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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 年に一度の不安とお楽しみの入り交じった日がやって参りました。「声優アワード」の結果発表でございます。今年度からは受賞セレモニーに一般招待がなくなったので、結果のみが粛々と公式ページに上げられていくという、何とももやっとした発表方式だったようだが、どうせリアルタイム視聴しない人間にとっては大して変わらないですね。
 
 昨年の結果で様々な波紋を呼んだこの賞、今年の受賞者次第では本当にぐだぐだになる可能性も大いにあり、その動向は一部の人間からはそれなりに関心を持たれていたと思う。最近やたらうちのブログに「声優アワード」で検索して来る人が増えたのも多分そのせい。以前から「声優ファンならぶーぶー文句を言わずに素直に結果だけを見て、楽しめる部分は楽しんだらいいじゃない」という趣旨のことを言ってるわけだが、そりゃま、納得出来なかったらやっぱり「この提灯持ちアワードが!」と言いたくなってしまうのも仕方ない。それは当然だろう。
 
 はたして、今年はいったいどんな様相となったのであろうか。1つずつ見ていくことにしよう。今年の「予想記事」と昨年分の「結果寸評」はリンク参照のこと。


○主演男優賞
福山潤(06) 宮野真守(07) 神谷浩史(08) 小野大輔(09) 該当無し(10)
2011・平田広明
・予想と感想
 
 昨年度、「該当者無し」の結果で大きな議論を巻き起こしたのがこの部門。これだけ世に声優が溢れている時代に「無し」とはどういうことなのか。いったいどれほどの人間が選考対象になったのか。受賞辞退が行われているというのはほんとうのことなのか。様々なな疑念と憶測により、このアワードに対する失望があらわになった部門といえる。1年の間を経て、再びこの賞に誰かを選出するというのは、「今後声優アワードはこういう賞でありたい」という、1つの意思表示の場ということが出来るだろう。
 
 個人的な予想は、岡本信彦1択だった。何せこのアワード、過去に他の賞を受賞していないと主演には選出されないという謎のルールが存在しており、それに該当する人間が本当に岡本君くらいしかいなかったからだ。彼ならば主演賞と言われても文句は出ないだろうし、「今まで通りのアワード」であるなら、誰しも「まぁそうだろう」と言って口をつぐむ、そういう選択肢だったはず。
 
 しかし、実際は違った。なんと「タイバニ」の平田さんがここでいきなりの受賞である。この選出には、大きく2つの意味があるだろう。1つは、本当にアイドル人気が先行していたこの部門の年齢枠の拡大。ずらりと並んだ過去の受賞者は、本当に狭い狭い枠の中の該当者しかいない、というイメージの部門だった。その1つのデータとして、最年長受賞でも神谷浩史(’75年生まれ)であるという年齢層の限定があった。どうしたって「人気が出る」声優のカテゴリというのはある程度限られてしまい、その尺度で選ぶと、年齢層は偏ってしまう。だが、今年選ばれた平田さんは、アニメ声優として遅咲きの部類だったこともあるが、既にベテランの域に含まれる、また別なカテゴリの人材といえる。年齢の枠組みを超えて純粋に「活躍したこと」「人気があること」を評しての選出が出来るようになったことは、1つの大きな転換と見ることが出来るのではなかろうか。
 
 そしてもう1つの注目すべき点は、「何故平田さんが受賞したのか」が実にわかりやすいということ。過去の主演賞では、「確かに人気がある人だけど、その人今年どれだけ主演やったっけ?」という、どうにも時期を外した選出が目立ったような気がする。それもこれも「去年の助演が今年の主演」というよく分からない縛りのためであったのだが、今年の平田さんの場合は、「タイバニ」が効いているというのがよく分かる選出。つまり、「今年1年で最も活躍した声優」というこの賞の理念がはっきりと現れた選出になっているのである。当たり前といえば当たり前のことだが、このビジョンが見えやすくなったことは、非常に大きな変化といえるのではなかろうか。
 
 こうして「きちんと」選出が行われると、やはり去年の「該当者無し」はいったいなんだったのか、という疑問が再び持ち上がってくるのだが、この1年の動向が、生まれて間もない「声優アワード」が悩み苦しみ、方向性を探っていた時期だとするなら、ここは1つ「何か1つ乗り越えた結果だ」と好意的に受け止めたい。何はともあれ、平田さんの受賞ならば誰も文句はなく、素直に「めでたい!」といえるのではなかろうか。おめでとうございます。
 
 
○主演女優賞
朴璐美(06) 平野綾(07) 釘宮理恵(08) 沢城みゆき(09) 豊崎愛生(10)
2011・悠木碧
・予想と感想
 
 ふはははははは! そんなわけでまじめな話はもう終わりだこの野郎! ほーらみろ、あおちゃんが来たぞ。押しも押されもせぬ悠木碧がやってきたぞ! これで沢城先輩と同じステージに立てたことになるのだ! 並み居る日本の声優の頂点に立ったのだ! オールハイルあおちゃんと讃えればいいじゃない!
 
 あ、すみません。平常運転で取り乱しました。でもさ、これも1つ、上の男性部門と同じように「助演からの持ち上がり」ルールが撤廃されたことが分かりやすい良い選出だと思いますよね。もう今年の主演、日本アニメの顔といったらあおちゃんですものね。「まどマギ」効果は計り知れないだろうし、その他にも枚挙にいとまがない。これを契機に日本全国がウェヒヒオーラに包まれるがいいさ。是非とも、あおちゃんには謙虚に「ありがとうございます」とか受賞を受け入れるんじゃなく、これで調子にのって明後日の方向に向かってほしい。まぁ、賢い大人のレディーですので、そういうことはしないんだけどね。ウェヒヒ。
 
 
○助演男優賞 
石田彰 宮田幸季(06) 神谷浩史 小野大輔(07)
井上和彦・杉田智和(08) 浪川大輔 三木眞一郎(09)
岡本信彦・中井和哉(10)
2011・木村良平・宮野真守
・予想と感想
 
 一段落して助演賞の方。こちらはもとより年齢制限が無かったので、予測はなかなか難しかった部門だ。木村君については主演の方で選んでほしかったという気持ちはあるのだが……まぁ、アニメ声優としてのキャリアや実績を考えると、まずは助演からなのかな。でも、彼の今年の仕事はほとんどが主演だったような気もするのだが……
 
 そして、今年最大級の謎要素が、何故か主演からの返り咲きという訳の分からない経歴を経た宮野である。なんで今更助演? おまえ、もういらんやろ。もっと他の人に譲ったれよ。結局、悪しき「助演からの持ち上がり主演」ルールはなくなったといっても、こうして現れる名前にバリエーションが無いっていうのは、どうにも釈然としない部分は残ってしまうのである。うーん、まぁ、宮野は今年も活躍してたし、ほめてあげるのはやぶさかではないんだけど……別にねぇ、他にもほめてあげたい人はいっぱいいると思うんだけどねぇ。劇団ひまわりと妙な契約でもあるんですかね。一応、「主演を受賞した人間でも、翌年以降に助演が受賞出来る」というルールを強引に作ったという、1つ目の事例ってことなんでしょうね。……いるか?
 
 
○助演女優賞
小清水亜美 後藤邑子(06) 釘宮理恵 斎賀みつき(07) 
遠藤綾 沢城みゆき(08) 井上喜久子 堀江由衣(09)
新井里美 伊藤かな恵(10)
2011・加藤英美里
・予想と感想
 
 年齢層や枠、そして声優自体の人数などを考えると、最も考えがいがあり、楽しみな部門の1つであるのが、この助演女優賞だろう。主演だと色々と制約も多いが、助演に選ぶのは自由であり、実際過去には井上喜久子おねーちゃんやさとみっこなどがこの賞に選出され、「なんかよく分からないけど素敵!」ってな流れになったもんである。今年も色々と楽しみだった。
 
 ……が、うん、どういうことなんだろうね。まさか男女揃って主演賞よりも助演賞が謎要素をはらむことになるとは。いや、えみりんの受賞は何の問題もないんですよ。確かに彼女は今年も大活躍だったけど、「主演」っていう感じじゃないから助演賞。これはすんなり収まるところ。予想の段階で全く名前を挙げていなかったのは、既に3年前に新人賞を受賞しており、「今更助演で出てくるってのも変な話かなぁ」という意識があったせいだし、改めて選出されるならば何の問題も無い。授賞式の壇上にまどかとキュウべえが並んで立つという、なかなかマゾヒスティックなプレイを楽しむことが出来るだろう。
 
 でもさ、なんで今年に限って1人しかいないの? もっとおるやろ。いくらでもおるやろ。よりによって今年が1人だけってのはおかしくないかい? 果たして、裏ではどのような議論が起こった結果なんだろうか。1つ、これまでのアワードの傾向から想像出来る現象として、「もう1人の受賞候補者が辞退した」という可能性が考えられる。ただ、個人的にはそうした場合にはきちんと「辞退者が出たために1人のみの受賞である」ことはアナウンスしてほしいし、むしろ助演賞は枠が広いのだから、繰り上げ当選の形にしてもう1人を引っ張ってきてほしいという気もする。せっかくのお祭りなんだし、去年の主演男優賞と同じように、どうしてもこの枠にだけぽっかりと穴が開いてしまっているような雰囲気は気分が良くないのである。
 
 ……まぁ、最初にこの賞を設立したときに、別に毎年2人を選出するとは言ってないから別にいいんだけどさ……なんか、せっかくあるものを使ってないみたいですごくもったいない気がしてしまうのよね。
 
 
○新人男優賞
柿原哲也 森田成一(06) 羽田野渉 代永翼(07)
岡本信彦 梶裕貴(08) 阿部敦 前野智昭(09) 内山昂輝(10)
2011・江口拓也・松岡禎丞
・予想と結果
 
 昨年、1人しか選出されずに「本当に日本の男性声優は停滞感が半端ないな」と嘆息した新人賞だが、今年は無事に2人が選出された。そして、私の予想していた2人がどんぴしゃりである。俺すげぇ! と声高に自慢してみようかと思ったのだが、ある程度この業界に興味がある視聴者なら、多分誰でも分かってたことなんでしょうね。明らかに今年はこの2人が推されてたからなぁ。ま、無事に2人の新人の芽が出たことは素直に喜んでいいでしょう。特に江口君は割と安定して仕事が出来ているので、今後は業界を牽引する人材になるかもしれない、と期待しています。来年は島崎信長あたりが来るんじゃないかしらね。
 
 
○新人女優賞
平野綾 鹿野優以(06) 加藤英美里 小林ゆう(07)
阿澄佳奈 戸松遥(08) 伊藤かな恵 豊崎愛生(09)
金本寿子 佐藤聡美(10)
2011・茅野愛衣・三上枝織
・予想と感想 
 
 スーパーかやのんタイム。すごい、この予定調和感。「声優アワードトトカルチョ」なんかがあったら、配当倍率1.00倍です。元割れしないだけマシなレベル。いやまぁ、素直におめでとうございますだね。来年以降はさすがにこのペースで仕事をすることは無いと思うけど(そこまで無理せんでほしいし)、かっちりと業界の定位置をキープしてお仕事を続けてほしいものです。
 
 そして、残る1枠こそが真の勝負所。個人的には「ゆるゆり」メンバーなら大久保瑠美が最有力だと思っていたのだが、意外なことに「主人公」である方のみかしーが滑り込んできた。まぁ、このあたりでどっちを選ぶか、っていうのは誤差だろうし、個人的にみかしーの演技も嫌いじゃないので、特に問題のない受賞かと思われます。ただ、正直なところ、過去の「新人」受賞者に比べると、やや実績の面で見劣りするかなぁ、という感じもある。あ、でもひーちゃんだってイカ娘一本での受賞だったし、似たようなもんか。何にせよ、これから先は「新人賞受賞者」という看板をしょっての戦いになるのだから、みかしーには頑張ってほしいもんである。受賞後に本人がアッカリーンしちゃうなんて、しゃれにならないしね。
 
 
○歌唱賞
水樹奈々(06) 平野綾・加藤英美里・福原香織・遠藤綾(07)
中島愛(08) 放課後ティータイム(09) 茅原実里(10)
2010・ST☆RISH
・予想と感想
 
 えーと、えーと……うん、一言でいうと、「ワロタ」。そうかぁ、今年はこいつらがいたのかー、個人的に「歌プリ」は完全に眼中になかったからすっかり忘れてましたわ。確かに言われてみれば文句の出ようもないな。盛り上がっていたのは事実だし、人気声優固め打ちだしな。歌の方も、別に興味はなかったけど、カラオケで他人が歌った時の異様な盛り上がりはくせになるしね。今年だけで一体何回「ST☆RISH!」って叫んだことか……ただ、これで宮野先生が一気に3部門制覇で受賞数がトップタイに並んだのが何ともね。羽ばたきすぎだろう。
 
 
○ベストパーソナリティ賞
浅野真澄(06) 鈴村健一(07) 神谷浩史(08) 小野坂昌也(09) 豊崎愛生(10)
2011・井口裕香
・予想と感想
 
 うわわわわわぁぁぁぁぁあ!!! 何だと?! ゆかち、だと?! 事件じゃ! 天狗じゃ! 天狗の仕業じゃ! 
 
 そうかぁ、ついにゆかちクオリティが満天下に知らしめられる時が来てしまったのか……仕方ないよね。面白いもんね。パンダ番長だもんね。むーんだもんね。
 
 いや、違う、ゆかちの名前だけを見てびっくりしてしまったが、この受賞も、今年度のアワードの1つの大変革。なにせ、大沢事務所からの初の受賞者なのだ。まことしやかにささやかれていた「事務所縛り」のイレギュラーなのだ。「事務所縛りなんてなかった」。そういう事実を導き出してしまうことも可能な事例なのだ。
 
 ただ、個人的にはこのゆかちの暴挙だけで推測を覆すつもりはない。同様に事務所縛りがあると考えられるシグマセブンでも、水樹奈々は歌唱賞を受賞している。つまり、主演・助演のような目立ったポジションに入るのはNGながら、その他の歌唱・パーソナリティなどのサブカテゴリでは受賞を認めた、という姿勢も考えられるからだ。というか、そうでないと相変わらず上の方の部門に花澤の名前が出てこないことの説明がつかない。一応の結論としては、「昨年度のアワードの窮状を見て、大沢などの厳しかった事務所が多少なりとも態度を軟化させた」というくらいが妥当なところじゃなかろうか。もしくは、「ゆかちのパワーは事務所縛りもぶち破る」。なんかもう、後者でいい気がしてきた。
 
 
 
以下、コメント控えめで結果のみ。
 
○特別功労賞 ・ 小林修、滝口順平、渡部猛
○功労賞 ・ 麻生美代子、肝付兼太
○シナジー賞 ・ 「イナズマイレブン」シリーズ(竹内順子・寺崎裕香)
○富山敬賞 ・ 堀内賢雄
○高橋和枝賞 ・ 戸田恵子
○キッズファミリー賞 ・ 大谷育江
○海外ファン賞 ・ 桜井孝宏
○最多得票賞 ・ 神谷浩史
○声優アワード特別賞 ・ 絵本読み聞かせキャラバン隊・川上とも子
 
 
 少しずつ賞の数が増えていく枠ですが、まずは特別功労賞。こちらは故人をたたえる賞だが、例年1人ずつだったのが、今年は一気に3人に増えている。しかも3人とも昨年度に無くなった方々ばかりということで、時代の移り変わりを感じさせる部門だ。大御所さんたちが退場してしまうことには、やはり寂しさが強い。
 
 功労賞には、一時は体調を崩しながらも復帰して「和風総本家」などで声を聞かせてくれている麻生美代子氏、そして僕らにとっては永遠のスネ夫、肝付兼太氏(最近Youtubeで放送している「オーレンジャー」でも楽しい声を聞かせてくれてます)。どちらも日本人なら声を聞いて「あぁ、あの人だ」と分かる、声の大看板。特別功労賞との兼ね合いでこの賞の枠は1つ減ったが、2人だけでも充分な説得力を持つ選出であろう。
 
 シナジー賞は相変わらず「どれだけ金を生めるか」という話の賞だが、こちらも文句なしの「イナズマイレブン」。小さなお友達から大きなおねーさんまで、幅広すぎてどうしたらいいか分からない層に親しまれる作品であり、4年前の「電王」にも負けない説得力。個人的には途中で見るのをやめちゃったのが惜しまれるジャンルなのであります。竹内順子は昨年に続いて2連続なので、なんか被ってる感はあるんだけどな。
 
 続いて、声優業界の顔を選出する富山敬賞と高橋和枝賞。男性部門は永遠のほら吹き声優、賢雄さん。確かに、声を聞くだけで安心できるし、様々なメディアで知られているので知名度も高い。最近だと「プリキュア」で素敵なお父さん役を演じていたのが印象深い。この人がすごいのは、「トリコ」の会長みたいなじじい役をやりながら、「世界一初恋」では真剣にBLやってるところ。本当に若い。そして女性部門である高橋和枝賞は、アンパンマンの中の人、戸田恵子。ぶっちゃけ今のご時世にこの人を「声優」というのはどうかと思うのだが……でも、確かに「知名度がめちゃめちゃ高い声優」なのは間違いないから、まぁいいのか。いつか選出されなあかん人だったんだろうね。アンパンマンってまだやってるのがすげぇなぁ。
 
 3年目になるキッズファミリー部門は、ピカチュウの中の人であり、チョッパーの中の人であり、ハナちゃんの中の人であり、光彦の中の人であり、プリキュアの妖精の中の人である大谷育江。こうやって並べてみるとやっぱりすごいな、子供向けの大看板全部に顔を突っ込んでるわけだから。大谷育江が調子を崩したら、あらゆるメディアが正常に回らなくなりそうである。こんだけレギュラーが安定してる声優、世界中どこを探してもいないんじゃなかろうか。
 
 4年目となる海外ファン賞は、桜井孝宏だそうです。まぁ、この賞が一番選出基準が分からない部門なので、「フーン」と言っておきますね。特に文句はないんだけどさ。どの辺が受賞理由なんだろうね。眼鏡かな。
 
 今年度新設された注目の「最多得票賞」は、我らが神谷兄ぃが受賞。こちらも特に文句の出ようもなく。確かに、主演をとってしまった人間を持ち上げたいなら、こういう部門でもう一旗揚げさせるしかないわけで。女性ファンの皆さんも、こうして今再びの神谷ワールドが評価されるのは素直に嬉しいんじゃなかろうか。私も、並み居る男性声優の中で神谷兄ぃはかなり好きな方なので、「まだまだ神谷時代は終わらないな」というのが分かって、嬉しいやらなんやら。さて、来年は誰がこの席をもぎ取ることになるのか。純粋に最多得票を選出するなら、V2もありえるんだよなぁ。
 
 そして、今年度を象徴するように付加された特別賞では、まず、震災関係での事業ということで「絵本読み聞かせキャラバン隊」という聞き慣れない単語が。こちらはその名の通りの被災地の子供たちへのボランティア企画らしく、81プロデュースが立ち上げて活動を続けていたとか。そして活動している写真を見ると、バイキンマンを片手に熱演する中尾隆聖氏の姿が! 受賞者の代表も彼になるみたいで、大ファンとしては嬉しい限り。いや、別に特別賞なんて設けないで、普通に功労賞とかで受賞してもらってもいいと思うんだけどね。
 
 また、年齢の関係なのか、特別功労賞などに入れるのは微妙、ということなのだろう。昨年急逝された川上とも子の名前もここに記されることになった。急ごしらえの賞で名前を出すのは賛否ありそうな気もするが、やはり、追悼の意味を込めてきちんと彼女の功績に触れてくれた、というのはありがたく思う。今年1年の業界の揺れ動き、時代の流れを見る上で、このアワードが1つの記録として機能したい、という意志の現れととれるだろう。是非とも、来年以降もこうした姿勢は維持してほしい。
 
 総論しよう。
 今年は、6年目にして声優アワードも色々と変革を要求された年であろう。主演賞の選出基準に始まり、各部門の人数調整や、審査体制の変更、参入する事務所の動向、そして新しい賞を設立しての社会体制への対応など、色々と苦心しているのが分かる結果である。まだまだ「提灯持ちアワード」としての疑念や諦念はぬぐいきれないが、どうしたって人気商売に関わる事業なのだから、こればかりは仕方ない部分。少しずつではあるが、1つの道標として機能し始めたことは、いち声優ファンとしては素直に喜びたいと思う。まぁ、喜んでるのは単に「大沢事務所参入? その他部門まで含めればようやく俳協も参入できる?」という期待感から、という話もあるが。
 いいじゃない。結局は単なるお祭り騒ぎなわけだし、各々の「好き」が煮詰まって、それが1つの結果として残るというだけでも、充分楽しい企画だと思う。来年以降の、さらなる進歩と発展にも期待したい。

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