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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「魔弾の王と戦姫」 5→4

 まぁ、最初からこうなることは何となく分かってた気はするんだけども。今期の「適当ラノベ」筆頭アニメかな。

 巷に溢れる「俺つえー」アニメの1つであるが、どっちかっていうと「俺つえー」っていうより「弓すげー」アニメ。一体どれだけ弓矢に幻想を抱いているのだろうか。まー、最後の最後までティグルが弓にこだわり続けてタイトルを維持したのは他の諸々との差別化を意識する上では偉いと思うけども、ちょっと常軌を逸した持ち上げられっぷりなので、シナリオラインを考えると「どないやねん」でおしまい。また、登場時には神のごとき扱いだった「戦姫」システムについても、回を重ねるごとにどんどん「大したことない大量破壊兵器」に堕していき、「その辺にいるすげぇ強い男」と比べると神々しさもないという凡庸ポジションに落ち着くというのは残念至極。一国を揺るがしかねないはずの戦姫が共闘を始めたり、敵軍が巨大魔獣を率いたら互角以上の戦いが出来たりと、この世界はこのアニメが始まるまでどういう均衡状態を保っていたのかと首を傾げてしまう。戦闘シーンでは戦姫の特殊エフェクトや必殺技で見せなきゃいけないと思うのだが、結局「風を操るよ!」「氷が使えるよ!」と能力自体は平々凡々としたものなので、特にバトルで盛り上がるシーンがないというのも寂しいところ。戦姫とか言っているものの、結局は「ティグルのハーレム要員」でしかないからな。まぁ、それで構わないアニメではあるんだけど。

 そして、本作最大の特色となったのは、個対個よりも軍対軍を意識した「戦記物」としての描出部分である。男の子だったら誰しも燃える「敵軍○万、一方味方軍はわずかに○千」とかいうスケールの比較や、寡兵で大軍をむかえ打つ計略の妙などは、三国志やらミリタリーものではお馴染みの盛り上げ方で、恰好よく決まれば歴史の壮大さをアピール出来るので面白くなりやすい。しかし、残念ながら(少なくともアニメにおいては)そうしたうまみというのは殆ど発揮されないままに終わってしまった。まずもってシナリオラインが粗いってのが一番の問題だとは思うのだが、やはりアニメで「大軍」を描くのはとにかく労力がかかる。個人的には「獣の奏者エリン」なんかがこのジャンルで成功した「軍記物」だったと記憶しているが、今作の場合、まずチェスのコマで見立てた軍略図式を描いて分かりやすくし、残った具体的描写についてはカメラをあまり引かずに局所的に見せていく、っていうコスト削減手法がかなり足を引っ張っていたと思う。いざ大軍を描こうにも、「山の向こうから数千!」とか叫んでる割にどう見ても200人くらいしか出てきてなかったり、色々とちぐはぐで描写力の不足が目立つ。難しいテーマだったのは間違いないし、チェスのコマのアイディアなんかは上手く使えばひょっとしたら独特の味になったかもしれないのだが、本作の場合は「適当なシナリオをごまかすための逃げ」にしか見えなかったのが残念である。

 ま、いうてもラノベだしね……そこまで期待するのも荷が勝ちすぎるか。割と最後まで「エロいキャラデザでエロいこと」は出来ていたので、そこだけでも満足してしまえばこのアニメの楽しみ方としては正しいのかもしれません。中の人についてはダチャーンがもう少し活躍する場があれば良かったのになぁ、とは思う。途中で出てきたショタ風王女がこちらも藤井ゆきよだったので、そこは注目か。戸松×伊瀬という姦しい2人がキャンキャン言い合ってた雰囲気は好きよ。あと、ダチャーンで思い出したけど、鈴木このみのOP、ダチャーンのEDはどちらも良かった。「銀閃の風」はどこかから自然に「紅蓮の弓矢」に接続出来そうな気がするけども。

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