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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 本日2人目の声優はこの人、えみりんでございます。この人も呼び方については微妙にブレてまして、「えみりん」呼びしたい時があるけどそこまで(私自身の呼び方として)定着している自信がなく、漢字で書いた時の字面が強いこともあってフルネームで記述することのほうが多いです。でもまぁ、せっかくの機会なので今回はえみりんでいきましょうよ。可愛いあだ名で呼ばれる権利を存分に有する、可愛い人ですから。

 




・馴れ初め

 えみりんとの出会いについて、実は前にもちょっと触れたことがあるのだが、彼女については、「出会いの第一声でビビッと来た声優」というカテゴリの、私の中での記念すべき第1号だったという(もしかしたら後になってから捏造してるかもしれない)記憶がある。いや、でも多分これは本当。我々声優オタクってのは、当然アニメを観ながらいろんな声に耳を傾けてるわけですが、そのほとんどは「あぁ、この人の声だぁ」と既知の声優の活躍を確認して喜ぶところにリソースを費やしている。しかし、ごく稀に「? なんだ今の声は、気になる!!」ってんでキャストロールをワクワクしながら確認することもある。いわゆる「変な声声優」で多く起こる現象ではあるが、時にこれが「別に変な声じゃないのに、なぜか心惹かれる」という形で現れることがある。これまで当企画で登場した声優の中では例えば悠木碧はこのカテゴリに該当するし、底知れぬ輝きを放っていた種さんもそうだ。「曰く言い難いが何故か引き込まれる」というのは、理屈が分からず再現性のない現象なので、ある意味で一番楽しい瞬間と言える。

 そして、そんな「理屈のつけられぬ邂逅」を果たした第一例が、えみりんだった気がしているのだ。時は2006年、私も声ヲタとしてそこそこの経験値を積み始めたくらいの段階だが、この年に愛好していた「ふしぎ星のふたご姫」の中で登場したシフォンというキャラがえみりんとの出会い。多分知らない人の方が多いだろうから少し解説しておくと、「ふたご姫」は土曜朝に放送された子供向けアニメだが、一応は2年間放送されて当時は「これ、おジャ魔女みたいに長く続くんじゃ」と期待したりしなかったり。レイン役を務め上げた後藤(強)さんの出世作でもある。そんな「ふたご姫」がすっかり気に入って、続編として始まった2年目の「ふしぎ星のふたご姫Gyu!」を視聴していた時に、新たに始まった「学園編」のサブキャラとして登場したのが、ちょい委員長風味を醸し出すクラスメイトのシフォンだった。

 そりゃま、幼女向けアニメなので可愛いキャラといえば可愛いのだが、別にそこまでクリティカルなメインキャラというわけでもなく、さらっと流されてもおかしくないポジションだったのだが、私の印象は「なんだこの可愛い声は」だったのである。Wikiによればこの年でえみりんはデビュー3年目、ちょこちょこサブやモブをこなしてようやく手に入れたレギュラーキャラ。そんな下積み時代に現れたきらめきに、一気に心掴まれてしまった。もう、これはほんとに理屈じゃない。この企画ですでに何度か出てきている「言語化もカテゴライズもできないけど、好きなもんは好きなんだからしょうがないだろ」枠である。いや、でもほんとにキャラもこなれてたし、全然新人っぽさは感じさせない堂々たる仕事ぶりだったんだよなぁ。私は数あるキャラクターの中から特にシフォンだけを気にして視聴するよになってしまったのである。

 そして間をおかず、同年夏クールからは「でましたっ!パワパフガールズZ」という「パワーパフガールズ」の日本版アニメがスタートし、こちらではえみりんが主役のブロッサム役に抜擢。私としても「なーんだ、主役を務められるような子だったんじゃないか。そりゃ気にいるのも当然だわ」と妙な納得。因果関係がおかしくはなっているのだが、この当時はまだそこまでネットで網羅的な情報が得られたわけでもないので、私は「売れっ子声優の加藤英美里」としてその時点でとっとと1軍昇格を決めたのである。

 あれから20年、思い返してみるとえみりんと出会った時のような衝撃はまだ両手で足りるくらいしか経験していない気がする。なんとも不可解な、それでいて原初的な声優オタクの喜びを味わわせてくれたえみりんについては、どうしても特別な思い入れを持って聞き込んでしまうのである。

 

 

・良きところ

 可愛いところです(堂々と)。さぁ、これまた何度か出てきたパターンですが、えみりんについては声優としての演技もさることながら、どうしてもご本人の人となりに惚れ込んでしまっている部分も多くてですね。ありがたいことにその要素はしっかりと役者業にも反映されているので、理屈抜きでファンとして見守るのになんら恥じることもなく。

 いや、でもほんとにこの方は可愛らしいんです。ルックスがとかそういう次元じゃない。なんかねぇ、ほんとにいるだけでその場の雰囲気がパッと明るくなるような、天性の「陽」の気があるんですよ。笑顔が最高にいいんですよね。ちょいタレ気味の目が笑うと細くなって、三日月のような理想的な「笑顔」になります。アハハとはっきり粒立った音で奏でられる笑い声と、分け隔てなく周りを立てる気遣いの様子が共演者にも「陽」を分け与えてくれているようです。ちなみにえみりんおすすめオプションは「メガネ」です。

 これまで取り上げてきたラインナップで比較するなら、奇しくも事務所の後輩だった大久保瑠美が近いところにいる気がして、るみるみも持ち前の「可愛い」の強度があまりに高く、2人が揃った空間がとんでもねーハレの場になるなんて奇跡が幾度となく目撃されてるわけですが、えみりんの場合にはるみるみが堂々と振りかざしていた毒っ気もほぼなく、カラッと、あっけらかんとした明るさに突き抜けている。おかげでキャラとしては「底抜け馬鹿」とか「理屈抜きの明るさ」を武器にするタイプが殊更に強く、えみりんボイスのたった一言で全てが救われたり、全てがどうでもよくなったりする。作中でも1人だけ空気を読まずに独自路線を突っ走るキャラがやたら多いのも特徴で、「明るく楽しい」と思っていたその声質が思い切り異界に足を突っ込んだりすると、そのテイストがぐるりと裏返って化け物じみてしまう、なんてのも多くのファンの知るところ。とにかく声のトーン自体に意味合いが乗りすぎている。それがえみりん最大の強みなのだ。

 あとはまぁ、そんな生まれながらの陽の気を武器としながら、その生態が実に我々好みの陰にも溶け込んでいるのも不可解な魅力でしてね。業界一のゲーム廃人としても知られるガチっぷり。だからこそメガネが似合うぞ加藤英美里。ある時期を堺に趣味でカメラを始めたことで日々SNSに上がる写真を見ていると「これは……陽キャ感か? いや、単なる一人上手にも見えるが……」と、キモいオタクのために種々の妄想のタネを提供し続けてくれるサービス精神に頭が上がらない。ある意味で、「オタクの求める声優像」の頂点に君臨し続けるその姿勢、願わくは、未来永劫可愛くあり続けますように。

 

 

・お勧めキャラ3選(「可愛い」という言葉を少し控えないと)

 

・「ふしぎ星のふたご姫 Gyu!」より「シフォン」

 というわけで我が人生でも屈指の素敵体験を与えてくれたシフォンから時代が始まりました。今にして思えば2期目になるとほんとにキャラも増えて、キャストだって尋常ならざるラインナップがひしめき合ってた中、新人声優がしっかり爪痕残せたキャラってだけでもすごいんよ。朝アニメ向きの声ってことですわ。

 

・「出ましたっ!パワパフガールズZ」より「赤堤ももこ/ハイパー・ブロッサム」

 ね、朝アニメでしょ? ブロッサムは非常に分かりやすい元気っ子キャラなのでえみりん入門としても最適な設定です。今気づいたんだけど、そんな英美里なのにプリキュアへの出演履歴ってほぼゼロなんだよな。なんでだ?(なんでって言われても)

 

・「らきすた」より「柊かがみ」

 ある意味で一番有名なえみりんキャラ。「まともに始めなさいよ」の一言で一世風靡した伝説のツンデレは、その後も地元町おこしのゆるキャラとして永劫祀られることになったという。ツッコミポジションにいる時のえみりんも安心感パないのよね。

 

・「黒執事」シリーズより「メイリン」

 えみりん+メガネの特攻バフ。いや、そういうキャラじゃねぇ。愛嬌のみで勝負をかけるヘンテコですだよメイド。しかしてその正体は。ファントムハイヴ使用人チーム、今の時代では信じられねぇようなキャスティングだよな。

 

・「ソウルイーター」より「ブレア」

 Wikiの中でわざわざ「初めてのお色気キャラを演じた」って書かれてピックアップされててワロタのでせっかくだから。確かに、えみりんボイスの共通点は「乳がない」であるべきなのに。乳のなさでいえば多分るみるみを上回る! まぁ、ベースが猫のキャラだから例外処理だな。

 

・「ささめきこと」より「鳥追きより」

 さぁ、ここなわけですよ。キョリちゃんこそがやはり英美里ボイスの真骨頂といえるのではなかろうか。なにしろキョリちゃんといえば「Kuuki YOmanai」女の代名詞ですからね。その底抜けの明るさに救われる空気もあるんです。

 

・「〈物語〉」シリーズより「八九寺真宵」

 かみまみた。空気を読まず、ロリで神様と三拍子揃ったハイパーえみりん幼女。ほんとに今作ヒロインズの「1人1人が全員ボスキャラ」という設定は徹底してやがる。キャラデザの渡辺明夫は当然八九寺が一番好きなので、「帰り道」の映像が一番素晴らしいのは必然なのである。

 

・「バカとテストと召喚獣」より「木下秀吉/木下優子」

 イレギュラーえみりん。性別を飛び越えてるのか、飛び越える寸前で踏みとどまっているのかはよく分からないキャラクター。こういうところで起用されるキャストってのは、やはり何かしら「怪しさ」というか「底知れなさ」を孕んだ役者なのだろう。

 

・「ベン・トー」より「著莪あやめ」

 おっぱいがあるので英美里キャラとしては例外です(?)。シャガさんについては、キャラの立て方もさることながら、なんといっても活躍回である4話OPが印象的で。上述の「帰り道」にも負けない、えみりんヒストリーに残る秀作なのですよ。

 

・「ゆるゆり」シリーズより「大室櫻子」

 これもまたえみりんイデアの1つの姿。クソバカ面倒可愛い系女子。どれくらい可愛いかというと、あまりの可愛さに劇場公開するスピンオフまで作られちゃうくらい。えみりんキャラって百合っぽい風味を出すこともそれなりにあるんだけど、毎回一筋縄ではいかない関係性になるのよね。

 

・「プリズマイリヤ」シリーズより「嶽間沢龍子」

 ほらやっぱりこの方向性。頭空っぽの方が夢詰め込めますからね。タッツンは単なるバカで終わらずにしっかりと作品をエロい方向に持っていく努力もしてくれていたので実は案外技巧派。クラスメイト軍団、改めてキャスティングのカロリーが異常だ。

 

・「ログ・ホライズン」より「アカツキ」

 くノ一かわいいよくノ一。一応は真っ当な「メインヒロイン」であるはずのアカツキだが、あまりに世界が広がって女性キャラが増えちゃったもんだから、途中から便利アイテムみたいな性格も付与されてしまった感がある。でも彼女の真っ直ぐで不器用なところはいつだって癒しでしたよ。ヒロイン候補の次席にてとらちゃんを置いてた私としてはね。

 

・「OVERLORD」シリーズより「アウラ・ベラ・フィオーラ」

 ゆーみんキャラのマーレとニコイチではあるんですが、その場合に「男の子」キャラをどちらに回すかというのでだいぶ嗜好(性癖?)が試されるキャスティング。まぁ、性格的には間違いなくアウラがえみりんボイスになるわけだが。

 

・「小林さんちのメイドラゴン」より「才川リコ」

 世界の中心でぼへぇを叫ぶ禁断のロリ百合界隈。こうして並べてみると、どうにもえみりんボイスは「ロリなんだけどただのロリでは終わらんぞ」みたいな信念が感じられますね。才川は劇場版では遠因的に世界を救う手助けをしているようなものなので、この世界では英雄です。少なくともカンナにとってはスーパーヒーローだよ。

 

・「SPY×FAMILIY」より「ベッキー・ブラックベル」

 才川と並べるのはあまりにあからさますぎるが……やっぱりえみりんボイスの突き抜けたKYパワーってのはこういうポジションに置いとくのが一番いいのでしょうね。多分「おせっかい」も声にナチュラルに宿ってる属性なのだと思われる。

 

・「メダリスト」より「高峰瞳」

 瞳先生の声がえみりんというのも嬉しい誤算というか、ちょっと想定していなかった方向でのキャラ付けが想像以上の効果を生んでいる気がします。もともと持ち合わせている確固たる実力と、どうしようもないくらいの人の良さのパッケージ。ロリじゃなくても「可愛い」しか出てこない。

 

・「BanG Dream!」シリーズより「上原ひまり」

 えみりん的世界構築の最右翼でもあり、えみりんキャララインナップの中ではおっぱいのサイズが最右翼でもあり……。Afterglowの(中の人の)中では最年長なんですが、全くそんな感じがしないあたり、ひまりの「リーダーなんだけどまったくそんな感じがしない」と本当にマッチしている。でも間違いなくこのバンドはひまりが作り上げている。明日に向かってエイエイオー。

 

・「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズより「キュウべぇ」

 えみりんヒストリーにポカリと口を開けた大穴。その異質さこそがこの世界を作る、最低最悪のインキュベーター。それでもなお、まだ心のどこかに「可愛い」は残っている。そんな絶妙すぎる仕事はえみりんに任せるしかなかったということなのだろう。あらゆる要素が不協和音を奏でる作品世界において、今日もきゅっぷいと全てを飲み込む。

 

・「めだかボックス」より「不知火半袖」

 キュウべぇを差し置いてトリを飾るのは泣く子も黙る悪食の王、半袖。私がめだかボックスが好きすぎることは有名な話だが(?)、最初期から半袖が好きすぎるが故の偏愛であり、その半袖にえみりんボイスが付与されたことで世界は完成を見た。アニメ化前のボイスコミック版から唯一キャストに変更がなかったのが半袖だけだったという事実が、「あまりに魂レベルで繋がってしまった」ことの証左であろう。えみりんボイスは今日も行く。空気など読まずに、正喰に。

 

 ずっとえみりんの写真見ながら記事書いてました。幸せでした。

 

 

・関連リンク集

化物語 第五話 「まよいマイマイ 其ノ参」

番組感想・ささめきこと

魔法少女まどか☆マギカ 第8話 「あたしって、ほんとバカ」

ゆるゆり 第2話 「私とあなたと生徒会♥」

ベン・トー 第4話 「豚肉生姜焼き弁当 852kcal

新番チェック・めだかボックス

○謎のオープンキャンパス at 京都文教大学

鬼物語 第20話 「しのぶタイム 其ノ肆」

○声優イベント「えみりとるみの京散歩」

新番チェック・メダリスト

 
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