2月11日 ドラフト模様(AER×2 KLD)
ピック順 【Mei】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Serra】→【Sea-chicken】→【Chrolony】→
霊気紛争4戦目。久しぶりの7人戦なんだけども、正直、その後たほいややらなんやらで極寒の中夜明かししたためにドラフトの記憶もだいぶ虚ろです。せっかく日程変更して生活に余裕の出来る時間帯にドラフトが発生するようになったのに、生活のリズムが悪化してる気がするんですが。
次週、現時点で欠席1人確定、更に1人は不確定。また直前の連絡が回るかと思いますので悪しからず。再来週は……日程調整か、中止か。
AL SE TH SA ME SC CH
AL ー × ◎ × × × × 1ー5 7
SE ○ ー × × × × × 1ー5 6
TH × ○ ー ○ × ◎ ○ 4ー2 2
SA ◎ ◎ × ー ◎ ◎ × 4ー2 4 ○
ME ○ ◎ ◎ × ー ○ ◎ 5ー1 1 ○
SC ◎ ◎ × × × ー × 2ー4 5 ○
CH ◎ ◎ × ◎ × ○ ー 4ー2 3 ○
1位 【Mei】 黒白 <才気ある霊基体 生真面目な補充兵 豪華の王、ゴンティ>
ここまで安定した勝ち星を稼ぎ続けてきたその流れで今回も順当に勝ちを重ね、無事にこの位置に辿り付いた。素直におめでとうと言いたいところなのだが、なんとこの優勝に審議の声がかかっている。問題となっているのは、デッキの花形「豪華の王、ゴンティ」。この曲者レアによってバシバシ相手のカードをパクって展開していたわけだが、2戦目にして早くも1戦目でパクったカードをそのままデッキインして試合を始め、ドローした段階で気付いて「ゴメン、パクってたわ」という事態に。っつうかなんで試合前に枚数確認しねぇんだよ。更にまずいことには、その後の試合でも再び相手からパクった「光に目が眩む」がそのまま後の試合にデッキインされ、なんと、自分ではピックすらしていないこのカードを、後の試合でプレイしたという疑惑がもたれているのである。当人は否定しているし、そのような事実は無かったということになっているが、少なくともこの1枚のオーラをパクって41枚のデッキになっていたのは事実。しかもしばらくは「何か盗ってない?」と聞かれていたのに、「無いです」と答えていたという。もう、この優勝は無かったことにしていいんじゃない? という悪逆さである。まぁ、一番の被害者は虎の子の除去をずっとパクられ続けていた方なのだが……。まったく、そんな汚点がなければ実に立派なデッキであり、中でも迫力なのは3枚かき集めた「湿原の運び屋」。下記のレシピを見てもらえば分かる通り、デッキ全体ではクリーチャー12の機体3というかなりの綱渡り構築。この機体寄せは「金属製の巨像」へのアプローチを兼ねつつ、「湿原の運び屋」を素早く召還するための即席素材としても活用されている。一度モードに入ってしまえば連打される5/5はあまりに力強く、1枚あたりの破壊力がでかいので「機械修復職人」の存在感もいや増す展開。流行りのセオリーにのっとって土地16枚に締めたデッキデザインも理念がまとまっていて見やすいリストだ。ほんと、普通に優勝してれば良かったのに……。
<疑惑のゴンティ親和>
沼×9 平地×7
<クリーチャー・機体類> 15
ギラプールの希望 精緻会の改革派
才気ある霊基体 領事府の空船口
生真面目な補充兵 航空艇
プラカタの柱行虫 豪華の王、ゴンティ
鉄装破壊車 機械修復職人
バリスタ突撃車 金属製の巨像
湿原の運び屋×3
<その他> 9
鎮定工作機 致命的な一押し
改良器具×2 奥の手
秘密の備蓄品 悪意器具×2
特権剥奪
2位 【Thraxi】 緑青黒赤 <造命物の目覚め 歩行バリスタ 理論霊気学者>
どうも、紙束職人です。私にはいくつかのこだわりがあることはご存じの通りかと思うが、その1つに、今回のデッキがあるわけですよ。毎回、必ず環境で1度は試す「無茶多色」。毎回環境の最序盤でやることにしてるのだが、ここまではベースとなるアーキタイプが試したかったので息を潜めていた。そして、そろそろ頃合いだろうと思い、7人戦となった今回、完全決め打ちで多色をやることにしていた。しかし現実は非情。キーカードとなる「枷はずれな成長」「改革派の地図」「霊気との調和」「予言のプリズム」の4種のうち、登場したのは前者2枚だけ。全部コモンなのに卓で出た総枚数はたったの3枚。もう、根底からボロボロである。「後から回収出来るから……」ってんで色を広げるだけ広げて待っていても一向にマナ基盤が流れてこず、出来上がるのは「紙束」になるところだった。しかし、実際にはこれだけの勝ちを重ねている。まぁ、ぶっちゃけると単なるラッキーだ。思いの外事故らなかったんだ。土地のバランスは森7島5沼3山2。マナサポートはたった1枚の「枷はずれな成長」(とエーテリウム電池!!)。これでほぼ事故らず戦えたのは軽めの奇跡である。余計なことを考えずにただ入れたいカードを入れただけなのが功を奏したのかもしれません。「レアリティが高いだけやんけ」と罵られたわけだが、パック運に恵まれたボムは「歩行バリスタ」だけだよ。残りのカードは多色受けにしたからこそ流れてきたものを拾えたのであって、そのレアリティの高さこそが、この戦略の唯一にして最大の強みなのだから、誹られる謂われはない。ラシュミがいる状態でX=3のバリスタ唱えたらライブラリから「闇の暗示」がめくれて唱えられちゃうとかいう夢展開のデッキ。バリスタが狙撃してる脇でエーテリウム電池や「異端の飛行機械職人」のソプターが5/5になるという地獄のようなデッキ。最高にキマってました。
3位 【Chrolony】 黒緑 <巻きつき蛇 復讐に燃えた反逆者 当然の結論>
一転、こちらは本当にお利口に、セオリー通りにデッキを組んで安定した勝率を維持している。ソウルメイトであり、「100回見たら99回取る」の名言を残した「巻きつき蛇」からのスタートで、後はなにも考えずに黒緑にひた走るだけ。試合後本人は「流石に決め打ちで緑黒に搾りすぎたか」と反省していたが、今回黒は不人気カラーだったのでそこを中心に集めるのは席順を見ても正しかったのだし、ほぼベストの立ち回りの結果が黒緑だったのじゃないかという気はする。能動的にカウンターを載せられるメインのクリーチャーが「夜市の飛空士」×3だったので紛争との帳尻も合わせなきゃいけないし、多少もっさりしていたのは事実だろうが、今回は「クジャールの種子彫刻家」が0枚だし、製造クリーチャーを確保するタイミングもなく、こればかりはどうしようもない状態。「造命物騎兵」が2枚あるので最終的な打点に何の問題も無いが、いくらか速度は遅くなってしまっている。まぁ、それを補うようにして毎度お馴染みの優秀なコンバットトリックはかなり遅めで引けているわけで、トータルで見たらボチボチじゃなかろうか。ようやく「鋳造所のスズメバチ」が活躍してる姿を生で見られたが、なるほど確かにアイツ強いな。
4位 【Sangriter】 白赤 <急降下飛空士 キランの真意号 たなびき織りの天使>
「光に目が眩む」盗難事件の被害者の方。当人曰く、「無くなったことに気付かず自分も39枚デッキで戦ってたんだからそれでトントン」とのこと。よく出来た発言である。さておき、そんな人間が組むデッキの中身もなかなか徳が高い。タイプでいうならボロスのビートに分類されるデッキで、いつぞやのデッキのおかげで(まっとうな評価として)人気急上昇の「暁羽の鷲」をフィーチャー出来るデザイン。白コモンの雄「大胆な潜入者」で序盤から攻め立て、中盤以降は鷲や「たなびき織りの天使」「急降下飛空士」といったフライヤーが決める。そして、そんな中に紛れ込んでいるのが「カーリ・セヴ」と「ピア・ナラー」という2体のレジェンドヒッター。さらにその後ろには「キランの真意号」までが控えており、なんと「ピアがキラン号に乗ったぞ!!」というストーリーの完全再現が出来るという夢のあるデッキなのだ。残念ながら「真意号」の方をそもそも手札に引きこむことがほとんど無かったせいで夢は実現しなかったらしいのだが、まぁ、あのおばちゃんたち単体で文句無く強いからね。特にカーリ・セヴの方は、実際に戦ってみて初めて分かるあの鬱陶しさ。なんか色々絶妙に除去しづらいのである。デッキ全体で見ても本来なら世界を揺るがすスペックがあったはずなのだが、私との試合ではカードの効果を勘違いする事態が立て続けに起こり、そのせいでガシガシアドを失って何とも勿体ない黒星。あそこで勝ってれば2連勝だったのだが……。カードは良く読もう(戒め)。
5位 【Sea-chicken】 赤緑 <怒れる巨人 暴走急行 弱者狩り>
優勝から全敗への転落という分かりやすい凋落を経て、今回は一念発起を目指したものの不発。「なかなか勝ちきれねぇな」とお悩み気味である。こちらは開けたパックのレアが前回も使った「結束への呼びかけ」で、ここからまたボロスとかに向かっても良かったのだろうが、どうにも面白くないってんでこれをスルー。1引きはなかなか扱いの難しそうな「怒れる巨人」だった。そこにめでたく盟友の「屑鉄会の勇者」が流れてきたことで赤が確定し、その後の流れで上と棲み分ける緑を選択。この辺りの嗅覚は決して間違ってはいない。中盤で「霊気流の豹」×2がきているので、ここからエネルギー寄りの赤緑、というデザインは普通のルートだろう。赤は今回不人気だった方の色であり、「霊気追跡者」がグルグルしたりしてたのだが、全体的に火力は少なめ。さらに頼みのカラデシュでも肉があまり補充出来ず、赤と組んでいるのに緑から「弱者狩り」×2と除去を追加するなど、理想としていたビート寄りの編成にはならなかった様子。また、無難な仕上がりではあるもののいわゆるボムにあたるカードがせいぜい「暴走急行」くらいなので、他のデッキの派手なムーブの前にはどうしても霞んでしまう。この辺りの「まとまってて良い」だけではブレイク出来ないあたりがこの環境の難しいところである。いやまぁ、以前の優勝デッキも別にボムは無かったのだが……。やっぱり3マナから笠に着て殴りに行けるだけの肉って、なかなか集めるのは難しいよなぁ。
6位 【Serra】 青白 <金属ミミック 銛撃ちの名手 試験飛空士>
三週ぶりの復帰となったのがこちら。2週分の経験値の差はでかいぞ、と思ったが、我々は果たして経験値を積んでるんでしょうかね。今回のこの位置が経験値の差ゆえなのかどうかは定かでないが、あまり勝ちに繋がるデッキにはならなかったようだ。デッキの基盤はいわゆる青白の飛行ビートだろうか。「金属ミミック」スタートから「尖塔の巡回員」という多色カードを確保して早めに色に当たりをつけ、そこからまず「砦の発明者」の青を確定。ぶっちゃけ、白はあんまり積極的に寄せていく理由は見られなかったのだが、3パック目では「雲先案内人」が流れてきてアンコフライヤーが揃ったので結果オーライといったところだろうか。悔やまれるのは、今回「内陸のドレイク」という青のエースヒッターがほとんど姿を見せなかったこと。線が細く除去が乏しいこの手のデザインでは確実にダメージを刻めるドレイク先生みたいなカードの枚数が勝負を決めるはずなのだが、例によって「分散の技師」というパッとしないカードで埋め合わせねばならない程度には肉が足りない状況に。序盤にとれている「効率的構築」に合わせるためにもアーティファクトに寄せるデザインの方向性もあったのだが、アーティファクトの優先度はここ最近卓の中でもかなり上がっていてなかなかタイミングが掴めなかったみたいだ。まぁ、そのあたりが「経験値」なのかも。それにしても、「ミミック」スタートだと各色でなんと宣言したらいいのかってのは難しい環境だよな。前回ピックしたヤツは黒で「霊基体」を宣言し、こちらのデッキは青の「ヴィダルケン」を宣言してた(そのための「分散の技師」なんだろうが)。種族に注目してデッキをまとめるのは厳しいわなぁ。
7位 【Alessi】 白緑 <暁羽の鷲 造命物騎兵 改革派の貨物車>
少しずつではあるがオンラインでも経験値を積み、「本当の意味でこの環境が分かった」と改めて宣言したが、結局、その「分かった環境」が何だったのかはよく分からないままさっさと帰宅してしまった。また「難しい」とか「俺には向かん」とかいう結論じゃなかろうな……。今回もそんな思索の結果のデッキなのかどうかはよく分からないが、結局俺だけをフルボッコにして負け倒している。流れてきた「結束への呼びかけ」や、2枚集まった「改革派の結集者」を中心に据え、一応紛争テーマの白緑になるのだろうが、積極的に紛争を満たしに行くカードはほぼ用意されていない。肉を並べて「暁羽の鷲」×2で強引に切り開くプランの方がメインで、実際私は「改革派の貨物車」と「造命物騎兵」に押し潰される形で有無をいわさず負けている。ただ、どうやら世間的にはそうした脳筋は対処されやすいようで、紛争条件を満たすためにあれこれと遠回りな仕込みをやっているうちに盤面をまとめられて負けてしまうパターンが多かったようだ。今回白が散ってしまっているために除去を確保することが出来ず、「捕食」1枚では相手の盤面にほぼ触れない状態だったは辛いところか。いかにも白緑らしい負け方といえばそうなのかもしれない。あとはまぁ、ボムを開ける運を祈るしかないが……。
今回のピック表
【Mei】(黒白)→【Sangriter】(白赤)→【Alessi】(白緑)→【Thraxi】(緑青黒赤)
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