サンドイッチのキュウリを擁護する人間とはあまりお知り合いになりたくない第6話。ハンバーガーのピクルスも含めてあれはいらない派です。だってキュウリって世界一栄養がない野菜ってギネス記録持ってるんだぜ。そんな奴が挟まれたところでたかがしれとるわ。
さておき、サブタイ通りの1回戦である。豪放磊落なキャプテン・ケイ率いるアメリカサンダース軍団は、初戦の相手としてはなかなかのもの。しかし、馬鹿力で攻め立てるUSAイメージの戦法でくるのかと思ったら、愉快な参謀アリサの企みで無線傍受なんてこすっからい罠を仕掛けていたりする。堂々たる隊長に姑息な参謀という、実に分かりやすい「かませっぽい序盤の敵」である。ま、おかげで敵対勢力なのにあんまりマイナスイメージを抱かずに済んだわけだけども。最後に戦車道を遵守したおかげで反則気味の戦法が無かったことにされたのはどうかと思うけどさ。
相手の無線傍受をいち早く察知し、それを逆手に取ったみほ。うまいこと相手戦力を誘い出して無力化し、そのままの勢いで一気にフラッグシップを包囲殲滅、と行きたかったところなのだが、これが見事に失敗してしまう。振り返ってみてもこれが何故失敗したのかがよく分からないのだが、戦車の基本性能で劣っているから決めきれなかった、ってことなんだろうか。最初に偶然バレー部チームが鉢合わせになったシーンでさっさと打ち込んでおけば終わっていたような気もするのだけど……どう見ても砲門は相手の方を向いてたわけだし、「右旋回!」じゃなくて「撃て!」だったら勝てたのではなかろうか。それとも、バレー部チームの火力じゃ相手の旗艦を落とすことすら出来ないのか。まぁ、咄嗟のことでテンパった、ってことでいいか。
そして、その後は煙幕も利用して1対5という完全優位の状況を作り出すも、そのまま逃げ切られて状況は逆転。特にファイアフライの長距離砲撃は火力、射程ともに対抗手段がなく、次々と仲間が離脱する厳しい展開。最後の一撃は華の提案を呑んで一発勝負に賭け、見事にそれが成功するという逆転劇であった。わずか30分の間に2度も逆転劇が織り交ぜられるという実に密度の濃い展開で、お約束が多いながらも見応えがある。やっぱり1つ1つのシーンの意味がちゃんと分かるように作られてるおかげかな。「ここが見どころ」「ここを見て欲しい」が分かりやすいのは良いですよ。最後の砲撃にシークェンスとか、やっぱり恰好良かったしなぁ。ラストは麻子の祖母が倒れての緊急帰還という相変わらずの急展開だが、さて、次の試合にどのように影響するんだろうか。次々に仲間が離脱、困り果てているところに「俺たちもいるぜ!」と倒した相手校の仲間達が次々集うキン肉マン展開希望。最終的に多国籍軍で姉をぶっ飛ばすっていうのが気持ちよさそうなんだけどなぁ。
こんだけキャラが多いのに各キャラクターが埋没している気がしないのが凄いところで、敵味方を問わずきっちり活躍しているのは見事なのだが、やっぱり僕はクズ眼鏡が好き。今回はバレー部チームがバレー部らしい活躍を見せ、1年生組も臆して逃げることなく成長を見せた。大洗はわずかな間に培った友情、チームワークが初勝利によって健やかに育っているはずなのだが、空気を読まないクズ眼鏡だけはいっこうにその輪の中に入る気配がないのである。あいつホントに使えねぇ。いまだに一撃たりとも相手に弾が当たっていないのである。だが、それがいい。がんばれ僕らのクズ眼鏡!
そして、今回最大の見せ場を作ったもう一人のクズが、サンダース側のクズ、アリサである。反則まがいの無線傍受作戦がキャプテンに知られていないのをいいことに手柄を得ようとしたのに、見事に裏をかかれた後のはじけ具合が眼鏡と良い勝負。あいつ絶対に友達少ないだろうな。でも、端から見てると面白いタイプ。キャプテンはちゃんとああいう問題児の手綱は握っておきなさいよ。個人的には是非再登場してもらいたいタイプのキャラなのだが、流石に出番はないだろうな。今回このキャラを見ていて思ったことは、やっぱり平野綾って役者としては良い物持ってる。弾けて叫んだ時に勢いがあるのは大事だと思う。最近めっきり声を聞く機会も減ってしまったが、出来ることならもう少し声優業も頑張って欲しいと思うんだけどね。
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