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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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第3部・セツメイシチャッタのその先へ。PLUS ULTRA

 昨年の同記事において、「セツメイシチャッタ文化」の醸成について触れた。改めて確認しておくと、我々のルールでは全ての解答の読み上げの後にシンキングタイムがあるのだが、その時に「何故このような解答が作られたのか」と言うことを語形成から考察し、あまりにも安易に説明ができると、「これは誰でも思いつくから多分違うやつだ」と切ってしまう。ただ、あまりにも意味がわからないと解答が完全に無視されてしまう可能性もあるため、「ほのかに説明がつく」くらいの解答のニュアンスが理想とされる(されていた)。そのため、誰も解答に触れてくれない場合、作成者自ら答えの意味を説明することになり、あまりにスラスラ説明できた場合、周りから「(自分の解答だからって)セツメイシチャッタ!」と煽られるのが、この文化の発祥である。

 しかし、このセツメイシチャッタ文化が捩じくれ、病巣を深くすると、次第に「人が作った答えでもガンガン説明して信頼度を下げてしまおう」という良からぬことを考える輩も出てくるのである。理路整然とした説明が付されるならまだしも、あさっての方向からトンデモ学説を投げつけられると、その解答の信頼性は地に落ち、投票されなくなってしまう。たとえそれが、広辞苑に書かれた文言であったとしてもだ。このような駆け引きは以前からあったはずだが、はっきりと表面化して問題として取り上げられたのは、この問題の時であった。

 

29日出題「やっちゃば」

1.青物市場の俗称。

2.ジャワ島の祭り。雨季が過ぎたことを祝う。

3.無礼講の場。やんちゃ場。

4.薬茶葉。茶葉を煎って粉末状にしたもの。

5.村の言い伝えなどを熟知している老女。八代世婆(よちよばあ)。

6.「めっちゃやばい」の略語。

 シンキングタイムでは、例えば②は外国語だからしょうがない、③④⑤は全てが書かれているし、⑥はただの馬鹿なのでスルーできる。しかし①はどうなのか。「場」はわかるが「やっちゃ」とは? そしてここで、悪い奴が言うのである「これ、『野菜売っちゃった』場ですよ」。もう、この一言で①の信憑性は地に落ちる。そしてもちろん、この問題の正解は①である。当然余計なことを言った人間は袋叩きに合うわけだが、これ以降、「余計な説明で正解だろうがなんだろうが信憑性を下げる」という余計な説明が付された解答を「やっちゃばパターン」と呼ぶようになり、様々な解答が正誤の区別なく叩き潰されるようになってしまったのだ。以下に、この「やっちゃばパターン」の実例を見てみよう。

 

「とおかみえみため」

1、神道の教えの一。いついかなるときも神は遠くから見守ってくださるので、その笑顔を絶やさぬように正しく生きよと説く。

2、亀卜で亀甲を焼いてあらわれたしるしをいう語。

 例えば①は「遠・神・笑み・為」という典型的なセツメイシチャッタ解答であるが、②は「しるし」の部分が「見た目」っぽいが、「亀卜」の要素はどこから……とみんなが考えたところで、「カミェ!」という叫び声が上がるのである。ウルセェ、黙れ。

 

「ばつにち」

→給料日。

 「給料日でなんでバツなんですかねぇ」「タイ人なんじゃないですか?」『バーツ日!!』

 

「ちょうけいうかい」

南極大陸の氷が氷点下にもかかわらず融け出す現象。

 「『融解』はなんとなくわかるけど……」「これはあれですね、Kを超える、つまり、ケルビンが上がることを示しているわけです」「超K融解……」。なお、この時点でも何も説明してない模様。

 

 まぁ、ちゃんとシンキングしてこそのたほいやですので、こうした駆け引きも含めての楽しみ方を心がけていきたいところですが……やりすぎには注意な。

 

 

第4部・その他、個人の部

 これ以降は、振り返ってみてなんとなく印象に残るものを個人で分けながらみていこう。ただ、参加回数が多い人は割と誰の解答だか忘れてしまう場合が多いので、人数を絞って見ていく。重病人(東)と重病人(西)には申し訳ないが、そちらはbotで採用されているかどうかで見てください。あ、でも重病人(東)こと社畜ダンサー氏については、これだけは取り上げておくべきかもしれない。

 

「ばんばんしゅっせ」

人生ゲームの売り文句。「お父さん、盤の上ではバンバン出世」と宣伝した。

 わたしゃ今でも、この時になぜこの解答に吸い込まれるように票が入って行ったのかさっぱり分からなかったのだが、なんだかもう、正解とか間違いとか言う以前に「みんな気に入った」というのが実情らしい。我々はコピーライターとしての腕も磨いているわけですね(この記事のオチの部分への伏線)。

 

 全く個人的な好みで選ばせてもらうと、モラルハザード改めポケモンYoutuber(嘘)氏の解答は切り口が多様で様々なクリエイティビティを見せるので好きな作品が多いです。

 

「くとぶうっでぃんあいばっく」

グッバイ・アンド・エグゼキュート・ユーを逆から発音した語。1930年代アメリカ白人層で流行した別れの挨拶。

 

「ばーなりぜーしょん」

脱京都化運動。ハンナリゼーション。

 

「すこぽふぃりー」

アメリカの政治家。中国系。クー・クラックス・クランに所属。死刑。

 

 こうしたスキルが動画配信者として活かされているのかどうかは知りません。

 

 続いて、こちらも個性しかないと言われている永遠のヒーロー、【Sea-chcken】氏。彼の「広辞苑の文体に寄せる気が欠片も無い」オリジナリティは、時に我々を癒してくれる大切な緩衝材(燃料)にもなっています。特に、彼の中で狂言とは一体どんな存在なのか、という謎は永遠に残り続けています。

 

「ばくほく」 

狼を駆除するために考案された罠。狼の仔を生き餌にし、火薬式の仕掛けで群れを一網打尽にする。

 

「はいちゅうのだえい」 

(密閉空間では糞尿のにおいがこもって臭いことから)武士道。

 

「にいしね」 

狂言。雪山で下着姿の男女が、暖をとるためにお互いをしばき合うが、歯止めが利かず、女が男を殺してしまう。

 

「あまのいぬかい」 

犬が恥目手(ちもくしゅ)の御使いとなること。犬は女僧の欲求を満たすための奴隷として働く。

 

「せいたりん」 

精液三姉妹の次女。

 

「あねはのまつ」 

狂言。聡明な姉の葉(よう)にあこがれ、用心棒になるために銃器の扱いを学ぶ妹の松の一日を吟じる。

 

 「精液三姉妹」は今年の流行語大賞の最終候補と言っていいでしょう(モラハラ氏の「コンドームママ」との対決は見ものである)。

 

 さらにさらに、そんな個性を振り切り、「こいつ、実は広辞苑がなんなのか知らないんじゃねぇのかな?」という疑問すら沸き起こっているのが、余すことなく痴性を撒き散らした小タイラントの悪逆の数々。昨年はまだビギナーだったので微笑ましく見守られる側だったが(?)、2年目に入り、その壊滅的なセンスは常に我々に命の大切さを教えてくれるまでになった。リストアップすると、確実に元祖タイラントに近い危うさを持っていることがわかる。

 

「むけせっく」 

→エックスメン。

 

「まっくすみ」 

リラックマの失敗作。

 この辺は軽いジャブのアナグラムパターン。「アナグラムするとエックスメンになりそうだったんですよ」「ならねぇじゃねぇか!」 「『まくっすみ』だったら完璧だったんですけどね」(逆から読むと「ミスックマ」になる)。

 性癖を色々拗らせているので、ハマると不思議な味わいが出ることもあるし、世界の誰1人として伝わらない場合もある。

 

「らいねけぎつね」 

狂言の一。猟師のもとにやってきた狐が、「来年は帰(けえ)れ」「来年は帰(けえ)れ」と言われながらも生涯をともにする。

 

「あまのいぬかい」 

狂言。みすぼらしい犬を拾った尼が、その犬に法悦のすべてを身体に教え込まれたことで尼としてのアイデンティティを喪失し、海に身を投げる。

 

 新しい日本語を生み出す能力に長けて(?)いる。

 

「きまくわ」 

伝説上の怪物。クワガタがキマイラを姦し、生まれた。

 

「ひぽくりっと」 

競ヒッポグリフにおける永世名騎手に与えられる称号。

 

 何かを勘違いしている。

 

「くらはしそうぞう」 

クララが立てるようになった際に、それまで使用していた松葉杖を槍に作り変え、武道に励んだという逸話。

 

「ばばいい」 

(擬態語)上の口が正直なさま。

 

 特徴的なのは、「何も思い浮かばなかったんですよぉ」と言いながら、捨て鉢な答えを出してきたときの救いようのなさ。

 

「ぶもおんじゅうきょう」 

車の走る音。

 

「かちはだもの」 

「価値は人それぞれだもの」の意。

 

「ふぁんしーぼーる」 

(英)八尺瓊勾玉。

 

 このような暴虐は、今後のたほいや史の中でも語り継がれていくことだろう。

 

「ゆうそうじん」 

You are my SOUL! SOUL! いつもすぐそばにある人から)嵐。

 

 

 

最終章・黒の章

 お待たせしました。今年も色々揃いました。本当に、ありとあらゆる知識を総動員した知性と痴性の塊でございます。我々は安易に「タイラントを降ろす」などと戯れていますが、必要なのは常識のくびきを取り去る勇気。そして、あらゆる事物に真摯である貪欲すぎる探究心。一朝一夕でたどり着ける境地では無いのです。なお、誰もたどり着きたくない模様。

 

 タイラントの特徴といえば、縦横無尽の語学力が挙げられる。神々は怒りとともにバベルの塔を破壊したわけだが、彼にとって、言語の壁などというものは有って無きが如しである。

 

「ねよとのかね」

柳田國男の著、「新遠野物語」に出る幻の鐘。

 「NEO 遠野の鐘」の意。

 

「こりぞめ」 

キムチのおせち。

 割と韓国推し。

 

「おじますけま」 

豪州大衆シシカバブー。

 OG・Mass・ケバブ。

 

「さしかえし」 

裏切られ丸裸になったジュリアス・シーザー君。

 「刺身・カエ氏」。???

 

「ふぁど」 

(流行語)終わってる度。

 

「みるきーはっと」 

極右派が、自国の憲法の乳臭さをののしって言う語。

 「Milky法度」っていう接続を誰が思いつく?

 

「さいごのじゅうねん」 

法然の末弟子、獣念の異称。兄弟子の顎念(ちんねん)や漫念を押しのけ悟りを得たという。

 「顎念(Chin念)」って、おめぇ……。

 

「たちはめ」 

勃起した陰茎に、さもハーメルンの笛につられた子供らのごとく求心される精神の病。フロイト学派が命名。

 勃ちハーメルン。これにはグリム兄弟も絶望。

 

「かたすくに」 

黒岩涙香によるシェイクスピアの戯曲、「ハード・ショルダー・プリエステス」の訳本。

 あっ、これはしょうもないわ。

 

 もちろん、これだけ他国の言語に精通しているのだから、他国の文化だってお手の物。歴史の積み重ねから、新しい概念は生まれてくるのです。

 

「りっぷゔぁんうぃんくる」 

ウィーン少年合唱団伝統の入団試験。唇が枯れるまできらきら星を斉唱する。

 

「ならも」 

インドの近代言語神話「ナラモン」に登場する衒語邪神の名。ラテン語を姦して英語を孕ませたという。

 

「ごんぶろゔぃち」 

ロシアの国粋主義者。若年からロシアニズムに傾倒し、ロシア革命をはじめ多くの革命に参加。生涯全勝。

 

「ぴおにーる」 

ヒヨコで作られたハイヒール。ピヨヒール。ヴェルサイユ条約により禁止。

 

「うるとらもんたにずむ」 

凱旋門の建設を多用することによる国威発揚主義。

 

「いいよりひこ」

ドイツの民話。お人好しの子供リッヒが「いいよ」「いいよ」といい何でも分け与え移民に家を奪われる。

 

「いんぶんいんぶ」 

「印度は文武両道」の意。

 

 日本の歴史にだって詳しい。

 

「おかのみなと」 

(将軍が発着することから)大奥。

 

「ばんじろう」 

八幡四天王の一柱。四体合体すると完全神、幡八郎になる。

 

「よすすぎ」 

蘭学を学ばぬ者の意。

 (「よしておこう、杉田玄白」の意)

 

「さかはてるてる」 

アマテラスの怨敵。逆照(さかてらす)。

 

 もちろん、新しい日本語を生み出すことなんて容易いことです。

 

「ちゅうせんせかい」 

宇宙船世界号のこと。

 

「かわらけつめい」 

江戸期の刑場でのかけ声。「皮裸(かわら)にして尻に石を詰めろ」の意。

 

「あまのいぬかい」 

(「井の中の尼、ぬ界を知らず」の意)真の漏れ場を知らぬ女のこと。

 

「めしょん」 

召し四駆のこと。

 

 言葉の奥にある逸話も豊富です。

 

「よけつ」 

(「夜空の尻」の意)尻神座のこと。

 「黄道12星座の座をかけて星座が競争した時に……」というとんでもないエピソードを教えてもらえた。

 

「じゅどうじつげつ」 

柔道用語。柔道は実は月面でこそ力を発揮するという教え。

 打撃系の格闘技と異なり重心などの概念が大事な決め技主体の柔道は、重力の変化した月面でも完璧に戦えるのだとか。

 

 我々に圧倒的なアハ体験を提供してくれました。

 

「きつねのまご」 

母が娘を犯してできた母にとっての孫。

 「お母さん指」と「子供指」だけを持ち上げることで、言葉の全容が現れるという、リアル脱出ゲームで使われるんじゃないかっていうネタ。

 

 特にこだわるのが、与えられた文字列すべてを大切にするという精神でしょうね。

 

「ふぁんしーぼーる」 

己を好く人から長期的に搾取を行うこと。

 ファンから「絞る」だけじゃなくて「しーぼーる」から「長期的」になる。

 

「そでもぎさん」 

リオのカーニバルに同じ。もとは老若男女ともに着衣の上踊っていたが、やがて袖をもぎ、老女を排すようになったことから。

 「そでもぎサンバ」なんだけど「老若男女」の「老女」だけを排する、つまり「婆(バ)」を取り除くので「そでもぎサン」。

 

「りょうとうのいのこ」 

坂本龍馬とその愛妾、ウノ井泥四(どろしい)の子。

 この単語を与えられて「リョウ と ウノイ の 子」っていう分節があり得るか?

 

「へるまんとどろてーあ」 

アジア帝国ウイグル圏に轟く地獄男、エビライ・カーンのこと。

 「Hell Man 轟 帝亜」。セツメイシチャッタけども、ここまでくるともう……。

 

「かんぎだん」 

(冬は本当に寒いのかと疑っているうちに暖かくなっていたという逸話から)完全懐疑男ソクラテス。

 「寒疑談」と「完疑男」という2つの読みをこれだけ短い文章に入れ込むという離れ業。人類のタイラント離れ。

 

 

 以上、ここまでたくさんの叡智の結晶をお送りしてきた。来年も、我々は人類の言語の深淵にどれだけ踏み込むことが出来るのであろうか。広辞苑第7版の発売が迫る中、我々はさらなる精進を求められているのである。

 2018年も、良いたほいやライフを。

 

 

 

 

「ごはいふ」 

日本初の電動式炊飯ジャー「煉獄」のキャッチコピーで、その火力をうたったもの。「ごはん炊くならイフリート」の略。

 

 

 

 

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