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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 よかった、まだやってた。毎月1日は映画の日。スケジュール的にもちょうど良かったし、何か映画館でみられるものはないかとチェック。プリキュアは午前中しか上映してないから仕事上がりで見られない、ハガレンなんて興味もない……あれ? まだやってる! 1日1回限定上映だったけどやってる! 間に合った! というわけでギアスを見るんやで。1日1回まわしだったことあってか、割とお客さんは入ってましたけどね。よかったよかった。

 

 

<以下、一応断りはしておくけど、ネタバレどうこう言う作品ではないな>

 




 さて、改めて確認すると「コードギアス」はアニメの第1作放送が2006年。「R2」でも2008年。私がこのブログを始めたのが2009年からなので、残念ながら当時はまだ毎週感想を書く文化なんかはなかったわけだが、多分当時ブログを持ってたら感想書いてたでしょうね。それくらいには好きな作品だったし、毎週毎週面白かった印象がある。まぁ、その割にはアニメシリーズが終わった後は全く追いかけてないんですけどね。やっぱり劇場新作とかで細かく展開されるとハードル高いんだもん。「亡国のアキト」とか、そう言う奴はさっぱりわからない。そして、当時好きだったとはいえ、やはり10年以上も経っているので、ぶっちゃけ中身はさっぱり覚えていません。最低限そのくらい責任持てや、と言う気はするのだが、毎年毎日これだけの量のアニメを見ているので、幾ら何でも10年間記憶を完璧に保持するのは無理や。だから、今回の映画を見ても「アァ、ここが変わってるナ」なんて比較は一切できない。全部「あぁ、こんな話だったっけ!」って思い出すことばかり(もしかしたらその部分が新規カットだったかもしれないけど)。適当なファンですまんな。でも、久しぶりに見たギアスの世界は、やっぱり印象が全然変わってなかったよ。やっぱり、10年に1本出るか出ないかっていうレベルの傑作タイトルだと思っています。

 テレビ版との違いがさっぱりわからないのだから、漠然と「総集編でした!」って言うだけで終わってしまう感想なのだが、一旦記憶をリセットした状態での再視聴なので、色々と刺激も多い。当然尺はかなりきつめなのでぶつ切り感は否めないのだが、それでも無理を感じるか感じないかのギリギリのバランスで保たれている。もともとこの作品は非常に「芝居掛かった」作品で、台詞回しも、殺陣も、メカも何もかもが大仰にできている。そのわざとらしさと言うか、むちゃくちゃ加減も合わさっての楽しさ。おかげでさらにそれを切り詰めて濃縮した映画の展開は、とにかく急展開ばかりが詰め込まれた贅沢仕様。何も知らずに見に行ったらオバーフローしてしまうほどなので、ぶっちゃけ初見の人には大変なんじゃなかろうか。でも、10年ぶりに見る「復習素材」としては刺激も充分だし実に楽しい出来です。最近のアニメには無い、まっとうなメカ戦闘が記憶以上にアツい。

 改めてこの作品を見るに、本当にバランスの良いエンターテイメント作品だったなぁ、という感じがしますね。放送当時って今ほどリアルタイムのネット文化が定着していなかった時代だったけど、多分これが現代に放送された新作だったら、もっと粗探しされて叩かれる部分が多かったんじゃなかろうか。筋立てだけを見ればかなり強引なところは目につくし、ベタなところは徹底してベタだし。でも、そういう分かりやすい「フィクション」の世界だからこその楽しさみたいなものが最大限に特化されていてね。久しぶりに見たルルーシュはちゃんと格好いいところは格好良く、厨二っぽいところは厨二で、シスコンは徹底してシスコンで、あとやっぱりちょっとおバカだ。毎回ランスロットの登場で慌てふためいて「なんということだ!」って叫ぶ天才の顔は見ていて楽しい。ルルーシュのキャラ造形って、実は理想的な「天才キャラ」の描写なんじゃないかな、って今回観ていて思いましたよ。ほどよく「それらしい戦略」を考えている風に描かれているし、肝心の部分では勢い任せで突っ走ってるからディティールにしつこいツッコミを受ける余地もないし(突っ込んでもいいけど、途中で馬鹿らしくなる)、負けるときはボコボコに負けるんだけど、その部分は知力勝負ではなくメンタルのもろさから崩れたんだよ、みたいにしてしっかり「人間味」がウィークポイントになり、さらに味わいになっている。やはり彼が中心にいてくれたからこそ、この作品は成功したのだと言える。

 もちろん、他のキャラクターたちもやっぱり個性が引き立っていて阿漕な面白さ。序章となった今回、一番輝いていたのはやっぱりオレンジさんでしょうかね。もう、わずか2時間の総集編でここまでの凋落っぷり。お見事でございます。オレンジさん以外にもヴィレッタさんあたりもマッハで落ちちゃいましたけどね。いいんです、我々は最終的にみんながどこへ行くかも全部知ってるんですから。おかげでどのキャラを見ても「こいつ、こんな顔して笑ってるけどあんな悲惨な死に方するんだよな……」とか、「こんな優しい子だけどラスボスなんだよな……」とか、「こんなだけど忍者……」とか、なんかもう、色々大変である。冷静に考えるとやっぱりとんでもない作品だな。久しぶりに見て「こんなんだったか!」と改めて驚かされたキャラでいえばディートハルトあたりはしょっぱなからこんなに濃かったんですね。キャラの数が多いので一人一人の記憶もおぼろげだったわ。最序盤で処分されてしまうクロヴィス殿下も、こんなナイスなみっともなさを持っていた人物だったのかと再認識。ここから続々ブリタニア王族の方々が登場するわけですが、先陣を切る人材としてはなかなかだったわけだ。

 こうしてキャラの一人一人にスポットを当てて行くと、当然私が考え始めるのは「中の人事情」である。今作はほとんどが新規アフレコということで、今の時代だからこそできる新たなギアスワールドがそれぞれの役者の中でも新しい意味を見出している感がある(檜山版の玉城は別として)。そんな中でも座長と言えるのはもちろんルルーシュ役の福山潤。最近はこうして少年役でメインを張る機会も減ってきた感があり、「今のイメージだとルルーシュになるのかなぁ」と思ったら、もう、あっという間にあの当時に引き戻された気分。こんなイカれてイカした天才を恥ずかしげもなく完成させられる福山節を久々に堪能させてもらいました。「スザクと並んだらおそ松と一松やんけ」って思ってたけど、すぐに「これはルルーシュだわ」ってなるし(ちなみにダヨーンとの対決がちょっと面白かったのは内緒)。他にも皇帝マジ皇帝だし、ロイド役の白鳥哲の圧倒的ねちっこさが久しぶりに堪能できて大満足。中の人の事情を思い出すと放送当時、「ロボに乗れると思ったのになぜか裸にエプロンで愛妻弁当を作らされていた」というかわいそうなヴィレッタの中の人の話を思い出しますね。

 そして、個人的にすげぇ気になったのだが、ニーナ役の千葉紗子もちゃんと新録でやってたっぽいですね。最近はめっきり顔を見せなくなってしまったのだけど、こうして名前が見られるだけでもちょっと嬉しいです。そして懐かしさで言えば冒頭に流れるオープニングテーマの「COLORS」。もう、あの時点で感極まるわ。エンドロールが流れる時も当時の次回予告の「ダカダカダダン!」が流れて嬉しかったり。やっぱり青春の1ページであることに間違い無いのです。

 「総集編だし、尺がキツいのは間違いないし、しんどい映画なのでは?」って思ってちょっと敬遠してたんですけど、ちゃんと復習教材としていい仕事をしているし、時間もたっぷりで存外お得感のある内容に仕上がっていたと思います。考えてみりゃまどマギも新解釈の総集編から新作(叛逆)へと大ジャンプを果たしたわけだし、今作もきっちり劇場で復習をこなし、そこから来年のテレビシリーズ新作へと繋がる良い橋渡しになるのかもしれません。次からはちゃんと早めに観に行くよ。

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