今回は環境がマジでわからねぇからドラフト前に1回カード触っておきたいよなー、でもプレリ予約しなかったしなーとか思って、試しに当日電話してみたらショップは二つ返事で「空いてますよ」とのこと。意外に余裕でした。まぁ、センター試験だしな!
というわけで、確認したら最後にプレリにでたのが「神々の軍勢」だったのでまる2年ぶりのイベント。一体どんなシールドデッキを組めばいいやら。開封したパックは、プロモが無色のデカブツ「終末を招くもの」、それ以外のレアは「伐採地の滝」「血統の解体者」「永代巡礼者、アイリ」「森の代言者」「鋭い突端」「次元潜入者」と綺麗に色が散ってしまった。カードプールを見ていくと、まず赤がアウト。火力が「多勢」と「石の怒り」1枚ずつと非常にショボかったのに加えてクリーチャーも壊滅的。ほぼノータイムで切れた。次に切れたのは白。「真っ逆さま」「大物潰し」「まばゆい反射」と除去はギリギリだが、やはりこちらもクリーチャーがしょっぱい。プロモの「終末を招くもの」もあるので、無色マナ方向に積極的に伸ばすのがいいだろう。幸い、無色マナソースは「未知の岸」「抵抗者の居住地」×2に「荒地」1枚、「面晶体の這行器」1枚と割と豊富だ。
残る黒・青・緑もそこまで強いわけではなかったが、レアは使わなければならないので、「血統の解体者」の緑黒をベースに構築を考える。幸い無色マナさえあれば「コジレックの叫び手」×2があるので「末裔招き」×2と合わせて3マナ域はそこそこ。そして決め手に欠ける気がするデッキを力強く支えてくれるのが5マナ5/4トランプル警戒という「タジュールの道守」×2。これに「バーラ・ゲドを滅ぼすもの」を加えた重量級打線がこのデッキの勝ち手段となる。さらに「伐採地の滝」が青タッチを促進しており、さらにスペルは「掴み掛かる水流」「掃き飛ばし」とバウンスが2枚ある。これにレアの「次元潜入者」、さらにタッパーの「目潰しドローン」まで含めれば、2色で組むより青も積極的に混ぜ込んだ方が良さそう。コモン無色マナ土地である「抵抗者の居住地」や「未知の岸」のおかげでそこまでタッチのハードルは高くない。また、緑には「洞察の具象化」という秘密兵器が混ざっており、上陸で土地が3/3になって殴るだけでも強いのに、レアには土地クリーチャーを強くする「森の代言者」がおり、さらに土地クリーチャーに警戒を付ければ「伐採地の滝」が強くなったり、「沿岸の発見」の4/4が6/6警戒まで育つドリームまである。多少重たいのは覚悟の上で、「森の占術」まで使って3色で散らし気味の「覚醒・無色マナ」デッキというふわっとしたデザインになった。最大の敵は色事故、そして除去が乏しいので相手が先行してデカブツを叩きつけられるとどうしようもなくなるが、さて……
<土地> 17
森×5 沼×5 島×3 抵抗者の居住地×2 伐採地の滝 未知の岸
<クリーチャー>16
泥這い
次元潜入者
目潰しドローン
面晶体の這行器
森の代言者
末裔招き×2
コジレックの叫び手×2
マラキールの使い魔
血統の解体者
洞察の具象化
タジュールの道守×2
終末を招くもの(プロモ)
バーラ・ゲドを滅ぼすもの
<その他>7
掴み掛かる水流
粗暴な幻視
森の占術
掃き飛ばし
タールの罠
沿岸の発見
忘却の一撃
Round・1VS「青黒エルドラージ」
2年ぶりに知らない人との対戦。ただ、最初に挨拶した時点で相手の方も「実はこういうイベント初めてなんです」とのことで、あたふたしながらの試合。正直、そこまで慣れてない相手だったようで、プレイングもどこかちぐはぐだったのに加えて、シールド戦でのデッキを組んだ経験がなかったのだろう、全体的に微妙なデッキポテンシャル。1ゲーム目は相手がマリガンから土地2枚で止まってしまったところに、こちらは「面晶体の這行器」と「末裔招き」のトークンから5ターン目に「バーラ・ゲドを滅ぼすもの」が降臨するという鬼畜の所業。なんか、申し訳なかった。2セット目、「森の代言者」から「末裔招き」と展開するも、土地が多くて次の展開が見込みにくい。だが、相手も「霧の侵入者」と「泥這い」を置いた後は何もでてこなくなり。こっちはタッパーを引いたので「泥這い」をタップして地上2/3とかでパンチしてライフを削る。「掴み掛かる水流」こそカウンターされてしまったが(解決してれば「代言者」のおかげで5/5だったのだが)、その後「マラキールの使い魔」も加わってビート速度が加速。相手の出した3/3スフィンクスもタッパーでおねんね。最後はフライヤーで毎ターン2点ずつ削って終了。相手はタッパーに「牙の贈り物」を使ってタップ能力を押さえようとするなど、ルールの面でもなんか認識が微妙だったのよね。(ちなみに「牙の贈り物」はこっちのフライヤーに使われてたらクロックが無くなってたんだけども)
1-0-0
Round・2「4色同盟者」
こちらが先攻、相手2ターン目エンドに「次元潜入者」を繰り出すと「その瞬速は聞いてない」と怒られる。「末裔招き」で頭数を追加してパンチ、相手は1/4の吸血鬼を出してこちらのフライヤーを止めようとするが、「タールの罠」によってこれを除去。そして5ターン目以降は「タジュールの道守」→「終末を招くもの」→「タジュールの道守」という肉&肉。相手は「ヴァラクートの捕食者」や「板岩の槌」など攻めたときにダメージの大きなカードこそ展開したが、「次元潜入者」によってこちらが常に先攻する展開だったために噛み合わなかったようだ。それにしても道守でかい。
2セット目、相手は後攻を選択。「あー、なるほど、確かにシールドでは後攻が良い環境も多いらしいしなー」とか話しながら初手を確認し、先攻の私はこのデッキで唯一の1マナ、「泥這い」を展開。「1ターン目泥這い最強じゃないですか」とやっぱり怒られる。さらに「コジレックの叫び手」も展開出来てテンポ良く刻むも、相手の場には「野生生まれのミーナとデーン」に「エメリアへの撤退」といういやらしい組み合わせが揃ってしまう。放っておくと毎ターン2回上陸されて相手陣営が同盟者で溢れかえってしまうため、さっさと決める必要がある。幸いこちらのドローも太く、「沿岸の発見」で4/4を追加した後のドローも「血統の解体者」に「バーラ・ゲドを滅ぼすもの」と実に太い。地上は不利にならない程度にさばききり、最終的に「マラキールの使い魔」がダメージを刻みきった。まぁ、間違いなく言えるのは、ずっと「カラストリアの夜警」を抑え続けていたタッパーが神だったってことかな。
2-0-0
Round・3「青黒エルドラージ」
初戦はこっちがテイクマリガン、6枚のハンドは3色の土地があったのでキープして占術するが、確定するのは「末裔招き」2体が出てくるところまで。今度は相手にタッパーが出てきて、隣には「破滅を導くもの」。2/2がタッパーにブロックで殺されてしまう状況では殴れず。相手もしばらくは脅威を展開しなかったものの、その間も「比較分析」などで手札を広げられ、「思考刈り」「重力に逆らうもの」という2体のフライヤーをこちらは止められない。最終的には5/5の「コジレックの先駆者」が「重力に逆らうもの」で飛んでしまって終了。
2セット目、相手にフライヤーが多かったので「森の占術」を「イトグモの蔦」に入れ替えての勝負。2ターン目から「次元潜入者」→「コジレックの叫び手」→「コジレックの叫び手」→「タジュールの道守」という鉄板の回り。圧倒的gg。
3セット目先攻の相手は1ターン目「歪みの預言者」、そして「面晶体の這行器」から「形状の管理人」へと繋いでマナ基盤を整える。こちらも「末裔招き」から「コジレックの叫び手」、「マラキールの使い魔」と決して悪くない展開だが、「掃き飛ばし」で「叫び手」をトップに戻されるなどして時間を稼がれる。マナに余裕が出てくると「歪みの預言者」がドローを開始し、もうこれ無理だろ、という展開。ただ、相手のドローがやたら土地だったようで、引いても引いてもなかなか脅威は追加されず、その間にこちらは「タジュールの道守」や「洞察の具象化」を展開していく。クロックで不利を巻き返したところで「具象化」がアタック、あいてはこれを殺すために「塵の預言者」と「形状の管理人」の2体ブロックを試みるが、これにサイドボードの「イトグモの蔦」がばっちりフィット。相手の壁を潰しながら「具象化」が生き残る。余ったマナで「掴み掛かる水流」を使い、「伐採地の滝」にカウンターを3つ乗せる。その後は「具象化」の上陸土地3/3、「伐採地の滝」(未起動でも3/3)、「具象化」の警戒軍団が防御網を整えながら殴る。ついに「歪みの預言者」もチャンプブロックで消え去り、ライフも一桁までたたき落とす。あとはもう、こちらの「伐採地の滝」が6/6になると脅しをかけながら殴るために相手も引いてきたデカブツをチャンプブロッカーに回さざるを得ない。「作り変えるもの」というチャンプでも損しないクリーチャーなんかも出てきたが、これにたまたま抱えていた「粗暴な幻視」がベストフィットしてしまうというラッキー。最終的にはこちらにタッパーが追加され、「伐採地の滝」が安定して相手ライフを削りきった。
3-0-0
なんか、勝ってしまった。勝因としては、こんだけ不安定なデッキなのに色事故をほぼ起こさなかったことかな(一度だけ「叫び手」を展開しながら無色マナが出せないタイミングがあったくらい)。コモンのフィルターランド(「未知の岸」と「抵抗者の居住地」)のおかげで、多少の色の偏りは何とかなってしまったし、無色マナの問題もほぼクリア出来ていた。「荒地」の含有率は4パック開けて1枚だけだったのでドラフトでもかなり少ないことが予想されるが、それでもコモンの土地で2枚、さらに「面晶体の歩行器」や、黒・青・無色にコモンからマナソースがあるので、実は割と運用は簡単そうだ。
以下、その他の雑感。シールドなので全体像は相変わらず見えないが、ぼちぼちどの色もプレイされていた。多分一番多かったのは青かな。無色マナを使おうとすると、どうせその都合で青や黒には触った方がいいし、やっぱり全体的なカードパワーは青が高い気がする。今回ほとんど確認出来なかったのは赤かな。赤黒系のエルドラージは見ておきたかったけど、あまりみなかった。同盟者は盟友能力中心というわけでもないが、何にせよ単に並べて殴るだけではあまり意味が無い。どういう組み合わせで盟友を繋いでいくか、かなりセンシティブなデッキメイクが求められそうだが、エルドラージ側もそこまで馬鹿でかいわけではないので、ある程度の消耗戦まで視野に入れればそこそこ行ける感じ。個人的には1/4飛行の吸血鬼(「吸血鬼の特使」)の強さが印象的だった。固い上に盟友能力で1ライフ入るのが思いの外うざい。支援能力の土台としても優秀。
その他、自分で使っていて強かったのはなんといっても「目潰しドローン」。そりゃタッパーなんだから強いに決まってるが、起動せずとも1/3で2/2が止められるのがずるい。そして5/4トランプラーの「タジュールの道守」も想像通りの強さ。アレ2枚あったおかげで本当に中盤の戦略を考えるのが楽だった。トランプルだから「別に死んでもいーや」って突っ込ませやすいのがキュートだ。上から「目潰しドローン」「次元潜入者」「道守」が今回のMVPかな。
よし、これで確実に私はこの世界についても知識でアドバンテージを得たぞ。次の環境もばっちりスタートダッシュをかけてやるんだ。
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