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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Contingency Plan 有事対策 (1)(U) C

ソーサリー

あなたのライブラリを上から5枚見る。そこから好きな数のカードを墓地に置き、残りを望む順番でライブラリの上に戻す。

 テイガムの策謀(KTK)」の名義変更カード。次元特有の個人名を書いちゃうと、再録の時に色々不便よね。今回の名前は一応汎用性が高いので、今後はこっちの名前で再録するんじゃないかな。いや、再録されるかどうかは知らないけど。タルキールでは、スゥルタイ氏族という墓地と仲良しの氏族が探査のコストを捻出するために使っていた呪文。最大6枚ものカードが一撃で墓地に落ちるため、3ターン目からさっさと「グルマグのアンコウ(FRF)」やら「スゥルタイのゴミあさり(KTK)」に接続出来る呪文として、重宝したような、そうでもないような。まぁ、結局アドバンテージロスが気になるために、そこまで積極的に採用された呪文ではないのだが。今回は当然昂揚やゾンビ関係のカードとの絡みで再録されたわけだが、これ1枚でかなりの昂揚達成率を誇る部分は確かに注目に値する。タルキール当時と比べても墓地の整備の重要度は上がっているわけで、今度こそ定番カードとして日の目を見ることになるのかもしれない。そして、ジェイスのアップは目の色が怖い。映ってるの、誰なんでしょう。

 

Convolute/巻き込み(RAV)

 ラヴニカから久しぶりに再録された基本カウンター。まぁ、「呪文萎れ(BFZ)」があったせいで全然懐かしくはないのだが。「存在の否定」の代わりとしては充分な効果だし、汎用性も高いので多少はパーミッション寄りのデッキメイクもやりやすくなるかな? せっかくなので並べておくと、1マナで1マナを要求するのが「魔力の乱れ(7ED)」、2マナで3マナを要求するのがご存じ「マナ漏出(M12)」、そしてこれを挟んで4マナで6マナを要求するのが「精神静電(DGM)」である。いや、だからどうしたって言われても困るが。

 

Displace 相変位 (2)(U) C

インスタント

最大2体までの、対象のあなたのコントロールするクリーチャーを追放し、その後、それらのカードをそのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。

 「幽霊のゆらめき(AVR)」のちょっと下位互換。元はアーティファクトや土地も対象に取れたのだが、今回はクリーチャーのみになり、その分、対象を取る数を選べるようになっている。一応こうした「明滅」効果はスピリットの領分として定義されているが、別に使うのはスピリットでなくてもいい。今回は各色に187能力持ちが多く登場しており、それらを使い回す用途はあまり意識せずとも効果を発揮出来るはずだ。その他、今回は白コモンに「平和な心」系除去である「攻守束縛」があるのでその対処に使えるし、それ以外の除去に対してもカウンターと同じ働きをするのだからメインで入れておいても使いどころには困らないだろう。やっぱり夢はアヴァシンの変身に対応して撃ち込み、自前の炎から味方を守ってしまうという究極の自作自演劇場だな。

 




Drag Under 引きずり込み (2)(U) C

ソーサリー

対象のクリーチャーをそのオーナーの手札に戻す。

カードを1枚引く。

 最初にカードを読んだ時に「おぉ! 『排撃(INV)』再録やんけ! マジか!」と思ってよく見たらソーサリーだったっていう。多分同じ経験をした人が日本に数百名いるんじゃないでしょうか。でもまぁ、ソーサリーになっても決して弱いというわけではないね。アド差で言えば「時の引き潮(M14)」あたりと同じなので3マナソーサリーなら納得のコスト設定だし。今後は定番カードとして他のセットなんかにも定着する設定になるかどうか。ただ、今回はカウンターとかオーラとか、あんまりバウンスに有利になるギミックが推されてないので特別な活躍はないかな。現出クリーチャーを戻せれば得出来るはずなんだが、あいつら大体誘発能力持ちだからあんまり得した気になれないんだよなぁ。

 

Enlightened Maniac 悟った狂人 (3)(U) C

クリーチャー・人間

0/2

〜が戦場に出たとき、【3/2エルドラージ】を1体戦場に出す。

 悟っちゃった人。悟っちゃったならしょうがないけど、出来ればもう1マナくらい早く悟って欲しかった。「死ぬとトークンになる」系列のカードというと、例えば「ドラゴンの卵(M14)」なんかがあるが、この手のカードは「いったん出して、死ぬまで手間がかかる」というので大体トークンはキャスティングコストよりもちょっと良い物になっていることがほとんどだ。しかし、このカードは4マナのコストでゴールが3/2バニラなのでちょっと良いどころかちょっと悪い。つまり、トークンを目当てに設置するカードではない。となると、死ぬ前のカードも優秀でなければならないのだが、どこをどういじってもそんな風には見えない。わざわざこのコストで一体何がしたいのか……と考えると自ずと見えてくる、そう、現出用の餌である。ここから新たにビッグサイズのエルドラージが出てくるなら、なるほど悟った甲斐があるというもの。4マナというコスト設定も絶妙で、7マナ現出なら5ターン目に3マナで登場し、2マナが自由になる。8マナ現出も確実に5ターン目に届くコスト設定なのだ。現出クリーチャーが3〜4体も集まっちゃったデッキなら、せいぜい悟ってもらうために入れておくのはありだろう。逆に言えば、そういう狙いが無い場合にはちょっとデッキインは躊躇われるスペック。今回青はコモンにも「不憫なグリフ」がいるので、そこそこ現出は安定してると思うのだが、どうなるかね。

 

Exultant Cultist 歓喜する信者 (2)(U) C

クリーチャー・人間、ウィザード

2/2

〜が死亡した時、カードを1枚引く。

 歓喜しちゃった人。歓喜しちゃったならしょうがないけど、出来れば死ぬ前に僕らも喜ばせて欲しかった。「死ぬとカードが引ける」系列のカードというと、たとえば「エイヴンの魚捕り(10ED)」なんかがあるが、この手のカードは「いったん出して、死ぬまで手間がかかる」というので大体本体はコストに見合ったスペックになっていることがほとんどだ。しかし、このカードは3マナ2/2のバニラなのであまりよくはない。つまり、ドロー目当てで投入するカードではない。わざわざこのコストで一体何がしたいのか……と考えると、自ずと見えてくる、そう、現出用の餌である。ここから新たにビッグサイズのエルドラージが出てくるなら、なるほど歓喜した甲斐があるというもの。お気づきの方もいるかもしれないが、ここまで、全力で上の「悟った狂人」で書いた文章のコピペで改変している。初代ハンドブック著者の導師鶴田リスペクト。まぁ、正直言うと3マナ2/2で1ドローならそこまで悪くもないから素で入れるのもありなんだけどさ。4ターン目「不憫なグリフ」で2ドローになるのは割とココロオドル。

 

Fogwalker 霧歩き (1)(U) C

クリーチャー・スピリット

1/3 潜伏

〜が戦場に出たとき、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーは次のそのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。

 漢字の部分をよく見ないとうっかり「霜歩き(FRF)」と間違ってしまう可能性があるので注意が必要だ。まぁ、同時に扱うフォーマットなんて無いけども。「遠沼の亡霊」のボディに「縫合の刻み獣」の能力に近いものを投入した3マナクリーチャーリスペクトなヤツ。ただ、注意しなければいけないのは、187能力はいわゆる氷漬け能力とはちょっと違い、あくまでアンタップを抑止するだけ。「刻み獣」と違ってタップはしてくれないので、ヤツのように積極的に攻めに使用出来るというわけではない。「遠沼の亡霊」の攻撃は想像以上に通しやすかったので、2マナからペチペチ削っていくカードとしてはかなり優秀。絆魂が無いのでライフレースは純粋に1点だけだが、霧も積もれば山になるかもしれない。もちろん、殴らずとも地上で2/2クラスを止めてくれる「海墓のスカーブ」ポジションも大切なお仕事。今回2マナパワー2の地上クリーチャーがいないのは青だけなので、必然的に優先度は高くなるだろう。中盤以降も相手の攻撃を1ターン押しとどめられるかもしれないし、満遍なく色んな状況で役に立ってくれる1枚。こういうバイプレイヤーが一番引くタイミングが難しいのよね。

 

Geist of the Archives 書庫の霊 (2)(U) U

クリーチャー・スピリット

0/4 防衛

あなたのアップキープの開始時に、占術1を行う。

 最後の単語を読み終わると、最初のページに戻り、また読み始める」らしいですよ。まぁな、その格好じゃページはめくれても、他の本取りに行くの大変そうだからな。でも、それだとあんまり知識は蓄えられないよな。ちなみに、俺の回りにもジャンプとかチャンピオンで同じことをやる奴を何人か知っています。さておき、役割としては全自動の「印章持ちのヒトデ(ORI)」である。ヒトデより1マナ重いが、その分タフネスが増えて対応出来る状況がグッと増えた。さらにアップキープの自動装置なのでヒトデよりも安定感がある。これ1枚でかなりドローの質が改善されるはずだし、鬱陶しいと思っても相手はこれの対処をするのはかなり大変。リミテッドなら優先度の高いナイスアンコモン。墓地に落とせないので昂揚のサポートにはなりにくいが、「秋の憂鬱」「蟻走感」「収穫の印章」なんかと組み合わせることで墓地のデザインにまで応用することも出来る。伊達に読書にこだわりをもっているわけじゃない。書痴の皆さんも、死んだらこんな風になりたい……ですかね?

 

Laboratory Brute 研究室の粗暴者 (3)(U) C

クリーチャー・ゾンビ、ホラー

3/3

〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリを上から4枚墓地に置く。

 色々サイズアップした「金切り声のスカーブ(ORI)」の兄貴分。元が2マナ2/1で2枚削り、今回は4マナ3/3で4枚削り。全部倍になってると考えればおよそ間違っていない。2マナ2/1とは役割が全然違うが、どちらも「無難な肉」には違いない。その上で削り力は段違いになっているのだから、そういうデッキが組めれば手軽にシナジーを強めるコモンとしてのニーズがあることだろう。ただ、問題は「そういうデッキ」ってどういうデッキなのかがいまいち分からないところだ。結局、今回のセットでゾンビシナジーが特別強化されるということはなかった。我々が待っていたのは「グール起こし(ISD)」や「グール呼びの詠唱(ISD)」のような手軽なアドバンテージ獲得手段だった気がするのだが、今回そっちの方向性で追加されたカードは「墓地からの徴用」だけ。あんまりゾンビを墓地に溜めたからって嬉しい理由は無い。となると昂揚補助装置ということになるが、残念ながら青には今回も昂揚カードはほとんど無いのである。んー、単にライブラリ切れを早める普通の肉、ってことになるのかなぁ。まー、損するってことはあんまり無いから別にいいんだけどさ。

 

Nebelgast Herald ネベルガストの伝令 (2)(U) U

クリーチャー・スピリット

2/1 瞬速 飛行

〜か他のスピリットがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーをタップする。

 今回数多く収録された瞬速スピリットの1つ。3マナ2/1フライヤーという堅実なステータスに、とりあえず自分が出た時に1体タップ出来る安心感。これだけでも相手をうんざりさせるのには充分だ。そして、そこからは全てのスピリットが「倒し霊」化するというおまけもあり、これが2体並んだりしたらエラいことに。デッキの根幹を成せる、よい支援カードである。なお、そんな彼の最大の天敵は、今回収録された新手の蜘蛛、「敏捷な巣紡ぎ」。瞬速持ちの2/3蜘蛛とか、こいつに対する嫌がらせにしか見えないんですが……。えぇい、もう1体瞬速スピリットを構えて対策するんだ!

 

Scour the Laboratory 研究室の捜索 (4)(U)(U) U

インスタント

昂揚 - 〜のコストは(2)少なくなる。

カードを3枚引く。

 今回青に収録された唯一の昂揚カード。その効果は骨太なドローであり、昂揚未達成だとちょっと弱い「好機(M14)」、そして昂揚達成ならかなり強い「集中(8ED)」。構築での採用実績もあるカードを上回るのだから、そのスペックは相当なものだ。あとはしっかり運用出来るデッキが作れるかどうか。青はこれ以外に積極的に昂揚を狙いに行く意味がないのであまり昂揚前提のデッキが作れないのだが、ダブルシンボルなので緑黒系からタッチするのも難しいのが実に悩ましい。青緑、青黒などでサポートが出来るかどうか。まぁ、6マナで唱えてもそこまで不満はないんだけどね。ちなみに個人的な印象だが、シチュエーションが似ているために「大慌ての捜索(ULG)」とイラストの印象が被る。「大慌ての捜索」を使って昂揚を達成し、起こした土地から続けざまに「研究室の捜索」という謎の捜索連鎖を実現させることも可能だが、そこまでがちゃがちゃ捜索されると、「普段から片付けておけよ」って思うよね。

 

Spontaneous Mutation 突発的変化 (U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

瞬速

エンチャントされたクリーチャーはーX/−0の修正を受ける。Xはあなたの墓地のカードの枚数である。

 毎度お馴染み青のパワー抑止カードだが、今回はオーラで登場。旧イニストラードにも「スキフサングの詠唱(DKA)」という無茶苦茶な設定のカードがあったが、今作も負けず劣らずの修正値をはじき出せそうだ。1マナのオーラなのだから修正値がー2,ー3程度でも文句はなく、放っておいてもこの数字はぐんぐん増えていくはず。そして素晴らしいのはこっそりつけてもらった瞬速。これにより事実上のコンバットトリックになり、中盤以降ならどんな腕自慢でもこれ1枚で抑え込み、合体ブロックでタコ殴りにするプランが描ける。貧弱な青に与えられた貴重な除去手段であり、今後の環境は島が1枚立っているだけでもこのカードを警戒する必要があるのだ。ついでに青が苦手な昂揚条件・エンチャントまで満たせる可能性があるのだからありがたい。もう「金縛り」なんかに頼っている時代は終わりだぜ。

 

Tattered Haunter ぼろぼろの憑依者 (1)(U) C

クリーチャー・スピリット

2/1 飛行

〜は飛行を持つクリーチャーのみをブロック出来る。

 最近は割と定番化しつつある、「天空のアジサシ(M15)」枠。リミテッドでの活躍を思い出したいなら「蒸気の精(THS)」枠といった方がイメージしやすいだろうか。まぁ、あんな嘘みたいな強化オーラ環境ではないけども。アタッカーとしての素質が素晴らしいのは歴史が証明済み。今の環境は「オリヴィアの血誓い」のようなカードでもフルスペックで殴れていたのだから、コモンで集められるこのカードは本当に大したもんだ。今回白のコモンに配備されたのが3マナ2/2の「夜明けのグリフ」というのも追い風で、アタック性能だけで見れば青は白に先んじて1マナ得することが出来るのだ。これまで青は「霧のニブリス」だけしかアタッカーがいない辛い状態だったが、今回はこいつと「巧妙なスカーブ」で2マナ、3マナに攻撃力が確保出来た。少しは前向きに殴りに行けるデッキが組めるんじゃなかろうか。ちなみに、今回青にはコモンで5マナ以上のクリーチャーが1体もおらず、アンコモンまで広げても「改良された縫い翼」1体だけ。マナカーブの後ろで勝負をかけるなんてコントロール志向は、この世界では許されないのです。

 

Boon of Emrakul エムラクールの加護 (2)(B) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+3/−3の修正を受ける。

 エムラクールさんのご加護がもらえるありがたいカードだが、大抵死ぬのでもらった方は気付かない。非常にスタンダードでありきたりな印象を受けるが、「名も無き転置(LRW)」や「次元の歪曲」のようなインスタントではなく、オーラでこうした修正を与えた例は「サングライトの反発(ARB)」という不思議なコスト設定のカード1枚だけである。「反発」に比べると1マナ重いが、単色なので当たり前の設定だろう。タフネス3までを除去出来る安定感は充分3マナ払うだけの価値がある。面倒なのはタフネス4以上を始末する時だが、まぁ、ある程度ブロッカーの保証があれば3/4やら5/5に張って殺しやすくするのもありだろう。そこからの大事故を恐れていては、エムラクール様もがっかりってもんで。今回黒コモンに与えられた除去は、コストが軽い順に−1修正の「邪悪借用」、そしてこのオーラ、あとは一気に重くなって6マナの「生命の危機」。つまり、一番現実的で安定感があるのはこのカードだ。「死の重み」や「殺人衝動」は引けないものと思って、早めの確保を。

 

Certain Death 生命の危機 (5)(B) C

ソーサリー

対象のクリーチャーを破壊する。そのコントローラーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。

 最近のウィザーズ社の方針として、「コモンの確定除去は5マナ以上」というルールがある。コモンでそれより安い場合は条件付きの除去になり、軽い確定除去はアンコ以上に設定されるのである。そんなわけでこれは6マナ。条件付きとはいえ、5マナインスタントの「不浄な飢え(ORI)」で2ライフゲインは出来てたわけで、ドレインになったと言ってもこの設定はいまいち。あ、でも「一口の草毒(THS)」と比べると完全上位互換か。そう考えるとリミテッドなら悪くないのかな? 除去という必ずニーズのある仕事をこなしつつ、とどめの一押しになったり、幾ばくかの延命になったり、何かしらのドラマには関わってきそうな1枚ではあるな。まぁ、2枚以上入れるのは嫌なんだけどさ。

 

Dusk Feaster 薄暮の饗宴者 (5)(B)(B) U

クリーチャー・吸血鬼

4/5 飛行

昂揚 - 〜を唱えるためのコストは(2)少なくなる。

 青にもあった「昂揚でコストが軽くなるよ」カード。この設定が特徴になっているため、いったん出してしまえばそれ以外はシンプル。4/5フライヤーというのはアンコレベルなら充分過ぎるインパクトであり、黒という色も考えるなら6〜7マナで妥当だろう。ということはこれが5マナで出せるのは誰がどう見ても安価。そして、黒は昂揚の第2色でもあるわけで、5マナが揃う前に条件を満たせる可能性は充分にある。昂揚デッキの難点として、これまでは「条件を満たしてもそこまでペイするカードが多くない」という問題があったのだが、それを力強く解決してくれる魅力的な1枚。「巣網から見張るもの」だけは勘弁な。

 

Gavony Unhallowed ガヴォニーの不浄なるもの (3)(B) C

クリーチャー・ゾンビ

2/4

あなたのコントロールする他のクリーチャーが死亡するたび、〜の上に+1/+1カウンターを置く。

 今回明確に強化されたスピリットと違い、ゾンビは「まだ弱い」と思っている。何しろ青には今回「ゾンビであること」をプラスにするカードが1枚もなく、黒はアンコ以下だと「墓地からの徴用」と「墓の収穫」の2枚だけ。相変わらず「だからどやねん」レベルなのである。しかし、そんな中でもコモンから「それなりに使えるゾンビ」が出てきているのは素直に朗報。青の「巧妙なスカーブ」に加え、黒にもこいつがいる。単に「腐敗心のグール」のボディに「物騒な群衆」の能力を付け足しただけのクリーチャーだが、素のタフネスが高いので、カウンター1つの効果がかなりでかい。こいつを2体3体と並べていけば相手は地上を突破することが事実上不可能なレベルになる。「グダらせて勝つ」という黒の方法論がこれ1枚で完遂出来るのだ。活かしきるためにはクリーチャーの数が必要になってくるが、そのあたりは今回エルドラージトークンもあるのでいくらか調整はしやすくなっているだろう。これが引けていれば「腐臭ネズミ」なんかもいくらか加点して考えられるし、「よろめく帰還」の採用もそこそこ現実味を帯びてくる。なんとか、ゾンビに最後の一花を。

 

Graf Harvest 墓の収穫 (B) U

エンチャント

あなたのコントロールするゾンビは威迫を持つ。

(3)(B)、あなたの墓地にあるクリーチャーカードを1枚追放する:2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 というわけで、そんなゾンビに淡い期待を抱かせるアンコモンからの支援策。ゾンビは戦略性がもっさりしているので、高速展開の吸血鬼、大サイズの人狼、飛行で攻めきるスピリットに個々が粒ぞろいの人間と、どれと向き合っても利点が少ない。そこで、まずクリーチャーの貫通力をあげるのが威迫。同じ数どうしを並べるとどうしても迫力不足のゾンビだが、それなら相手の防御性能を下げて強引に通せるようにしてしまえばいい。そして、その「通せる数」を増やすのが「虚身呼び(GTW)」と全く同じ起動型能力である。これがあるなら、青と手を組んでさっさと墓地を肥やす意味も一応出てくるか。まー、どうしたってコストは割高だし、墓地との循環を目指すゾンビとしてはどこか歪ではあるのだが、数は正義には違いない。どれくらいの収穫があるのか、デッキメイクの腕が問われるところ。

 

Liliana’s Elite リリアナの精鋭 (2)(B) U

クリーチャー・ゾンビ

1/1

〜はあなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき+1/+1の修正を受ける。

 骨塚のワーム(ISD)」が1マナ重くなり、その分パワーとタフネスが1増えた。これ、「骨塚のワーム」の書式にのっとるならタルモっぽく「*+1*+1」とかにしてもよかったのだろうが、ちょっと見づらくなるか。書式として見ると「第6管区のワイト(GPT)」と同じだな。これもまた「墓地を肥やすことに意味があるゾンビ」の1つ。高速でライブラリを削って墓地を増やしていけば、3マナとは思えないラージサイズを堪能することが出来る(かもしれない)。中盤以降に出して4/4くらいが合格点だろうから、当然なるべくクリーチャーの多いデッキで使いたいところだ。幸い、この環境は「忘られじ」以外に相手の墓地をいじるカードは無い(自分で墓地をいじる場合はあるが)。アンコなのでデッキを規定するようなカードにはなるまいが、2枚以上集まったなら、意を決して青黒で墓地ライフを堪能してみるのも一興。

 

Markov Crusader マルコフの十字軍 (4)(B) U

クリーチャー・吸血鬼、騎士

4/3 絆魂

〜はあなたが他の吸血鬼をコントロールしている限り速攻を持つ。

 イメージとしては旧イニストラードの「夜の歓楽者(ISD)」が近いだろうか。5マナパワー4で、条件付きの速攻持ち。「歓楽者」はコモンだったのでそこで打ち止めだが、こちらはアンコモンということで値千金の絆魂付き。条件を満たすのはそれほど難しくないため、これをわざわざ使うデッキならば当然速攻が前提。絆魂付きのクリーチャーというのは盤面に与える影響が非常に大きいため、普通ならば相手は構えて待つところなのだが、こいつの場合は1ターン分その隙を縫って殴ることができ、高確率で8点のライフ差を稼げるところはでかい。白のコモンに3/4絆魂がいたが、それよりも1ターン早く、より大きな数字で動けるのだ。今回黒には「誘惑に負けて」というシンプルなライフルーズ呪文があり、ライフの確保はきっちりケアしておきたいところ。吸血鬼デッキではもちろん、それ以外のデッキでも最低限の仕事はこなせるか。まぁ、地味だけどね。

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