4月3日 ドラフト模様(DTK×2 FRF)
ピック順 【Alessi】→【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Serra】→【Sangriter】→【Mei】→
新環境2戦目! ……いつからこれが2戦目だと勘違いしていた?! なんか、俺だけ経験値が少ないんですってよ……理不尽!(後述) もう、ドラゴンとかいらんねん。俺たちのカンの世界を返してくれよ。たくさんの色の世界を返してくれよぉ……。(でも、思ってたほど環境自体が不評にならずに何よりです)
AL SE TH SA ME SE
AL ー ◎ × ◎ ○ ◎ 4ー1 1 ○
SE × ー ◎ ○ × × 2ー3 4
TH ◎ × ー × × × 1ー4 6
SA × × ◎ ー × ○ 2ー3 5
ME × ◎ ◎ ○ ー × 3ー2 3 ○
SE × ◎ ◎ × ◎ ー 3ー2 2
1位 【Alessi】 赤緑 <龍王アタルカ 双雷弾 死に微笑むもの、アリーシャ>
前環境では鳴かず飛ばずで明けない夜だったはずの人間が、時代を超えて目覚めてしまった。どうも、この復活劇は私のいないところに理由があったらしい。俺のいない隙を見計らってやってきたどこぞの社畜野郎が、お大尽プレイでドラフト・シールドを開催、その際にこの男は8戦7勝で一気にこの世界を食い荒らした。そりゃ、そんな余計なことすりゃ寝た子も起きるってもんさ。まー、単純にこの環境があってるだけって話もあるけども。今回は龍王スタートでがっつり卓をコントロール。折良く開けたパックは白青が強かったらしく、下を喧嘩させて強さの割に人気の薄かった赤を押さえて回った。「火口の精霊」6引きとか出来てる時点で赤が空いてることは一目瞭然だし、今回のアタルカカラーは除去とクリーチャーのバランスが良かったのでそこまでコンセプトが固まらずとも何となく色を合わせていくだけでデッキは出来た。どーんと除去ってどーんと龍王。この環境でのオープニングコールとしては充分じゃなかろうか。
2位 【Sea-chicken】 白青 <狡猾な微風舞い 族樹の精霊、アナフェンザ ジェスカイの呪印>
そんなトップの下家で素直に青白担当。1引きも「狡猾な微風舞い」なので渡りに船である。基本的には素直なオジュタイビートであり、「オジュタイの召喚」が2枚に「蓮道のジン」あたりが果敢絡みで量と質を同時に満たす重厚な飛行ビートを実現させる。地上も「アナフェンザ」を筆頭に「ドロモカの隊長」などサイズアップ可能な連中が固めており、「巧みな機動」あたりで強引に穴を開けていけば、あとは空から適当に料理するだけで足りるくらいにはライフが削れるのである。なんかイラッとくる「ジェスカイの浸透者」の活躍もナイス。そうだよなー、これが正しいオジュタイビートだよなー。
3位 【Mei】 黒緑白 <神話実現 死者を冒涜するもの 戦いの喧嘩屋>
今回唯一の3色デッキはアブザンカラーだが、基本となるのはオルゾフ2色。「決め手が薄すぎる」というので遅めで引けた「鱗王の監視」なんかを追加して、堪えて堪えた後のとどめのパンチ力をあげる作戦である。この狙いは綺麗にはまっており、対抗色なので3パック目で「過酷な命の糧」×2というキーカードが確実に入手出来るようになっているし、マナサポートも「進化する未開地」を2枚キープしているのでそこまで気にならない。ただでさえ速いデッキが多そうな環境ではあるが、そこは運良く2枚キープ出来た「ウクドのコブラ」の出番である。細かい部分は「押し倒し」×2等の除去でもさばくことが可能だ。こうしてみると、基本的な戦略性はアブザンの時から大きく変わってはいないわな。単にフィニッシュに「吐毒ドラゴン」「有毒ドラゴン」と毒々しいドラゴンが追加されているだけの話でね。……黒のくせにこんなに飛ぶなよなぁ。
4位 【Serra】 緑白 <アイノクの生き残り エイヴンの陽光弾手 マルドゥの悲哀狩り>
他の人間がことごとく1引きレアに左右されている中、レアがほぼ0枚というなかなかの引きを見せる男。まぁ、その分ある程度フレキシブルに動くことは可能なわけで、賢い立ち回りになっているのだが。渋い1引きなのでそこからはどうとでも動けたろうが、流れというのは不思議なもので、そこから自然に取れそうなカードを取っていったら上2人と被る白がまず決まってしまう。これも、トップの人間の目論んでいる「下に喧嘩パック」の影響である。ただ、もう1色である緑の方はしっかりとドロモカカラーでの選択になっており、「塩路の伏兵」「突進する大鹿の群れ」などといったファッティに、「エイヴンの陽光弾手」「野生呼び」などのカウンター絡みのカードが繋がる。後ろのマナ域には「忍耐の鱗王」「護法鱗のドラゴン」などがおり、とにかく攻めの一手、頭数で勝負をかける強引なドロモカカラーは割としっかり出来ている。白が混んでいるとは言っても、「魂の基点」が2枚確保出来た時点であんまり問題にならないよなぁ。なんで俺はこの引きが出来ないのか。
5位 【Sangriter】 赤黒 <コラガンの命令 冷酷な軍族 炎跡のフェニックス>
先週の試合では(反則混じりながらも)まるで構築済みであるかのごとく濫用を使い倒すデッキ構築をして皆を驚かせたが、今回は疾駆を使い倒す恐るべきデッキでコラガンスピリットを見せつけた。デッキのクリーチャーのほとんどが疾駆持ち、冗談じゃなくてマジで、ほとんどパーマネントが場に残る機会が無いという、疾駆しすぎの早死にデッキである。そのキーとなるのは当然「待ち伏せの巫師」ということになるが、それ以外のカードだって大体前のめり、なにも考えずに疾駆パンチ疾駆パンチ。死んだ奴だって「快速ウォーカイト」でただいましちゃう。はまれば勝てる、相手がちょっとでもライフゲインしたらそれでおさらば、見たいなデッキなのである。「ちょっと疾駆しすぎだろ、普通に出した方が強いんじゃないか」なんて言われていたが、疾駆の持つ利点は色々なところから確認出来る。だって、俺なんか対策カードがバウンスとオーラしかなかったんやで、疾駆する軍団を呆然と見てるしかなかったわ。
6位 【Thraxi】 青白 <氷瀑の執政 死体結い ウギンの構築物>
浮かぶ者あれば沈む者あり、この環境、分からない。まだスポイラ書いてない余波が続くのだろうか。どんだけショボいねん、俺。今回は上家とまるかぶりになっているのが「不幸」とも言えるが、純粋に卓の読み違いが多分に関わっているので駄目なポイントの1つ目。青はしょうがないにしても、「オジュタイの命令」にそそのかされずに2色目を黒に移す勇気を持つべきだった。結局「死体結い」という強力なカードを腐らせてしまった。まだカードの強さを計れていないせいでピックミスが多い。そして最大の2点目は、この世界の大まかなデザインがまだ全然見えていない。今回は「オジュタイカラーだから飛行ビートやな」という単純なアーキタイプの見込みを立てて、それ自体は間違っていないものの、「地上を適当に堪えて細いフライヤーで殴りきる」という概観が間違い。そりゃな、どんなデッキでも4/4クラスのフライヤーが入ってる時点でな。飛行ビートにしようと思ってた割にでかいフライヤー入ってないデッキだしな。うーむ、何か革命が必要だ。今までの常識から解放されるための何かが……。
今回のピック表
【Alessi】(赤緑) → 【Sea-chicken】(白青) →【Thraxi】(青白)
↑ ↓
【Mei】(黒白緑) ← 【Sangriter】(赤黒)←【Serra】(緑白)
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