最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「銀の匙」 6→6 いいアニメでした。これ、多分原作を読んで「いい漫画だね」というのとまったく同じことを言っているのだと思うのだが、それでも他に言葉が出てこない。いいアニメでした。伊藤智彦監督にはこういうのをガンガンやってもらいたい。 原作を読んでいない状態で視聴を開始して、大体噂に聞いていた通りのテイストだったので、「まぁ、受けるのは分かるけどそこまで面白いもんかね」と思っていたものだが、回を増すごとに興味は強くなる一方だった。農業高校という未知の世界を(多分に脚色はあるだろうが)コミカルに描き、その中にきちんと「高校生が学ぶべき事」「一般の人がなかなか考える機会の無いこと」を盛り込み、アニメ1クールの作品なりのけじめを付けている。伊藤監督+A−1といえばなんと言っても「世紀末オカルト学院」なわけだが(ですよね?)、あのときにも感じられた、非常にユーザーフレンドリーな脚本の丁寧さ、きっちり伝えられるメッセージ性など、びっくりするようなものが飛び出すわけではないものの、規範から漏れ出さずに、なおかつちゃんと「アニメにする意味」を持たせつつ映像作品として結実させている。いかにもノイタミナらしい渋さが光るが、やはりこういうアニメが一週間に1回、ちゃんと見られるというのは非常にありがたいことである。まだ2期目もあるのが悩みどころだが、「是非とも原作を読んでみたい」と思わせるだけのものになっていた。 映像面に関してはひたすらに安定していたので特に言うことも無し。脚本面についても、おそらく漫画原作準拠になっているだろうから、やっぱり「いい漫画」のアニメが「いいアニメ」になったということだろう(それが一番難しいんだけども)。相変わらず「将来の夢が」とか「自分の進路が」なんて話をされると「何でアニメ観ながら苦しまなあかんねん」とは思うものの、こればかりは全て自己責任。八軒という主人公を通して、青春の悩み、「夢を叶える」ことの意味、そして「食べる」ことの意味を考えることになり、軽薄でないテーマ性が嫌み無く立ち上がってくる。もちろん、数々の問題はたった1人の高校生がうだうだ考えても結論の出ないものではあるが、八軒は立派に「考えることが出来る」主人公であり、ウジウジしながらも、一定以上のレベルで視聴者の共感を得ることが出来る。特に「食べる」という悩みについては、この作品のメインテーマの1つでもあろうから、真っ向から描写して八軒らしい解決を与えている。是非とも育ち盛りのお子さんにはこのアニメを見てもらって、「食べること」と「育むこと」の意味を考えるきっかけにしてもらいたい。NHK教育で放送されてもおかしくないようなお話であった。 もちろん、そうした重厚なテーマ性ばかりでは肩が凝ってしまうので、それを適度に緩める「農業高校ギャグ」も良いバランスで配されている。無駄に濃いキャラクターたちの掛け合いは、恐ろしく騒がしいはずなのに不思議と乱雑さは感じられず、いつの間にかキャラの個性が染みついている。この辺りは原作者の力量もあるのだろうが、画面に落とし込む際のバランスに敏感なアニメスタッフの手柄であろう。これだけ楽しげに生活しているのを見ていれば、「この漫画が始まってから農業高校の志望者が増えた」というまことしやかな噂も本当かもしれないと思えてくる。大変そうだけど、第一次産業従事者が増えてくれるのは国家規模で喜ばしいことですね。漫画から日本の未来が変わるかもしれない(割と無責任な発言)。 というわけで、いつものようにノイタミナの安定感を堪能しつつ、1クールを楽しませてもらいました。また冬に2期目が帰ってくるようなので、そちらも引き続き期待したい。今作の中の人については、「やっぱり木村君は便利やな」というのが1つ、「やっぱり彩陽も便利やな」で1つ。そして、今作では割と台詞の量が多くて活躍してくれた井澤詩織のインパクトがでかいな、というので1つ。彼女の声のおかしさ(褒め言葉)はやっぱり耳に残る。キャラにぴったり合ってると本当に愉快である。今後、どういう方向にキャラを伸ばしていくことになるのか、実に楽しみですね。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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