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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「逆転裁判〜その『真実』、異議あり!〜」 5→4

 結果的には金田一とタイムボカンの間、という読売度数の高い番組の中継ぎみたいな立ち位置になった作品。これ、続きは製作されるんでしょうかね。

 毎度のことながら「ゲームのアニメ化って難しいよなぁ」ということがよく分かる結果に。この感覚、ダンガンロンパでも味わったヤツや、っていう。まぁ、あっちは地獄のような尺の短さが最大の害悪だったわけで、2クールでエピソード選択が可能だったこちらとは若干状況は違うのだが。同じ部分ってのは、「ゲームシステムの中で進行しないと意味が無い要素」が多すぎるのね。具体的には「自分で証拠を集める」とか「自分で論理を組み立てる」とか、そういうことをやるのがゲームの醍醐味だったのに対し、アニメは単にストーリーを追うだけになるので、証拠やとっかかりは全自動で配膳されていくし、「プレイヤーが悩む」という実体験をその世界観に落とし込むことが出来ないので、推理パート(法廷パート)は滞りなくサクサク進める以外の選択肢が無い。ゲーム実況動画を見るのともまた違ったレベルで無力感もあるし、ゲームシステムを取っ払ってシナリオラインを追うだけになってしまえば、ゲームで十全の意味を持っていたものの残滓しかそこには残っていない。

 本作の場合は特に「弁護側から推理ゲームを成立させる」という難題に挑んでいる関係上、ストーリーの不自然さはより際だつことになったのも大きく響いたところ。まぁ、ゲームやってる時点でも気になるといえば気になるのだが、「なんちゃって法廷」の無茶さ加減がゲームに比べて一切薄まらない。ゲームなら「システム的にしょうがない部分だよね」と思えるギミックの数々がアニメでは何の意味も持たないため、例えば「疑わしきは罰する」という恐ろしい法廷の違和感を浮き彫りにしたり、「検事と弁護士が仲良く裁判する」なんて茶番のアホらしさを増長させる。ネタとして割り切れればいいのだが、コメディの取り回しも基本的にゲームシステムを前提にしたものなので、アニメにしようとするとそこが浮いて見づらさが増す。アニメで種々の要素が空回っている様子を見るにつけ、原作ゲームは本当に綱渡りのようなさじ加減で成立したものなのか、と逆に感心する部分も多かった。

 これで映像部分がしっかりしてりゃ、アニメとしての付加価値もあるのだろうが……まぁ、この枠の番組の予算の取れなさはお馴染みだしね……。ただでさえ法廷の画ばっかりで画面が退屈になるのに、そこを演出で改善しようという意志が感じられない。どうもアニメとして新たな作品を作る、という目的意識でなく、原作の画を壊さずにコマとして繋げることで、とりあえず原作ファンの不満が出ないようにする、というのが最優先次項だったように思える。だったらゲームやればいいんじゃないのか。まぁ、やっぱりその辺も「ロンパ」と同じだね。「ロンパ」の時は直前でゲームをやってたこともあってファン目線から「原作はもっと面白いから」っていう補正を効かせていたのだが、本作の場合は随分昔の記憶しかないので、「こんなんちゃうなぁ」とただ退屈しただけだった。まぁ、あらすじを知らない人に見てもらうだけ、という目的なら達成していたとは思うが……。コレ見てゲームに手を出してみよう、って思った層はあんまりいないんじゃないかなぁ……。

 あ、でもメインのキャスト配置は割と良かったかな。元々真宵ちゃん目当てで見るはずだったんだけど、何故か最終的に一番ハマってたのは奈良徹の矢張だった。

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