なかなか素敵なアレやコレの復帰が地味に嬉しいニュースかもしれません。
「Oblivion Ring/忘却の輪(ALA)」 U
ジェイスを巡る製作チームの反省に「プレインズウォーカー対策は減らすべきじゃなかった」というのがあったらしいので、そゆこと。地味にアンコに格上げされているぞ。
「Mana Leak/マナ漏出(M11)」 C
鉄板。カウンターはほぼ現行通りだな。
「Call to the Grave/墓への呼び声(SCG)」 R
意外なところからの再録は、当時地味だったけど書いてあることは格好良い。今再びのゾンビデッキへ。
「Smallpox/小悪疫(TSP)」 U
魅惑の「時のらせん」環境からは、地味な活躍をしたナイス悪役が復活。色々と使い甲斐のある、いいスペルだと思いますです。
「Fog/濃霧(M11)」 C
意外なことに、ちょいちょい構築にも顔を出したりするんだよね。
「Pentavus/ペンタバス(MRD)」 R
「トリスケリオン(M11)」と入れ替わりかな。次で合体して「トリスケラバス(TSP)」っていうオチ。
「Solemn Simulacrum/真面目な身代わり(MRD)」 R
まさかのインビテーショナルカードが復活! 「アドバンテージのかたまり」はまさに彼のための言葉だ。イラストから顔写真は消えているけど、スリムで格好良くなってます。
「Thran Golem/スランのゴーレム(9ED)」 U
地味キャラだけど、実は1度再録経験あり。未だにドミナリアンサーガの地名が出てくるあたり、やっぱりmagicの中心はあの世界なんだなぁ。
「M10ランド5種」 R
ここも継続。2色ランドも本当にお手頃価格で手に入るようになりました。
Benalish Veteran ベナリアの古参兵 (2)(W) C
クリーチャー・人間、兵士
2/2
〜が攻撃するたび、〜は+1/+1の修正を受ける。
いそうで案外いなかった、すごく特徴の薄いコモン。名前にはベナリアなんて懐かしい地名も登場し、再録カードなのかと思ったらこれが新規カードだという。製作チームも努力した結果がこれなのかねぇ。一応近い効果としては「サルタリーの強兵(TMP)」がいるけど、コモンの基本ダメージパーツとしての性能は段違いなので、あんまり比較になってない。まぁ、普通。今回はグリフィン多めで地上戦力が不安なので、このくらいでも充分過ぎる働きではあるな。
Grand Abolisher (大いなる撤廃者) (W)(W) R
クリーチャー・人間、クレリック
2/2
あなたのターンの間、あなたの対戦相手は呪文を唱えられず、アーティファクトや、クリーチャーや、エンチャントの起動型能力を起動できない。
しれっと出てきた白熊の新作だが、書いてあることはかなりえげつない。何しろあの「ザルファーの魔道士、テフェリー(TSP)」の能力の一端を保持しているのだから。こいつさえ立っていれば、もう自分のターンに恐れるものはない。カウンターも、コンバットトリックも、ターンエンドの大技も。これだけの安心感が購入できて2マナぽっきりなら、そこまでコンセプトを固めたデッキでなくとも、シンプルなアンチ手段として使っていけるのではなかろうか。現在なら例えば「ヴァラクート」だったら「砕土」や「カルニの心臓の探検」のエンド起動を阻害したり、「召喚の罠」なんてウザいカードもシャットアウト。こちらのターンになってしまえば、インスタントでこいつが除去られる心配もほとんどない(唯一土地の起動型能力だけは起動できるのだが)。これ、メタ次第ではかなり嫌な存在になりそうなんだけど。
Timely Reinforcements 機を見た援軍 (2)(W) U
ソーサリー
あなたのライフがいずれかの対戦相手よりも少ないなら、あなたは6点のライフを得る。あなたがいずれかの対戦相手よりも少ない数のクリーチャーをコントロールしているなら、1/1で白の、兵士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
白がたまに思い出すのが、「不平等な平等」というシステムである。古の「天秤(4ED)」を皮切りに、「土地税(4ED)」、「平等化(ODY)」など、他人が自分よりも豊かな状態にあることをやっかむ能力だ。大体きな臭いカードになることが多いのだが、今回はライフとクリーチャーだけなので、そこまで怖いスペルではない。もちろん3マナでトークン3体はなかなかのパフォーマンスであるし、さらにおまけに幾ばくかのライフも得られれば儲けもの。過去の「白黒クトークン」における「幽体の行列(SHM)」みたいな動きも無くはない。
Chasm Drake 地割れのドレイク (4)(U) C
クリーチャー・ドレイク
3/3 飛行
〜が攻撃するたび、対象の、あなたのコントロールするクリーチャー1体はターン終了時まで飛行を得る。
5マナ3/3フライヤーというとコモンの花形であるイメージなのだが、実は基本セットでは非常にレアなステータスだったりする。M11には1体も存在していなかったし、過去5年の基本セットを探しても、「エイヴンの風読み(10ED)」が1体存在しているだけなのだ。つまり、このクリーチャーは実に貴重。リミテッドならライバルがいない世界を自由に飛び回ることが出来る……といいのだが、緑には2/4到達「大蜘蛛」、白には2/4飛行の「流浪のグリフィン」と、負けはしないが勝てないカードはそこそこあった。なーんだ。ただし、オプションの能力があるので3/3フライヤー界ではトップクラスの打点が狙えるのは確か。青のビートの要となりそうだぞ。
Sphinx of Uthuun ウスーンのスフィンクス (5)(U)(U) R
クリーチャー・スフィンクス
5/6 飛行
〜が戦場の出たとき、あなたのライブラリを上から5枚公開する。いずれかの対戦相手は、それらを2つの山に分ける。その内1つの山をあなたの手札に加え、残りを墓地に置く。
変な名前だな、うすーん。なんかのアナグラムの可能性もあるけど、この文字列はあんまりピンと来ないね。さておき、今回のレアスフィンクス枠。7マナとでかい身体に何とあの「けちな贈り物(CHK)」を内蔵しているという。環境によっては制限カードにまで指定された実績を持つ爆弾カードが内蔵されたファッティが弱いはずはない! とは思うけど、7マナのカードがどの程度活躍出来るものかは微妙なところ。187能力だからあれこれ駆使して出し入れするオプションとかでも期待は持てるところだが、何にせよコストの踏み倒しをどうするかが課題。今はやりの「出産の殻」を絡めれば面白いが……でも7マナで細かいアドバンテージを刻んでも仕方ないかねぇ。 リミテッドなら当然鬼。っつうか、単に5/6フライヤーの時点で鬼。
Rune-Scarred Demon ルーン傷の悪魔 (5)(B)(B) R
クリーチャー・デーモン
6/6 飛行
〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリからカードを1枚探し、それを手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
今回は「ファッティ+その色のスペル」っていう組み合わせがサイクルでも与えられているのだろうか。青のスフィンクスに続いて、こちらは7マナ6/6のナイスバディに「魔性の教示者」である。アドバンテージが稼げてでかいんだから、まぁ強いんだろうけど、なんだろうね、このついでな感じ。別にわざわざデッキに入れようっていう気にもならんのだよね。7マナ揃った後に更にサーチしたいカードって……うーむ。まぁ、リミテッドなら。基本セットの評価は大体この一言で片が付く。
Sorin’s Vengence ソリンの復讐 (4)(B)(B)(B) R
ソーサリー
〜は対象のプレイヤー1人に10点のダメージを与える。あなたは10点のライフを得る。
ソリン関係のカードは、コモンがプラス技だったので、レアは擬似的に小マイナスを再現。10点ぴったりにするスペルは「碑出告の第二の儀式(SOK)」と超コンボになってしまうという重大な理由のため(嘘)、ちょっと調整された「単なる」10点火力になった。7マナでライフアドバンテージが20点ってんだから効率だけで見たら充分であろう。2発撃てばゲームに勝てるんだし、それなら脇に「炬火のチャンドラ」とか「紅蓮術士の昇天」を置いておけばそれだけで勝てちゃうってことじゃん。ほら、夢がどんどん広がる。どうせならセットで「精神隷属器」も置いとくと、ソリンがいないのにソリン感が満喫できるぞ。
Blood Ogre 血のオーガ (2)(R) C
クリーチャー・オーガ、戦士
2/2 先制攻撃 狂喜(1)
基本セットコモンであることを考えれば、2/2先制攻撃でも充分過ぎる能力で、過去に赤の3マナコモンで先制攻撃を常備したクリーチャーは、デメリット持ちの「ゴブリンの喧嘩屋(5DN)」しか存在していない。それが更に狂喜持ちで3/3先制というエースクラスに育つ可能性を持っているというのだからとんでもない話。これがコモンって、嘘くさい。本当だから、きな臭い。
Chandra,the Firebrand 炬火のチャンドラ (3)(R) M
プレインズウォーカー
【3】
<+1>: 〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に1点のダメージを与える。
<-2>:あなたがこのターン、次にインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えたとき、それをコピーする。あなたは、コピーの対象を新たに選んでも良い。
<-6>:〜は、最大6体までのクリーチャーとプレイヤーの組み合わせに、それぞれ6点のダメージを与える。
壊れたプレインズウォーカーの代名詞が「ジェイス」であるなら、役立たずのプレインズウォーカーの代名詞は「チャンドラ」。加えて後輩のコスさんが使える存在だったせいで、同じ赤に名を連ねるチャンドラ姉さんの不憫さは際立つばかり。日本でコミカライズされたくらいじゃその溜飲は下がらない。そこで、ジェイスに負けじと更なるモードチェンジを果たした3体目のチャンドラさんがお目見えした。過去の反省を活かし、マナコストは最小の4を実現。更に、プラス能力は5マナの時の純正アップグレード。クリーチャーにもダメージが飛ぶようになったため、一気にボードコントロール力を上げてきた。出たターンの忠誠値は4なのでギリギリ及第点であり、そこからの小マイナスはアドバンテージに直結させた「余韻(M11)」を内蔵。「稲妻」こそ無くなってしまうものの、今の世界なら「四肢列断」が倍になれば賑やかであるし、青と組んで「テゼレットの計略」をコピーすれば実質カウンターが減らないので素敵千万。頑張って溜めたカウンターを大マイナスに費やせば、「チャンドラ・ナラー」の時の10点インフェルノには及ばないものの、ほぼ全体除去と同義の6点ぶん回しである。ふむ、とにかくコストが軽くなったのは嬉しいお知らせだ。この機を活かして「使えない女」の汚名を返上できるだろうか。期待して待ちたい。
Warstorm Surge 戦嵐のうねり (5)(R) R
エンチャント
いずれかのクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、そのクリーチャーは、対象のプレイヤーかクリーチャー1体に、そのパワーに等しい値のダメージを与える。
改良を加え、ついに自分だけが恩恵を受けられるようになった新型の「伏魔殿(TSB)」。これにより、相手のクリーチャーを一切気にせずにパンデモライフをエンジョイ出来るようになった。過去には「パンデモノート」「パンデバースト」などのコンボデッキを多数輩出した名カードのリメイクだけに、期待は高まろうというものだ! ……って、これまでのパンデモデッキでも、ほとんど相手も使えるデメリットなんて気にしないものばっかでしたけどね(コンボデッキがほとんどだから、出せば勝てちゃうし)。そんな些細な欠点を排除するのに2マナも重たくなったのは、あまり喜ばしい事態ではない。でもまぁ、現環境には「伏魔殿」は無いわけで、何かパンデモコンボを思いついたらこのカードの出番だ。「集団変身」との併用は夢があるような気がする。
Arachunus Spinner (アラクネの紡ぎ手) (5)(G) R
クリーチャー・蜘蛛
5/7 到達
あなたのコントロールするアンタップ状態の蜘蛛を1つタップする:あなたのライブラリか墓地から「アラクネの糸(Arachunus Web)」という名前のカードを探し、それを対象のクリーチャー1体につけた状態で戦場に出す。その後、あなたがライブラリから探していたならば、あなたのライブラリを切り直す。
「大蜘蛛」が基本セット最後の皆勤賞カードの座を射止めたことを記念してか、今回はコモン・アンコ・レアと、全てのレアリティに蜘蛛が収録される蜘蛛セットとなった。6マナと迫力充分なレア蜘蛛さんは、その身にいかにも蜘蛛らしい必殺の武器を持っている。「アラクネの糸」は、パワー3以下のクリーチャーならば起動型能力まで含めて封じてしまう万能の粘糸。緑がコモンで手に入れられる破格の「除去」カードであり、この蜘蛛がいれば、その除去をいくらでも再利用出来るようになるのだ。リミテッドならば1引きでこの蜘蛛が引けた時には目を皿のようにして糸が流れてくるのを待つことになるだろう。なかなかこういう関係性のカードシナジーというのはマジックには多くないのだが、ゼンディカーでうっかり「ニッサ・レヴェイン(ZEN)」を引いてしまった時にひたすら「ニッサに選ばれし者」が流れてくることを祈っていた時と同じ感覚だろうか。単なるファッティなので能力的にも充分デッキに入れられるし、糸のストック次第では盤面をやりたい放題出来る強レアにのし上がる。リミテッドで是非とも狙ってみたい、面白コンセプトだ。
Carnage Wurm 殺戮のワーム (6)(G) U
クリーチャー・ワーム
6/6 トランプル 狂喜(3)
「緑は馬鹿でいいじゃない、だって緑だもの」と開き直ってはみたものの、流石にここまで来ると馬鹿とか言って笑えるレベルじゃない。7マナなら6/6バニラでも文句はないコストなのに、デフォルトでトランプルがつき、更におまけで9/9になるオプションまでついている。どういうことだこれ。どこぞの氷河期の災厄なんて恥ずかしくてゴミ箱から出てこられないじゃないか。しかもシングルシンボルでタッチ余裕ですよ。リミテッドでこれだけ引いておいて森1枚プレイとか余裕ですよ。ワームだからって何してもいいってもんじゃねぇぞ。そして、こんだけ強いのに構築ではゴニョゴニョ。
Garruk, Primal Hunter 原始の狩人、ガラク (2)(G)(G)(G) M
プレインズウォーカー・ガラク
【3】
<+1>: 3/3で緑の、ビースト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
<-3>:あなたがコントロールする中で最もパワーの大きなクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引く。
<-6>: あなたのコントロールする土地1枚につき、6/6で緑の、ワーム・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
ちょっとお痛が過ぎたジェイスは、大人しい方に調整されて3種類目が登場、ちょっと可哀想過ぎたチャンドラは、コストを調整されて3種類目が登場。既にアジャニはアラーラで猛り狂った2種類目が登場し、次のイニストラードではリリアナ姉さんも新コスチュームでお目見え予定らしい。となると、残ったのは我らがガラク君だ。ここで満を持して2種類目のガラクが登場したことで、プレインズウォーカーオリジナルメンバー5人は、めでたく全員コスチュームチェンジを完了させることになった。ムウの血で聖闘衣がパワーアップした感じかな。で、そんな新ガラクであるが、初代のバランスがあまりに神がかっていたために調整はなかなか難しい。新キャラが1マナ重たくなるのはお約束であるが、この1マナの差が人気を大きく左右することもありえるからだ。基本的に、プレインズウォーカーも軽い方が強いに決まっているのである。が、どこぞの禁止カードさんは1マナ増えたら鬼になった。ガラクはどうか? まず、前回までマイナス能力だったものがプラスになるという大胆リニューアル。もう、この時点でちょっとおかしい気がするが、5マナ払って忠誠度4のプレインズウォーカーとビースト1体なら、まぁ、ギリギリ。前作と比べると1マナで忠誠カウンター2個を買った形に。そして、小マイナスはついに手に入れた直接的なアドバンテージ機構。いきなり3枚4枚とドローを始める節操無さは、あのジェイスさんもびっくり。不器用そうな顔でやることがえげつない。そして奥義は……うん、まぁ、みんな大体「勝つ」って書いてあるからそんなに代わり映えしないかな。むしろラスゴ一発でおじゃんになる最終奥義って、弱い方かも。というわけで、全体的に見ると、やっぱりおかしいのは間違い無いようです。ただ、マナ・肉・フィニッシュという3種の能力が綺麗に役割分担されていた前作ほどの美しさはなく、あくまで純粋に肉としてカウントし、機を見てドロー変換していくというスタイルは全くの別物。どんなデッキでも気軽に投入できた柔和さは過去のものだ。ちゃんと考えてデッキに入れてあげよう。まぁ、やっぱり入るだけ突っ込みたいですけど。
Lurking Crocodile 隠れ潜む鰐 (2)(G) C
クリーチャー・クロコダイル
2/2 狂喜(1) 島渡り
「隠れ潜む/Lurking」という形容詞は、ウルザズレガシーで開発されたスリーピングエンチャントの統一名として用いられたものであるが、このカードは一切そんな能力はなく、緑に与えられた数少ない狂喜持ちクリーチャーである。狂喜条件が無くても3マナ2/2に渡り能力は基本条件を満たしているし、狂喜がクリア出来れば「猛き雄カバ(7ED)」の完全上位互換となる。リミテッドのサイドボードとしては有力な候補であろう。もちろん、どこをどういじってもそれだけのカードだが。スリーピングエンチャントの例を持ち出したのも、話題が無いのを誤魔化すためである。
Crumbing Colossus 崩れゆく巨像 (5) U
アーティファクトクリーチャー・ゴーレム
7/4 トランプル
〜が攻撃に参加したとき、戦闘終了時に〜を生け贄に捧げる。
赤の専売特許だった「一回殴ってさようなら」クリーチャーが、突然アーティファクトにやってきた。結局「電弧の走り手」があんまり存在感を発揮出来ずに終わったしまったおかげで、目先を変える目的でアーティファクトに使いきりクリーチャーが登場したのだろうか。ただ、赤くないので速攻は無し。殴りに行ったらボロボロと崩れ落ちるポンコツのイメージなので、その場に佇んでブロック作業を行うだけなら滅茶苦茶優秀だったりする。……っていうか、普通にワンパンチでもそれなりに優秀な気がする。再利用するとか、余計なことを考えずに、5マナで使える7点火力と思えば、リミテッドでニーズはありそう。無駄にパワーが高いので、上記の新伏魔殿との併用もありかも。
Rusted Sentinel 錆びた歩哨 (4) U
アーティファクトクリーチャー・ゴーレム
3/4
〜はタップ状態で戦場に出る。
「スカーウッドのツリーフォーク(TSP)」がアーティファクトになったせいでタフネスを下げたカード。まぁ、普通である。コストあたりのステータスは当然優秀だが、そこまで手放しで喜ぶようなもんでもない。これで今までだったら5マナ4/5の「朽ちゆく軍団」がいたから良い比較対象になったのだが、いじりようもないのでどうしようもない。なんだろう、相手に「宿命(6ED)」出されてもあんまり悔しくないとか?
Scepter of Empires (帝国の王笏) (3) U
アーティファクト
(T):〜は対象のプレイヤー1人に1点のダメージを与える。あなたが「帝国の王冠(Crown of Empires)」と「帝国の玉座(Throne of Empires)」という名前のカードをコントロールしているなら、代わりにそのプレイヤーに3点のダメージを与える。
ときたま現れる合体メカのようなカードが、久し振りに基本セットにも収録。過去に基本セットでこうして他のカード名を参照するカードが設定されたのは、9版のウルザ地形くらいじゃなかろうかね。「3つ揃えると超強いよ!」というコンセプトは、なんだか他のカードゲームみたいでイマイチしっくり来ないんだけどさ。とにかく、王様3点セットを集めて何かを満喫しよう(現時点で他2枚が分からないからコメントしづらい)。このカード自体は、単なるチクチク装置であるが、一応黒赤緑なら狂喜のお供に使えるかもしれない。クリーチャーが対象に取れれば単なる神だったのに。
Sundial of the Infinite 無限の日時計 (2) R
アーティファクト
(1)(T):ターンを終了する。この能力は、あなたのターンの間のみ起動できる。
さて、何か素敵なカードが登場したぞ。一体どうやって使うのかはあなた次第。とにかくあらゆるスペルやエフェクトがカウンター出来るので、基本的な使い方は相手の行動阻害や、何らかの踏み倒しということになるだろうか。具体的にはメイン・フェイズも戦闘・フェイズも飛ぶという部分が活かせるかどうか分からんけどなんか出来そうな部分。公式ページのプレビュー記事では「契約」シリーズの支払いを踏み倒す手段として紹介されていたりするし、とにかくデメリットが発生したらそれを無かったことに出来る。そして、出しておけば安価で繰り返し使えるカードであり、パーミッションタイプのデッキが相手だと、こちらのターンエンドに何かをしようとするアクションは全て阻害出来るというのはストレートな強み。能動的なデッキが相手の受け手を防げるというのは、案外面白い効果かもしれない。あれ? 意外といけそう?
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