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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 見てきました。明日から帰省する上、地元ではやってないから、ほとんど寝てない状態で、しかもやらなきゃいけない仕事を半分以上ぶっちした状態で見てきました。寝てないのは、放り投げる勇気が出ずにもやもやして前の晩寝られなかったせいです。まぁ、別にこの映画の責任ではないけども。くそっ、地元でもやってくれてれば!

 

<以下、一応ネタバレなど含むので、未視聴を気にする方は注意>





 まず、一言で言えば、面白かったですよね。面白いっつっても色々と種類はあって、interestingだったりexcitingだったりamazingだったりするが、この作品の場合は……まぁ、funnyかな。それだとちょっと言い過ぎだとしたら「fun」が正しいか。視聴していると、脚本の段取りに見られるのは古き良き「劇場アニメってこういうものだよね!」という伝統。つまり「本編ではやらないことだけど、短い時間で盛り上げるなら適当に全員が活躍する場を作ればいいよね」ってなこと。爆発エフェクトなんかも劇場ならではの迫力が期待出来るし、高々度の航空戦なんかも是非スクリーンで見せたいシーンなので、とりあえず高層建築をつくってそれをぶっ壊そうか、というのが劇場アニメの基本だろう。映画コナンなんか、必ず何かでかいものが爆発するでしょ。東映まんが祭りだったら、絶対お城に乗り込むでしょ。そういう類のものですよ。そのためにわざわざ学園都市に有りもしなかった軌道エレベーターをぶったてて、「なんやねんそれ」と思う間もなくぶっ倒すわけですよ。分かりやすいわぁ。

 そして、私はそこまで原作ファンでもないのでそうでもないのだが、おそらく原作ファンからしたら、このアニメの世界だって大事な「禁書」ワールドの1つということになる。となると、流石にメインキャラの人たちにあんまり無茶な仕事をさせるわけにもいかない。ここで突然「当麻と土御門が血みどろの争いを繰り広げる愛憎劇」とか作っちゃうと、後々絶対に本編にも影響が出てしまう。そこで、本編には一切絡まず、完全にアナザーストーリーとして独立出来るように設定されたのが、メインヒロインのアリサと、セカンドヒロインシャットアウラ。今まで見たこともないようなキャラの生い立ちを急ごしらえで組み立てて、それをいじるだけなら誰にも迷惑がかからずに一本のシナリオを作ることが出来る。そして、流石にそれだけじゃ「禁書」ワールドにはならないので、そこにいつも通りのお節介上条さんを絡ませてしまえば、ほら、あっという間に禁書映画の出来上がり。ほんと無茶苦茶な脚本なのに、大して違和感もなく「別にいいかぁ」と思えてしまうのは、普段から「別にいいかぁ」と言われる無茶苦茶なシナリオで転げ回っている当麻の面目躍如である。

 いや、細部を引っ張り出してきたら本当にひどいシナリオなんですよ。いくつかあげつらってみると、たとえばアリサが登場時にどんなスタンスなのかがまず分からない。佐天さんが知ってて鮮明なネット画像が上がっている有名アーティストなのかと思ったら、まだ路上ライブを繰り返してる流しのミュージシャンで、「ようやくオーディション通った!」と喜んだら、次の瞬間にはガンガンテレビでタイアップCMがうたれ、ライブをすればファンが大熱狂。どんだけ恐ろしい超時空シンデレラなのかと。また、そんなアリサのファーストライブの会場には敵の手による爆破事件が発生するわけだが、この爆破事件が何故必要だったのかがさっぱり分からない。あれ、仕掛けてたのってロリ社長のとこのロボだよね。なんであそこで爆破の必要があったんだろう? そして、あの事故でついたはずの当麻の傷はどこへ行ってしまったんだろう。また、アリサを巡っての魔術と科学の対立もいきなり過ぎる。シャットアウラたちは社長の依頼で護衛をしていたとのことだが、社長は前もってアリサの存在に気付いてたなら、オーディション云々じゃなくてさっさと囲い込んでもっと安全なところに移しておけばよかったのじゃなかろうか。なんでよりによって行き着いた先が当麻の下宿なんだ。魔術側の強硬手段は更に謎で、ステイルに至っては最初から本気で当麻を殺しに来ていた。別にわたさねぇって断ったわけじゃないんだから、まずは「ちょっとご同行願えますか」でいいだろうに。そして最後の軌道エレベーターエンデュミオン内部でのいざこざ。、衛生軌道ってすげぇ近いんだな……もう、宇宙っていってるけどスケール感が一切感じられないのが凄い。倒壊確定の爆破事故で客が錯乱してるのに、歌で落ち着かせたら全員あっさり避難しちゃったよ。あと、普通に携帯が通じるよ。学園都市の科学力はあまりに恐ろしい。でも、個人的に一番笑ったのは実はステイルとシャットアウラのカーチェイスのシーンだったりする。アリサを捕まえて逃げることに成功したステイルと、それを例のステルスメカで追跡する黒鴉部隊。壮絶なカーチェイスの果てについにシャットアウラはステイルたちを足止めすることに成功するのだが、次の瞬間には、同じ現場に小萌カーに乗った上条さん登場。早いよ! どうやっておいついたのよ! 小萌カーどんだけ高性能だよ!

 とまぁ、まだまだシナリオのおかしな点はてんこ盛りなわけだが、ぶっちゃけ、そんな細かいことを気にしたら負けだ。仕方ない、「劇場でそれがやりたいからそうなったんだよ!」とそげぶられたら、大人しく黙るしかない。いいじゃん、その結果何となくお祭り騒ぎになったんだからさ。文句ばっかり言ってるけど、今回のヒロイン2人体制からのシナリオの収束は割と良いショートストーリーだったとは思うのですよ。腐るほどいるキャラクター達に活躍の場を作らなきゃいけないからぱっつんぱっつんに詰め込んでめちゃくちゃになっただけで、メインとなるアリサ×シャットアウラのストーリーはかなり良い。かたや奇跡を信じ、音楽を愛する正方向のヒロインで、かたや奇跡を憎み、音楽を忌避する負方向のヒロイン。多少シャットアウラのキャラが分かりにくかったかな、とは思ったが、きちんと限られた時間内で2人のキャラが掘りさげられていたおかげで、ラストのカタルシスの美しさは印象的だった。ボスキャラとなるロリ社長レディリーも、余計な説明を必要とせず最低限の描写で目的意識なんかが分かる設定になっていて、「巨悪として打倒するだけの理由」があるのが良い。あれだけ大きくて魔法的な敵でないと、わざわざインデックスさんが歌う理由ができませんからね。今回インデックスさんは割と活躍多めだったので大変よろしかったのではないでしょうか。まぁ、活躍の半分はうなり声で、更に半分はサービスシーンだったけども。

 シナリオでなくて映像面についての評価も確認しておくと、今回は特にシャットアウラ率いる黒鴉部隊の使っていたメカが良かった。タチコマのパチモンみたいなデザインではあるのだが、シャープなフォルムがシャットアウラの使うクセのある爆弾アクションにも噛み合っていたし、ステルスを駆使して接近してからのバトルシーンはどれも迫力のあるものだった。魔術サイドの攻撃が、いかにも一昔前の劇場作品らしいドンパチなのに対し、科学側の攻撃はいかにも最近のアニメらしい、CG処理で見せるシャープな効果っていう対比が綺麗。やっぱり禁書ワールドの画面効果って、それだけでも見てて楽しいんだよ。今回はサービスシーンなんかも含めて、キャラの魅力、動きの魅力はなかなか大きく出ていたのではなかろうか。しいて不満をいうなら、せっかくの見せ場になるはずのアリサのライブシーンが、ベタ打ちのモデリング処理だったのが残念。あそこは無理してでもちゃんとアニメで描き起こして欲しかったところだなぁ。同じような劇場映画のライブモデルとしては「マクロス」の映像があるわけだが、どうしてもあちらと比べると偏平な印象が強い。今回のコンセプトに合わせて強くライブシーンを見せるには、やっぱりあそこに手間を惜しんじゃ駄目だ。

 さて、残る要素は大量にひしめき合う有象無象のキャラのために裂かれている。メインとなる部分はもちろんのこと、「そのキャラもちゃんと出るんだ!」というところまで必死にフォロー。個人的に一番意外だったのは婚后さんと取り巻き2人ですかね。いや、3人とも台詞は一言だけだけども。一応出てきただけでも感謝しないと。ちなみに婚后さんはレベル4,今回大活躍だったシャットアウラさんもレベル4だそうです。え〜。他にも、確実に出る必要が無いだろうと思われる姫神さん、更に吹寄さんまで。ただ、吹寄さんに至っては台詞も一言未満だけども。どっちかっていうと、中の人的には兼ね役のアナウンサーの台詞の方が長かった。作中、一番最初にしゃべったのが藤村ボイスのアナウンサーだったので、「おっ、吹寄さんも出るんやな!」と思ってたら予想の斜め下の出番しかなくて驚愕した。あとはシスターズ、打ち止め、一方通行さんなんかも単なる友情出演。いや、一方さんはちょい役で出たくせにやってる仕事はでかいんだけどさ。美琴・一方通行・ステイルの共同作業じゃ、流石に別々のミッションになるのは仕方ないところ。逆に意外だったのは、ここまで色んな人が出てきて、黄泉川さんもちゃんと活躍してたのに、お供の鉄装さんがいなかったことである。……クビにでもなったんだろうか。春からの「超電磁砲」で復活することを楽しみにしてます。

 以下、各キャラ絡みのネタで、勝手に思い出せるベスト。

第6位:インデックス「スペルも乗せない歌で凄い」との談。

 まぁ、お前のシェオールフィアは相手の精神崩壊を引き起こすからな……。案の定、今回のクライマックスでも「ぼえ〜〜」

第5位:佐天さんがプレイヤー引っ張りだして「聞きます?」

 御坂さんが咄嗟に「いや、あんたが音楽プレイヤー持ってるとヤバい」とか言い出さなくてホッと一息。この子も懲りない。

第4位:神裂さん、江田島平八に並ぶ。

 人間単体における成層圏外での活動と、生身での大気圏突入。あれって、どの辺に墜落するか選べるんだろうか。

第3位:上条さん、ついに能力とか関係無いのに女性にそげぶ。

 ひどい。

第2位:御坂さんのレールガン

 やっぱり恰好いい。ずるい。

第1位:佐天さんのバット。

 あの一件で味しめたのか。今回は割とレールガン組の活躍も多くて良かったわね。

番外位:初春! 頭、頭!

 いや、違う、あの花が初春本体だと言われているのだから……今回ライブステージにたっていたあれは……何者だ?!

 

 で、最後に中の人の話。普段活躍してる人はもう良いとして、今回はオリキャラのみ触れておこう。あ、でも小萌先生がこの期に及んでロリ度を増した気がすることとか、とにかくラストオーダーちゃんが可愛くて可愛くて仕方ないことも触れて……いや、いいや。まず、メインヒロインには地獄のミサワこと三澤紗千香大先生。今回は大量の挿入歌の歌唱も見込まれての登用であるが、実は想像以上に良い仕事をしていた。取り立てて素晴らしい、というほどのことでもないのだが、ちゃんと理想のイメージであるアリサのキャラクターが作れていたし、歌唱の方も実に無難な仕事。どこぞのバーストリンカーの時よりもよほど良い結果といえるだろう。こういう声質の方が彼女はやりやすいんだろうな。そして、アリサの対極に位置するシャットアウラ役には日笠陽子。まぁ、いつも通りの完璧な仕事。「いかにもぴかしゃ」っていう役回りだったので意外性は無いのだが、最後に歌が重なる演出まで含めての起用だったと考えると、流石としか言いようが無い。ラストシーンのユニゾンは黒雪姫と秋山澪の融合だったと考えると、人気の高い黒髪ロングヒロイン2人の共演だったわけだな。そして最後に、今回意外な悪役起用となったレディリー役の佐倉綾音。あやねる、まさかこの若さでラスボス役が回ってくるとは。まぁ、ロリっ子だったからってのはあるんだろうけど、ホントにここ最近めきめき安定感が増してきている。聞いてて心配することは一切なくなった。ただまぁ、おっきな悪役をやるんだったらここから更にもうワンランクアップが欲しいところかな。思えば、彼女の主役デビュー作である「夢喰いメリー」では、事務所の先輩である矢作パイセンが実に見事なラスボス・ミストルティンを見せつけてくれていた。大きな先輩の背中を見て、頑張れあやねる。パイセンちょっと猫背だけど。あとはまぁ、ステイルさんとこの3姉妹が潘めぐみ・瀬戸麻沙美・種田梨沙と、これまた成長株の若手3名。まぁ、このへんはほとんど台詞が無かったからよく分からんけどな。1つだけ言えるのは、ステイルうらやましいな! 

 

以上です!


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