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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「刀剣乱舞 -花丸-」 5

 うーむ、なんとまぁ。「歴史改変を目論む敵群勢を打倒する組織の話」ということは、つまり「タイムボカン24」の逆視点ってことになりますかね。だからどうしたってわけではないが。

 すごく簡単にまとめると、「女性向けの艦これ」である。人気の火のつきかたも似ているし、「兵器の擬人化からバトルを展開する」方向性も一緒。アニメになったデザインを見ても、たとえば提督(主)の姿が見えず、ソシャゲにおけるプレイヤーサイドの存在を何となくぼやかしてるところなんかは同じ発想。あとは、男の子が戦艦を愛でるのと同じように、女性陣は刀を愛でればいいだけである。正直、人気爆発後の現在においても、何故「刀剣」というモチーフがここまで支持を得たのかは理解が及んでいない。そりゃま、昔から骨董・道楽の類として存在していたジャンルではあるが、流石にニッチもニッチ。受け入れられるはずがない文化だと今でも思っている。兵器や機械が好きな傾向にある男連中が「戦艦の女性擬人化」に上手いこと乗せられたのとは訳が違う気がするのだ。ただ、だからといって「ガワと声優人気だけに頼った作品」というわけでもないらしい。全国的にマジモンの刀や刃物への感心が高まっているらしいし、美術館、博物館まで足を運ぶお客さんは割と熱心に刀剣を愛でているという。単にキャラとして萌えるだけで消化してしまったら、そこまでの行動には出ないだろう。いや、ひょっとしたらそういう熱烈なファンは本当に一部だけなのかもしれないが……うーむ、一体どういうムーブメントなのだろう。かくいう私は、今後の人生においても刀剣に興味が湧く気配はありません。

 というわけで、比較対象には「艦これ」が最適だと思う。「私は全然興味がない」という部分も一緒だしね。そして、「艦これ」アニメは初期配点が4,こちらは5だ。現時点においては、こっちの方がアニメとして「成立」している。大きく異なるのは、キャラの設定がちゃんと提示され、世界観が理解出来るという部分だろう。いや、「刀剣男子」が何なのかはよく分かっていないのだが、「刀剣から産まれた存在」といってるのだから何となく付喪神的なものと解釈すればいい。そして、彼らは現実に存在した刀について、後の世に改めて産みだされた概念である。現実世界での実在の刀の来歴などを全て背負った上で、未来世界から現在や過去を見ているのだ。それなら、彼らが歴史的事実を認識し、自分たちを振るった人間のことを認識していることはおかしくはない。艦これの場合、そうした歴史との整合性がとれず、さらに実在の戦艦との関係性も分からない謎世界観だったため、最後まで視点が定まらなかったが、今作の場合は(一応)理解の範疇にある。

 そして、人気コンテンツの面子を保つように、映像製作は安心の動画工房に任された。刀が主役ともなればやはり殺陣の迫力が物をいうデザインになるわけで、動画部分での品質が保証されているのは大きいだろう。監督の名前は初めて見るが、確認したら「ラクエンロジック」で副監督(「らくろじ部」の監督)やらJ.C.STAFF関連の仕事がメインの人らしい。1話目のアクションシーンはなかなか面白かったが、今後もそうした動きをメインに押していけるだろうか。ちなみにオープニングは梅津泰臣、エンディングには神風動画が参戦など、色々と画作りにこだわりが見えるのもポイントだ。

 まー、キャスト表にほとんど女性の名前が出てこない作品なので、どこまで興味が保つかは分からないが、ソシャゲ発祥作品の1つとしてどこまでアニメが成立するものか、見せてもらいましょうよ。

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