11月30日 ドラフト模様(RTR×3)
ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Mei】→【Metallica】→【Alessi】→【Serra】→
久しぶりのカラオケボックスドラフト。これまではなんやかんや言って試合後にも歌う展開でそれなりに元を取っていた気もするんだけど、「負けた怒りを歌で発散したくない」人だのなんだのがいて、そこまで歌わなかった気もする。加えて入った時間も遅かったし、本当に雀荘ならぬ「ドラフト荘」としてショバ代払って出てきた感じやな。まぁ、いいんだけどさ。このクソ寒い時期にぬくぬくとドラフトができるだけでも価値のある空間だったといえばそうかもしれないし。でも財布がキツイのは確かなんだ。
気付いたら、このブログ版通信も、次回で100回目なんだよなぁ。以前はこういうときになにかネタを仕込もうとか考えることもあったけど、キューブみたいな特別設定も今となっちゃぁあんまり新鮮味が無いし、次回も当然普通にドラフトします。年末に向けての調整もボチボチしていかないとな。ちなみにわたしゃ、年末年始に帰省とかしない予定です。理由は、財政難。
AL SE TH SA ME MT
AL ー ◎ × ◎ × ◎ 3ー2 4
SE × ー × × × × 0ー5 6
TH ◎ ◎ ー × ◎ ◎ 4ー1 2
VA × ◎ ◎ ー ○ ◎ 4ー1 1
ME ◎ ◎ × × ー ○ 3ー2 3
MT × ○ × × × ー 1ー4 5
1位 【Sangriter】 白青緑 <リーヴの空騎士
戒厳令 静穏の天使>
2週あけて久しぶりの参戦だがしれっと優勝。各方面からレアゲー乙の罵声を浴びせられていたこのデッキは、「戒厳令」「静穏の天使」「大軍のワーム」「正当な権威」「アゾールの雄弁家」と5枚のレアが集ったアゾリウスとセレズニアのハイブリッドデッキになっている。確かにレアゲーっちゃぁレアゲーだが、レアってのは自分の力で開けられるのは最大3枚までなわけで、後は回りが流してくれただけだ。今回は白がやや空き気味で、セレズニア・アゾリウスのどちらも狙いやすいという事情はあったものの、「幽霊の将軍」や「空印のロック」と言った状況を選ばずにエンドカードとして機能するパーツが多く、相手がどの方向で警戒してもたたけるだけのポテンシャルがあった。まぁ、とにかくマナさえ並べてしまえば「静穏の天使」か「大軍のワーム」という「出して終わる」カードが2枚もあったわけで、プランニングは割と楽だったんじゃないかという気もするが。低マナ域サポートに「門衛」「歌鳥の売り手」などのパーツがきちんと揃っており、速いデッキ相手にもそれなりのセーブがかけられるというのも、この世界で優勝するための1つの要因である。相手の投了を促せる力は半端無い。
2位 【Thraxi】 黒赤 <血暴れの巨人 ラクドスの哄笑者 短剣広場のインプ>
上のデッキと違って1引き群は非常にエコノミーなデッキ。試合前に漏らすと色々とダメだろうと思っていたので黙っていたのだが、実は私は、これまでの試合でラクドスに行ったことが無かったのである。一通りのデッキは見たつもりだったが、最後にやらなければいけないギルドが、実はこのラクドススタイルだったのだ。初めてなのでカードのどこを埋めればいいのかが分からず、「流血の家の鎖歩き」「跳ね散らす凶漢」の赤コモンコンビに1度もお目にかかれなかったのでどうにも絶望的なデッキに見え、しかも1戦目はあり得ないレベルのブン回りだと思ったところをさばかれて敗北してしまったため、「やっぱりコマの揃ってないラクドスはしょぼいのか」と落胆したのだが、そこからは1セットも落とさずの4連勝。どうやら、割と強い部類だった模様。低いマナ域からビートがかけられるカードは少ないが、除去は豊富で「通りの引きつけ」「滅殺の火」「究極の価格」「刺し傷」に「打ち上げ」×2。これに「貧民街の刈り取るもの」も加わったし、とにかく序盤の展開力を維持するために「下水の害獣」3枚は全突っ込み。更に「ヴィーアシーノのゆすり屋」も大量に突っ込んで、とにかく動けること、そして生け贄に不自由しない体勢を整えた。今回沼を使う人間がほとんどいなかったものの、「ヴィーアシーノのゆすり屋」から「下水のシャンブラー」を捨てるという動きが鉄板の強さを見せたのが意外であった。そして見事にはまった「ならず者の道」も気持ちいい。ラクドスは純正ラクドスカード以外にもビートでたたみかけられるシナジー構成を探すのが割と楽しい。
3位 【Mei】 赤青 <
超音速のドラゴン 跳ね散らす凶漢 イスペリアの空見張り>
またイゼットか! とか言おうかと思ったけど、まぁ1引きドラゴンなので当然っちゃぁ当然。その後も色は微動だにせずピックが続くので、特に突っ込むべき点もなく、最近は割と定番になってきた「赤のビート要素を青が嫌らしくサポートして回る」という、素直なイゼットカラーである。強いて難点をあげるとしたら、本人が何遍もアピっていた「爆発の衝撃」3枚が多すぎたことくらいだろうか。いや、入れなきゃいいだけなんだけども。あと、実は3パック目は中盤からカットしかしてない、というキツい流れがあり、実は結構かつかつのところを渡っていたりもするのだ(カットとかかっこわるい! と言おうとも思ったけど、まぁ、これは仕方ないよな、ホントに青も赤も枯れている)。あ、ちなみについでに謝罪しておかなきゃいけないことに気付いたから報告しておくと、前回掲載分の通信、順位が間違ってた。ホントは2位だったのに、何故か戦績表は2位が2人いて、あげくコメント部では2位と3位が逆になっていた。すまん、単に日頃の嫌悪感から来るものだと思ってくれ!
4位 【Alessi】 赤青黒白 <
ミジウムの迫撃砲 サイクロンの裂け目 秘密を盗む者>
1引き欄だけをみればこちらも案外レアゲーに見える。しかも超過の王様であるミジウムとサイクロンの1引き。ニヴ様歓喜の引きである。ただ、どうも上家との折り合いがつかなかったらしく、イゼットメインで進むはずが中盤から少しずつ歪んでいく。2パック目はお気に入りの「軽騎兵の巡視部隊」のための白タッチが入るか、というレベルなのだが、最終的にカードが不足したのか、それとも集めておいたギルド門の枚数的に問題無いと判断したのか、「穴開け三昧」と「リックス・マーディの落とし子」のために黒もタッチ。結果4色になり、当然事故が原因で負けた試合もあるに決まっている。これだけ色を広げてカードを集めたにも関わらず「都市内の急使」あたりがメインアタッカーとして頑張っていたり、首をかしげるデッキではあるのだが、まぁ、大技過ぎるレア2枚が炸裂すれば、割となんとかなった。やっぱりこうしてみると、この世界は以前よりも色を散らすメリットは薄いよなぁ。
5位 【Metallica】 黒緑赤 <水路の蠍
謝肉祭の地獄馬 どぶ潜み>
最近は以前と違ってドラフトの時間帯にも割と元気なのでメンタル面も元気になったのかと思っていたら、ピックを始めると途端に死にたそうになる不思議。おかげでピック表がボロボロで、不明の部分が2カ所もある。「セレズニア」だけ書かれても限定出来ないのだが……多分巡りからいったら「セレズニアの歩哨」かなぁ。さておき、今回は非常に微妙な関係性を維持したままのゴルガリさんと手を組む形で「水路の蠍」スタートで、ますますSAN値は下がり気味。今回ゴルガリを目指したライバルはいないので以前のようにレアが暴れれば弾ける可能性もあったかもしれないが、残念ながら求める者には応えないのがパックの流儀。出てきたのは「謝肉祭の地獄馬」や「戦慄掘り」で、ここから下家に喧嘩をふっかける形で少しずつ赤を足していった。「斧折りの守護者」などもいたのでマナに苦しむということはそこまで無かったが、今回は緑のクリーチャー陣ももっさりしており、頼みの「死滅都市の執政官」も特にシナジーがあるわけではなく、重たい決戦兵器としてそれなりの運用だった。よりによって「屑肉の刻み獣」と同じパックから出なくてもいいのに、っていうね。
6位 【Serra】 白緑青 <
死橋の大巨虫 アゾリウスの大司法官 空印のロック>
なんか俺との試合は粛々と負けていったのであまり印象が無いデッキ。ここのところ順調に負けこんでいるので、成績は結構キツいことになっている。優勝したデッキとの差がレアである、と言ってしまえば話は早い色構成。天使は持っていかれ、「大軍のワーム」も逆回りで出るなどパックに見放された部分は大きいと思うが、やはりそうしたレアが無い状態で勝つためのインパクトが薄く、セレズニアともゴルガリともアゾリウスとも取れない中庸のデッキ構成が決定力不足を招いているのは事実だろう。たとえば同じような強さと思われる部分で「麻痺の掌握」でなく「騎士の勇気」を選ぶか、「軽騎兵の巡視部隊」でなく「滑り頭」なのか、「臣下の魂」を見逃して「アゾリウスの拘引者」を選ぶのが正しいのか、決め技となるレアの「正当な権威」を流して「虚無使い」を選ぶべきだったのか。この世界は本当にデッキのスタイル(所属ギルド)によってカードの点数が大きく変わるので何が正解とは言えない部分が多いが、そうした選択の1つ1つが、「まとまった勝ちの方向性」を目指していないことには厳しい結果になるだろう。結局青・白・緑が絡むデッキはビートで責めきる選択肢がないので、いかにシナジーを多く擁するか、という部分で相手のカード単体のパワーを超えていかなきゃいけないわけだし。やっぱり難しいな、これ。
【Sangriter】(白青白)→ 【Thraxi】(黒赤) →【Mei】(赤青)
↑ ↓
【Serra】(白緑青) ← 【Alessi】(赤青黒白)←【Metallica】(黒緑赤)
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