最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」 5→6 馬鹿なことって素晴らしい、そう教えてくれた作品。何事も突き抜けるというのは非常に大事なことで、この作品も徹底して、徹底し抜くことによって得られた何かが間違い無く存在している。ただ、そのために払った犠牲も大きいとは思うが…… あまりの密度と無体なネタ回しのおかげで、個人的にはNGとも言える「本気で観ない」という視聴体勢を取ることになってしまったのは汗顔の至り。でもね、これね、本気で真正面から視聴しようとすると、翌日の生命活動に支障を来しそうなレベルだったんですよ。とにかくすごいんですよ、良い意味でも、悪い意味でも。去年も「ミルキィホームズ」「パンスト」などの「観ててキツくなるレベル」のギャグアニメはあったけど、この作品の場合、それらとも違って、本当に体力が削られる何かを持っていた気がする。それが何だったのかは定かでないが、再視聴する勇気と力を手に入れた時に改めて考えてみたいものだ。 作品コンセプトが「昭和70年代」ということで、掘りだそうと思えば12話のシリーズからはみ出るくらいの大量のネタ要素が転がっている。それを出し惜しみすることなくとにかく詰め込んで詰め込んで詰め込んで詰め込んで、そして作品として破綻しないレベルに収める。これだけでも脚本家にはとんでもない作業量。監督構成を全て切り盛りした米たに監督の辣腕には惚れ惚れするばかり。そして、ネタがひどいものなのだからその話題性だけで突っ走る作品作りというのも可能だったはずなのだが、それだけで妥協することなく、画作りの側面からも積極的にチャレンジを仕掛け、並み居るライバル作品の中でも屈指の高品質を実現させた。改めて考えれば、これほどまでに贅沢な出来上がりはなかなか見る機会もないのではなかろうか。 永井豪作品という土台は、絵に要求するレベルはあまり高くないものだったろう。適当に描いても「味があるね」とかいえばごまかせるレベルだし、この作品を好んで見るような視聴者層は、そこまで画質自体には拘泥しない人間が多いと思われる。その上で、ブレインズ・ベースの無駄遣いとすらいえる全力投球。永井豪漫画+キムタカによるコテコテの現代エロ絵柄という夢のコラボレーションは、アニメにおける大きな1ピースを必要以上の満足度で埋めてしまった。基盤が安定したからこそ、数々の「遊び」を好き放題画面に放り込めたし、最終話のあまりに酷すぎる画面のカオスなども導入できた。やりたいことが明確だったからこそ、それを表現するために必要だったパーツを全て集めきることが出来たのだろう。 でもまぁ、本当に疲れる作品だった……アニメ視聴は体力勝負とはいえ、ここまで露骨にHPが削られる経験もなかなかない。体力がありあまる若い時に観ておくべきだな。良識が疑われそうな発言だが、「昭和ネタが分からない若い人にこそ積極的に見て欲しい」作品といえるかもしれない。永井豪を観て育った子供は、きっと立派な大人になるに違いない。 そして、最大級のお疲れ様はやはり中の人に贈られるべき言葉だろう。作品が「昭和」ということもあり、毎回のゲストキャラも含めてあまりに贅沢すぎるラインナップを取りそろえた本作キャスト陣。メインを張った山口勝平、能登麻美子、(あと子安)の3人はもちろんのこと、加藤精三、大塚周夫、銀河万丈、若本規夫、飯塚昭三、家弓家正などのプレッシャーが半端じゃない。大オチに野沢雅子・坂井寿美江というのも仰天である。まさに世代を超えた夢のコラボレーションだ。こういう遊びがあるからネタ作品というのはやめられない。 そんな中で、今回敢えて敢闘賞を贈りたいのは、ハルミ役の川澄綾子である。既にベテランの域に到達した我らが川澄であるが、今回は久し振りにその存在感をフル回転させてくれた。この手のギャグ作品は突っ込み役の善し悪しで生き死にが決まると言っても過言ではないが、その重責をたった1人で乗り越えてしまったのは圧巻。やはり私のような世代は、彼女の声から逃れることは出来ないのであろう。川澄フィーバーに時代の終わりは無い。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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