最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「マクロスΔ」 6→5 悪くない、決して悪くない作品ではある。ただ、どうしても「マクロスの看板」となると重たい部分が出てきてしまうのはしょうがない。「F」から「Δ」までが約8年なので次のマクロスの登場は2024年です。……河森監督、その頃も元気で働いているだろうか。 個人的にはマクロスシリーズとは言っても「F」しか知らないのでそことの比較になってくるが、今作は「F」と比べても微妙に盛り上がりに欠けている印象がある。作中云々もそうだけど、世間的にもあまり話題にされていない。まぁ、オタク文化が浸透と拡散を繰り返し、作品本数の増加もあるので一本の作品で熱狂的に盛り上がるタイプのファン層がなくなってしまったという理由もあるのだろうが、それ以外にも、本作にはどこか誘致要因の乏しさみたいなものが感じられた。 マクロスシリーズのキーワードは、いつぞやの特番で監督自身が上げた3つの要素にまとめられる。「メカニック」「歌」「三角関係」だ。本作はその中でも「歌」の要素が強く、これまで「歌姫(ときに野郎)」という存在は今作でも健在。フレイアと美雲という両輪が作中でも重要な役割を果たす。そして、今作オリジナルの要素としてワルキューレというアイドルグループが存在し、この「歌」の要素を賑々しく盛り立てようという狙いがあった。折しもアイドルアニメ華やかなりしこの時代、マクロスだっていつまでも1人2人のカリスマシンガーに頼るのではなく、グループでの歌唱をテーマにしようというわけだ。ワルキューレの存在感は充分なもので、1話目から最終話まで、徹頭徹尾この世界の中心であり続けたし、物語に様々な影響を与えもした。しかし、その分メインとなる「歌姫」の存在感を削るという影響を及ぼしたことは無視出来ないだろう。また、今作は「F」のシェリル・ランカの関係性と異なり、三雲は「三角関係」に絡まない独立した存在と定義されている(まぁ、ラスボスだが)。このセッティングにより、「三角関係」と「歌」が乖離し、ドラマ部分とアイドル部分に隙間が生じてしまったように感じられる。最終話を観るとそれが分かりやすいと思うのだが、「F」の最終話は怒涛の「娘々サービスメドレー」で延々2人の歌姫が歌い続けるという圧巻の作劇。それに対し、本作は歌こそあったものの、メインで流れたのは2曲どまりで、あくまでもクライマックスの添え物になっている。 それでは「三角関係」を作るもう一人のヒロインはどこにいるかといえば、最後の告白で玉砕することだけが指命だったミラージュ隊長なわけだ。この子はハヤテのお仕事サイド代表、つまり、3つのキーワードのうち「メカニック」側に属するキャラクターである。つまり、今回の「三角関係」は「歌」VS「メカニック」というデザインだったわけだ。こうして書き出せば「なるほど、三つのキーワードを効果的に絡ませる設定だ」と思えるかもしれないが、実際にどうなったかは視聴していた人ならご存じの通り。今作は中盤以降に戦闘シーンが減ってしまい、おかげでミラージュさんは中盤からほぼフェードアウトの状態。単に「悩んだハヤテをやんわり励ます」くらいのポジションになってしまい、事実上のリタイア。おかげで「三角関係」の要素もほぼ意味を成さなくなり、物語のキーワードが同時に2つ失われてしまったのだ。こうなると、後はアイドルグループが反乱軍と戦うという構図だけが残り、言ってしまえば「AKB0048」の焼き直しみたいなもんである。いや、最近だったら「アクエリオンロゴス」の方が近かったかな。 確認しておくが、別につまらなかったと言っているわけではない。映像のクオリティは水準以上に達していたのは間違いないのだし、ウィンダミアという抵抗勢力と統合軍の戦争は、軍記物として成立もしている。ハヤテがなんだかパッとしない、とか言われている向きもあるが、ぶっちゃけ、別にアルトだって主人公として魅力的だったかと聞かれたらそうでもないわけで、その部分が「F」より劣っていたということもない。ただ、「歌」「メカ」「恋」という3つの要素を同時に盛り立てる脚本作りに不備があったおかげで、どうにも「マクロスらしさ」が感じられず、穏当な「それっぽいSF」くらいの枠内で収まってしまったのが勿体なかった。ワルキューレの提供楽曲は決して悪いものではなく、いかにも「らしい」良い曲もたくさんあったのだが、「歌姫」が「三角関係」に絡まない関係上、どうしても歌が物語に有機的に関係せず、結局最終話でも2つのオープニングを流すことでお茶を濁すに留まっている。「F」クライマックスで「ライオン」を中心とした怒涛のメドレーが生み出されたこと、ラストで作品のトレードマークとして「トライアングラー」が流れたことと対比すれば、今回の物語が「歌」との接点に欠けたことは理解出来るのではなかろうか。 まぁ、個人的には「フレイアが可愛いからいいじゃない」と言ってしまえばそれでOKな気もするんだけど。劇場版までもつれ込んだシェリルVSランカのバトルと違い、今回は唯一ヒロインであるフレイアの完勝。まぁ、彼女の人生は間もなく幕を閉じてしまうだろうが、1つの物語としてはハッピーエンドである。彼女が最後までキャラを維持して魅力を振りまけたことは、今作の収穫と言っていいのではなかろうか。中の人もこれがデビュー作とは思えないいい仕事をしてくれていた。今後どういう方向に進むのかは分からないが、もし声優業を志しているなら頑張ってほしいものである。 PR |
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