なんて健全な水着回、第4話。いや、モアとかチュチュのボディは全然健全ではないのだけども。大丈夫ですよ、今作はサンリオの健全な商品です。お子さんたちにもお楽しみ頂けます。まぁ、お子さんはこんな深夜アニメ見てねぇけどな。
前々回がモア回、前回がチュチュ回、となれば当然今回はレトリー回である。モアは持ち前の明るさを前面に押し出したファニーなお話、チュチュは相変わらず内面の闇を垣間見せる何とも窮屈な印象のお話だったが、レトリーだって闇の深さなら負けちゃいない。これまではシアンのおかげで諸々順調ではあったものの、彼女は本来ならバンドメンバーとしてステージに立つのも躊躇われるような非リアのぼっち体質なのである。大きすぎるイベントを前に、今回はそうしたレトリーのダウナーな要素が前面に押し出されることになった。
うん、まぁ、すげぇ気持ちは分かるよね。「よく知らない人たちとの合同イベント」とか、考えただけでも鬱々としてくるし、胃が痛くなる思いだ。ぼそっと漏らした「サボっちゃおうかなぁ」は、私だって人生で何度口にしたか分からない。人付き合いは面倒なのだ。だったら、逃げるしかないじゃない。ただ、せっかくシアンのおかげで前向きになれていたはずのレトリーがこのタイミングで急に鬱を溜め込んでしまったのはどうしたものかという気もする。ロージアとの関係があまり良くなくてテンションが下がることも理解は出来るのだが、なんだか今更って気もするしな。まー、シアンと別のチームになってしまったのがそれだけショックだったということなのだろう。
結局、ロージアとの関係性はド定番の「閉鎖空間2人きり」で強引に解決。まぁ、元々獲物を狙う目で見ていたレトリーと、単なる競争心から来ていたロージアではシアンの見方は全然違うわけで、言わばレトリーの嫉妬や嫌悪は勝手な思い込み、言いがかりみたいなもんである。今回、ようやく2人きりで話す機会を得て、改めてそのことを確認することが出来た。ロージアだって、ちょっと前ならそのあたりのことは腹黒くぼやかしてしまいそうだったが、例の一件があってからは割と素直になっているし、レトリーだって腹を割って話せば通じるものはあるはずなんだ。「シアンが好き」っていう根っこの部分は共通してるわけだしね(まぁ、だからこその対立ではあるのだが)。最後は結局ツンデレ気味の幕引きだったが、いくらか距離を縮めることは出来ましたかね。
その他、今回は合同イベントということでたくさんのグループが参加しており、もう誰が誰やらよく分からない状態。ジャクリンがカエルモデルだったことなんかを改めて確認出来たり、その他の水棲生物など、この世界における「化身としての扱い」が何となく確認出来た……かな? それだと猫ベースのシアンはプールに入るだけでもしんどそうだけどな。個人的に残念だったのは、夢幻庵の面々が完全に別行動だったこと。まぁ、あんなキャピキャピしたイベントに参加するようなキャラではないのだが、闇の女王の調査に本腰を入れているようなので、下手したら今後しばらく登場しない可能性もあるのよね。一応メイン扱いのグループなのだから、今期のうち1回くらいはちゃんとしたライブシーンを見せて欲しいんだけど。闇の女王系の伏線としては、ロージアが冒頭で謎のピアノ少女を目撃しているシーンがあったが……ロージア、ちゃんとああやって学校行ってたんだ、っていう方が驚き。まぁ「JCバンド」なんだから当たり前か。
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