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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 どうも、僕です。今年ももう終わりですね。今年は年末最終週に色々あったおかげでアニメの感想も書き終わっておらず、色々と残している仕事が多いので全く潰す暇はないんですが、1回やってしまうと多分やらなきゃいけないんだろうなぁ、と思ったので、一応今年もやります。たほいやの年間まとめ記事です。これでまた、アフィリエイトの収入に繋がるなら……。

 さて、今年も我々は元気にたほいやを続けてまいりましたが、12日から始まって1223日まで、総計で26試合(記事の数による計測)、お題の数は約290個に上ります。昨年の試合数が約40件とあるのでやはりいくらか数は減っていますが、それでもこんだけやってれば充分な数値だろ。特に今年は回数が減った分、1試合で参加する人数(つまり、それだけ辞書に飢えている人数)が積み重なって7人戦8人戦の回数が増えているため、1つのお題に対するダミー解の数はむしろ増加傾向にあります。ってことはただでさえ役に立たないのに、さらにいらん記憶ばかりが増えているということに……たまったもんじゃねぇな!

 さぁ、そんな悪鬼羅刹の跋扈する地獄絵図の中で、今年は一体どんなことが起こったのでしょうか。時間の関係で、昨年よりは多少簡潔に、トピックをまとめていきたいと思います。

 

 そして残念なお知らせですが……やっぱりほぼ暴君苑です。

 まぁ、彼の勇姿が拝めるのも今年で最後だからさ……。

 




第1部・今年の事件

 毎回単なる事故みたいなもんなので事件だらけといえばそうなんですが……振り返ってみるとそんな中でも「事件」としかいえない出来事も起こっています。

 

113日出題「にしざかな」

【魚西】(編者注:魚ヘンに西という1つの漢字)(かずき)の別称。

 例えばこれ。なんと、解答の中に新しい漢字を作り上げてしまうという超絶解答。こんな暴虐すら許される、そして「広辞苑には僕らの知らない知識が載っている」という恐怖心から、たほいやは無限の広がりを見せるのです。

 

113日出題「すぺしゃるおりんぴっくす」

1.WSAの掲げる人類総参加の国際オリンピック標語。国や人種を超え、あらゆる人々のスポーツ振興を勧めるもの。

2.ロサンゼルスにあるオリンピックを記念して建設された超高層ビル。1979年着工。1983年竣工。高さ417メートル。

3.オリンピックの優勝者のみで争う大会の優勝者たちで組まれた特殊部隊。竜と闘うことを目的とする。

4.→パラリンピック。

5.オリンピックの開催前後において主催地にもたらされるとされる経済効果。

6.冬季五輪大会の旧称。

7.知的障害者のためのスポーツ競技会。

8.宇宙飛行士の運動不足解消のために、宇宙ステーションで行われる競技大会。

 なんとこれも今年なんですね。今までになかった、「普通の言葉のはずなのに、組み合わせたら訳のわからない概念になる」って言う傾向。このあとすぐに「じーざすくらいすとすーぱーすたー」の出題へと続いていきます。

 

127日出題「ぬくあろふぁ」

適度に温められた接着剤。

 開催機会が減少したのは参加者の減少によるわけですが、そんな中で明るい話題として、次々に次世代が育っている、というのがあります。去年も同じように若手の可能性に心温まったわけですが、これもほぼビギナーの作った解答です。もう、可能性を感じるとともに、日本の未来が心配になりますね。

 

127日出題「てれまっく」

4.フェヌロンの小説(オデュッセウスの子(テレマック)が主人公)。ルイ14世の孫のために書いた古代ギリシアの英雄物語で、当時の君主専制政治を風刺。1699年刊。1979年(明治12)宮島春松が「哲烈禍福譚」として邦訳。

 これもひどい話なんですが、出題者の読み上げ時に完全に間違えて本当は「1879年(明治12)」だったところを100年増やして明らかに間違いっぽくしてしまったという事件(実際はこれが正解)。しかし、明らかにおかしい記述なのに全く気にせずに票を投じて正解した人間が何人もおり、「そんな細かいとこ見てなかったわ」というとんでもない事実が発覚。我々は、一体何を見てゲームをやっているというのだ……。

 

23日出題「ぶりぬい」

・そば粉とイーストで作るロシアのパンケーキ。キャビアなどとともに食べる。

・裁縫術の一。一針進むごとに糸を振る。

・→ベルヌーイ。

・ギリシア神話に登場する復讐の三女神の内の一柱。単数形ブリヌ。

・肛門を巾着縫いすること。

・ソコノコギリブリの仔魚。

・→ベルヌーイ。

 史上初の、「同じ解答提出による問題不成立」がこの時発生。過去に「正解を書いた」人はいたのだが、正解と全然関係ないところで2人の人間が全く同じ内容を提出したのはこれが初。まぁ、今まで起こらなかっただけでも偉いと思っておこうか。

 

211日出題「けやききょうだい」

山形県西田川郡に残る習俗で、姉妹分の契約をすること。十二歳と十三歳の娘たちが宿に集まり、くじを引いて姉妹となり、生涯を通じて親しい交際を続けるという。

 これも印象深い出来事だったのではなかろうか。深夜の疲労困憊した状態で、出題者がなかなかお題を見つけられず(見つけてもことごとく「知ってる」だの「前に出した」だので潰され)、悩みに悩むこと30分以上。もういい加減限界かと思われたところで出題されたのが、この「けやききょうだい」であった。我々が所持する広辞苑(2、3、6版)の中では3版にのみ掲載されたレアワードであり、さらに中身も想像絶する素晴らしいものだったので、「やはり努力は報われるんだ!」という少年漫画的な良い話としてまとまった。

 

527日出題「かせんろく」

→アロカッセン物語。

 個人的にはこれも忘れられない事件である。「あろかっせんものがたり」は過去に出題されたお題だったのだが、その中のダミー解である「アロカッセンによる一連の物語」というダミー解の方を正解だと思い込んでいた人間が、そのままで解答を提出してしまったのである。これはおそらく「暴虐たほいやbot」の弊害であろうと思われる。みんな、ちゃんと正しい知識を学ぶんだぞ(まぁ、このブログは正解がどれかを載せてないんだけど)。

 

93日出題「けんまわし」

1、剣を鞘に納めるときに手首を利かせて剣先の汚れを払う所作。

2、判断を保留し続けること。

3、災禍を忌避するため、凶事をまとわせた金品などを他所へ預け回す風習。品違え。

4、口上や太鼓の音に合わせて犬が芸を見せる大道芸の一。

5、→狂言回し。

6、拳相撲の時、相撲の化粧まわしになぞらえて手にかける甲かけの類。

 あまり普段は顧みられない要素だが、このお題の時の解答の揃い方が非常に美しかったのが印象的だった。「ケン+マワシ」という単純な語形成ながら、なんと6つ出揃った解答の「ケン」の解釈が全て異なっており、上から「剣・件・嫌・犬・言・拳」となっている。「被ったら消せる」なんてセオリーがあるくらいに人間のイマジネーションなんてものはどうしても偏ってしまうものだが、こういうことが起こるからこそ、たほいやは楽しいのである。

 

106日出題「ちゃんすおぺれーしょん」

3人のチャンカワイが全ての業務をこなすこと。

 あまりに酷い解答だったため、遠く東京の地から記事を読んだ某氏が「これを許してはいけない」と遺憾の意を示したという事件。いや、その場にいる誰1人として許してねぇからな?!

 

114日出題「ゆきかつ」

1、行脚生活。

2、(援)(容易に一万円札を稼げることから)援助交際。

3、長船政光作の刀剣。

4、行くことができる。

5、旅先で相手を探し報酬を受けとって性交すること。

6、昇天美味なるカツレット。

 これも不成立となった問題で、理由は「正解と全く同じ解答が提出されたため」。今年に入ってから、このパターンの不成立は比較的起きやすくなっているように思える。しかし、これをよく当てられたもんだな。そして残りの答えもなかなか秀逸。いや、酷い。

 

1123日出題「いがみのごんた」

1、江戸時代の町奴。あらゆる武芸に秀で、素手で熊を縊り殺したと言う逸話で知られる。

2、狂言の一。死後、極楽浄土に行った妻と寝婆濫土(ねばあらんど)に行った権太が変わらぬ愛を誓い合うが、妻はすぐに浮気をする。

3、木綿の産地。伊賀、美濃、権田。

4、甲賀忍者。自らの胃を三つに増やし、どんなものでも苦もなく喰らいつくす忍術を得意とした。

5、浄瑠璃「義経千本桜」中の人物。

6、大正後期に大食い大会荒らしとして知られた近江の権太の尊称。

7、歯ぎしりの音が激しい偉丈夫を指していう語。

 たほいやのやりすぎは誰も幸せになれない、ということを表すのがこちらのお題。この日は夜半過ぎから5人戦→6人戦→7人戦→7人戦という地獄の 強行日程を行ったため、最終盤ではみんな完全にぶっ壊れてしまった。しかもこれの前のお題が「しゃばでみたやさぶろう」。さらに重ねて人名っぽいお題(つまり解答を作るのが面倒なお題)を出されたせいで、解答者全員が大体キレてこうなってしまった。用法・用量はちゃんと守れよ、という戒めである。

 

1222日出題「ぎやどぺかどる」

機械仕掛けの、光り輝くアイドル。

 そして記憶にも新しいのがこちらの事件。また新たに参加してくれた若人が必死に考えたこの答えは、無残にも外野の軽口で叩き潰されてしまったという。まぁ、これまでの我々の傾向を考えるに、潰されてしまうのも当然といえば当然ではあるのだが……。たまたま2卓同時進行だったことも不幸だったのかもしれない。

 

 

 以上、まだまだたくさんとんでもない事件はあったはずだが、とりあえず狂乱の1年を簡単にまとめてみた。…………マジでろくなことやってねぇな……。

 

 

 

第2部・積み重なる地層(知層 or 痴層)

 これだけ長年の蓄積があると、やはりその重なった知識を前提とする戦略なども必然的に生じるわけでして。どんどんローカライズされていく我々の偏狭なたほいやは、新規層の参入を著しく妨げていると言われていますが、こればっかりはどうしようもないのです。だって、知識を増やしていくゲームなんですから!

 

「ちあれ」

(古)知的障害者の回復を願う語。

 

 まぁ、我々が知的かどうかはさておき、今年の出題・解答にある一定の流行・傾向があったのは間違いない。そうした細かい駆け引きの部分を、今一度確認していこう。

 基本的には、「過去の出題で登場した知識を解答作成時に活用する」というものと、「過去の出題履歴を踏まえた上での出題をする」という2つのパターンに分けられる。例えば典型的なものはこんな感じだ。

 

「じーざすくらいすとすーぱーすたー」

フルクサスによる舞台劇。現代に蘇ったキリストを描く。

 かつて出題された「ふるくさす」の知識を活用し、「出題者がお題の連鎖を狙った」と思わせて票の獲得を狙うパターンのダミー解。お互いに「過去にこのお題が出題されたことがある」という前提理解があって成立する作戦である。

 

「まきしもうぃっち」

ロシアの果樹園芸家。ミチューリンの後を継ぎ作物の耐寒化に尽力。

 

「ばーなりぜーしょん」

→ヤロビザーチャ。

 こちらは、過去に出題された「みちゅーりん」が再び登場する新たな人名を出題したり、そのミチューリンが作り上げた「やらびざーちゃ」についての選択を迫るという問題。なぜか我々、この辺りのミチューリンに端を発する語群に出会う確率が高い。

 

「あるへい」

砂糖菓子の意。

 これはやや珍しいパターンで、実は我々のたほいや黎明期で出題された「あるへいぼう」の語源となる言葉がこの「あるへい」であった。当時は記録こそ残していたものの、あまり真剣に語源などを突き詰める文化がなかったため、そのあたりが宙ぶらりんになったまま、出題されて初めて知識が接続する形になった。

 

 こうして前提知識が固まってくると、次第に「定番」と呼ばれるテーマも生み出されることになる。いくつか候補はあろうが、今年のゲームを賑わせたテーマは大きくこの2つではなかろうか。

 

【釈尊の弟子】

 古くは「しゅりはんどく」に端を発する、「釈尊の十大弟子」と呼ばれる謎の軍団(もしくは単に弟子)。大抵ろくでもないことをやっている印象で、すでにフリー素材に成り果てた「狂言」同様に、適当に中身を埋めてもそれなりに成立した感じになるので、解答が作りやすい。以下は虚実入り混じった解答だが、どれが本物か見抜けるだろうか。

 

「あふどこむ」

釈尊の弟子の一人。隣人への不審から番人を危ぶみ、亡き父の霊威のみを頼んで反魂を試みたところ、釈尊が見咎め入滅させた。

 

「もくけんれん」

釈尊十大弟子の一。餓鬼道に苦しむ母を救うために僧に供養したと伝え、これが盂蘭盆会の起源。

 

「どうりょうさった」

仏の十弟子の一人。川の水を飲み干す苦行を行い、農村の敵となったが、仏陀の教化により改心した。のちに「クーリストラ」を著したとされる。

 

「ちくじょうげどう」

仏教に反抗した外道の行者で、釈尊の弟子目犍連を竹杖で撃殺したという。

 まさかの「もくけんれん」再登場でよくわからない盛り上がりを見せる我々を、事情を知らない人はどんな風に見ていたんだろう。釈尊の弟子の熱烈なファンか何かに見えてた気がする。

 

 

【謎語画題】

 昨年度の「せいしれんぽう」で初めて登場した「画題」というテーマは、何を言っているかさっぱりわからないところが話題を呼び、「なんか長いやつは適当な画題にしておけ」という地雷原と化した。

 

「きんこうせんにん」

(画題)中国周代の仙人。琴の名手で、仙術を使い、鯉に乗って現れるという。

 

「せいせいこかん」

画題。菜と乾物を描く。

 

「にれんぜんが」

(謎語画題)浜に亀、松林に兎を描く。

 

「じゅどうじつげつ」

(謎語画題)日月に波、桃を描くもの。祝賀の図。

 

「めいこうすいき」

4、(謎語画題)湖上に老人を描くもの。

7、(画題)唐の玄宗皇帝が酔って宮女にたすけられて帰る図。

 

「うはねかんびき」

(謎語画題)曇天に椋鳥を描く。

 「めいこうすいき」ではついに画題のお題に画題の解答が提出され、我々の「画題勘」がよくなってきたことを示している。なお、全外しだった模様。

 あとまぁ、何度も登場するテーマといえばやっぱり……。

 

「さんりさい」

神使としての狸を讃える祭事の総称。

 

「こりぞめ」

(狐狸ザワメキクの縮約)得体の知れぬさま、怪しくとらえどころのないさま。

 

「ゆまり」

温泉に出没する狸。

 

「めりかり」

アメリカの狸。

 

 未だ狸は正解ならざり。

 

 他にも、「知識の積み重ね」の類例としては「アンサー出題」と呼ばれる謎の文化も発生している。以下のような事例だ。

 

「あいばらみ」

妻の妊娠期に夫に妊娠類似の症状が現れること。

「あいづわり」

妻の妊娠中に夫にも吐き気、頭痛などの症状が出ること。

 これは、先に出題された「あいばらみ」のダミー解を前提とし、似たような内容の言葉を出題し、これが実は正解であるという仕込み。実際には意図が透け過ぎていてかえって当てられてしまったわけだが。同様の攻めは以下でも見られる。

 

「ぶらぶらごころ」

血管の接続が甘く、体内で揺れ動く心臓。

「ゆうそうじん」

腎臓の固定組織がゆるみ、異常な位置に移動するもの。

 これは昨年度の暴虐解答である「ぶらぶらごころ」のネタをそのまま転用したもの。やっぱり、意外と当てられてしまうので戦術的効果は薄かった。

 興味深い事例はこんなものもある。

 

「どんのくど」

ボンノクボの転。

 こちらは、「なんとなく響きが似ている言葉に言い換えるだけ」というネタなのだが、古くは「まんがまれ」→「モンゴメリ」という救いようのない解答から生まれた、我々の言葉で言う「まんがまれパターン」である。これまで「へむろっく」→「ハムレット」、「ちくふじん」→「クーフーリン」、「えれんけー」→「ヘレンケラー」などしょうもないものが多数考案されたものの、正解だったことが一度もなく、この出題でまた新たな鉱脈が見つかったことになる。

 

「うはねかんびき」

漢字の「于」は下をはね、「干」は下をはねないという区別を示す語。

 この手の「漢字の書き方講座」も、これまでいくつか登場したが……

(e.g)「だいひのせんろっぽん」

「尞」の書き方を覚えるための文句。

正解だったことはなく、「広辞苑にそんなもの載ってないのでは?」疑惑が高まっていただけに、この言葉の発見は衝撃的であった。

 

 というわけで、あとは「お約束の殿堂」と成り果てた「狂言」のリストをずらっと掲載。もう、あまりにも登場頻度が高く、書記を任された某氏が「狂言のひとつ」って読み上げられた直後に訴えた「嫌や〜! 長い〜! もう太郎冠者とか書かずに『○に太』でよくない?」と言う提案は今でも語り草になっている。さて、この中にいくつか「ホンモノ」も混じっていますが、さて、どれでしょうかね……。

 

「とすじえもん」

狂言。田舎にやってきた都会の男が農民に騙され、妻を殺してしまう。

 

「もちもちぜっく」

狂言。餅屋が正月に売れ残った餅を売りさばこうと「二月も三月も節句で餅を食べる」と嘯くも、別の餅屋が儲かってしまう。

 

「ねよとのかね」

狂言。盗人をこらしめるために待ち構えた兄弟は、盗人が来たことを報せる兄の鐘が鳴る中で弟が寝たふりをする。

 

「こしぬけぶろ」

狂言の一。風呂嫌いの勘兵衛が周囲の説得に応じて水風呂に入るも、あまりの温度に腰を抜かして死んでしまう。

 

「みごもりぬま」

狂言。河童と子を成した女の話を聞いた子の出来ぬ夫婦が沼に浸かり、悪疾で腫れた顔から子供が出来たと騒ぐ。

 

「かわらけつめい」

狂言。主の妻を抱き取った次朗冠者が自らの妻を取られたと勘違いした太郎冠者と河原で相撲を取る。

 

「ろれん」

狂言の一。旅僧が発心した宿の亭主の頭を剃り、呂蓮坊と名付けるが、女房に怒られる。

 

「さしかえし」

2.狂言。酒十合を送り届けるよう命じられた太郎冠者が道中に四合を飲んでしまい、六合しか届けなかった理由を問われ、さしかえされたのだと答える。

5.狂言の一。至高の刺身になることが運命づけられた鮪と漁師の友情、恋情への変遷、そして別離を叙情的に描いた。

 

「とびくら」

狂言。主の酒を盗み飲んだ太郎冠者が、倉の酒が飛んで逃げたと言い張る。

 

「かねのね」

狂言。太郎冠者が黄金の値を聞きにやらされ、鎌倉で鐘の音を聞いて帰ってくる。

 

「ふみずもう」

2.狂言。主人に乗り移った河童の霊と払わんと、太郎冠者が山伏を招き、主人の背の上で四股を踏む。

6.狂言の一。大名が新参者を召し抱え、これと相撲をとって負ける。そこで大名は相撲の書を読んでとるが、結局失敗する。

 

「わきくそ」

狂言の一。尻毛を腋に植毛した男が、腋から排便する夢に悩まされる。

 

「おきあがり」

狂言。年末の取り立てに窮した漁師の妻が、夫は死んでしまったと偽るが、そこへ夫が帰宅する。

 

「まかぜこいかぜ」

狂言。人を病にする魔風と人を恋に落とす恋風の二人が連れだって京を歩く。

 

「おなじょうろう」

狂言。局でありながら立場を偽って端(はた)として働く女性の視点による群像劇。

 

「きなきな」

狂言。酒乱の末、地獄に落ちた太郎冠者が現世の次郎冠者を呼びよせ天国へと向かう。

 

「ゆかりかかり」

狂言。風呂の準備を命じられた太郎冠者が湯をもらいに行くが、話が通じない。

 

「どんのくど」

2、狂言。主人の留守を任された女房が訪ねてきた山伏に酒をふるまうはめになる。

3、狂言。酔い潰れるまで酒を飲めば極楽が見えるとそそのかされた男が、ひたすら飲みに飲んで翌朝に後悔する。

 

「はらのふえ」

狂言。腹の鳴る音を主人に聞かれた太郎冠者が腹の中の笛の仕業だとごまかす。

 

「しゃばでみたやさぶろう」

3、狂言の一。盗賊頭の弥三郎が息子彦一に謀殺された。その後捕まった彦一が独房の窓から殺したはずの弥三郎に見られているように錯覚し、徐々に狂っていった。

6、狂言。牢に入った男が「娑婆で見た弥三郎がやったんだ」と弁明する。

 

・「しわすあぶら」

狂言。年末の金策に窮した弥次郎が初物の鰹から油を絞ろうとする。

 

「あねはのまつ」

狂言。見栄張りの太郎冠者が「あねはのまつ」について問われ、知ったふりをし、持って来てやると宣言するが、あねはのまつは存在しない。

 

「ひっくくり」

狂言。男が女房を離別しようとして欲しい物をやるというと、女房は欲しい物はこれだといって袋を夫の頭にかぶせひっくくり、引きずって行く。

 
→後編へ

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