最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いざシリアス一辺倒になると、それはそれで不安な第10話。うーん、本当にこの期に及んでどこへ行きたい作品なのか分からないというのは……いいのか悪いのか。それとも、このもやもやは最終回で見事に解決されるものなのか。……無理じゃねぇかなぁ。 前々回の電話以来、リオは色々と思い悩んでいたわけだが、今回はマダム・ジャコットという1人の老婆の存在をきっかけにして、ついに動き始めた。ただ、その「動き」というのが何なのかもいまいち分からないのが困りもの。今回正式に判明したことといえば、「リオは皇位継承権を持つイリヤの血縁であること」と、「なんだか緊張関係にある隣国(ローマという名前が出てきた)が動きを見せている」こと。そうした中で、リオは自らが砦に居ることを「逃げであった」と語っているわけだが、さて、彼女が中央に戻ると、一体何が起こるのだろうか。それまでのうのうと辺境の地で暮らしていた一介の女の子が継承権の有無を理由に渦中に飛び込んだところで、そう大きく国際情勢に影響するとは思えないのであるが。 また、リオを突き動かすきっかけとなったマダムのエピソードとの繋がりも明示的ではない。確かに単品のエピソードとして、マダムの生い立ちと最期は悲しくも「幸せな」ものであったろうが、彼女がリオに説いたのは、「自らの信念があれば、他人から辛そうに見えようが理不尽だろうが、幸せなんだからいいじゃないか」という、一種の年寄りのワガママである。それを見て、どのような影響があったのかが、少々言葉足らずで伝わってこない。作中の描写では、マダムの待ち人はおよそ存命していないであろうことは想像出来るわけだが、それを確定させる事象もなく(最後のお迎えのシーンは暗示的にそれを示唆するが)、ひょっとしたら「まっとうな待ちぼうけ」である可能性もあった。それを、確実に帰らぬ人となったイリヤ皇女殿下の存在と重ね合わせることには、多少のずれを感じてしまうのだ。 そして最大の不満は、そうしたリオの行動に、砦の仲間達が全く関係していないという部分である。最後のラッパの合奏シーンを見れば、一応カナタの成長がリオを安心させ、砦を離れる決心を促したようにも見えるのだが、あの演奏シーンよりも前に、リオの心中は固まっていたはず。あくまであのシーンは「リオを送り出す歓送の場」でしかない。直接ラッパを受けとったカナタはまだしも、それよりもずっと長い間苦楽をともにしてきた他の3人との別れを惜しむ様もほとんど描かれておらず、リオが単に薄情な人間に見えてしまう。もちろん、「別れのつもりはない」と言っているのだから「帰ってくる」ことを前提とした描写なのだろうが、実際の場面を想定すれば、それは些か不自然だろう(実際、クレハな泣いているわけだし)。 結局、今回のエピソードは「物語が動き出す1話」の役割を果たしたわけだが、それが「動かすためだけに動いた1話」にしか見えないのが難点なのだと思う。そして、どうしても描写が薄っぺらく見えてしまうのは、これまで散々疑問視してきた「戦争の存在の希薄さ」や「軍隊としての目的意識の不明確さ」など、つかみ所のない彼女たちの存在自体が影響していることは確実である。これまでは、そうした不確定の要素自体がこの作品の狙いであり、無意識のうちに「ゴドーを待ちながら」のような不条理を武器とした演出を心がけているのだろうという見方をしていた気がするのだが、「隣国の名」という非常に具体的なファクターが現れ、タケミカヅチも完成に近付いたことで、そうした「意図的な不確定要素」の存在が危うくなってきている。リオが具体的な行動を起こしてしまったことが、そのとっかかりになってしまっているのではないかと、そう読み取れてしまう。 もちろん、次回のエピソードでは全てが杞憂になっているかもしれないが、残されたのはわずかにあと2話。……どうなることやら。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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