最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「C」 6→4 こまめに感想は書いていた作品ですが、改めて読むと「分からない」の連発ですな。そして最後に与えられた結論も「分からない」って、どんだけですか。もちろん、「分からない」なんて間抜けな感想は受け手としてのこちらにも責任が無いわけではないのだろうが……この作品に関しては、流石に全面的にこちらの責任とは思えないのである。 テーマ設定のチャレンジ精神は、素直にすごいと思えた部分。「経済活動」というテーマは本当に画面に表しにくいもので、それを具体的なバトルに絡めて物語を作っていこうという発想は、なかなか常人では思いつかないものだろう。そして、中村健治の持つ独特な表現スタイルが、この曖昧模糊としたテーマを構築するのにそこそこフィットしていたのも事実だと思う。怪しさ全開でその全容が最後まで分からなかった金融街のデザインもそうだし、具体的なバトルの結果と、それが表れる現実世界の分かるようで分からないリンクの構築など、デザインとして処理されるおかげでなんとか整合性が保たれている部分はあった。普通の画面でこれらの要素を抽出しようとすると、それこそ訳の分からない雰囲気アニメに徹するしかなかったはずだ。 しかし、そんな頑張りはある程度評価した上で、やっぱり「分からない」という状態は満足とはほど遠い。嘘でもいいので「何か分かったふり」だけでもしてくれれば1つのシリーズとしての落とし前はついたと思うのだが、クリエイターの性分なのだろうか、そこは中途半端な結末を許さず、「分からないものを分かる必要なんて無い」という、突き放した結論だけが用意されていた。これを是とするか否とするかは、意見の分かれるところではなかろうか。私個人の意見は、何度も繰り返すように「やや否」である。 1つ1つのファクターを解体していくと、色々と評価したいポイントは転がっている。アセットの独特過ぎるデザインと、雰囲気だけなのにどこか理路整然としているように見える奇妙なバトル。そして主人公すら意味が分かっていなかった金融街の企みと現実世界の「未来」の概念リンクなど、思いつきとしては新しいものだし、それが画面に現れると見たこともない効果を生み出していた部分も多い。そうした断片を細かく加点法で見ていけば、やはり中村健治という人物は奇才であると思う。「C」という収納先におさまるベストな物語は、やはりこれだったのか、という気もする。しかし、それはあくまで全てを見終わった後に受け取った結果論であり、そこを目指して作品構築を狙う「ゴール」ではない気がするのだ。前作「空中ブランコ」があまりに見事な作品だっただけに、そのあたりの齟齬がちょっと大きく見えすぎたのは、非常に残念な部分であった。 でもまぁ、やっぱり1ファンとしてどこか邪険に扱いたくないのも事実なんですよ。そうだ、中の人の話をすればいい。最終話で見事だったのは真朱とQの対話。特に後藤沙緒里がここまで激情を露わにする役を貰ったのって初めてじゃないかな。普段なかなか聴けないトーンだっただけに、強烈な印象を残してくれた。しゃおりも気づけばいっぱしの声優になったものである。そして戸松だ。「あの花」と連続していたので、今期のノイタミナは一大戸松アワーになっていた(同時に櫻井孝宏アワーでもあったが)。あなるとはまた違ったストレートな戸松像ではあるのだが、捻らない「まっすぐな」真朱の造形は、どんな絵柄でも、どんな設定でも最終的に「可愛いなぁ」と思えるものになっていた。今作独特のアセットとアントレの接続の演出も、そうしたアセットの魅力を出すのに一役買っていたかもしれない。今後は、どこぞのメロンパンやたいやきのように、真朱のファン達はカップ麺を片手に会合を開いたりするんだろうか。何それ怖い。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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