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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
あけのです。知らん人はもしかしたら読み方間違える可能性もあるので1回ひらがな表記にしておくよ。「あきの」ではなく「あけの」。ちなみにアニソンにも多く関わっているシンガーソングライターは新居昭乃(あきの)。要注意。 さて、そんな明乃であるが、出会って間もなくの記憶が蘇ったりするとごく稀に「あけのん」呼びがでたりもするのだが、本人のキャラを思うと「あけのん♡」とかいうガラでもないし……と思うと自然とぶっきらぼうな名前呼びに収束した。「女帝」という場所限定の呼び方もあるんだけど、そっちも使わなくなって久しいな。ちびらり(明乃がボーカルとして参加してるバンド)のHPがあった時代はよく使ってたんだけども……。 とまぁ、ここまでの話ですでに「よく分かんね」という人もいるかもしれない。明乃さん、多分ここまでの100人名鑑の中でもだいぶ異質な存在だと思うんだ。でも、ここで名前を挙げたいってのが僕なりのこだわりなのさ。
・馴れ初め 馴れ初め云々の前に共通認識として確認しておきたいのだが、声優・渡辺明乃の存在は、声優を追っかけてる人たちからしても、かなり地味な方だと思う。これまでのエントリーは少なからずアイドル性とか話題性が豊富な「らしい」役者たちをピックアップしており、その中からあえて似た傾向の人物をあげるとするなら甲斐田ちゃんあたりに近いだろう。ただ、外画も同時に主戦場にし、アニメでも印象的な脇キャラで声を覚えている人も多いだろう甲斐田ちゃんと違い、明乃の場合は軸足は間違いなく「アニメ声優」だし、主役だってそれなりの数をこなしている。それなのに、何故かいわゆる「声優オタク的な声優文化」の俎上に上がることが少ない。この明乃の独特なスタンス、いったいなんなのだろう。 閑話休題、馴れ初めの話をしよう。明乃との出会いははっきりと覚えていて、「ウィッチハンターロビン」の主人公・ロビン役である。今確認したら「ロビン」が2002年の作品で、デビューはその前年だったらしい(「あぃまぃみぃストロベリーエッグ」という作品レギュラー出演していたらしいが、残念ながら私はその作品は観ていない)。ということは私の中では間違いなく初主役の初遭遇が「ロビン」なのだが、作品自体の雰囲気が割と好きだったこともあり、このヒロインのことがかなり印象に残っていた。何がよかったって……渋いところである。メインヒロインの女の子のくせに、キャラデザもあって別に「可愛い」じゃなかったんですよ。「格好いい」と「綺麗」の中間くらいにいて、声質もかなりの低音。大きなムーブメントではなかったが、確実にこの時点で私の「明乃推し」は始まっていた。 そして驚くべきことに翌2003年には明乃は17本ものアニメに名前がクレジットされている(Wiki調べ)。この「デビュー直後にモブでガガガッと仕事を稼ぐ」という姿勢は、少し前に礼賛したゆーみんと同じ流れ。そう、実は内山夕実の前に、すでに明乃が似たようなルートを通っていたのである。アニメの制作本数の歴史的な差を考えれば、下手したらこの明乃のブーストの方が凄まじかったとすら言えるかもしれない。 さらにその後に「爆裂天使」というアニメでも豊口めぐみとダブル主人公のようなポジションを担当。この作品、実は我が家では視聴できなかったので一切観てないのだが(オイ)、例によってこのくらいの時代は私にとって声優ラジオ華やかなりし時代。ぐっさん(明乃しか呼ばない豊口めぐみの呼び方)とのコンビでのラジオがいい具合にぶっ飛んでて最高だった。観てもいないアニメのアニラジを聴くくらいには、わたしゃ明乃に惚れていたのですよ。 それから後も今日に至るまで、明乃はコンスタントにアニメの仕事で結果を残し続けている。それにも関わらず……なんとも地味なのである。ほんとに不思議な現象。今回のこの記事は、改めて「渡辺明乃はすごいんだぜ」ということを世に知らしめるための中年の主張の場なのである。
・良きところ 出会った時期がちょうど声優という文化にどハマりした時期と被るというのも大きな理由なのかもしれないが、このブログの右の柱にある私の「声優十二神将」の中に明乃は含まれている。まぁ、これを制定したのも相当前なので多分今再編したら「声優16カ国同盟」とかになる気はするが、錚々たる面子に肩を並べられるだけのものを持っていると私は信じている。それなのに「地味」だ。これは何も主観的な判断だけではない。例えば、上でも引用している明乃のWikipediaを見に行ってみてほしい。出演履歴の欄にはずらりと作品が並んで明乃の華々しい経歴が見て取れるが、その上にある(はずの)人物の経歴やらなんやらの記事、めっさ短い。これまで取り上げてきたような有名声優なら、普通はもっと色々と編集されてるはずなのに。基本的に、(私も含めて)オタクが動いてない。これが明乃のあまりに特異な立ち位置を表している気がするのだ。 明乃の良さを具体的に切り出していくと、やはりその声質の独自性が挙げられるだろうか。まぁ、流石に92人目ともなると「誰々みたいに」という引用は可能になるが、やっぱ音質のベースで近いのはゆーみんあたりになるのかな。ただ、明乃はゆーみんよりさらに一段低いところにはいるね。割とクセは強め、決して「綺麗な」声ではないのだが低音の足腰の強さを活かして物騒な役や安定感を求めてのツッコミ役などに回された時にいい武器になる。当然ショタもメインのフィールドであり、本人のロックなメンタリティを活かした悪役や曲者にも迫力が増し増し。オールレンジで戦える上にキンキンと響くことがないので「裏方」に回して使いやすいというのが、ゆーみんと共通した「アルト声優の理想的な闘い方」と言えるだろう。 そしてなんといっても、上での触れ方から分かる通り、個人的にはその人となりも大好きである。若手として出てきたはずなのにだいぶ序盤から太々しかった印象があり、「女帝」という呼び名はバンド内で最年少だったにも関わらずあまりにも傍若無人な態度だったことからメンバーにつけられたものである。生粋のボクっ子という謎の個性を持っており、バンドの日記にはよく「ボクが食べたいのですよ」とメンバーの食い物を掠め取っていく女帝の様子が描かれていたりもした。そんな様子から豪放磊落な破滅的人物だと思われがちなのだが、ラジオで他の役者と絡んだ時には意外に受けのポジションで場を回してくれたり、エロネタを出されて露骨に嫌がってみたり(おぱいがでかいのでぐっさんをはじめとする他のキャストにいじられる機会が多かったのである)。ちなみに、業界の怪物・佐倉綾音を育てたのが矢作パイセンなのは有名な話だが、そんな矢作紗友里が若かりし頃に「To LOVEる」のラジオを2人で担当し、鍛えあげたのは実は明乃である。Wikiに乗っている「ベアさま」というあだ名は「わたなベアけの」から取られたものだが、多分この呼び方してたの、あの番組のパイセンだけである。 そうして業界的にもしっかりキャラは確立している。実力もキャリアも充分。担当したキャラには名作も数知れない。その上で、明乃はしれっと地味なポジションに居続けている。バケモンばかりが揃う大沢事務所の歴史の中で「川澄綾子→能登麻美子→花澤香菜」のリレーの中に、こっそりと紛れ込んでいる。本人がアイドル的活動なんてまっぴらごめんの姿勢だからここにいるのだろうか。それとも、何かステルス機能を施す呪詛などの影響だろうか。詳細は分からぬが、今日も明乃はしれっとそこらじゅうのアニメに潜んでいる。今日もどこかのムーディーなバーとかで、ダンディな「違いのわかる男」たちが「女帝いいよね……」「いい……」みたいな会話をしているに違いない。
・お勧めキャラ3選(改めて、色んな作品を明乃目当てで見直すんだ)
・「Witch Hunter ROBIN」より「瀬名ロビン」 多分最初に明乃の良さを見出してフル活用できた作品がこれなんだと思う。ほんとに渋い作品ではあるのだが、改めて確認したらこんだけ渋いキャスト陣の中によく高校出たての若手が飛び込めたもんだとは思う。
・「カレイドスター」より「アンナ・ハート」 この作品ではちゃっちゃと明乃が私の中のメインストリームと合流しました。アンナはすでに「いいサブキャラ」ポジションに入ってるんですが、「可愛い」声の中に入ってる明乃ボイスはほどよく抑制が効いてて心地よいです。
・「韋駄天翔」より「山登翔」 これは相当マイナー作品に分類されると思うんですが、日曜朝にがっつり1年放送されいてた少年自転車アニメです。すげぇ世界観だし自転車でなんでも出来ちゃうカオスワールド、今放送しても充分ウケると思う。そしてタイトルからもわかる通りに主人公を担当したのが明乃であった。この声質だからね、ショタで声が掛かるのは当然なんだけど、熱血系がいい味出せるんですよ。
・「ARIA」シリーズより「アルバート・ビット/まぁ社長」 大胆な2役。佐藤順一監督作品ということで「カレイドスター」から引き続きのキャストも多いのだが、そんな中でショタに回されたのは必然だとして、愛くるしいマスコットのまぁ社長も明乃が担当してるんですよ。実は明乃さんは意外にこういうマスコットが回ってくることが多かったり。ほんとに節操がない配役。
・「魔法先生ネギま!」シリーズより「絡繰茶々丸」 クール系もお手のものなので、アンドロイドにだってなれます。ただ、茶々丸は作中でもかなり早い段階でネギへの恋心に気づくという乙女寄りのキャラでもあるので、話が進むとどんどん可愛くなるのが素晴らしいのです。「あっちの世界」に行った後の2人旅パートの茶々丸とかいいですよね。
・「うたわれるもの」より「ドリィ/グラァ/ハウエンクア」 なんとこちらは3役ですよ。まぁ、ドリグラは双子なので1キャラカウントでもいいけど。個人的にはハウエンクアは作中でも一番に好きな悪役でして。卑小な部分やえげつなさがほんとにスカッとするくらいに発揮されるんですよ。好きすぎてその年のグランプリでは男性キャラ部門の1位に選んだくらい。
・「コードギアス」シリーズより「ヴィレッタ・ヌゥ」 明乃さんの特性の1つに「黒人キャラ任されがち」というのもありますね。ヴィレッタさんはさ、キャラとしては割と不遇なんだけど、どっちかというと中の人の不遇な逸話の方が印象に残っているかもしれない。→ スパロボが大好きだった夢見る少女の明乃ちゃんは、サンライズアニメでレギュラーに抜擢されることになって「いよいよボクもロボに乗って戦えるんだ!」とウキウキしてたら、ヴィレッタさん、ロボにほとんど乗ることなく、記憶を飛ばし、よりによって扇と結婚して子供までできちゃったっていう。
・「灼眼のシャナ」より「“夢幻の冠帯”ティアマトー」 これも面白い役だったよなぁ。何しろ「ほとんどしゃべらねぇのに喋る時はほぼ四字熟語だけ」という意味不明なヘッドドレス役(!?)。シャナをやってる当時は明乃さんは相方のヴィルヘルミナ役・伊藤静あたりとの絡みが多くて、ラジオとかでいいどつき漫才を披露してくれてたのがよかった。
・「ソウル・イーター」より「リズ・トンプソン」 おっぱいがでかい。中の人同様に苦労人よりのポジションではあるが、元々が銃ということもあってやるときゃやる思い切りの良さが魅力。やっぱガラの悪い明乃さんは見てて楽しいんだから。
・「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」より「クロキ・アンジュ」 やったね! ロボに乗れたよ! いや、これ以外にも多分すでに色々と乗ってるんだろうけども。アンジュは、元々仲間意識の強かったチームに後から加入する追加戦士的な役割のキャラなのだが、マシン搭乗時に人格が豹変して罵詈雑言とすら言えないような支離滅裂な言葉を吐き続けるというとんでもねぇキャラ。やっぱガラの悪い明乃さんが(略)。
・「Free!」シリーズより「松岡江」 この感じ表記で「ゴウ」ちゃんと読む、野郎だらけのムシムシした作品の中で一服の清涼剤となる貴重な女性……だが筋肉フェチである。残念。ゴウちゃんは明乃さん史上最も真っ当な形で「ヒロイン」を任されたJKであり、多分数あるキャラの中でも最高音を頑張って出している。そして当然のように兄の凛(成長後のCVは宮野)の幼少期の声もやっている。便利。
・「OVERLORD」シリーズより「ハムスケ」 マスコットかわいい明乃さんの代表例。一応は「森の王」だったはずなんだけどね……威厳を発揮する機会はほとんど与えられず、秒で単なる可愛いハムスターになっていた。シリーズが進んでもちゃんと癒し系キャラとして登場してくれてるのは嬉しい。
・「僕のヒーローアカデミア」より「ミッドナイト/緑谷出久(幼少期)」 ここでも兼ね役。ほんとに使い勝手がいいので各所で2役も3役も任されるのが明乃さんの巧さの表れと言える。キーとなる「幼少期のデク」であり、頼れる先生役であり。おっぱ(略)
・「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズより「アクシズ教のおばちゃん/シルビア」 知らない人から見たら「なんやこの役は」と思われるかもしれないが、伝説となったセリフ「飲めるの」を発したおばちゃんである。そしてこの大活躍(?)が評価されてか、明乃さんはめでたく劇場版のボスキャラである魔王幹部・シルビアも担当。こちらもおっぱ(略)いいキャラであった。
・「新幹線変形ロボ シンカリオン」より「スザク」 変形ロボット少年アニメに登場ということでショタだと思われたかもしれないが、意外にも「敵組織の女性幹部」というポジションで登場。そして1期の敵組織キトラルザスはみんなしてほんとに良いキャラだったんすよ。スザクさんはその中でも作中での変心が印象的なキャラで、素直に「格好いい」と思えるナイスポジション。
・「ゴールデンカムイ」シリーズより「チカパシ」 ショタというよりもクソガキな明乃さん。下ネタエロネタなんでもござれ。この世界線でもインカラマッ(麻美子)との絡みが多いあたりに中の人の執念を感じる。
・「トロピカル〜ジュ!プリキュア」より「ヌメリー」 立て続けに「朝アニメの敵幹部」役。ヌメリーさんはさ、正直割と序盤から「あんま悪い人じゃなさそうだな」って思えたよね。それでいて後回しの魔女様への忠義心みたいなものもちゃんと見えたし、最後のプリキュアとの連携も自然だった。気だるそうな明乃ボイスからしか得られない栄養素は確実にある。
・「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」より「ニーソックス」 共演作も多く、同い年の声優・藤村歩から引き継いだ「二代目」ニーソックスさんだが、彼女の生真面目さと可愛らしさをきちんと受け継いだ好演になっていたんじゃなかろうか。おれァ4人の中じゃニーソックスさんが一番好きなんだから。僅差でスキャンティ姉様だけど(え、天使は?)。
・「TO LOVEる」シリーズより「結城リト」 なんやかんや言って、結局一番知名度が高い明乃キャラってリトになる気はするんだよな。「リトのキャストが男だったらTo LOVEるのアニメは広がりがなかったかも」と誰かが言っていた気がするが、実際、エロネタをどれだけやり散らかしても真ん中にいるのが明乃さんであればあんまりそれがやらしく残らない印象はあるんだよな。ちなみにリトさんは不定期で性転換するので、ちゃんと女性らしい声の使い所もある。これもまた違う形の兼ね役と言えるのかもしれませんね。
若かりし頃、明乃さんはボクっ子であることを突っ込まれて「いつまでボクっていう言い方を使い続けられるかも分かんないけど」みたいなことを言っていたが、喜ばしいことに2025年現在においても、明乃さんは立派に「ボク」である。もう、ここまで来たら大丈夫よ(何が?)。
・関連リンク集 銀河機攻隊マジェスティックプリンス #013 「孤高のエース」 新番チェック・New PANTY & STOCKING with GARTERBELT
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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