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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<アニメソング部門>

 カラオケ狂いになってからは、また別な意味でアツいこの部門。結局毎クール5〜10曲は練習してる気がするので、俺って毎年40曲くらいはレパートリーが増えることになるんだよな。すげぇ努力家である。ちなみに、今年度、各クールにカラオケで最も歌った、頑張った曲リストは(受賞分を除くと)以下の通り。あ、ちなみにこの部門でリストアップしてる曲はほぼ全部カラオケで歌えるようにはしてあるんで。よく練習する時間あるよな!(あるよな!)

春クール・「サヨナラ嘘ツキ」(ブレイドアンドソウルOP)

夏クール・「unravel」(東京喰種OP)

秋クール・「若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-」(HisCoool! セハガールED)

冬クール・「ジョジョ その血の記憶」(ジョジョの奇妙な冒険SCエジプト編OP

 今年も恐ろしいくらいに大量のアニメソングが流されては消えていったわけだが、必死にその中から記憶に留めるべきものをピックアップしていこう。まずは不動の「アニソンシンガー」による定番部門。今年も様々なアニソンアーティストがしのぎを削ったが、業界で不動の地位を築いているアーティストというのは数多くいるもので。今年熱狂的ファンを賑わせたのは、AKINOの活動。「エクストラ・マジック・アワー」そして「海色」と、自分カラーをゴリゴリに押し出したパワフルな2曲がたまらない。力強さでは負けちゃいない鈴木このみも、「This game」や「銀閃の風」などでその実力を遺憾なく発揮している。もっと上のベテラン枠では「聖剣なんていらない」の榊原ゆい、「TOUGH INTENTION」のKOTOKO、そして「シドニア」「エグジスト」と完全にホームグラウンドを確立しているangela。このあたりの面々はとりあえず曲がくるだけでも嬉しくなってしまう。

 続いて、個人的には無視しちゃいけない、声優歌唱部門。筆頭を飾るのが「禁断のレジスタンス」の水樹奈々であるとするなら、今年それに続くのは誰だっただろう。個人的にお気に入りだったのは何と言っても「オレンジミント」を歌う早見沙織の破壊力。頭がドンドンパァンしてしまう。あとは積極的にアーティスト活動をしていたのは内田真礼かな。RON作曲でインパクト抜群の「創傷イノセンス」、田淵智也の手による「ギミーレボリューション」と曲にも恵まれており、こちらの活動も充実している。特に後者はアニメーションも楽しいのでアニメオープニングとしては嬉しい限り。キャラソン寄りで癖になるのは、千代ちゃんが必死に歌う「ウラオモテフォーチュン」。パラスのこと千代ちゃんっていうのやめろよ! あとは個人的に中毒性が高すぎたのは「クピドゥレビュー」ですかね。あ〜、あおちゃんの年甲斐もない世界観がたまらんのじゃ〜。曲単品の強さだと、戸松遥の「courage」とか最高です。戸松はどういうテイストで歌ってもパワーがあるよなぁ。同じくミュージックレインからは雨宮天もソロデビューしているが、個人的には彼女本人名義の楽曲よりもキャラとしてカバーした「」の方を押したい。藤宮さんがカワイイというだけの話か? そして原田ひとみの「Schwarzer Bogen」。歌っている時の原田さんは別の人なのよ。

 声優もユニット活動になるとより作品の世界に即したものになってくる。今期真っ先の飛び込んできた「変なユニット」といえば、その名もずばりCoffin princess。何故か角川系のアニメって中の人たちユニットに歌わせることが多いんだけど、あんまりそっち方向のアピールが強くないキャストにも割とハードな曲を担当させるのよね。「快楽原理」はそんなミスマッチがどこか癖になる。藏合紗恵子はこれに加えてTWO - FORMURAとしての活動もしてるし、エース勢の売り込みは休み無しである。ラノベ枠ではイカれたコールが癖になる「精霊剣舞祭」も良いアホさ加減です。こういう曲を適当なラノベアニメと抱き合わせて使い捨てるのはちょっと惜しい気もするんだけど、刺さる人間少ないのかなぁ。「ツインテールドリーマー」なんかはヒーローソングなのかアイドルソングなのかもよく分からないジャンルだけど、素直に格好良い。正統派アイドルユニットで推すなら、何と言っても流川ガールズの「ミライファンファーレ」。元気で楽しく目が覚める、お手本のようなオープニング楽曲に仕上がっていますね。そうそう、中の人つながりだとStylipSの「Spica.」が一押し。アニメが適当な作品だったし、全然雰囲気が合わなかったのでスルーされがちだが、この曲、フルで聞くととっても良いのですよ。他にもインパクトで聞かせる声優ソングというと、例えばローリング☆ガールズの「月の爆撃機」。女の子が歌うだけで随分印象が変わるもの。作品を支えるユニット歌唱といえば讃州中学勇者部がしっとりと歌い上げる「ホシトハナ」。最初に聞いた時は「なんでこんな壮大やねん」と思ったものだが、シリーズを通して見終わってから聞くと、色々と感じ入ってしまう曲である。あ、あと「Welcome!!DISCOけもけもけ」っていう爆発物もあるんだけど。曲っつうか台詞の方が聞きどころだけどな。

 さて、ここまで列挙してきたが、以下からは最終選考候補の曲。ここだけで10曲以上あるんや、すまんな。まず、今年度一番最初に我々の度肝を抜いた問題作、「健全ロボダイミダラー」。「なんでおまえら集まってんねん」という訳の分からないメンバー構成の遠藤会。正統派ヒーローソングのはずなのに、なんかもう、色々おかしい。bamboo氏こわすぎ。同様に「おまえらおかしい」を映像と合わせてご提供頂いたのが「ぴてぃぱてぃサバイバード」。ほーら、意味分からないと思ったらやっぱり畑亜貴だろ。更にキャラソン方向で尖りまくった異色作は、まさかの「次回予告ソング」という不可解な地位を手にした「しあわせグラフィティ」。次回予告での電波っていうと「ヨルムンガンド」を思い出すね。

 意外なところからだと、何故か曲が癖になってしまったのは「オオカミハート」。アニメは大してはまらなかったのに、何故だかエンディングだけ聞きたくてダラダラ見てた感がある。更に意外なところから引っ張ってくると、既にアニソンですらないので恐縮だが、「Scarlet story」をあげさせてもらおう。曲はもちろんだけど、ディティールに凝りまくった映像の完成度が素晴らしい。作品世界とのリンクの強さでいえば、「花ハ踊レヤいろはにほ」は大のお気に入り。最終話できっちり完成したライブが見られるのは良いよねぇ。曲もきちんとオリジナリティがあって、可愛らしさが前面に出ているのが◎。そしてライブ歌唱といえばやっぱり「Snow halation」でしょうね。そらもう、アニメ見た後カラオケで猛特訓よ。作中での重要性で言えば右に出るもののない名曲には「アメフラシの歌〜Beautiful Rain」がある。歌うことで世界が広がるこの純粋な達成感。前田玲奈の歌唱力も文句無し。

 映像の完成度でも他を引き離すラスト3曲、まずは「星空のインターリュード」。本当に映像センスは天下一品であるし、fhanaの高音域を飛ばす歌唱も魅力的。作品の全てが詰まっていると言っても過言ではない眩しすぎる青春ソング「光るなら」(リンクはカバー)。もう、コレ聞くだけでボロボロ泣けるくらいに極まっている。そして謎のアーティストが送る恐怖の無限リピート曲「あの森でまってる」。あぁぁぁぁ可愛いんじゃぁ〜〜。

 さて、あと3曲ですよ。

 

第3位

‘05 「Canvas2」 ED  「NA NA IRO」

‘06 「涼宮ハルヒの憂鬱」挿入歌 「God knows」「Lost my music

‘07 「Myself:Yourself」OP 「tears infection

‘08 「マクロスF」25話挿入歌 「娘々サービスメドレー」(ライオン)

‘09 「乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪」OP 「挑発Cherry Heart

‘10 「みつどもえ増量中!」OP 「我が名は小学生」

‘11 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ED 「secret base 〜君がくれたもの〜」

’12 「這いよれ! ニャル子さん」 OP「太陽曰く燃えよカオス」

’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」

’14「デス・パレード」OP「Flyers

 まずはゴキゲン極まりないこの一曲。もう、作品の中身云々はおいといて、初見でこのオープニングを見た時点ですっかり惚れ込んでしまった。

 作品自体は「死と裁定」というおもいっきりダークなテーマを扱っているにも関わらず、オープニング曲はあまりにもアッパーでお祭り騒ぎで御陽気なナンバー。確かに映像を見てれば「ゲームが楽しめるバー」を舞台にしたお話なのだからこんな浮かれたバカ騒ぎもありっちゃありなのかもしれないが、いざお話が始まった時のどす黒さとの対比で空々しくもあり、うすら寒くもある。しかし、裁定者側の大部分は実際に楽しみながらもこの「お仕事」を務めており、決して間違ったイメージにはなっていない。かの今敏は、「妄想代理人」のオープニング曲「夢の島思念公園」の曲と映像について、そのテーマは「起きろ!」であると言っていた。深夜アニメという形態が始まり、日常生活に疲れた現代人が夜中にアニメを観ると言っても、なかなかその疲れた心でアニメを観る気力も湧かないし、うっかりすればそのまま寝オチしちゃうかもしれない。そんなんじゃ駄目だ、今からアニメがはじまるんだ。「起きろ!」。そういう焚き付ける力が、このオープニングにも込められている。そして、作中でこそハードな物語を扱うからこそ、このバカ騒ぎのテンションがよく似合う。普段は見られないけど、実はこんなに愉快なクイーンデキム。ノーナさんだって智幸さんだってオクルスさんだって、騒いで踊って、死んじまっても踊らにゃ損である。「起きろ!」「踊れ!」「楽しめ!」という痛快なメッセージ性が、リズミカルなダンスを見ながらびしびしと伝わってくるこの愉快な映像性は極上の快感。やっぱりアニメのオープニングは楽しく盛り上がるのが一番だ。これだけ思い切った「楽しさ」をわずか一分半で見せられるのだから、今作監督の立川譲氏というのは本当に大したものである。

 

 

第2位

‘05 「ゾイドジェネシス」ED 「ありのままでLovin’U

‘06 「武装錬金」OP 「真赤な誓い」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」OP 「奈落の花」

‘08 「狂乱家族日記」OP 「超妻賢母宣言」

‘09 「獣の奏者エリン」OP 「雫」

‘10 「けいおん!!」OP 「Utauyo!! MIRACLE

‘11 「神様ドォルズ」OP 「不完全燃焼」

’12 「坂道のアポロン」 OP 「坂道のメロディ」

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」

’14「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光

 こちらもメッセージの塊だよね……もう、理屈抜きの大馬鹿「アニソン」としてアニソン史にしっかり刻んでおくべきだろう。下手したら富野由悠季の最後の作詞作品になるかもしれないしなぁ。まー、説明不要。ヘンテコな歌詞、ヘンテコな映像。それでも見ていればなんだか不思議と元気になる。おじいちゃんからの力強い説教ソングで、今の若者はアニメなんか見ないで立ち上がらねばならないのである。でも、リアルは地獄(real is hell)。

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」 OP群

    (「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「少女Q」)

‘06 「うたわれるもの」PS2版・アニメ最終話ED「キミガタメ」

‘07 「ぽてまよ」  OP 「片道きゃっちぼーる」

‘08 「ひだまりスケッチ×365」 OP「?でわっしょい」

‘09 「シャングリ・ラ」OP 「キミシニタモウコトナカレ」

‘10 「侵略! イカ娘」OP 「侵略ノススメ☆」

‘11 「灼眼のシャナF」OP 「Light My Fire

’12 「中二病でも恋がしたい!Lite」 ED「漆黒に躍る孤濁覇王節」

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント

 あれ、こうやって長年の記録を並べてみて気付いたけど、わたし、阿澄ソング好きすぎやしませんかね…………まぁいいか。三十数曲並べて三曲だけだしな。もこたんの歌は元気が出るね!

 というわけで、今年最もヘビロテして一番映像に酔いしれたのは、15分アニメのうち一分半を占めるという、このオープニングソングであった。歌が良いのは歴然。そりゃもこ歌だし、ゆか歌だし、ぴかしゃソングも元気が出るし、唯ちゃんが歌えばロリコンが釣れる。4人で歌えばどうなってしまうものか。典型的な「声優ユニット曲」と言われればそれまでかもしれないが、こういう曲ってのはやっぱり「元気が出るね!」が一番。いわゆる日常ものの枠であるが、かつて選出した「?でわっしょい」とかともちょいと違う、「キャラソンだから」という縛りのない真っ直ぐな歌である。これこそ「起きろ!」であるし、「愛でろ!」でもあるかもしれない。

 そして何と言ってもめまぐるしく動いてデザイン性に富む独創的な映像美術がこの曲に最高のデコレーションを施す。アニソン部門ということで曲だけの好みで選んでしまってもいいのだが、やっぱり「曲が好き」「映像が好き」で二重に楽しめてこそのアニソンである。普段作中では小学生にしか見えなかったあおいとひなたが、何故かこの映像中では素敵な女性の顔をしている。かと思えば、くるりとイメージを変えてコロコロ愛らしいデフォルメキャラとしても愛嬌を振りまく。「山」をテーマにしたガジェットの数々が画面中を賑やかし、これを聞いていれば余裕で富士山くらい登り切れてしまいそうなくらいにテンションがあがるのである。そりゃもう「わお!」と叫ぶしかないだろう。

 もこたんの歌は元気が出るね!

 

 

 

 

 

<キャラクター部門・男性キャラ> 

 男性部門は短めにまとめようね。やっぱり女性キャラ中心に見ちゃうから野郎の格好良いキャラクターっていうのはあんまり思いつかないのだけれども……パッと最初に出てきた「主人公」枠といえば、例えばファバロ(神撃のバハムートGENESIS)とかだろうか。一筋縄じゃいかない、単なる「格好良い」キャラじゃない方がポイントが上がる傾向にあるので、同様の主人公ならやっぱりダンディ(スペース☆ダンディ)とかだろうね。真っ直ぐなキャラでも格好良いって言うと……あぁ、真玉橋孝一(健全ロボダイミダラー)とか。でもダイミダラーだったらペンギン帝王の方が格好良いよな、多分。あ、素敵な主人公といえば半田清舟(ばらかもん)っていうのはどうだろう。……やっぱりヘタレ属性になるな。ヘタレじゃなければペコ(ピンポン the ANIMATION)とかかなぁ。スマイルとの2択だとやっぱりペコだろうなぁ。あ、史上最強の主人公といえば坂口松太郎(暴れん坊力士!!松太郎)という手も。……あかん。

 やっぱりサブキャラの方に目線を移そうね。個人的にポイントが高いのは「格好良いおっさん」枠。なかでも本当に素敵なオジサマといえば、ヘルマン・ルイス(牙狼 -炎の刻印-)あたりになるだろう。普段おちゃらけていても決めるときは決めるダンディな大人の魅力。全く同じ枠には信楽(繰繰れ!コックリさん)もカウントしていいだろうね。まさかあんなイケメンエピソードが入ってくるなんて予想もしてなかったからな。あと頑張ったおっさんっていうと、やっぱり木下誠一監督(SHIROBAKO)じゃないかしら。まぁ、格好良いかどうかは分からないけど、普通の大人には竜巻旋風腹は使いこなせないはずだよ。個人的には同じムサニ所属なら平岡大輔の方が気になるけどね。平岡から中の人つながりだとスウォン(暁のヨナ)ってのもあげておこうか。あんなに立ち位置の微妙な悪役、なかなかお目にかかれない。格好良い悪役というと……個人的にはアドウ・サガ(ガンダムビルドファイターズトライ)が好きでしたね。あんな大雑把キャラなのに最終的に負傷に泣く繊細さに萌え。そして去年も挙げてる気がするけど、悪役と言えば御堂筋翔クン(弱虫ペダルシリーズ)ですね。キモッ。

 あと最後まで悩んだのは、ヒロイン枠に回した方がいい気がする御子柴実琴(月刊少女野崎くん)。みこりんって、しこりんと出会って破壊力増したよね。最後にもう1キャラ、ウィスパー(妖怪ウォッチ)ってのもあげといていい? ケータとどっちにするかちょっと悩むが、やっぱり妖怪ウォッチってウィスパーで成り立ってる気がするんだよね。

 

 

第3位

‘05 「灼眼のシャナ」より「“蹂躙の爪牙”マルコシアス」

‘06 「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」より「ジェレミア・ゴッドバルト」

‘07 「CLANNAD」より「春原陽平」

‘08 「SOUL EATER」より「鬼神・阿修羅」

‘09 「亡念のザムド」より「寺岡フルイチ」

‘10 「会長はメイド様!」より「碓氷拓海」

‘11 「Steins;Gate」より「岡部倫太郎」

’12 「キューティクル探偵因幡」より「首領・ヴァレンティーノ」

’13 「サムライフラメンコ」より「羽佐間正義」

’14「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」より「エンブリヲ」

 毎回、男女を問わずこの部門には「悪役」が登場することが多い。よく言われることだが、物語における悪というのは時として正義よりも強い主張であり、信念を持つ。ドラマの中で通り一遍のイデオロギーで生きるだけの正義側よりも、各々の個性を発揮しやすい悪の方に魅力が生まれやすいのは当然といえば当然なのである。しかし、何故かしらないがこの部門において、女性キャラだと「巨悪」、いわゆる「ラスボス」が取り上げられることが多く、その悪の美学の大きさや勇ましさに惚れ込んでいることが多いのだが、何故か男性部門では「小悪党」がピックアップされる傾向にある。最終的にはラスボスポジションになったとしても、なんだかこすっからい目的意識があったり、実際には矮小な存在でしかなかったり。同性の場合にこういう「近しさ」に対して評価が上がるというのは、我ながら興味深い傾向である。

 そんな中、今年度も「悪役」から1人を引っ張ってこようと思ったとき、強烈に主張を続けていたのがこのエンブリヲさんである。彼がいたからこその「クロスアンジュ」。彼のふざけた全能性が築き上げた物語が「クロスアンジュ」。お前がもうちょっとしっかりしてればもっと壮大な物語になったんじゃないか「クロスアンジュ」。うーむ、エンブリヲさんって、能力だけを見たら長きに渡るアニメ史に残るレベルでのチートキャラだと思うのだが、何故かそこに怖さはあまり感じられない。殺されても死なないし、地球作っちゃうし、人類滅亡させようとして割と実現させてるのに、どこまで行っても「変態処女厨NTR発狂突然歌う笛のおに—さん」でしかない。はたして彼は「巨悪」だったのか、「小悪党」だったのか……一つだけ言えるのは、「こいつが出ているだけでいちいち面白い」ということだ。……うたぇい、うたぇい。

 

 

第2位

‘05 「魔法少女リリカルなのはA’s」より「レヴァンティン」

‘06 「ネギま!?」より「モツ」

‘07 「天元突破グレンラガン」より「ロシウ」

‘08 「コードギアス 反逆のルルーシュR2」より「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」

‘09 「化物語」より「阿良々木暦」

‘10 「四畳半神話大系」より「私」

‘11 「逆境無頼カイジ破戒録篇」より「班長大槻」

’12 「絶園のテンペスト」より「鎖部左門」

’13 「恋物語」より「貝木泥舟」

’14「少年ハリウッド」シリーズより「勅使河原恭一」

 イケメンパラダイスであり、濃厚なイケメン分がアイドル要素と青春の青臭さを絶妙にブレンドされた状態で提供され続けた「少年ハリウッド」。少ハリメンバーの中で誰が一番気に入っているかと聞かれたら悩ましいところが、「この世界で一番気になったのは誰なの?」と言われれば、一も二もなくてっしーである。結局最後まで彼が何者なのかは分からずじまい。やっぱり「ハリウッド東京に宿った妖精さん」という認識であっていたのだろうか。彼のミステリアスであるにも関わらず臆面もなくその神秘性をたたき壊して現実ににじり寄ってくるスタンスは、ぶっちゃけ「怖い」。だってなんだかわかんねぇんだもん。最初はキャットも含めて象徴存在なのかと思っていたら、キャットの方は2期に入ってその生い立ちが判明し、更にその回想のせいでてっしーの正体がますます分からなくなると言う。なにそれ怖い。万能マネージャーとして機能し、少ハリにとっては最大の理解者、相談者。そしてシャチョウにとっても無二の友人であり、彼にとっても信頼を寄せるプロデューサーになりうる。超人てっしー。多分、50年後も普通に衣装の洗濯してるんだろうなぁ。

 

 

第1位

‘05 「アカギ」より「浦部」

‘06 「うたわれるもの」より「ハウエンクア」

‘07 「大江戸ロケット」より「赤井西之介」

‘08 「仮面のメイドガイ」より「コガラシ」

‘09 「花咲ける青少年」より「クインザ・ハフェズ」

‘10 「魔法少女まどか☆マギカ」より「キュゥべえ」

‘11 「へうげもの」より「千利休」

’12 「新世界より」より「スクィーラ(野狐丸)」

’13 「翠星のガルガンティア」より「チェインバー」

’14「ログ・ホライズン2」より「てとら」

 ……「男性キャラ部門」だから。何も間違ってないから。「男性キャラ3人ピックアップするくらいなら合法的に女性キャラを4枠に増やしてしまえ」とか考えたわけじゃないから。しょうがないよね。スーパーアイドルだからね。藤井ちゃんのかっとびボイスが本当にうざくて素敵過ぎました。可愛い、うざい、そして強い。三拍子揃ったてとらちゃんだよ—?! なんとか3期が見たいぜ祭り。

 

 

 

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