○「ロウきゅーぶ!SS」 5
2期目にSSという文字が付くパターンは過去にも例があって、普通に捉えると「Second Season」の略。アマガミだと「Short Stories」の略なんて話もあった。この作品の場合は何の略かというと、「Syogakusei ha Saiko daze!」の略という噂が。まったく、なんて国だ。
そんな小学生愛玩型危険指定対象アニメであるが、2期目ということで特に導入に気を使うこともなく、なんか1クールアニメだったら6話目くらいにありそうな、フツーの夏祭り話になった。正直、1期目を見ていたとは言ってもそこまで真剣に見てたわけでもないので智花の家庭環境の話なんて全く覚えてなかったのだが、一応ご両親公認の仲になるという、それなりに大事そうな要素もこの1話目で片付けてしまっている。いや、小学生が主人公のアニメでそんなところの心配をする時点でおかしいのだが。
改めてアニメで見て思いだしたのだが、作中の昴は割と普通の好青年だったりするんだよな。智花に関しては色々あるかもしれないが、残りの4人に対してはあくまで「コーチとして」の接し方になってるはずだし。つまり、別にロリコンアニメなんかじゃないはずなのだ。でも、1話ではこのアニメに期待したい(?)要素の1つであるバスケットにかかわる描写はほとんど無し。その分、夏祭りでパンチラを見せかけたり、チョコバナナを喰う小学生の描写に尺を割いたりした。まぁ、マジョリティのニーズを考えればこれが正しい方向性なのだろう。流石にわたしゃこのレベルまで来ちゃうとちょっと理解しがたい世界なので、「まぁ、普通のハーレムもののテンプレだなぁ」というだけの印象で見るしかない。作画はそこそこだし、中の人ポイントはかなり高いので、これはこれで不満はないのですがね。どうせ単なるハーレムものなんてそのへんにあふれかえってるのだから、やはり今作のオリジナリティはスポ根要素で見せて欲しいものである。
ちなみに、今回から草川監督が「総監督」になっており、監督には柳伸亮氏という名前がクレジットされている。一応1期にも関わっていた人のようだし、勘所は心得ているのだろう。1話もバスケ描写に萌え描写とそつのないスタートであるが、唯一、昴が智花と出会うシーンの「SHOOT!」がかかるタイミングだけは謎過ぎたな。あれ、一体どんな演出意図があったんや。せっかく人気があったオープニングテーマなんだから、もっと大事なところでもったいぶって使うべきだと思うのだが、なんだかブツッと切れて違和感しかなかったのよね。テーマソングついでに書いておくと、今期もオープンエンドは我らが声優ユニット「RO-KYU-BU!」が担当。またも「曲がらない膝」タグがお仕事をする時期になりました。エンディングテーマは歌詞が酷すぎて笑ってしまったが、安定のモモーイのお仕事であった。そういや1期もモモーイだったっけ。やりたい放題やな。
中の人要素で盛り上がるポイントの多い今作。復活したRO-KYU-BU!の面々は、稼ぎ頭の座を花澤から奪った感のある日笠を筆頭に、残りの面々も今や多忙を極める人気声優ばかり。ある意味すげぇ贅沢なユニットである(まぁ、歌唱が聴きたいかどうかは別問題として)。ロリロリしい作中での絡みは見事であり、特に日笠はなかなか普段聞けない音域の仕事をしてくれているので、その点でもこの作品は唯一無二である。キャラ被りが多い日高・小倉の濃い絡みが楽しめるのも見逃せないぞ。小学生が最高かどうかは分からないが、小学生をやって違和感の無い声優は最高だぜ!

PR