってもよかっただろう。その過程で生まれた嬉しい副産物は「璃奈ちゃんとの硬い友情」。苦悩状態からの脱却が随分あっさりしてた気はするのだが、ちゃんと新たな関係性を見出してくれたことは評価に値する。 そう、我々は女の子どうしの関係性を喰らうだけの化け物なのだ。もっと色んな関係性を見せてくれよ! と思っていたところに繰り出された強めの璃奈×ミア要素はほんとに美味しくいただきました。璃奈ちゃんは自身が「歌えない」というか「前に出られない」過去があったことからミアへはことさらに肩入れしていたし、今回は確実に犯罪レベルのやりすぎハイパーエンジニアリングで世界観をやりたい放題にぶっ壊してくれた。多分京都のど真ん中、京都タワー周辺での私的なドローン使用は違法だと思われます。その後も堂々とハッキングまがいのことをやって余計なトラブルを招いたり、やってることは散々なのだがあの璃奈ちゃんがここまでやってくれているというだけで意味はあるのだ。改造璃奈ちゃんボードをを駆使したALANも面白かったしね。事実上、1人だけ2本のMVがある状態なの、ちょっとずるいよな。 そうして璃奈ちゃんがミアと急接近してこてこてに関係性を積みあげたため、余ってしまいそうだったのが愛さんということになるが、この人は璃奈ちゃんの膝枕だけで満足するような女ではない。そこから手を伸ばしたのはなんと優木せつ菜嬢である。ミアの問題を見て「そうか、スクールアイドルはまもなく終わってしまうのだ」という寂寥に苛まれるせつ菜さん。ことに彼女にとってのアイドルは「想像上の産物」であり、自分と容易く切り離せてしまうからこそ、アイドル時代が終わりを告げることは、「せつ菜」という1つの人格との訣別でもある。思い出にするのも人より難しいだろうし、せつ菜がテイラー家のお家騒動から「インスタントなスクールアイドルという存在」に悩み塞ぎ込んでしまうのも無理からぬこと。そして、悩んでる人がいるならば、誰にだって手を差し伸べられるのが愛さんなのであった。 個人的にはこの「愛さん×せつ菜」の関係性も非常に味わい深く、芳醇な絡みにだいぶ満足させていただいた。鬱憤を晴らすかのように同時に展開された2本のライブ映像もハイカロリーで、今回一番盛り上がったのは実はこの2本、特に愛さんは歌も振りも衣装も何もかもが実に愉快で、多分ここまで作られた10本のライブの中では一番好き。せつ菜さんについても負けず劣らず好き(優木せつ菜さん、北宇治高校に続く「京都駅でライブをやったアニメキャラ」になりましたよ)。 ここまでの物語でほぼ今回のエピソードは完結。おやおやおかしい。もう1人、今回はメインで関わっていた人がいたというのに。朝香果林。なんと彼女はまだヴェールを取らぬ。終盤に時間が迫ってきたところで「これ、果林さんはライブやらん展開なのかよ!」というのでちょっとびっくりしたのですよね。確認したら1章でもかすみんがライブ無しだったようなので5・5・2という初期ラヴニカのギルドみたいな構成になったわけだが……いいですね。陰で暗躍していた女が、最後まで切り札を出さずに今回は埋伏しましたよ。いや、別に彼女自身が今回意図的に潜っていたというわけではないだろう。要所で存在感を示し、ミアのおねーさんとの交渉役、上から腕組みして若者たちの活躍を見守る役を担当し、有馬温泉では世界的ディーヴァと裸のお付き合いまでしたという。この女、どんだけ図太いんだ。最高だもっとやれ。果林さんが「とっておき」ポジションになったのは3章まで見届ける一番のモチベになりましたね。 さて、とりあえず舞台は整い、最後はまたお台場へと戻っていく。改めて13人の選ばれしJKたちの物語の結末を見届けようではないか。最後こそ、やっぱりわちゃわちゃと収拾がつかなくなる可能性もあるのだが……ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!! PR
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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