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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○各ギルドのキーワード能力
 
・シミック Evolve(進化)
「クリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、それがこのクリーチャーよりも大きなパワーかタフネスを持つ場合、このクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く」
 
 過去のラヴニカでは「移植」能力で+1/+1カウンターを操っていたシミック。以前はカウンターを譲渡することで他のクリーチャーにも能力を分け与えることで共存共栄の調和を表現していたが、今回は「場に出たクリーチャーが大きければ先遣隊も大きくなる」という形で横一線にならぶ調和を求めた。進化能力持ちだけでデッキを組めば、いつしか一番大きなクリーチャーにみんなが肩を並べる特大サイズが襲いかかってくることになるわけだ。ただ、過去の例を紐解くと、シミックのクリーチャーって緑とはいうものの素の大きさだけで勝負するような場面はそこまで多くなく、ゴルガリやグルールと比べると、やはりどこか技巧派のイメージだった。果たして今回はどんなギミックが登場するだろうか。
 
 
 
・ボロス Battalion(大隊)
「3体以上のクリーチャーで攻撃した時に誘発する能力」
 
 ラヴニカ世界の警察組織であるボロス軍は、苛烈に攻める時にも軍隊としての規律と調和を重んじる。過去の能力はそうした規範規律でまとめて大勢を片付ける「光輝」だったが、旧ラヴニカの地味キーワード選手権でトップを取る勢いの駄目能力だった(俺調べ)。そこで、同じ「速い」ギルドでもグルールやラクドスと差別化を図り、新たな軍規を持ち出したのが、この「大勢で殴ると発動するよ」という能力である。速いギルドなので序盤からとにかく頭数を稼ぐのはお手の物だが、当然「野良剣歯猫(RAV)」なんかまで突っ込んでいては途中で息切れ必至。そこで、「大勢で殴れば多少の質の問題は打開出来るんだぜ」という後押しが得られれば何とかなるだろう、というサポートが導入されたわけだ。普段のデュエルを思い出せば「3体で殴る」というのは言うほど頻繁に起こる状況じゃないことは分かると思うが、この課題をクリアするレベルにまで到達するカードはどのくらい現れるだろうか。
 
 
 
・グルール Bloodrush(湧血)
「コスト、手札からこのカードを捨てる:対象の攻撃クリーチャー1体は、+X/+Yの修正を受ける。Xはこのカードのパワーの値、Yはこのカードのタフネスの値である」
 
 現役当時も活躍し、カムバックも果たしたおかげでキーワードとしてはかなり強力な印象が強いのがグルール原産の「狂喜」。ギルドパクト当時は筆頭ギルドに名乗りを上げたグルールビートが新たに得た能力は、まだ確定してないけど、多分およそこんな感じだろう。手札にあるクリーチャーが全部攻撃時限定の「巨大化」に化けるというのがグルールに与えられた攻め気の能力。こうして「カードを戦場以外の領域から補強する」というギミックが完全に活用能力と被ってしまっている気もするのだが、まぁ、そんなにたくさんキーワードなんてバリエーションが出るとも思えないので我慢しようじゃないか。活用と差別化しているポイントは大きく3つ。1つ目は当然、カウンターを乗せるわけじゃないから一時的なものであるということ。こればっかりはグルールだから仕方ない。攻撃時限定というのも、昔の能力が「狂喜」だったことを考えれば当たり前である。2つ目の違いは、活用がソーサリー限定だったのに対し、こちらは確実にインスタントとして機能するというところ。リミテッドでは「巨大化」はしばしば人を殺す。それがクリーチャーとしても機能する利便性を手に入れたというのだから、デッキに入れる分には困らないはずだ。「別に『茨群れの頭目』でいいんじゃ……」とかいったら駄目だ。そして3つ目の差は、(多分)活用に比べればコストが軽い。とにかく「一時性」「即時性」「経済性」と、前のめるデッキを大きくサポートする形の能力。ボロスの大隊能力なんかとも噛み合っているし、この冬はグルール・ボロスの前のめり連合がアツい! かも!
 
 
 
・オルゾフ Extort(強請)
 「あなたが呪文を1つ唱えるたび、あなたは(W/B)を支払っても良い。そうした場合、各対戦相手は1点のライフを失い、あなたはその点数分のライフを得る」
 
 かつては能力が2度美味しいという、なかなか強力な「憑依」能力を持っていたオルゾフギルド。かつては幽霊が牛耳っている感じを出すための能力であったのだが、その後、マローだかだれかが「憑依はあんまりいいシステムじゃなかった」と言っていた。何しろ、カードがリムーブされてクリーチャーに張り付くもんだから、見づらいしルール上の処理もややこしかった。そこで、今回のオルゾフは「ラヴニカの経済・金融の番人」としての能力を前面に押し出すことになる。日本語名が「強請」とストレートだが、その能力は「取引の教会、オルゾヴァ(GPT)」。これがついたパーマネントが並び始めると、あらゆるスペルが追加でドレインを行い始めるので、実はかなり鬱陶しい。「血の芸術家」や「ファルケンラスの貴族」があれだけ強かったのだから、この能力だって回り始めたら相当なものだ。追加コストが必要なのでそこまで連打出来るようなものではないのかもしれないが、使うかどうかは任意であるし、1マナで2点のライフ差ならばついでの効果というには軽い部類。リミテッドではライフゲインでの延命を絡めて、じわりじわりと締め付ける戦略は充分に通用するんじゃなかろうか。あとは、この能力がついてるカードがどれくらい軽く設置出来て、どの程度の枚数が揃うか、というのが勝負の分かれ目。
 
 
 
・ディミーア Cipher(暗号)
「この呪文の解決後、あなたはあなたのコントロールするクリーチャー1体に暗号化した状態で、この呪文カードを追放しても良い。そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはその暗号化したカードのコピーを、マナ・コストを支払うことなく唱えても良い」
 
 おいマローさん、憑依能力は駄目なキーワードだったんじゃないんですかい。かつては「変成」というギルドの存在とあんまり関係無いキーワードでお茶を濁していたディミーアが新たに得たのは、書式がややこしいが、いわばサボター版憑依とでもいうべき能力である。ザデック先生が倒れて現在のギルドマスターがシェイプシフターになったらしいので、今の方がよっぽど「変成」っぽいじゃねぇか、という気もするのだが、他の4ギルドと違ってコレだけ完全にスペル依存の能力であるあたりは、RTRのイゼットと同じ立ち位置なのが流石のディミーアさん。能力のイメージとしては、1回唱えた呪文を秘密の文書にしたためてクリーチャーに託し、そのクリーチャーが上手いこと相手の防御網を抜けて本丸に到達した時に暗号文書を届け、スペルが更に解決される、って感じだろうか。コピーが複数回作られる可能性があるのだから、ものによっちゃぁフラッシュバックよりも強力な能力である。ただ、ディミーアさんといえば10あるギルドの中でも異色の、圧倒的コントロール好きの集団。命よりも薄いライブラリを殴ることを信条としており、なかなかクリーチャーでパンチしようという奴がいないのが実情。今回のディミーアがどういうスタイルになるのかは分からないが、この能力を持たせて相手陣営に特攻をかけられる人材がどれくらいいるのかが焦点となる。活かせるデッキを組むのはなかなか難しそうだ。既に現時点で「不可視の忍び寄り」フィーバーが。
 
 

以下個別カード

 
Simic Fluxmage (2)(U)
クリーチャー・マーフォーク、ウィザード
1/2 進化
(1)(U)(T):〜の上に置かれた+1/+1カウンター1つを、対象のクリーチャーの上に移動する。
 
 進化の顔見せとなったカード。進化は+1/+1カウンターが乗る能力なので単純に戦力の底上げに使うのが基本的な使い方になるはずなのだが、こいつの場合は過去のシミックが持っていた移植と同じような輸送能力を持っているため、いかにも研究者らしい、中間管理職としての活躍が期待出来る。およそ全てのクリーチャーがこいつにカウンターを乗せられるはずだし、そのカウンターを全て他人に押しつければ、事実上全てのクリーチャーが「森林地の先達」みたいな状態になるわけだ。「森林地の先達」が強かったのだから、こいつだって当然強い。素の状態ではそれなりに除去されやすかろうが、3マナのアンコモンで除去を引きつける能力なら充分だろう。「まどろむドラゴン」などのカウンター関係で使える能力もあるし、現在使っている活用と同じように、絆魂や先制攻撃、飛行との相性も◎。夏以降にはリミテッドで相手の解鎖クリーチャーのブロックを封じるなんて使い方もアリだ。
 
 
 
Fathom Mage 水深の魔道士 (2)(G)(U) R
クリーチャー・人間、ウィザード
1/1 進化
〜の上に+1/+1カウンターが1つ置かれるたび、あなたはカードを1枚引いても良い。
 
 青が絡むレアなので、とりあえずドローさせてみました、というカード。同じシミックのドロークリーチャーには「ノヴィジェンの賢者(DIS)」がいたが、あちらはスタートが重たい上にドローするたびに見る見る目減りしていったのでレアのくせにあんまり使い道がなかった。こいつの場合、後続が出れば2枚程度ならほぼ自動でドロー出来るだろうし、結果としてこいつ自身も大きくなっていくので戦力は上がる一方。出た瞬間を狙って処分されると4マナもかかった割りにはショボンだが、生き残った時のペイは充分レアだ。「屍体屋の脅威」と組んだ時の鬼畜ぶりは想像を絶するので、将来的にシミック・ゴルガリの仲良しコンビが組む環境とかが、来たり、そうでもなかったりするかもしれないぞ。
 
 
 
Firemane Avenger 炎まといの報復者 (2)(R)(W) R
クリーチャー・天使
3/3 飛行
大隊 - 〜と少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃するたび、〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
 
 大隊能力のお目見えとなったカード。ボロスの看板といえばやはり天使であるが、レアとはいってもレジェンドとかじゃないので、案外「暁の熾天使」とかと同じ下っ端なのかもしれませんよ。ボロスって天使が群れなして襲ってきたりするし。で、そんな渋い天使だが、なるほど、レアらしい勢いである。上手いこと部下が揃えばワンパンチごとに「稲妻のらせん(RAV)」が撃ち放題ってんだから、そりゃ強いだろう。ブロック前に相手を1体処分出来るかもしれないし、出来なかったとしてもブロックする気を大きくそいだり、一気にライフを突き放したり、やりたい放題。4マナ3/3フライヤーと、最近のレアらしいステータスも完備しているし、リミテッドで開けたらとりあえず取らない理由はないだろう。問題となるのは、大隊能力ならば全員に言えることだが、結局「3人で殴る」という条件が揃うのかどうか。3人で殴りに行って安全な状況ならばこんな能力が無くても勝てるだろうし、殴りにいった結果誰かが犠牲になるとしたら、よく考えて宣言をしなければならない。まぁ、そのあたりも当然狙った上での能力なんだろうけども。雰囲気が非常に似ているのは、同じく赤白に配置され、軍勢で殴ることを強要した喊声能力がある。あちらはレアの2枚(英雄)が活躍したが、他は頑張ってもリミテッドどまり(「信号の邪魔者」は別な意味でやばかったけど)。さて、この能力を安定して起動させることが出来るだろうか。まぁ、こんなキーワードを与えられたってことは、今回のボロスはとにかく「数で攻める」が命題になってるだろうから、トークン出すカードなんかも揃えられてるんだろうけどね。夏以降だとセレズニアとの共闘がアツいのかしら。
 
 
 
Rubblehulk 瓦礫鬼 (4)(R)(G) R
クリーチャー・エレメンタル
*/*
〜のパワーとタフネスは、それぞれあなたのコントロールする土地の枚数に等しい。
湧血 - (1)(R)(G)、手札から〜を捨てる:対象の攻撃クリーチャー1体は、ターン終了時まで+X/+Xの修正を受ける。Xはあなたのコントロールする土地の数である。
 
 湧血のお目見えカード。日本語名がなんか残念。6マナで持っている能力は「マローの魔術師モリモ(INV)」。トランプルが無いのでどれだけ後半に出てきても下手したら置物になってしまうのは残念だが、まぁ、コストを考えれば最低6/6。そりゃでかいだろうさ。そして、こいつの真骨頂はどちらかというと場に出たときよりも能力を起動した時の方が際だつだろう。単なるバニラを着陸させるよりも、インスタントとして使って「杉の力(CHK)」にした方が強烈なのは間違いないだろうし、「杉の力」は当時のリミテッドのエンドカードレベルだったのに、このスペルはあれよりも2マナ軽いのである。なるほど、こりゃレアだ。グルールビートが殴りかかってきたら、突然「樫の力(M10)」級の一点突破で負ける可能性があることは肝に銘じておこう。まぁ、気をつけたところでどうしようもないけどさ。なお、リミテッドじゃないなら「狩られる者の逆襲」でいいんじゃないか、という疑惑が上がるが、多分、反論の余地は無い。
 
 
 
Treasury Thrull 宝庫のスラル (4)(W)(B) R
クリーチャー・スラル
4/4 強請
〜が攻撃するたび、あなたの墓地にある、対象のアーティファクト・カードかクリーチャー・カードかエンチャント・カード1枚を手札に戻す。
 
 強請能力のお目見えとなったカード。相変わらず6マナと重たい上に4/4はそこまで誇れるステータスではないが、まぁ、白黒ならこれくらいでもそこそこのニーズ。その上、今は無き「タイタン」シリーズのように殴るだけでアドバンテージに繋がるのだから、そりゃぁ強いことは間違いない。そして、これが回れば手札は増えることになり、手札から回収したカードをガンガン打ち込めれば強請能力によってライフ差も開いていく。6マナで設置ってのはちょっと遅すぎる感があるが、逆に考えればこれを置いた時点で余剰のマナは軽く捻出出来るはずだ。1引きしたいかと言われると悩んでしまうが、使えばきちんと応えてくれるレベルの良い奴である。まぁ、置物として使いたいと思うと殴りに行きにくい、っていう面倒なジレンマはあるんだけどさ。
 
 
 
Whispering Madness 囁く狂気 (2)(U)(B) R
ソーサリー
各プレイヤーは手札を捨て、その後、これによりプレイヤー1人が捨てたカードの枚数のうちもっとも大きいものに等しい枚数のカードを引く。
暗号
 
 暗号能力のお目見えとなったカード。能力自体はまんま「意外な授かり物(USG)」であり、往年の禁止カードが、多色で重くなったとはいってもおまけ付きで帰ってきたのは1つのニュースである。デッキを選ぶのは当然だが、マッチメイク、デッキメイク次第では考えるのも馬鹿らしくなるような大量アドバンテージが転がってくる呪文なのだから、危険な臭いは今の時代も消えてはいないだろう。とはいえ、「意外な授かり物」が瞬殺禁止カードになった背景には更にキチガイじみた「トレイリアのアカデミー」などの悪友たちがひしめき合っていたという事情もあり、実際、この能力を携えて登場した「ジェイスの文書管理人(M12)」は、「何かするかもしれないけど、クリーチャーだから多分駄目じゃね?」という大方の予想を裏切らず、何事もなくその人生に幕を閉じている。このカードの場合にはよりコントロールに寄せ気味な多色カードになっているし、コストも決して軽いとはいえない。よほど相性の良いカードがこのセットで登場するか、何か発想の大転換が導入されたミラクルコンボとかでも出てこない限りは、そこまで気をつけるものでもないのかもしれない。もちろん、ディミーアな兄貴は「ドローとかどうでもいいからライブラリを掘るんじゃい!」と叫んで素敵な暗号をガンガン相手に送り続ける可能性はありますけどね。

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コメント
レッツコンバット
全体的に戦闘前提な能力なのにクリーチャー主体な時代の流れを感じます
湧血はちょっと残念かなあ
【2012/12/29 20:19】 NAME[DRAKE] WEBLINK[] EDIT[]
Re:レッツコンバット
 公式にあるスタッフの制作話なんかを読んでいると、いかにギルドのフレーバーイメージを守りながら、ゲームとして成立させられるシステムを作るか、色々と苦心している様子が見て取れて面白いですね。
 湧血が残念なのは、活用みたいに「クリーチャーとして使えて、更にスペル代わりにもなる」っていう広がりがないせいですかね。結局魂力の焼き直しみたいになっちゃってるし、あまり他と絡むシナジーも多くなさそう。なかなかビート方向をサポートしながらスタイルの整った新システムをひねり出すのは大変ですな。
【2012/12/29 22:39】


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