○「エスカ&ロジーのアトリエ」 5
このタイトルは本当に大丈夫か、と思ってしまう病気の人。日本語だと「&」って「と」って読む場合もあると思うんですがねぇ……なんでこんな名前にしたし。
なんて酷い茶々入れはさておき、あのアトリエシリーズがついにアニメ化されたという。まぁ「あの」って言ってる割にはあんまり知らないんだけども。アトリエシリーズをやったことがないわけじゃないんだけど、まだゲームをやっていた時期との関係で、マリー→エリーで終了したんだよね。PS1やで。「あれからコンスタントにアトリエシリーズって発売されてるよなぁ。一体どれくらい出てるんかいのう」と思っていたら、アニメオープニングで堂々と「A15」と表記され、それが通し番号だと知って度肝を抜かれた。15本ってすげぇな。ドラクエなんかよりよっぽど出してるやないか(テイルズには負けるか?)。
そんなわけで、何となく雰囲気は知ってるけど多分10年以上ぶりに見るアトリエ感。そうね、こんな感じだったかもしれないわ。シリーズによって雰囲気は変わるのだろうけど、RPGといっても特に殺伐とするわけでなく、おつかいにコレクションを交えながら、少しずつ作れるもののバリエーションを増やしていく楽しさっていうのは何となく思い出せる。私の愛するボードゲームの概念とほぼ同じよね、拡大再生産のワーカープレイスメントだから。1話目は、エスカが錬金釜をつかって最初に作ったのがりんごのタルトだったのでほっこりしたが、その次に作ったのはまさかの「風車のシャフト」である。……やっぱ錬金術すげぇ。そりゃロジーさんも驚くわ。どこの家の錬金術マニュアルに「風車のシャフトの作り方」とか書いてあるんでしょうね。
世界観はフリーダムではあるものの、牧歌的でゆるゆる流れる「適度な新鮮さ」は割といい感じ。製作はここのところのりにのってるStudio五組で、監督はなんと岩崎良明。岩崎さんは割と好きな監督なのだが、最近あんまり仕事見てなかったよな……と思って確認したら「ミス・モノクローム」って書いてあった。知らんがな。まぁでも、この牧歌的でゆるゆると女の子の生活を描くタイプは割と岩崎さんの得意とするジャンルじゃないでしょうか。1話目からエスカが割と真っ直ぐに愛嬌がある。特に目を見張るほどの萌えキャラってわけでもないんだろうけど、「人に好かれるキャラ」という立ち位置の真っ直ぐ少女でよろしい。出来ればこのまま彼女が何くれとなく村の雑用を任されて色々と試行錯誤しながら錬成している様をのんびり見ていたい。元々のゲームもそういう目的やろ。私の知っているアトリエシリーズと違うのはダブル主人公で野郎がいるというところだが……まぁ、別に嫌味はないよね。最初に「都会ではこんなの見たことねぇよ!」って言い放った時には「お? やな奴か? 田舎馬鹿にすんなよ?」と思ったが、別にそんなヤな奴じゃなかった。まぁ、主人公だから当たり前か。あんまりくっついたの離れたのっていう目線でこの2人を見守りたくはないんだけどねー、出来れば男女の友情でお願いします。
そんなこんなで割と可愛らしいエスカであるが、まぁ、中の人頑張ってる。泣く子も黙るそんせんなしころもさんであるが、やっぱりお仕事してると美少女になるんだ。不思議だよなぁ……この人どこから出てきてるんだろうなぁ……ついに初主演まで掴んでしまったか……ついでにOPまで歌っており、こちらも随分達者で舌を巻く。りえしょん旋風は留まることをしらないけど、誰か止めてくれても良い、適度なとこで。
PR