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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Aether Meltdown 霊気溶融 (1)(U) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャーか機体)

瞬速

〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。

エンチャントされたパーマネントは−4/−0の修正を受ける。

 いわゆる青除去オーラの1つだが、アンコなので色々と付属ボーナスがつく。適用範囲が機体にまで拡大してあるので使えない状況はまずないだろうし、これにうま味を重ねるのが瞬速。パワーを下げるだけのオーラは除去としては色々と不完全だが、これがインスタントとなれば話は別。殴ってきたデカブツにこれを付けることで全軍ブロックからの袋叩きが可能。除去としての汎用性は大きく向上している。さらにこれが2マナと格安で、今ならエネルギーでのキャッシュバックキャンペーンも実施中。この効率ならお財布の紐が固い主婦の皆さんもニッコリ。よほどのことが無い限り無駄にならない良心設計だ。エネルギーを中心としたデッキメイクなら必須パーツだし、そうでなくとも充分ありがたい設定だろう。

 

Aether Theorist 理論霊気学者 (1)(U) C

クリーチャー・ヴィダルケン、ならず者

1/3

〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。

(T)(E):占術1を行う。

 「海墓のスカーブ」らの上位互換クリーチャー。2マナ1/3の時点で青ならそこそこの役目を果たせることは歴史が証明済みだが、それに加えて登場時のエネルギーは3つ。これはなかなかの充電効率。そのためだけに登場願い、あとは適当にブロックして死んでいくだけでも充分な人生だ。もし、彼に生き残って研究を続けてもらいたいなら、多少はエネルギーの支払いが必要になる。もしエネルギーが問題なく運用出来るならばこいつはパワーが1上がった「印章持ちのヒトデ(ORI)」。あまりの強さに思わずアンコに格上げされちゃったあいつよりもさらに強いってことになるわけで、青の占術業界も大騒ぎである。まぁ、実際には有限のエネルギーは大切に使いたいわけで、こいつにどれくらい出資出来るかは微妙なところだが。占術によって次のエネルギーカードが手に入りやすくなるならデッキコンセプトにも充分噛み合う。いい頃合いでのピックで安定した2マナ域を構築していきたいところだ。

 

Aether Tradewinds/上天の貿易風(WWK)」 C

 カラデシュは上空に流れる「霊気」を上手いこと機械で操作し、それをエネルギーとして運用する社会。つまり元々「霊気」と訳されていた「AETher」はこの世界にドンピシャのカード名だったわけで。まぁ、残念ながら日本語だと「霊気」ではなくたまたま「上天」になってますけど。「空の上」っていう意味では間違いではないわな。安定のバウンス。今回は青白ギミックや、充電カードの再投入など、八面六臂。

 

Aethersquall Ancient 霊気烈風の古きもの (5)(U)(U) R

クリーチャー・リバイアサン

6/6 飛行

あなたのアップキープの開始時に、(E)(E)(E)を得る。

(E)×8:他の全てのクリーチャーを、そのオーナーの手札に戻す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動出来る。

 この世界では鯨どころかリバイアサンまでもが宙を舞う。「空飛ぶリバイアサンって!!」って思ったが、過去にもそれなりにいた。ただ、過去のフライング・リバイアサンのほとんどはラヴニカ次元・シミックによる改造手術の結果であり、例外は何故かミラディンの空を飛んでいた機械仕掛けの「日々を喰うもの(DKS)」のみ。つまり、天然もののリバイアサンが飛んでいるのは史上初と言えないこともない。で、そんな空飛ぶ海蛇であるが、まぁ、いつも通りの馬鹿な青ファッティ性能を実現している。青のデカブツの常として、回りの全部をバッシャーンと戻す機能を備えており、起動条件はエネルギー8個。おそらく空に張り巡らされた霊気網に近いところ飛んでいるのだろう、勝手にアップキープで充電する機能も備わっており、放っておいても3ターン後にはバッシャーンタイムが訪れるし、そうでなくとも事前に充電しておけば登場後すぐにでもバッシャーン。現在「押し潰す触手(GTW)」を中心とした「クラッシュ」系のデッキが流行っているが、同じような挙動がこの1枚でも可能なのだ。サイズも充分だし、こいつは「押し潰す触手」と違って墓地から釣ってくるという方法も採れる。普段はリミテッドのボム程度で終わってしまうことが多い枠だが、このスペックなら、案外馬鹿に出来ないかもしれませんぜ。

 

Ceremonious Rejection 儀礼的拒否 (U) U

インスタント

対象の無色の呪文を打ち消す。

 完成するまでにだいぶ時間が掛かったな、ついに現れた無色呪文専用カウンター。カラデシュ次元でこれが作られたということは当然アーティファクトを狙い撃てということだろうが、ミラディンではコモンから「無効(THS)」が登板してたわけで、アンコでこの性能はリミテッドだとちょっと損した気分。いや、この次元だったらメインで突っ込んでも問題無いだろうが。そしてやはり、1マナのカウンター呪文といえば下の環境に与える影響が非常に大きい。世界中には序盤から「霊気の薬瓶(DKS)」や「虚空の杯(MRD)」を置いてくるデッキは山ほどあることは周知の通り。アーティファクトならば「無効」で事足りるだろうが、現代社会には、これ以外にも「難題の予見者(GTW)」や「現実を砕くもの(GTW)」を搭載したデッキもあるわけで、同時にそちらも対処出来るのはこのカードだけだ。スタンダードでも、1マナでエムラクール(の本体だけ)を打ち消せるというならそれなりの選択肢だろう。残念ながら墓地から発動する「コジレックの帰還」は打ち消せないんだけどね。

 

Confiscation Coup 慮外な押収 (3)(U)(U) R

ソーサリー

あなたは(E)×4を得る。その後、あなたは対象のクリーチャーかアーティファクトの点数で見たマナコストに等しいだけの(E)を支払っても良い。そうしたなら、あなたはそのコントロールを得る。

 毎度お馴染み青の誘拐カード。この手の呪文はオーラで作られることが常であり、オーラなら破壊されてコントロールを奪い返されるリスクが伴うため、現在では5マナで完全操作の「精神の制御(M12)」が基本形。それに対し、こうしてソーサリーでパクれる場合、相手は対処法がバウンスのみとなるため、多少コストが上がるか「教団の歓迎」のような制限がつく。こちらのカードも制限はついているが、このカード単体でも4マナまでのカードなら盗み放題。基本スペックとしては充分な運用感。さらにエネルギーさえ蓄えておけばどんなデカブツだって永久に雇用出来ちゃうのだから、必殺兵器としての完成度はかなり高い。構築レベルでもエネルギーデッキが組めるなら充分考慮に値する1枚だ。リミテッドでは相手にさぞかし理不尽な思いをさせてしまうだろうから、フレーバーの台詞でちゃんと事情を説明してあげるのが親切心。リアルファイト待ったなし。

 

Curio Vendor 珍品売り (1)(U) C

クリーチャー・ヴィダルケン

2/1

 同型再版については「珊瑚ウツボ(9ED)」のwikiページ参照。史上5体目ですってよ。タルキールの「湿地帯の水鹿(KTK)」は貴重な2マナパワー2として「鹿、超大事」と言われていたが、今回のヴィダルケンは活躍出来るだろうか。とりあえずどっかに搭乗するのが似合いそうではあるが。

 

Disappearing Act 失跡 (1)(U)(U) U

インスタント

〜を唱えるための追加コストとして、あなたのコントロールするパーマネント1つをそのオーナーの手札に戻す。

対象の呪文1つを打ち消す。

 日本語名は、平仮名表記だと「叱責(ISD)」と完全に同じになる。こういう事例って過去にあったかな? とにかくそんな不思議な縁のある呪文は、謎の追加コストを付け加えられた不思議カウンター。「対抗呪文(7ED)」華やかなりし昔とは違い、今の世の中のカウンターの基本コストは「取り消し(KTK)」の3マナ。そんなことはみんな知ってることで、最近はそこにちょっとボーナスを付けたものがアンコモンの主流になっている。そして、これ。……「剥奪(ROE)」の存在を考えれば、どう見てもこの設定はデメリットに見えるのだが、むしろ「上天の貿易風」を例にとって「決してデメリットじゃないよ」と考えるべきなんだろうな。白や青が応援している「自軍のカードを戻そう」キャンペーンは、このカードをアンコにしなきゃいけないくらい強いのだ。多分。まぁ、最低限土地を戻せばカウンターは出来るわけで、そこまでひどい性能とまでは言えないはず。何か輝かしい実績が残せればいいのだが、流石に癖が強すぎるなぁ。

 

Dramatic Reversal 劇的な逆転 (1)(U) C

インスタント

あなたのコントロールする、全ての土地でないパーマネントをアンタップする。

 キン肉マンとかでみた事ある! 鉄板のお約束シーンを描いた劇的な1枚。結局お前もくんのか、ジェイス。そしてちゃっかり次元戦隊ゲートウォッチに参加してるアジャニさん。今回は残念ながら「アジャニの誓い」は公開されなかったが、次の霊気紛争で誓いそうな雰囲気がぷんぷんします。これで白はアジャニにギデオンに……なんかムサ苦しすぎるな……エルズペスさんカムバック。さておき、光袖会なんかに負けてられないから俺の袖も光るぜ! みたいなジェイスさんの手によるアンタップの魔法。なんか、こいつが頑張るとやたらクリーチャーがアンタップするよな。全体的にステータスが低めの青のクリーチャー陣は突然アンタップしてもそこまで劇的な逆転って感じもしないのだが、今回は土地以外のパーマネントが全部起きるのがポイント。つまり、フルアタックで何もかもが寝ている状態からでも、これで機体と操縦者がいっぺんに起きるため、走り去ったと思った車や電車が突如立ちはだかる可能性があるのだ。それ以外にも2マナというコストを考えればそれなりに使い道はありそうな気もするが、仕込み無しで活躍出来るほどの汎用性ではない。せっかくジェイスが頑張ってコモンにしてくれたのに、そこまで欲しいカードじゃないかねぇ。こいつが頑張ってるコモンって(略)

 

Era of Innovation 革新の時代 (1)(U) 

エンチャント

あなたのコントロール下でアーティファクトか工匠が戦場に出るたび、あなたは(1)を支払っても良い。そうしたなら(E)(E)を得る。

(E)×6、〜を生け贄に捧げる:カードを3枚引く。

 前に1回書いたんだけど、正確な情報ではアーティファクトか「工匠が出たら」だった。アーティファクトだけでは流石にこの世界でも起動タイミングが少なすぎると思ったが、工匠もカウントしてくれるとなると話は違ってくる。今回は各色に満遍なく工匠が配置されており、コモン・アンコモンレベルでも3〜4体は保証されている。しかもこれらの工匠は製造持ちが多く、もし製造2の工匠を1体出せれば、それだけでエネルギー6つ分。これは他のチャージカードと比べても抜群の補給率である。マナがかかるという難点は大きいのだが、それを埋め合わせて余りあるペイは充分得られるだろう。「カードを3枚引く」って書いてあるカードが弱いわけないですよ。

 

Experimental Aviator 試験飛行士 (3)(U)(U) U

クリーチャー・人間、工匠

0/3 飛行

〜が戦場に出たとき、【飛行機械】トークンを2体生成する。

 手札に戻したいクリーチャーシリーズ。構築でも大活躍した「つむじ風のならず者(ORI)」から肝心要のアンブロッカブル能力を剥ぎ取り、コストを重くして、さらにパワーまで奪い取った結果……タフネスが増えて飛行を手に入れた……。どう考えてもペイしてないと思うんですが、これでいいんでしょうかね。まぁ、飛行機械2つがいるので合計ステータスは飛行つきの2/5。そう考えれば決して悪くはないのだが……。「鐘楼のスピリット(GPT)」とか、どんだけやばかったんだ、って話になりますわね。とりあえず数は正義なデッキでの活躍が期待されるか。「鼓舞する突撃」で雑に勝て。

 

Failed Inspection 検査不合格 (2)(U)(U) C

インスタント

対象の呪文を打ち消す。カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。

 世界観に合ういい名前のカードなんだが、必死に叩きつけたプレインズウォーカーなんかが「検査不合格でーす」って言われて墓地に退場する姿を見たらすごく悲しくなりそう。4マナでおまけ付きという基本デザインの確定カウンターだが、おまけがルーター1回とややショボめ。まぁ、これでも「否定の法典(M15)」の上位互換なのでギリギリ許せるスペックではある。過去には「片付け(SHM)」みたいな謎ボーナスがついたカードもあったくらいだし。ただ、この次元のカウンター呪文はあんまり優秀じゃないのは間違いなさそう。

 

Gearseeker Serpent 歯車襲いの海蛇 (5)(U)(U) C

クリーチャー・海蛇

5/6

〜を唱えるためのコストは、あなたのコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。

(5)(U):〜はこのターンブロックされない。

 テキストが長いのだが、そこは「親和(アーティファクト)」って書けばいいのにね。他ブロックのキーワードは使えないし、親和なんて言葉を印刷したらあまりに多くのウィザーズ社員の胃に穴が空きそうなので、そこは勘弁してやろう。毎度お馴染み青の海蛇枠なのだが、最近の海蛇は少しずつ「お馴染み」はなくなっている。何しろこのカード、デメリットが1つも印刷されていない。島がなくても、何も無くても殴れる。海蛇の風上にも置けない。親和がついているのでやろうと思えば3〜4マナ圏くらいから出せるコスト設定になっており、5ターン目までに出せれば青とは思えない超濃厚ボディ。ちょっと遅れたところで、マナを注ぎ込むドリルスピンが炸裂すれば多少の障壁も関係ねぇ。青らしくないボディに、青らしい決め技。このハイブリッドな海蛇は今後の親和業界の注目株である。「クムラックス(5DN)」先輩、後輩も頑張ってますよ。

 

Glimmer of Genius 天才の片鱗 (3)(U) U

インスタント

占術2を行い、その後カードを2枚引く。あなたは(E)(E)を得る。

 それに気付くとは……やはり天才か? アンコというレアリティを利用して産みだされた、なかなか高効率のドロー呪文。占術+ドローの組み合わせといえば例えば「予感(M11)」や「骨読み(ORI)」なんかがあるが、インスタントで実現させたのはこれが初めて。さらにエネルギーまで残していく親切設計で、隙を見て撃ちたい呪文部門でも上位入賞が期待出来るだろう。カウンターとの二面待ちの体勢が作りやすいといいんだけど。出来れば余裕を持って使いこなせるデッキを組んでみたいものである。ちなみにフレーバーテキストは日本語だと「貴重で、玄妙で、感無量」と分かりにくい記述になってしまっているが、この3つの形容詞は英語だと「precious,profound, perfect」と3つのPで統一されている頭韻表現になっている。流石にそこまで日本語訳に反映するのは難しいな。「かき回すゴブリン(M15)」みたいにあからさまだと気をつけて訳してくれるんだろうけど。

 

Glint-Nest Crane 光り物集めの鶴 (1)(U) U

クリーチャー・鳥

1/3 飛行

〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリを上から4枚見る。その中から、アーティファクトカードを1枚公開し、それを手札に加えても良い。残りのカードを任意の順番でライブラリの下に置く。

 「2マナで登場し、ライブラリを4枚めくる鳥」と言われれば、古いプレイヤーなら「あぁ、その後で好きな順番でライブラリに戻すんでしょ」と思うに違いない。しかし、そんなカードも最後に収録されたのは気付けば6年前。いつの間にやら過去のカードになってしまっている。今時の鳥は色々と違う。まず、見るだけじゃなくて手札に入る。同じようなアーティファクト次元であるミラディンにも、アーティファクトを手札に加えられる2マナの鳥は存在していたのだが、その性能は桁違い。この次元で4枚もめくれば、それなりの確率でアドバンテージを得ることが可能だろう。2マナでそんな仕事が出来るだけでも大したものだが、何より驚くのは2マナ1/1ではなく1/3になっていること。コモンの飛行枠は2マナ1/3の飛行バニラがそれなりの重要度で採用されるわけで、そこにアドバンテージまで付けちゃったら、そりゃもう喜んで。非常に使いやすいデッキの潤滑油。まぁ、こんだけ褒めたらそりゃアンコモンになりますよね。

 

Hightide Hermit タカシオヤドカリ (4)(U) C

クリーチャー・カニ

4/4 防衛

〜が戦場に出たとき、あなたは(E)×4を得る。

(E)(E):〜はこのターン、防衛を持たないかのように攻撃出来る。

 一応確認したけど「タカシオヤドカリ」っていう生物はいないみたいだ。あと「Hermit」でヤドカリになるのか?! ってびっくりしたけど、調べたらヤドカリは英語で「Hermit Crub」(直訳すると隠者蟹)になるらしい。勉強になりますね。まぁ、使い道のない知識だけど。とりあえず、こいつは古式ゆかしい青らしさのあるデカブツ。5マナ4/4防衛持ちっていうと「潮水の下僕(RAV)」なんかを思い出す設定だ。もちろん、この世界の生物はヤドカリだってエネルギー次第でハッスル可能。自前のエネルギーでも2回はパンチ出来るし、そのままビートしきれる自信があるなら他所から充電してアタッカーとして使い切ってもいいだろう。何にせよ相手の進軍を止められる充分サイズのクリーチャー兼充電池なので不満は無い。例によって搭乗役にも抜擢出来るしね。なんか、こうしてみてるとこの世界で搭乗に向いてるクリーチャーってハイエナやらヤドカリやら……。

 

Insidious Will 腹黒い意志 (2)(U)(U) R

インスタント

次のうちから1つを選ぶ。

「対象の呪文を打ち消す」

「あなたは対象の呪文の対象を新たに選び直しても良い」

「対象のインスタントかソーサリー・呪文をコピーする。あなたは新たにその対象を選んでも良い」

 なんかもう、色々と。レアということでモードは贅沢に3つも採用。1つ目は当然「取り消し」。2つ目は「移し変え(M13)」で3つ目は「双つ術(M10)」だ。カウンター以外の2つの効果は長年赤と所有権を争っていた領土であるが、今回は青の方にまとめて寄せてきたらしい。これだけのモードがあるのだから、相手のスペルに対して最善の選択が1つくらいは存在しているはず。クリーチャーだったら当然カウンターだし、除去なら対象を曲げてやればよい。相手しか引けないドロー呪文なんかはコピーして自分もお相伴に与ることが出来るはず。何をしたって結果オーライな未来が待っている。ただ、器用なだけにコストは貧乏。カウンターとして使った場合には1マナ重いわけだし、「移し変え」も「双つ術」も元々が2マナの呪文であることを考えれば割高感は否めない。同じ4マナなら、しばらくはどこぞの化け物を対処出来る「即時却下」が優先されるか。いや、でもこの汎用性は結構馬鹿にならんなぁ。

 

Janjeet Sentry ジャンジーの歩哨 (2)(U) U

クリーチャー・ヴィダルケン、兵士

2/3

〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。

(T)(E)(E):対象のアーティファクトかクリーチャーをタップまたはアンタップしてもよい。

 ジャンジーが何なのかはよく分からないが、フレーバーを見るとそれなりの重要施設……なのかな? とりあえずそこの職員。3マナ2/3という青らしいボディに、いざというときに起動出来るタップ・アンタップ能力。これでタップ能力が使い放題だったら強キャラだったのだが、いかんせんコストが重い。自分で持ってくるエネルギーも1回分だけだし、単体では燃費が悪すぎるな。アンタップを利用した特別なシナジーがない限りは割と立ってるだけで人生を終えることが多い気がする。

 

Long-Finned Skywhale ヒレナガ空鯨 (2)(U)(U) U

クリーチャー・鯨

4/3 飛行

〜は飛行を持つクリーチャー以外をブロック出来ない。

 いわゆるHigh-flying能力を持つ新作。普段この枠は2マナ2/1の「アジサシ」枠、3マナ3/1の「リシャーダの飛行船(MMQ)」枠などがコモンで提供されるが、今回はアンコモンになり、一気に存在感のあるファッティへと進化した。過去の例と比べると、同じコストで3/3の「空守りの観察者(DKS)」の完全上位互換であり、さらに5マナ4/4の「ストラトゼッペリド(GPT)」と比較しても充分な強さといえる。さすが鯨。やっぱりこの世界は霊気網のある上空近くを棲み家としているクリーチャーがずいぶん優秀なようだ。そういえば、ここのところ「鯨が空飛んでるアニメ」がやけに重なっていた気がするのだが、ひょっとしたらこのカラデシュを訪れることの伏線だったんだろうか。俺は一体何を言っているんだ?

 




Malfunction 誤動作 (3)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(アーティファクトかクリーチャー)

〜が戦場に出たとき、エンチャントされたパーマネントをタップする。

エンチャントされたパーマネントはそのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。

 マルファンクってどっかで聞いたことある名称だと思ったけど、漫画「Q.E.D.」で描かれてた「パラシュートが落下中に開かないトラブル」のことだな。誤作動全般を表す名詞だったのね。見ての通り、ちょっと効果範囲が拡大された「金縛り」の完全上位互換。当然これはクリーチャーじゃないアーティファクトクリーチャー、つまり機体カード対策の処置である。装備品とかに張っても能力が消えるわけじゃないので注意だ。「金縛り」は安定した効果のためにややコスパが下がるので最強ってほどの除去でもなかったが、今度の世界はこれが余裕で運用出来るくらいのスピードになるのかどうか。これを「メムナーク(DKS)」とかに貼り付けると「誤作動」っていう名前が涙を誘う。

 

Metallurgic Summonings 機械医学的召喚 (3)(U)(U) M

エンチャント

あなたがインスタントかソーサリー呪文を唱えるたび、X/Xで無色の、構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xは、その呪文の点数で見たマナコストである。

(3)(U)(U)、〜を追放する:あなたの墓地にあるインスタントとソーサリー呪文を全て手札に戻す。この能力は、あなたがアーティファクトを6個以上コントロールしているときにのみ起動出来る。

 お馬鹿な夢が広がる、青の大雑把神話。何が起こっているのかはさっぱり分からないが、なんかこう、魔術的なものと機械工学がミックス……されてるのか? 全てのインスタント・ソーサリーがトークン呪文になるってのは破格の効果で、例えば定番の「破滅の道」が3/3クリーチャー、「悲劇的な傲慢」なら5/5だからもうそれだけでゲームを決められるし、「水の帳の分離」なら6マナで覚醒モードみたいなもの。これさえ置いておけば、コントロールデッキに必須の呪文が、全て「対処法とフィニッシャーを兼ねる呪文」に変身する。こんな楽なデッキメイクもないだろう。普通、この手の根幹を成すようなカードは複数枚入れないと引けないし、効果が重複するので2枚目以降はいらないし、ってんでデッキインの枚数が悩ましいのだが、このカードはご丁寧に2枚目以降の再利用法まで搭載されているので、2,3枚入れる程度なら無駄にならずに済む。至れり尽くせり。スペル偏重のエスパー、グリクシスといったコントロールタイプのデッキなら、これまでPWを入れていた枠に採用してフィニッシュを任せられる可能性がある。下の環境でも面白い悪さが出来たりしないかね。

 

Minister of Inquiries 査問長官 (U) U

クリーチャー・ヴィダルケン、アドバイザー

1/2

〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。

(T)(E):対象のプレイヤーは、自分のライブラリを上から3枚墓地に置く。

 査問機関のお偉いさんだが……何してくれてんねん。これだけ文明の発達した都市国家、法治国家で行われるダイレクトな物理干渉に憤懣やるかたなし。頑張って書いた論文だったのに……。まぁ、もう製本されてるっぽいので、1冊破いたところであんまり意味はない気もするが。この世界の「研究論文」はどうやら発明家たちの精神領域を表すものらしく、こいつにいじめられるとそのショックでライブラリがポロポロと。そう、僕の大好きなライブラリアタックカードだが……またアンコモンにちょろっと1枚だけかよ。無理だよ。「躁の書記官」1体で頑張って削りきろうと思っても無理だよ。イニストラードはまだ「健忘の器」とかサポートカードはちょいちょいあったけど、今回はマジでこいつだけ。どんだけ大量の論文を破りすてる必要があるんだろう。一応、1マナで置ける上に充電さえしてればマナはかからない設定なので、こいつが3枚4枚と集まるようなら僅かな可能性は無くもないが、流石の私も挑戦しようという意欲が湧きません。イニストラードと違って相手が墓地を逆利用してくる心配は無いので、その辺は安心できるのだが……。

 

Nimble Innovator 敏捷な革新者 (3)(U) C

クリーチャー・ヴィダルケン、工匠

2/2

〜が戦場に出た時、カードを1枚引く。

 白青を中心に展開している187ボーナスシリーズの1枚。あまりにも明確、あまりにあからさまに、場に出たときに恩恵がある。純正キャントリップオンリーのクリーチャーというとその祖先は意外にも緑に端を発し、「シマクマ(WTL)」というなんの変哲もない熊だった。最近ではこれの小型化に成功した「エルフの幻想家(ORI)」が渋く活躍を続けているし、ドロー本家の青との提携商品としては「悲しげなセルキー(EVE)」なんてマニアックな一品も。そしてこのカードは「シマクマ」と完全に同じで、やや先祖返りしてしまった感。結果的に同じものが得られる「歓喜する信者」よりも1マナ重いのは、187と死亡時というタイミングの違いからしょうがないところか。とりあえず戻すパーマネントの第一候補と考えていいのだが、リキャストが4マナともっさりしすぎており、手軽に手掛かりトークンをサクるような感覚では運用出来ない。デッキインするならよほど自軍バウンスシステムが上手くいったとき以外は、穴埋めと割り切る必要があるだろう。つまり、入らない方が強いデッキなんじゃないか、ってことですわ。

 

Padeem, Consul of Innovation 発明の領事、パディーム (3)(U) R

伝説のクリーチャー・ヴィダルケン、工匠

1/4

あなたのコントロールするアーティファクトは呪禁を持つ。

あなたのアップキープの開始時に、あなたがもっとも高いか、もっとも高いものに等しい点数で見たマナコストを持つアーティファクトをコントロールしているなら、カードを1枚引く。

 イラストだけなら最初期の情報ですでに公開済みだったヴィダルケンのじいさん。なんか気持ち悪い顔だよなぁ。ヴィダルケンって青い人のイメージなんだけど、顔の部分はどうなってるんだ? ペイント? それとも加齢とともにこういう風になるんだろうか? あ、ちなみにこの世界のヴィダルケンは、手の指が6本あります。次元によってヴィダルケンの指の本数が異なっているようで、ミラディンは5本、ラヴニカだと4本。なんでそんな違いがあるのかはよく分かりません。さておき、そんなヴィダルケンじいさんはアーティファクト審査会のお偉方。この人がいる前ではみだりにアーティファクトに触ることが許されなくなり、さらに、彼のお眼鏡にかなう作品を提出できれば、ご褒美としてカードが1枚もらえるようになる。……コストが高いだけで喜んじゃうって、実は大した審美眼は持ち合わせてない気もするが……まぁ、とりあえず片っ端から高そうなものを並べて彼に褒めてもらおう。呪禁との兼ね合いもあり、一度褒められる作品を作ってしまえば、相手はそれを止めるのは結構な難事。より高いアーティファクトを出したり、アーティファクトを削ったりするよりも、このジジイを絞め殺した方がよっぽど楽だろう。戦闘にはほぼ参加しないだろうし、タフネス4なので火力での対処は困難だが、黒ならなんとか出来る……かな? 「サヒーリの芸術」みたいなカードを使ってこのじいさん自身をアーティファクトにしてしまえば、自身も呪禁がついて防御は完璧。キモいことはキモいが、徳の高いありがたいじいさんだ。大切に扱おう。

 

Paradoxical Outcome 逆説的な結果 (3)(U) R

インスタント

任意の数の対象の、あなたのコントロールする土地でもトークンでもないパーマネントをそのオーナーの手札に戻す。この方法で戻したカードの枚数に等しい数のカードを引く。

 なんとも珍妙なバウンス……のようなドロー呪文。これでX個の対象を戻せば手札がトータルで(2X−1)枚増える。4枚戻すと限界いっぱいなので、使う時はよく考えないと駄目だ。緊急避難用のバウンスとして使えるわけだが、4マナというのは常に構えておくにはキツ過ぎるし、まとめて戻したところでリキャストのことを考えればあまり意味はなさそう。つまり、このカードで緊急避難するのはあくまで副次的な効果であり、狙うべきはインスタントタイミングでの大量ドローの方。4マナで追加コスト(?)がかかることを考えると最低3枚以上を狙いたい。副次効果で実質的にアドバンテージを得たいなら、チャンプブロックしたクリーチャーを戻す、といった方法を使うしかないか。再展開することを考えれば出来るだけ軽いパーマネントを連打して即回収、というのが理想だが、「軽いパーマネントを並べまくるデッキ」って基本的に速いデッキ。このカードで自慢のスピードにストップをかけてまでドローしたいかと言われるとやや疑問。何か187能力が強力なカードを2,3枚戻してやるくらいがギリギリ現実的なところで、例えば「人間バント」なら「サリアの副官」や「反射魔道士」を複数枚出し入れするのは面白い使い方かもしれない。目減りしたPWを戻して最充填する際にもついでにドロー補填がもらえるし、いっそ手札が膨れあがることを利用してマッドネスと絡めてみるなんて手もある。何にせよ派手な効果ではあるので、是非とも歴史に残る使い方を考えてみてほしい。

 

Revolutionary Rebuff 革命的拒絶 (1)(U) C

インスタント

対象のアーティファクトでない呪文を、そのコントローラーが(2)を支払わない限り打ち消す。

 革命的な名前が付けられた、革命的なカウンター。何しろあの定番呪文である「マナ漏出」を2段階も弱くした呪文なのだから。「アーティファクトが対象に取れない」という欠点、「要求するマナが1つ減った」という欠点。あげつらってはみたが、まぁ、実は許せるレベルのデチューンではある。アーティファクト次元といってもメインの戦術を支えるのは色つきカードで変わらないため、この次元の戦いはそこまでアーティファクトだらけにはならないはず。要となる機体カードが打ち消せないのが最大の懸念材料だが、そこは次元の色だと割り切って諦めよう。そしてマナの要求量だが、過去には同じスペックの「誤算(ULG)」もきっちり結果を残しているのだし、青が苦手とする2,3ターン目あたりの攻防をしのげるならそれで充分という考え方もある。「マナ漏出が強すぎた」と頭の中で3回唱えてからもう一度見てみれば、割と使える呪文に見えてくるはずだ。あなたの脳内に革命的拒絶。 

 

Saheeli’s Artistry サヒーリの芸術 (4)(U)(U) R

ソーサリー

次のうちから1つか両方を選ぶ。

・対象のアーティファクトのコピーであるトークンを1つ生成する。

・対象のクリーチャーについて、本来のタイプに加えてアーティファクトでもあるコピー・トークンを1つ生成する。

 最初に判明した、このセットのスタート地点となったレア。サヒーリの技なので当然アーティファクトを増産するわけだが、ついでにクリーチャーも増やす双呪仕様でアドバンテージを稼げるのが売り。しかも書式が2つに分割されているため、アーティファクトクリーチャーなら2回連続で対象に取ることも可能だ。まぁぶっちゃけ単なるクローンなのでそこまで劇的なカードではなかろうがリミテッドならばそれなりに初手級。毎度の事ながらこれを「先駆のゴーレム(SOM)」にぶち込めば……。

 

Select for Inspection 抜き取り検査 (U) C

インスタント

対象のタップ状態のクリーチャーをそのオーナーの手札に戻す。占術1を行う。

 制限がついた代わりに占術のおまけをもらった「送還(M13)」。タップ状態のクリーチャーしか戻せないとなると、例えば相手が出したクリーチャーをターンエンドに戻す、といった使い方が出来ないので、あまり攻めに活用出来ないタイプのバウンス。基本的に殴ってきたやつを戻すという守備的な使い方になるはずだ。こうして用途が制限されてしまうということは、逆に考えれば欲しがってるデッキにいくらか安めに流れてくるということでもある。占術がついているデザインも少しずつ場の優位を作っていくコントロール向けの雰囲気。軽いことは軽いが、出来るならこれと合わせてカウンターも構えておくくらいの準備は欲しいところだ。一応機体クリーチャーにも対応は出来るので、守備力としてはそれなりのレベルだし。

 

Shrewd Negotiation 巧みな交渉術 (4)(U) U

ソーサリー

対象の、あなたのコントロールするアーティファクトと、対象の、あなたのコントロールしていないアーティファクトまたはクリーチャーのコントロールを交換する。

 青の定番、コントロール交換カード。この手のカードは「自分のゴミみたいなものと相手の一番強いカードを理不尽に交換することで質的アドバンテージを取る」のが普通の使い方で、やってることは強いはずなのだが、効果の大きさ故にカードに制限が多く、最近はあまり活躍していない。直近の類例は「変容する忠誠(FRF)」だと思うのだが、流石に6マナではキツかったなぁ。今回のカードは5マナ。そしてカラデシュ的セールスポイントとして、こちらがアーティファクトを渡せば、相手からはアーティファクトかクリーチャーのどちらかがもらえるという、より偏った取り引きが可能な部分。今回まとめて登場した「組細工」サイクルのように出した時点で仕事をして、置いておくだけじゃ大して意味の無いカードってのはアーティファクトの方が多い。そうしたカードを相手に押しつけ、一番強いクリーチャーを1体永久に借りパクる。なるほど悪くない。5マナなら現実的な数字だし、今度こそ青のぼったくり文化が返り咲くチャンスとなるだろうか。

 

Tezzeret’s Ambition テゼレットの野望 (3)(U)(U) C

ソーサリー

カードを3枚引く。あなたがアーティファクトをコントロールしていないなら、手札を1枚捨てる。

 どうやらこの次元でも何かよからぬことを企んでいるご様子のテゼレットさん。しばらく登場していないと思ったら、いつの間にかカラデシュ評議会のお偉方にまで成り上がっていた彼だが、このカードの顔を見る限り、心を入れ替えてアーティファクト文化の発展に人生を捧げます、なんてことは思ってないようだ。同様にボーラスの手中に落ちてからも、ボロ雑巾のように使い捨てられた後に改心し、見事主人公になったサルカンさんのようなハッピーな人生ではなさそう。彼の大望がどんなものであるかは定かでないが、とりあえず何か企んだ時にカードが引けるのは昔から同じ。今回は5マナで3ドローと割と普通の性能で、もしアーティファクトがない場合は1枚捨てなきゃいけないのは「工匠の天啓(ORI)」とまったく一緒。比較すると、1枚多く引くために2マナ重くなり、ソーサリーになったんであんまり使い勝手は良くないような。でもまぁ、大量ドローはそれだけで強いからな。リミテッドならある程度速度に余裕があるデッキで充分採用出来る。

 

Thriving Turtle 亢進する亀 (U) C

クリーチャー・亀

0/3

〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。

〜が攻撃するたび、あなたは(E)(E)を支払っても良い。そうしたなら、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。

 亢進サイクルの青は、見ての通りの最小・最軽量。育てるのに手間がかかるので良し悪しだが、1マナでエネルギー2つなので「エネルギーレシオ」は抜群に優れている。わざわざエネルギーを4つ支払ったとしてもようやく2/5。鉄壁ではあるが戦力としてのカウントがやりにくい。1ターン目に出せたなら1/4くらいにして壁を任せるのは悪くないが、それ以外のタイミングで出すなら単なる充電池と割り切った方は早いかも。電池としては有能な気がするし、バウンスして出し直す「充電」もやりやすいので色々といじりがいのある1枚だ。

 

Torrential Gearhulk 奔流の機械巨人 (4)(U)(U) M

アーティファクトクリーチャー・構築物

5/6 瞬速

〜が戦場に出たとき、あなたは対象の、あなたの墓地にあるインスタント・カードをマナコストを支払うことなく唱えても良い。それがあなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。

 「機械巨人」サイクルの青は「でかい瞬唱」である。いや、コスト踏み倒しなことを考えたら「尖塔の大長(NPH)」のイメージの方が近いかな。何にせよ、瞬速でこのサイズのデカブツが飛び出し、さらにそいつがアドバンテージまでさらっていくというのだから洒落にならない。神話やむなしという存在感である。インスタントに制限されているのは、ソーサリーさえ除いておけばそこまでとんでもない悪さは出来ないだろう、という調整なんだろうが、瞬速と組み合わさればどんなインスタントでも別に文句はない。本家瞬唱のようにドロー・バウンス・カウンターと3種の神器を揃えてガンガン相手の心へし折ってやろう。

 

Vedalken Blademaster ヴィダルケンの刃の達人 (2)(U) C

クリーチャー・ヴィダルケン、兵士

2/3 果敢

 「巧妙なスカーブ」から肝心のパンプ能力だけを抜き取った可哀相なカード。コモンで、下位互換のくせに達人を名乗るとかちゃんちゃらおかしいが、元々頭脳労働が主だったヴィダルケンが頑張って徒手空拳を覚えたのだ。それくらいのビハインドは笑ってゆるしてやろう。実際、このスペックは青ならば充分運用に値するもので、スペル1つでも上乗せ出来れば4ターン目に3/4で殴れる。中盤以降も相手は一応インスタントを警戒してサイズのチェックをしなければいけないので、そこそこの抑止力にもなってくれるはずだし。「似たようなつるつるしたデザインだったら、ジェスカイのイフリートの方が果敢っぽかった」とかいわないで優しく使ってあげて。

 

Weldfast Wingsmith 速接会の翼鍛冶 (3)(U) C

クリーチャー・人間、工匠

3/3

あなたのコントロール下でアーティファクトが戦場に出るたび、〜はターン終了時まで飛行を得る。

 アーティファクト187能力持ち。4マナ3/3は青なら普通、4マナ3/3フライヤーは青ならけっこう優秀。まぁ、そのくらいのクリーチャー。青ならばアタック時だけの飛行でも充分だろうから、アーティファクトの安定供給が可能ならばコモン戦力としては基盤と認定しても良さそう。飛ばない場合は殴らなきゃいいんだし、使用感としては「霧炎の達人(FRF)」を思い出せばちょっと近いかも。「イラストはどう見たって飛んでるやんけ」ってんでうっかり地べたを這ってる時にも殴っちゃいそうなのは注意点。俺、1回くらいはマジでやりそうなので今から注意喚起しておきます。フリじゃないからね。

 

Wind Drake/風のドレイク(DGM)」 C

 「ドラゴンの迷路」以来なので実は結構久しぶりの再録。基本セットの定番クリーチャーの印象だったが、基本セットは「M13」を最後に収録されておらず、ここのところは2回連続で拡張セットに再録だ。まぁ、もう基本セットは無くなったから当たり前ではあるけど。イニストラードにおける「夜明けのグリフ」と全く同じと考えればコモンでも筆頭クラス。一切シナジーなんて形成しないが、ドレイクはそんなこと気にしないのです。でも「ドラゴンの迷路」でもなんか地味だった気がするけど……。

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