最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「戦姫絶唱シンフォギアGX」 6→6 さぁ、反省会をしようか。無事に次もありそうな形で終わったので、「次に活かす」形でこの3期目を繋いでいきたいね。 先に「駄目だった点」を取り上げてしまおう。各回の感想でも再三書いてきたが、やはり一番気になったのはシナリオの平坦さ。イグナイトモードの開発が決定して以降は、各キャラがそれぞれに成長する必要があり、そのために毎回お当番回を決めて、「挫けてから成長する」を繰り返すことになる。定番の流れなので不必要とまでは言わないが、やはりそれだけの流れで大半の話数を消化してしまったのは退屈になった要因である。覚醒イベントをこなす前の敵キャラがいつも通りのノイズさんだし、あんまり「成長したなぁ」っていう達成感が感じられないのも難点。結局、最終的にも1人1人の実力ではキャロルちゃんにぶっ飛ばされる程度だったわけで、もう少し「戦力」以外の部分での成長が見えるドラマ作りが徹底してればなぁ、と。 こうなってしまった原因は、やはり先んじて不安視されていた「キャラの増加」だろう。私は過去の例をとって「StrikerS現象」と称しているが、2期で倍に増えたキャラクター全てに平等に出番を与え、平等に恰好よくしようとすれば、わずか13話の枠内ではどうしたって無理が出てくるし、多少なりとも無駄をそぎ落としてパターン化するしかなくなる。結局、本作もそうした軛から逃れることが出来ず、作品の良さである「破天荒さ」がなりを潜めることになってしまった。このことは、1期2期と比べて純粋にマイナスといえるだろう。また、シリーズを重ねるごとに「ファンが期待する定番サービス」の量も増えることになってしまい、どうしても「約束事」のノルマが増す。その結果、個々のサービスについて「ノルマをこなしてる感」が強くなり、2期のときのように「そこでそんなものをぶっ込んでくるのか!」というサプライズ要素が薄くなる。例えば不覚にも笑ってしまった「何故そこで愛ッ!」なんかも、やってもらえば嬉しいのだが、別にそこで2期にこだわる必要はないし、ウェルがあのシチュエーションでアレを言うのは「いわされてる」感が強くてどうしても浮いてしまう。「ちょっせぇ!」くらいなら汎用性が高いのでどこに入れても構わないのだが、これまでの「ウケた表現」だけでなくて、もっと「金子脚本」の特異さを新しい面からガンガン出しても良かったのではないかと思う。 以上が、シリーズを重ねることで自然に生まれてしまった反省点だ。ただし、これらの難点があったからといって、今作が駄目だったかと言われれば、(少なくともファン目線では)そんなことは無い。以下は、「3期で頑張った点」である。 まず、StrikerS現象とは言ったものの、脚本は極力欲張らずに、「必要なもの」を描こうという意識は維持されている。今期の主役は翼さんやクリスの側ではなく、明らかにチーム・マリアの方。特にマリアさんは過去の罪との対面という重たいノルマが課せられており、その部分にメスを入れないことには話が進まない。今回はある程度3人の方に比重を寄せて、きちんと「贖罪と成長の物語」を描けていたのは評価出来る部分だろう。その分、旧キャラ(特にクリスちゃん)は出番の面でかなり割を食ってしまったが、これはしょうがないことなのである。だって、クリスちゃんは2期ですっかり問題が解決しており、今回は純粋に「単なる火力」として参加するべきだったのだから。そう考えると、心情面が不自然だった10話なんかはまだまだ蛇足。クリスちゃん成長回を完全に削って、その分をシラキリに当てるくらいの覚悟があっても良かったかもしれない。 そして、StrikerSと決定的に違ったのは、敵キャラの扱いの潔さ。今作最大の収穫は、オートスコアラーのキャラ立ちである。4体のオートスコアラーは決して出番が多くなかったにも関わらず、「強大な敵キャラ」としても充分に存在感を見せつけたし、個々のキャラクターとしての魅力も大きかった。「もっと活躍して欲しかった」という声が大きくなるのも頷ける。しかし、こうして作りあげたキャラクターを「勿体ない」と思わずに退場させ、メインキャラたちの成長の礎として使った判断は正しかったと思う。これ以上敵に筆を割く余裕はなかったわけで、「勿体ない」と思われるだけでも本望といえるだろう。もちろん、余計なキャラが増えない分、4期目のシナリオが作りやすいというメリットも生まれている。この辺りの判断は非常に的確だったといえる。キャロルちゃんの落としどころも無難なものになっており、敵サイドのストーリーのまとまりだけを見れば、今期は2期を超えていたと言っても良いだろう。まぁ、やっぱりガリーやミカについてはもっと活躍が見たかったという気持ちはあるんだけどね……。 そして、これらのノルマを何とかこなした上で、やっぱり今作はシンフォギアであった。歌とバトルと、あと訳のわからねぇ台詞と。もう、翼さんとクリスちゃんは要所でちょっと出てきて意味の分からない日本語を吐き捨ててくれるだけで充分なんですよ。今回翼さんのシナリオだけが上手いこと収まりすぎてたのはずるいですよ。「翼だ」のところとか、もう彼女が今期で死んじゃってもおかしくないくらいに、全部の要素回収しちゃったよ。やっぱり4期は奏さん絡みで何かしてもらう以外ないかなー。 あと、キャラで得したのはマリアさんだろうか。中心になって描かれていたのだから当然ではあるのだが、彼女の成長物語が一番見やすかったし、キャラとしても軸を維持しながらきっちり新しい魅力を見せてくれた。今後もこの世界ではマリア&翼がトップアイドルとして君臨し続けるのだろう。全裸にひん剥かれて泣きじゃくるマリアさんも素敵だったけど、挫けないマリアさんも格好いいわ。アガートラームはまだまだ魅力的な戦闘スタイルが作れそうだし、次回が楽しみである。シラキリについてはどこまでいっても「誰かのおまけ」みたいな印象が拭えなかったが、それでも2人セットでちゃんとポジションを見つけたので良しとする。次作では、「2人で1人」みたいな扱いから、個々の自我が生まれて歩き出す物語も見たいところだけど、やっぱりユニットとしての魅力が強いのが悩ましい。まー、切ちゃんも流石にもう手紙に書く事ないやろしな……。本来主人公であるはずの響については、まぁ、今回はしゃーない。ずっとウジウジしてるだけだったのでなかなか見せ場が作りにくかったのは、全部親父のせいということにしておく。未来さんを助けたときの男前バージョンとか、ラストのシメを任されたところとか、要所で主人公っぽさを見せてくれればそれでギリギリ許せる。テーマソングの使い方が一番綺麗に決まってたのも響だしね(まぁ、流石に5曲目、6曲目になると前までの曲に似すぎてる気もするんだけど。上松、もうちょっと作詞頑張れや)。 さて、無事に3期目も「それなりにシンフォギアだった」という幕引き。4期目への期待がかかる。次のシリーズが始まるとしたら、まず一番にあげる要望はとにかく「2クール欲しい」ってことだな。今期分だけを見ても「やっぱり1クールではキツい」ということがよく分かった。次回があるとしたら、さらにエルフナインも味方サイドに増えてしまうわけで、ますます話数は足りなくなってくるだろう。「2クールもやったら確実に中だるみする」という意見もあるだろうが、ボクはね、もう「何の事件もない調と切歌の休日ショッピング話」とかでまるまる1話見たいの。「響さんがお友達の恋バナに付き合って学校内でドタバタする話」とかをゆっくり見たいの。「翼さんが頑固過ぎてマリアさんと下らないことで喧嘩するけど、お互いに相手の大切さに気付いて最後にライブシーンで固く手を握りあって歌う話」とかを堪能したいの。「クリスちゃんが指令とたまの休日を一緒に過ごすことになるんだけど、普段からあんまり男性と一緒にいたことがないから意識してドギマギしちゃって、指令が苦笑いしながらもOTONAの包容力を見せつけ、『ゆっくり大人になればいい』とか諭していい雰囲気で夕暮れの空を見上げながら終わる話」とかを満喫したいの。シンフォギアワールドは、もう単なるバトルものじゃなくて、キャラたちの人生全てを見たい世界なの。そんだけやれば2クールでも足りないくらいやろ。 頼みますよ、スタッフさん。へその下のうずきがおさまらんのだ!! PR |
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