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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今作はサブタイトルの無意味さが気になるんだよなぁ、第6話。前回(ユウナ3人いると……)・前々回(よっつんの川流れ)もそうだったし、あんまり物語の本質に触れないどうでもいいサブタイになってるんだよ。作品のハードルあげたい側としてはこの無意味な文言にも何か裏があると勘ぐってしまうが……特に意味の無いアオリなのかな。

 今回は謎の本質に迫る新出情報が少なく、ある意味では「説明回」「答え合わせ回」と言えるエピソード。前回の騒動で夜の森に放り出されたチーム美影の面々が、それぞれに納鳴村の「現象」に襲われ、ひどかったりアホだったりするトラウマエピソードを披露してくれるという内容。これにより、前回まででほぼ確定していた「現象」の内容が確定し、美影のエピソードのおかげで「ビジョン」と「音声」も接続された。「遠くから聞こえていた音」も「現象」の一部だったということは、例えば美影の場合はあの鬱トーマスみたいな奴が遠くから少しずつ近づいている音だったということなんだろうか。なにそれ怖い。

 一応4人分の過去話が出ているので簡単に触れておくと、最もスタンダードな鬱エピソードなのがらぶぽんの家庭の不幸。母子家庭で母の仕事が坊主の2号さん。借金ばかりを背負わされた母は一人で生活する能力を有しておらず、理不尽と分かっていながらもクソ坊主のいいなりになって世の中の醜い姿を見せつけるばかり。娘のいるところでも遠慮なくベタベタする坊主はまさに「不道徳」であるが、なんだか一昔前のベタすぎる不幸話なので見ていてむず痒くなってくる。でも、らぶぽんの中の人が加隈ちゃんなおかげで、これはこれでゾクゾクする部分もある。普段こういう役はあまり多くないクマちゃんはとにかく叫びまくるだけでも割とストレス解消になってそう。流石に「ショッケー!」って鳴き声みたいになってるのは笑うが。最終的にらぶぽんのトラウマは坊主憎しが「坊主の飲んでいた般若湯のラベル」という訳の分からない部分に集約され、「巨大な般若面が襲ってくる」というビジョンに。「般若湯」っていうその安っぽそうな日本酒はどこで売ってるんだ、っていうのが気になるが、一応直接的にトラウマと結びつけられたのは坊主の足をひっかけたあの酒瓶のエピソードからだろう。幸か不幸か般若ってのはビジュアルそのものが怖いので、ホラーの題材としては割と絵になっている。

 個人的にはそんな般若の何百倍も怖かったのが、続くニャンタの蜂エピソード。私も子供の頃に蜂(虻?)に刺された記憶や、スズメバチが足にとまって動けなくなってしまったという出来事がトラウマになっていて、虫全般が駄目なんだけど特に刺す虫はマジで駄目なんですよ。教室に蜂が入ってきたらいの一番に逃げ出すくらいに駄目なんですよ。そんな人間にあのビジョンはマジで地獄。ニャンタがくらったエアガン蜂リンチも想像するだけで駄目。あれは人の所業じゃない。そりゃニャンタさん本人にも責任はあるんだけども……。彼女の場合、いじめられていた、という鬱のスタート地点があり、そこから復讐のための道具であるミリタリーグッズに繋がった。そのままで終わっておけば良かったのだが、やっぱり「エアガンは人に向けて撃ってはいけません」という良い子のお約束を守らなかったためにそのお仕置きが特大になってしまった。まー、遠距離とはいえ、万一目にあたったりしたら重傷もありうるしなぁ。でも、あれだけのしっぺ返しを受けながら、かえってミリタリーに傾倒して極めてしまったんだから案外強い子ではあるのかもしれない。いや、強い子は納鳴村に来ないだろうが。

 般若・蜂まではそこそこホラーの道具立てとして説得力があるが、あやしくなるのは美影のエピソードあたりから。彼のトラウマは仕事でのミス。「会社でバリバリ働いてた人間がドロップアウト」という部分はヴァルカナさんと同じなのだが、ヴァルカナさんが本当に社会の理不尽に嫌気が差した被害者であるのに対し、美影は純粋に自分のミスで落ちぶれただけなので、特大の自業自得。このあたりのエピソード構成の差でも、ヴァルカナに水をあけられた形。まぁ、これまでの描写でもヴァルカナさんは一応男気のある荒くれ者っぽかったのに、美影は割とあっさり底が割れる小物臭が出てたしな。ヴァルカナさんと違ってクビになったわけでもないのに、羞恥のあまりに社会から逃げ出してしまったあたりも残念である。巨大プラレールに襲われる間抜けなビジョンも、彼の子供っぽい思考の表れなのかもしれない。

 そして最大の謎だったのは、残った1人、地獄の業火、略して地獄君のトラウマエピソード。一番短く、適当に処理されていたことから見て、彼のトラウマエピソードは完全にギャグだろう。ギャグと言われるのが可哀相だというなら、「しょうもないネタ」である。いや、もちろん彼は至って真面目にレンジャー部隊に志願し、本気で訓練し、舞の海エピソードまで使って入隊しようとしたのだから非常に熱心だったのは間違いないのだが、そんな彼が転げてやってきた納鳴村で見たビジョンが「シリコンのおばけ」というのがなんとも間抜け。このあたりはいかにも水島努がやりそうなネタで、「本気で怖がるものってのは人それぞれだよ」という分かりやすい示唆だ。心の内面なんて他人に理解出来るはずがなく、これまでの人生で抱え込んだ悩みも悲しみも人それぞれ。そんな差異を示すために、分かりやすいテンプレ悲劇のらぶぽんに始まり、ヘンテコな地獄君で締めることで、4人のラインナップで他の面々のトラウマエピソードを代表することにしたのだ(地獄君が何故レインジャーに入隊できなかったのかを明示しなかった時点で、彼の人生を描く意志は全く無かったことが分かる)。今回これだけまとめて処理したということは、多分他の連中のビジョンについてはこれ以上いちいち取り上げるつもりは無いんじゃなかろうか。視聴者側に「トラウマが見えて、トラウマが聞こえる」ということさえ伝われば充分なのである。

 今回笑ってしまったのは、そうしたトラウマビジョンの気合いの入った造形部分である。特に地獄君を襲ったシリコンモンスターの異質さが尋常じゃなかった。そこにCGなのかよ、ってのは笑うところだ。光宗の見た「トキムネ」もかなり気合いの入ったグロCGになってましたね。その他、般若についてはあんまり凝った演出は無かったが、巨大蜂はなんだかゾンビみたいなエフェクトになっていたし、鬱プラレールも目のオブジェクトが追加されたり、「トラウマを持つ対象そのもののビジョン」ではない改変が加えられた「納鳴村エディション」みたいな造形になっている。どこか和テイストのホラーの雰囲気を出していて、「闇芝居」みたいな印象。しかし、こうしてみるとこの「納鳴村エディション」に該当していないものもいくつかあり、1つは今回指摘されていた運転手の娘さんビジョン。そしてもう1つはケツ君の見たジャック。必ずしも「納鳴村エディット」が行われるかどうかは定かじゃないが、ホラー要素の添加が必ず行われると仮定するなら、ジャックは実際に脱獄後にケツ君の前に現れていたと思われるし、運転手の娘さんビジョンはトラウマ要素ではなく、また別な何かが絡んでいるのかもしれない。特にケツ君のみたものについては、ジャックは「人生を転げる理由になったトラウマ」ではないから他の人たちと違うしな。

 「運転手の娘」とも絡めて、今回唯一の新出要素となったのが、こはるんが引っ張り出してきた新聞記事の「真咲」の事実。かつて納鳴村付近で消息を絶った少女がいた事実と、前回も歌っていた童唄の続きで「少女」が出てくるという話。何かもう一波乱ありそうではあるが……流石に真咲の存在はあからさま過ぎるので、彼女の存在はミスディレクションな気もする。バスツアーに紛れ込む意味が分からんからね。あと、なんでこはるんは今の今まで「真咲の事実」を持ち出さなかったのか、っていうのも気になるのだが……流石にここまでの異常事態にでもならなかったら過去の行方不明者と単なる参加者を結びつけたりはしないか。

 そうそう、そろそろダーハラのメンタルが心配です。ヴァルカナさん、夜道に注意してください。

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