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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ようやく見てきました。視聴前に脅されていたのでちょっとびくびくしながら。直前に見たガルパンが思いの外楽しかったので、「もう、このまま帰った方が精神衛生上よいのではなかろうか」とか悩みながら。でも大丈夫、これ、面白いよ。条件としては、Ωをしっかり観て、「黄金聖闘士を含む様々な要素をどれだけ好き放題されても平気な精神」は身につけておいた方がいいかもしれないけど。たとえて言うなら、「カレーが美味しいって話題の店に言ってカレー頼んだらどう見てもつけ麺が出てきて、渋々食べたら麺はむっちゃ不味いけどスープだけあり得ないくらい美味い」みたいな状態。……分からんな。至高のスープを飲んで満足出来る人にはお勧めの作品。「麺が不味かったら駄目やんけ!」とか、「そもそもカレーちゃうやん!」と目くじらを立てる人はちょっと注意した方がいいかもしれない。分かりにくい? じゃぁ見に行くしかないな。

 

<以下、ネタバレ含む恐れありだけどネタってのは本当の意味でネタ>

 




 今作の見どころの1つは、思った以上に馴染んでおり、ディティールを見せつけてくれたCGアニメーションそのものである。正直キャラデザなんかは「聖闘士星矢でこれをやらんでも……」とは思うし、得手不得手は分かれるものだと思うが、割とすぐ慣れるし、「まぁ、ハリウッドで実写化とかいう頭のおかしい拷問を受ける前にこのくらいで済んだならOKだろう」と広い心を持てば問題無い。個人的には、個人差が無くなってしまうので「小宇宙を高めた時にマスクが閉じてしまう」演出が我慢ならなかったのだが、一応ラストシーンで星矢のメットが吹き飛び、素顔で戦うシーンとのギャップを出すためだと思えば我慢出来なくもない。あとミロがマスクはずしたときに「はずしていいのかよ!」って突っ込むというお約束も楽しめる。聖衣のデザインも一長一短といったところだが(特に一輝のひらひらはどうにかならんもんかと思ったが)、正直、黄金聖衣のあり得ないごてごて感は結構好き。確かに、実写に寄せてあの黄金聖衣のデザインをマジで作ったら、案外あんなヘンテコデザインになるのかも。ムウとアルデバランの首元がすげぇ気になったけども、確かに原作だってあんなもんだ。子供心に「ムウは両脇が見えない気がするから、その辺が弱点じゃなかろうか」と思った記憶が蘇る。良く見ると黄金聖衣も微妙に安っぽい素材に見えたりするのもリアルっちゃぁリアルだし、聖衣着た状態で動くたびにいちいち安っぽい金属音がカツンカツンなってるのも、何かチープで笑えてくる。確かに、普通は「黄金」や「青銅」の甲冑着て動いたらそうなるわな。その他、背景などの書き込みは非常にハイレベルで、なんだか「新しいゲームハードが登場した時のプロモムービー」みたいなワクワクがある。ゼルダで新しいダンジョンに潜った時のワクワクに近いあれだ。宝瓶宮の氷のダンジョン感は異常。巨蟹宮の異常さも異常。

 シナリオについては、冷静に考えると「別に聖闘士星矢って原作のシナリオだって無茶苦茶だし飛び抜けてすごいものじゃない」ということに気付くことが肝要。フラットに見ていくと、途中から「ひょっとして原作シナリオもまとめようと思えば案外90分くらいで行けたんじゃないか」とすら思えてくる。それくらいにスピーディーで無駄がなく、その上で実は破綻も少ない。いや、破綻はいっぱいあるけど、気にしなければいい。そりゃまぁ、はしょられて残念な、というかザマァみろな星座もたくさんございましたが、これくらいは想定済みだ。後は、「見たいシーン」をどれだけ多くすくい上げるかという勝負であり、このシナリオは、実はかなりよく出来ていたんじゃないかと思う。まー、東映配給作品らしく、スーパー戦隊の劇場版シナリオに近い設計理念だよね。サガの目的がなんだかよく分からなかったことなんかも含めてさ。星矢がやたらと「戦隊のレッド」に見えて仕方なかったよ(性格的に一番近いのは多分アキバレッド)。

 あとはもう、個々のキャラクターにどの程度愛着があるか、というところに依拠してくると思う。良くも悪くも原作を想定しているとその斜め上や斜め下を越えてくるため、「期待」は裏切られるが、「予想」も裏切ってくれる。このギャップを楽しめるかどうかだろう。個人的に「原作と一番変わってしまったキャラは?」と聞かれたら「辰巳」と答えるし、「一番恰好良かったキャラは」と聞かれたら「辰巳」と答える気がするけどな。アイオリア登場シーンでの辰巳、やたら輝いてた。中の人が狼座那智になってましたけども。ついでに、先に中の人を処理しておくと、まず監督つながりで瞬=折紙サイクロン、デスマスク=ワイルドタイガー、アイオリア=スカイハイさん。更に何故かジョジョとの関連性がやたら強く、紫龍=ミスタ、一輝=メローネ、アイオロス=ディアボロ、アルデバラン=ツェペリ、カミュ=ジョルノ、シャカ=定助、シュラ=ラバーソール、アフロディーテ=J・ガイル。なんかやたらと黄金の血筋。

 さぁ、後は個々のキャラごとに一言ずつ。

星矢=主人公。流石に格好いい。最後のサジタリウス聖衣が四つ足だったのはちょっと笑ったが、最後のサガ戦でのギミックは実は本編でもやったことがない試みだったので、割と新鮮に楽しめた。

紫龍=何故ちょいボケ役に回ったのかは謎だが、その分ピンポイントで目立って美味しい。デスマスク戦はマジで「脱ぎたい俺がそこにいる」のコピペ通りのとんちきな脱衣に爆笑。本当に「相手が聖衣に逃げられたので、これ幸いとばかりに自分も脱ぐ」だった。あれが入ってるだけでもシナリオ担当はちゃんとファンだって分かるよ。

氷河=カミュ倒すための機械。

瞬=あれ? ……何もして……ない?

一輝=まさかまさかの雑魚。一輝兄さんが登場して、まさかKOカウントがトレミー(?)1人だけとは情けない。今回のシナリオではチート性能は極力潰していく方針(ムウ、シャカ然り)だったのでその犠牲になった。にーさんの活躍が見たい人はΩを見ましょう。

沙織=髪切ったら本当に単なる女子高生やな。中の人の駄目さは気になったけど、我慢出来ないほどではない。ロリアテナの声を最初に聞いて「おっ、可愛いやん!」って思ったけど、案の定諸星すみれちゃんだった。大人版もそのままやれば良かったのに。

ムウ=眼鏡が邪魔。アレのせいですげぇ悪人面に見えてた。「なんで16年も黙って見てたんだよ」という突っ込みはスルーで。クリスタルウォールのエフェクトが格好いい。

アルデバラン=いつもの牛。「Ω」で爆上げしたタウラス株をほとんど落とすことは無かったので案外良い働き。声が卑怯。

デスマスク=今回のMVP。下手したら黄金の中で一番画面に映ってた時間が長かったくらいで、圧倒的愛され度数が今回の彼を神に仕立て上げた。あらゆる面でずるい。ここまでやられたらもう蟹座も文句は言えないな。「俺はキャンサーのデスマスク! ワイルドに吠えるぜ!」って言ってから死んで欲しかった。というわけで声が卑怯。

アイオリア=原作に近い立ち回りながら、回りの連中の物わかりが良すぎたせいで単なるお馬鹿みたいな役になったのはちょっと残念。ライトニングプラズマのエフェクトが格好いい。獅子宮の中は明るかったおかげで割とディティールを楽しめたのも手柄といえば手柄かも。

シャカ=完全に空気。チートなので除外された可哀想な枠。何故か常時拝み手。ほとんどバトルシーンすらなかったが、最後の巨大ロボ戦で一瞬だけオームのチート性能が垣間見られた?

ミロ=「もう、特徴も出番もないし、いっそここだけ女性化してごまかそうぜ」ということで、Ωに続いてまさかの2作品連続の女性枠に。違和感は無いけど、存在意義もあまり無い。空気枠。スカーレットニードルって多分そういう技じゃない。魔貫光殺砲やんけ。

アイオロス=いつの時代だってアイオロスを中心に世界は回るんだ。直接の出番は無いが、君たちにアテナを託しちゃうだけで恰好よく見えるのは既に洗脳。

シュラ=空気枠。半端に悪人面してた割にシャカにあっさり説得されちゃったあたり、アイオリアよりも質が悪い。せめて一瞬やられるそぶりだけでも見せてくれれば瞬に見せ場が出来たのに。

カミュ=氷河倒すための機械。肩のパーツなんやねん。ジムキャノンかよ。

アフロディーテ=wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww。ある意味今回のMVP。魚座魚座アンド魚座。もう、逆に勝ち組。今回のシナリオ、双魚宮に一歩も足踏み入れずに終わったんだよなぁ。

サガ=アシュラ男爵みたいになってたけど、今回白サガってほとんど出てきてないんですがね。最後に何が起こったのかがさっぱり分からなかったけど、声のおかげで強そうだったし、唐突なアナザーディメンションが最大の爆笑ポイントに繋がった功績は大きい。彼の断末魔がどうみても「流れ込む知識(SCG)」だった。

 

 以上です。

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