最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
演説回、第9話。古今東西、アニメで繰り広げられた「演説」というのは名シーンとなることが多いが、今作もなかなか気合いの入ったまっすぐな良いシーンであった。小清水の意志を受け継ぐ戸松の仕事、と考えると、実に声優アワード助演賞。 一応先に突っ込んでおくと、作中世界での今回の事件はどうにも行き当たりばったりで、お話のためのお話でしかない部分がある。一番わからんのは中央教会の連中がぽかーんと演説を眺めていたところで、「異端」が何か喋り始めたんだから、さっさと折檻して連れ出せよ、とは思う。好き放題しゃべるだけしゃべらせて、一息ついたあたりでようやくぶん殴って場を盛り上げるとか、実はあの使者の人も魔王軍のグルだったんじゃないかと思えるくらいに完璧な舞台設定であった。そりゃま、お話なんだからそういうもんだろうけども。「魔王登場」→「出会い頭に拘束からいきなり折檻」→「その後演説」→「折を見て斬首」とか、どう見ても事前打ち合わせ必須の流れであった。 また、今回の演説は広場に集まった群衆に向かってなされたものであるが、その群衆達の動きも、なんだかもっさりしている。最終的には「石を投げる」という一番分かりやすい行動で応じたわけだが、それ以前に、もうちょっと声を荒げて茶番を煽ってもいいと思うのだが。特に怒号も悲鳴もなく、お利口さんに粛々と舞台が進むのを見ているだけの群衆は、そりゃぁメイド姉でなくとも「ムシ」と言いたくなるのも分かる気がする。ただ、あれだけ開けた空間で、人が集まっているステージ。マイク音響の設備も無い状態でどれだけの人間があの演説を聴くことが出来たのかは本当に謎だけどね。多分、実際にあのロケーションだと、前列の数%しか何言ってるかわからんだろうな。ひょっとしたら勇者が「音響魔法」とか使って演説が聞こえるようにしてたんだろうか。もしくは教会側が、自分たちの行いに箔を付けるためにライブビューイングで動画配信してたとかね。魔法がありの世界だったらどっちも無くはないな。 さて、そんな風に冷静な目で見てしまうとどうしても茶番風味の方が優先されてしまう筋立てではあるのだが、それでも今回の演説は悪くない見せ場だったと思う。戸松の熱演が光るというのが第一であるが、現段階においても、メイド姉の思想というのは、そこまで小難しいものではない。「自分は不幸だったが、知識を得ることからその立場の客観的価値と原因を見いだし、改善するに至った、考えることは義務であり、学ぶことと努めることこそが人としての矜恃である」という主義主張は、特にややこしい知識を持たない農民たちにも充分理解出来るレベルの訓話であり、これまで魔王が行ってきた政策にも矛盾しない。その上で、最も端的にメイド姉の生き様を訴えることが出来る主文にもなっている。既に途中から「魔王を演じること」は二の次になっており、たまたま鬱憤がたまった場でこれまで思い悩んできたことをぶちまけただけなのだが、彼女がこれまで悩んできたことは充分に伝わっていたので、それを解放するシチュエーションとしては最良のものであった。 前回までの流れでは「この茶番はわざわざ実行する必要があるのかしら、勇者がいるんだから教会の暴虐ぐらい押さえ込めよ」と思っていたのだが、今回の冬寂王の振る舞いなどを見ていると、反旗を翻すという行動は、前回までならば「あってはならない事態」であり、今回の転機を経て、「人間としての挑戦」にまで成り代わったことが分かった。きちんと「覚悟と信念」が宿った上での行動であるならば、わずか1話で手のひらを返したことについても文句は無いだろう。今後どのような困難にぶつかるのかはまだよく分かっていないが、順調な根回しも進行しているみたいだし、教会との悶着でももう少し楽しめそうである。 それにしても……魔王さん、2週続けてほとんどお休みだよ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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