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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ブラック★ロックシューター」 6→7

 流石に点数はおまけしすぎな気もするが、とにかく走り抜けてくれたこと、そして、評価点が私の好物ばかりであったことなどを加味して、サービスセールを実施してみた。何にせよ、もう一度見直したい作品になっているのは間違いないだろう。

 今作の最大の売りは、なんと言っても圧倒的な動画面である。ブラックロックシューターが暴れ回る謎世界で展開されるメカギミックばりばり、弾幕ガンガンの戦闘シーンは、よくも地上波でここまで続けられたものだ、と感嘆する出来。個々のギミックも面白かったし、今石さんの手によるけれん味あふれる圧倒的アクション描写は、本当にこれだけを見ていて楽しめるレベルになっている。元々がキービジュアルから始まった作品であるということが見事に作品の良さに現れており、こけおどしでも何でも、とにかく「見得」を大事にした絵柄のインパクト勝負というのは、8話を走りきった後でも充分評価に値するポイントである。いや、むしろ8話の間を維持し続けたからこそ評価出来る部分なのかな。1話を見た時には、まさかあのクオリティで最後まで続けられるとは思っていなかったですもの。

 そして、そんなバトル描写を生み出すための下地となったのが、マトたちが苦闘を続けた現実世界サイドなわけだが、こちらの物語についても、絵柄が付いてきたことも幸いし、かなり見応えのあるものになっていたのではなかろうか。そもそもの問題点として脚本を書く際に現れたのは、「何故少女が戦うのか」という部分であったと思われる。今のアニメ業界で言っても仕方ないことだが、基本的に「女の子だけが戦う」なんてシチュエーションは、どう理屈をつけたっておかしいのである。それを何とか必然レベルにまで持ち上げた上で、「格好良く戦う場所」を見つけるにはどうしたらいいか。その答えが、「女の子が戦うべき問題の具現化として扱う」こと。この発想の転換は、単純なようでなかなか思いつくものではない。さすがの岡田麿里である。「女の子が戦うこと」というのは、たとえば友情のこと、たとえば恋愛のこと。そんな些細で身近な問題でも、人によっては命懸けに思えるときもあるものだ。そんな「すごく小さな命懸け」を、そのまんま具現化したフィールドの代行者にやってもらうのがブラックロックシューターなわけだ。この設定ならば、キャラクターたちはそれこそ「死ぬ気で」戦えることになるし、バトルの結果が「死ぬほど」辛いものになることもある。この「死ぬほど」のことを、現実サイドの描写ではきちんとその純度で描けていたのである。見事な動画におんぶにだっこにならず、やるべきことをしっかりとやりきった結果だ。今後、吉岡忍という名前はアニメ業界でも無視できないものになっていくのではないだろうか。いくら密度を濃くしたところで、8話というのはシリーズとしてはどうしたって短い。そんな中に、適切な分量のプロットを組み込み、最大限に発揮出来るアニメーションで飾ることが出来たのは、非常に恵まれたことだったのではなかろうか。

 そして、そんな恵まれた世界を作るために欠かせないのが、当然中の人たちだ。花澤・沢城・喜多村・阿澄・能登。もう、これだけでおなかいっぱいですよ。しかもこの5人、今作では恐ろしい密度で絡み合ってましたからね。これ以上何を望めというんだろう。あと、地味にこはっち先輩役の沼倉愛美も良い仕事をしてましたね。幕引きがしっかりしていたので続編なんかは期待出来ないだろうけど、「とある日のマトとヨミ」みたいな後日談も見てみたい気もします。

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