ロシア風水餃子って、結局水餃子じゃねぇかと思う第11話。一応マスタードやトマトソースでも食べるっていうあたりがちょいとロシア?(全部wiki情報) 以上、ペリメニ情報でした。
もう色んな風呂敷がたたまれすぎてぐちゃぐちゃになってきている感のあるジェットコースターエピソード。今回は「親父の説明で蘇芳と紫苑のあれやこれやが大体明らかになる」という、非常におおざっぱな処理が行われることになった。直接語られたのは、「確かに蘇芳は死んだ」「紫苑の能力はコピーで確定」「でもその紫苑も死んだ」「間際にコピーで『別な紫苑』に」ということ。「コピーは必ず何か1箇所違う」とのコトだったが、パブリチェンコはどこかコピーと違っていたのだろうか。
さらに霧原さんも課長にアンバー仕込みの予言文、三鷹文書を吹き込むことで進展したやらしてないやら。でも、蚊帳の中に入れたとしても結局は「イザナミとイザナギを会わせるな」っていう今までと同じ指令しかもらってないんだけどね。鎮目さんが予想以上に馬鹿っぽいのは素敵なラブリーちゃん。コンクリで武装した姿はどことなくアルフォンスを彷彿とさせたり、「コンクリごときで対戦車ライフルの狙撃を耐えられるもんか」とか、気になることは色々あるけどとりあえず死ななかっただけでもありがたいと思わないとね。
そして戦場となったサンシャインにはCIAまでが殴り込みをかけ、全てを観測霊で読み切っていたマダムオレイユだけが、余裕の表情で戦禍を避ける。せっかくナイスなマダムだったのに、突然スペースチャンネルな衣装をまとうことで一気にトンデモキャラクターへの変身を遂げてしまったのはどう受け止めたらいいものやら。あの衣装は多分各所で非難囂々だと思うのだが、まぁ、本人が楽しそうだからいいじゃないか。多分意味はあるんだろうし。霧原さんはとんでもないものを見てばかりなのでもう慣れてしまったのかねぇ。
そして包囲網とか警戒網とかいう概念が無いかのような音速突撃をかましたヘイさんには、復讐に燃える葉月さんが単身出撃。恐怖やら血筋やらのしがらみを乗り越えたおかげか、その剣戟はヘイさんもびっくりなほどに冴え渡る。能力が使えないヘイさん、久し振りにマジピンチです。新妻とお料理教室なんかやってる場合じゃない。ちなみに、ものすごくさりげないカットだが、ヘイさんは蘇芳が一口かじる間に、肉まんペリメニを3つ平らげています。隠れ家とは思えない本格調理道具に業務用と思われるビッグサイズ冷蔵庫など、大食漢の李君はすっかり元気です。
みんなそれぞれのパーソナリティを発揮しているのでメインキャラの切った張ったは面白いのだが、流石にパブリチェンコ博士の説明ラッシュは興ざめ。しかも「これで出番が終わりました」とばかりにさっさと(ほんとどうでもいい死因で)退場してしまい、何ともやっつけ感の強い要素となってしまいました。これでは蘇芳の辛い生い立ちもいまいち共感できない物になってしまっている(そもそも、記憶がああも簡単に移植、定着出来る能力があるとしたら、博士が言ってたこともどこまでが本当か分かったもんじゃない)。次回あたりでようやく紫苑と蘇芳の対話の機会もありそうだし、その辺の決着は多少無理矢理でもつけてくれるのかね。っていうか、つけてください。今回最大の見どころが「朝起きたら料理をしている旦那に気付いてほほを赤らめる蘇芳」っていうのは問題があります。え? そこじゃない?
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