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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」 ー

 今期最も、「もうやだこの国」という言葉が似合う作品。確かに男性向けの萌え、エロ作品なんかにも頭がおかしいとしか思えないものは多数あり、最近なら「かのこん」や「クイーンズブレイド」なんかは「もうやだこの国」にふさわしい作品であると思うが、やはり、腐女子向けというのは次元の違うところに理念があるようだ。っつうか、果たして腐女子もこれを望んでいるのだろうか……

 鉄道路線を1つ取り出して、その沿線の各駅を擬人化、美形男子に仕立て上げるというよく分からないコンセプト。一応場所擬人化の先人としては「ヘタリア」があり、これがまたよく売れているみたいなのだが、よく考えると、この作品はヘタリアとは根深さが違う。ヘタリアの場合はあくまで「国の擬人化」で、これが実は「その国の国民性の擬人化」とほぼ同義。つまり、擬人化とは言ってもそのモト領域はやはり人に由来するものである。しかし、この作品は違う。「新宿」「六本木」などに人の要素は存在しておらず、あくまで「駅」を擬人化しているのである。まぁ、オフィス街やら、下町っぽいところやら、イメージは何となくあるのだろうが、やはり世の一般人は「新宿の性格は……」などと考える機会は生涯無いだろう。それを軽々とやってのけて、しかもアニメ化にまでこぎ着けるのが、腐女子の持つパワーということである。

 一応、男性向けの「擬人化」と比較してみると、男性向けの「擬人化」はそのほとんどが「ものの擬人化」である。「ちょびっツ」のような「人型のもの」である場合もあるし、「びんちょうタン」のようなイメージの具現化系もある。総じて、「付喪神」のイメージだ。対してこちらは、1つの土地を総体化して具現化する、敢えていうなら「土地神」のイメージか。さぁ、これが腐女子向けでウケるなら男性向けも出来ないことはない。首都圏の路線は取られてしまったようなので、とりあえず新幹線あたりから始めてみてはどうだろうか。

 とまぁ、諸々の思いはさておき、作品自体は、やはり評価する手段を持たないので勘弁。これまでも「金色のコルダ」「遙かなる時の中で」など、数々の「そっち向け」作品を1話で諦めたので、今回も無理をするつもりはない。ただ、要所要所で何故か地下鉄トリビアを入れてきたり、なんかよく分からない配慮が気にはなる作品なのだが……いや、やっぱりモチベーションが維持できるとは思えない。強いて面白かった点を上げておくなら、「場所」がそのままキャラクターになっているので、「場所句」のはずの名詞と人称詞がごっちゃになるという、日本語ではあり得ない会話がしばしば登場する。「国立競技場前から私(新宿)の間あたりですね」とか「お前(六本木)は深すぎるんだよ」とか。訳ワカランわ! この作品、「聖地巡礼」するとそのままキャラクターを愛でることになるのな。すごい。 

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