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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「コンビニカレシ」 5→5

 環境音楽みたいな作品でした。間違いなくそこにあるのだが、スルッとどこかに抜けていくような。その存在に気付ければどこか心地よさもあるのだが、注意しないとすぐに意識が外れてしまう。そんな儚い作品でした。

 物語の運び方はすごく丁寧なんだ。いや、正直いうとメインヒロイン2人が「深窓の令嬢」と「大病持ち」っていう時点でめちゃめちゃ安易にドラマ作るな、とは思ったんだけど、まぁ、それで話が膨らむならしょうがないね。アニメになる前のプロジェクトではもっとたくさんの主人公、たくさんのヒロインがいるプロジェクトらしく、オープニングに登場するキャラとか、作中でちょいちょい絡んできたサブキャラめいた人たちもそれぞれにドラマがあるらしいのだが、アニメではそこを割り切って2組の物語のみに絞り込んだ。この判断はおそらく正解で、尺に余裕があるおかげでベタな恋愛ものでも丁寧に中身を掘り下げることができた。釘宮ボイスでツンデレる委員長なんて手垢まみれでどうしようもないやんけ! と思いきや、彼女がデレていく過程や、そこからの本格的な関係構築が「ありうべき」恋愛模様としてじわりじわりと進んでいくのは見ていてやきもきさせられるし、とても良いものだ。「セイレン」も似たようにしてヒロインを絞り込んでのアニメ製作だったが、こちらの作品は完全に一本の時間軸に絞り込んで2つの恋愛模様を同時並行で描いたところが効果的。真四季のお話、委員長のお話、それぞれが「あんたんところも色々大変ねー」と思いながらも、男は男同士、女は女同士で連絡を取り合い、戦略を繰り広げていく様は縦にも横にも広がる恋愛模様である。こういう地味ながらも堅実なドラマをアニメで見るのも良いものだ。

 1つ最後まで謎だったのは、やっぱり今作がなぜ「コンビニカレシ」だったのかということである。コンビニが重要な場所だったのは間違いないし、忘れた頃に適宜テコ入れしてコンビニ要素を思い出させてくれるくらいの関係性は維持したのだが、これって別に「コンビニ恋愛」でも「コンビニラブ」でもいいんだ(クソダサいという話は置いといて)。なぜ「カレシ」に「コンビニ」をつけたのか。それが最後まで分からなかった。多分、元のプロジェクトではいろんな男から1人選べますよ、みたいなところに「コンビニ」感があったのだろうが、アニメの場合はそういう性格の作品じゃないしなぁ。何かラストで「あぁ、この男、コンビニだ!」と思えるような仕掛けがあれば感心したのだが……。いや、ごめん、別にそんなもんいらないですね。

 結論:釘宮ボイスは時代を超えて、キャラクターを超えての文化である。以上。

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