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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ひどい学校だな、第5話。いくら田舎で適当な学校だからって、次週からの流れでの怪談大会が平気で容認されるのは……クラスのみんなもノリがいいなぁ。

 ついにパターンが打ち破られる回となりました。「今日はいい天気」じゃなかったし、Aパートが敵の襲撃、Bパートで学園話という逆転の構図は、もう、既に小夜の周りにある景色がこれまで通りのものではないということを表すものである。少しずつ歪みを見せ始めた世界が、時にさりげなく、時に露骨に、その不気味な姿を現していく現状は、なかなか恐ろしくある。前回からの続きでいうならば、「対話すること」が明示的になってきていた「古きもの」が、今回はついに人型を取った。更に声も女性のものになり、より「理知」を感じさせる造形である。最初にはただただ「人ならざる敵」として切り捨ててきたものが、じわじわと己に近い存在に遷移してくる様子が何とも不吉だ。

 そして、怪談のスタイルをとって先生から語られた「この町の話」。そこに描かれていたのは間違い無く「古きもの」である。人を糧としかみなかった「人ならざるもの」の存在。それは人語を解するものもいたが、意思の疎通を図ることは適わなかったという。それでは、この町の人々は一体どのような決意をしたのか。その結果、どのような「約定」が結ばれたのだろうか。

 人語を解し、様々な姿を取る「古きもの」。それは言い換えれば、「人に見えてもおかしくないもの」。小夜はただ、盲目的に「人を守る為に、それ以外のものを斬る」ことを心に定めているが、それは理屈の上での行動であり、本能は濁ってしまう。クラスメイトのねねとののは、「何故自分たちの違いが分かるの?」と小夜に問いかけた。小夜は、「そこにあるものが比較出来るなら、判断出来るものだ」と答えたが、それに対し、改めて「じゃぁ、比べるものが無い存在だとしたら?」という新たな問いが生まれる。「古きもの」は、そこに守るべき確固たる「人」がいればこそ存在しうる。それでは、「人」がなんであるのかという、その理念が揺らいでしまった時、「古きもの」はその存在を維持し続けるのか? ただ無心に敵を斬り続ける小夜は、その信条を貫き通すことが出来るのか。

 「血」というモチーフは引き続き生き続けている。人を生かすためのシンボルである「血」だが、それが表に現れると、途端に死のモチーフへと変遷してしまう。熱く息づいた「古きもの」の返り血を浴びた小夜は、通りすがりの被害者女性には、既に「人」に見えなくなっていたのではないか。もしくは、「血」が吹き出す時点で、「古きもの」は「人」と区別する方策を喪失したのではないか。小夜の目に見えている「人」は、はたして人であるのか。悩みと不安は増すばかりである。

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