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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<アニメソング部門>

 カラオケ野郎、俺です。さぁ、アニソン部門だよ。カラオケ通いを始めてからというもの、だいぶアニソンに対する目線も変わったってことはここ数年書き続けてるんですが、基本的な好みの路線は変わっていません。あとはこの部門で評価する場合は是非とも映像面での評価も加味したい、っていうのが注意事項ですかね。とりあえず、映像面とか抜きにして、(選出に関わらない範囲で)一番カラオケで歌った曲を各クールごとに並べると以下のようになります。

 

春クール・「ピースサイン」(僕のヒーローアカデミア OP)

夏クール・「Deep in Abyss」(メイドインアビス OP)

秋クール・「Invisible Sensation」(ボールルームへようこそ OP)

冬クール・「GO CRY GO」(オーバーロードⅡ OP)

 

 毎年候補となった作品群をどういうふうに並べたもんかと悩むのですが、毎年あげているような定番アーティストってのは必ずいるもので、例えばとにかくテイストが大好きなTRUEの楽曲だと今年は「BUTTERFLY EFFECTOR」(ひなろじOP)が好きでしたね。今作は凝った作りの映像部分も見どころなので知らない人は一見の価値ありです。同様に定番アーティスト、そして同様に映像が愉快なのが「全力☆SUMMER」(アホガールOP)。通常よりも短い尺だけど毎回映像を作り変えているのも芸が細かくて愉快だぞ。アニソン界の女王のノリノリ曲といえば何と言っても「TESTAMENT」(戦姫絶唱シンフォギアAXZ OP)。毎回シンフォギアソングではオープニングは割とスルーしてきたんだけど、今回は映像の暑苦しさとの噛み合わせが最高なんすよ。ほんと、パヴァリア組は次作以降での復活ないかなぁ……。そして永遠に不動の地位を動かないのは「CLEAR」(CCさくらクリアカード編OP)。坂本真綾の歌は、カラオケで一切歌おうと思わない。あの曲はあの声でしか完成しないと思ってるから。

 個人的に外せない鉄板ソングには「成るがまま騒ぐまま」(有頂天家族2OP)があります。映像では馴染みのある京都の名所を好き放題に荒らしながら暴れまわる阿呆にまみれたデザイン性が秀逸。同様に個人的な嗜好で外せないのは「特撮+萌えアニメ」という足し算が素直に(ベタに)表出した「情熱☆フルーツ」(アクションヒロインチアフルーツOP)。今時こういう古臭いアイドルソングって珍しいくらいだ。正統派アイドルの進化系でいうなら外せないのは「未来の僕らは知ってるよ」(ラブライブ!サンシャイン!!OP)。やっぱりライブ映像が強い。「泣いたり笑ったり」の時の振りが好き。2期だと作中ライブでは「MY舞☆TONIGHT」が好きですね。

 もうちょっと賑々しく、電波度合いを強めてみると私の病巣に近づいていきますが、例えばややマイナーだと思われるチョイスでは「教えてダーウィン」(セントールの悩みOP)なんてのはどうでしょう。これ、作詞作曲がなぜか千代丸なんだよな……。さらに萌えレベルをあげると各種きらら系作品の楽曲なんかになっていくんですが、そんな中で今期ダントツの電波だった曲といえば、きららのようできららじゃない、「あ・え・い・う・え・お・あお!!」(ひなこのーとOP)ですね。この曲の最大の難点は1人じゃ絶対カラオケで歌えないこと。さすがにこれは諦めたわ。あと、もう一曲諦めた曲が「METAMORISER」(つぐももOP)。これも映像込みで大好きなんだけど、やっぱり1人で歌うもんじゃねぇんだよなぁ。そして電波といえばお忘れなく、「うまるん体操」(干物妹!うまるちゃんR ED)。今期はあんまりうまるの暴虐が目立たなかったので、オープニングよりも可愛さを打ち出したこっちの方がしっくりきましたね。

 もうちょっと変な方向での電波を感じたいなら、例えば「Flashback」(刻刻OP)。これもカラオケで歌うかって言われたら悩む曲だが。クドさでいうと「ラプチャー」(十二大戦OP)も好き。カラオケで歌うと以降の曲が全部巻き舌になります。そして訳の分からない盛り上げ方では頭抜けているのが「オペラ」(dies irae ED)。作品の記憶はないのにテーマソングの記憶は鮮烈な作品でした。ギロチンの歌とかな。

 あとは最終候補曲。まず直近だと「SHINY DAYS」(ゆるキャン△OP)。曲もいいけど、我が心の愛唱歌「夏色プレゼント」を思い起こさせるポップな映像面の作り込みにも要注目。これ、コンテ切ってるのが神保昌登氏なんだよなぁ。いい仕事だなぁ。どこか気になるメロディラインがクセになるのは「サタデー・ナイト・クエスチョン」(ネト充のススメOP)。中島愛もこういう仕事がサマになるようになったなぁ。個人的な信教のために外すことができないのは「LOVE MEN HOLIC」(ラーメン大好き小泉さんED)。最後までラーメン要素で埋め尽くしてくれたら最高だったのだが、それって西沢幸奏に歌わせるのはどうなんだ、っていう気もする。

 映像の美しさと、しっかりアニメ用に書き下ろされた「アニソン」であることがわかる明快な歌詞が聞きどころの「その未来へ」(クジラの子らは砂上に歌うOP)もじっくり堪能したい名曲。一気に並べてしまうと、同時期に発表され肩を並べた「here」(魔法使いの嫁OP)。さらに「The Other Side of the Wall」(プリンセス・プリンシパルOP)もどうぞ。この2曲については本当に大好きなのでベスト3への選出で最後まで悩んだのである。実質ベストみたいなもんである。やっぱり最低限「アニメのために書かれている」っていうのはアニソンには欠かせない要素ですね。

 最後に、これは「アニソン部門」としては例外的なので除外したが、今年の私の音楽シーンに多大な影響を与えた曲として「熱色スターマイン」(Bang Dream!ガールズバンドパーティより)は記載させていただく。ライブ映像を見てからRoselia推しに転がるまでの早かったことと言ったらまぁ。リサ姉の引退を前にして聞く「ONENESS」は脳髄まで焼き切るような切なさに満ち溢れているので本当に大変でした。来年以降、バンドリアニメの展開はあるんでしょうかね……。

 さて、悩みに悩んだ苦渋の決断。残った3曲はとは。

 

 

第3位

‘05 「Canvas2」 ED  「NA NA IRO」

‘06 「涼宮ハルヒの憂鬱」挿入歌 「God knows」「Lost my music

‘07 「Myself:Yourself」OP 「tears infection

‘08 「マクロスF」25話挿入歌 「娘々サービスメドレー」(ライオン)

‘09 「乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪」OP 「挑発Cherry Heart

‘10 「みつどもえ増量中!」OP 「我が名は小学生」

‘11 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ED 「secret base 〜君がくれたもの〜」

’12 「這いよれ! ニャル子さん」 OP「太陽曰く燃えよカオス」

’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風

 これはもう、曲がどうとかそういう次元の話ではない。このグランプリでシンフォギアソングがランクインしている事例は過去に2回。そして、今回はそんな前例も全て飲み込んだ上での禁じ手みたいなもんである。

 どうしても回数を重ねるごとにマンネリ感が出てきてしまうのは仕方のないこと。シンフォギアシリーズも気づけばこの「AXZ」で4期目であるから、毎度毎度奏者の分だけ曲を書き下ろし、しかもそれぞれにお約束をこなさなければいけないという制約まで課されているため、どうしたって「またか」という印象になりがちである。実際、正直言えば単体での曲で響いた数でいうと、今期はちょっと他のシリーズに見劣りしていたのである(他に好きな曲は「Stand up! Ready!!」と「GUN BULLET XXX」)。もちろん、そうしたマンネリ感は新しいユニットを組むなどして適宜緩和しているのだが……そんな中にぽろっと混ざっていたのがこの曲である。なんと奏者全員の聖句に絶唱まで加えて、それを一本の曲にしてしまうというとんでもないコンセプト。5期の最終回までとっておけよっていうぐらいのハイパーコンバインである。そりゃもう、これまで頭のてっぺんまでどっぷり作品に浸かっている人間がこんなん見せられて五体満足でいられるわけがないのである。

 毎回毎回曲のコンセプト、文字通りの「曲芸」で度肝を抜いてくれる本作。最大の心配は、これで5期に一体何が残ってるんだ、っていうことくらいか。ライブに行けなかった身ですので、BDの発売を今か今かと待ち続ける日々です。

 

第2位

‘05 「ゾイドジェネシス」ED 「ありのままでLovin’U

‘06 「武装錬金」OP 「真赤な誓い」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」OP 「奈落の花」

‘08 「狂乱家族日記」OP 「超妻賢母宣言」

‘09 「獣の奏者エリン」OP 「雫」

‘10 「けいおん!!」OP 「Utauyo!! MIRACLE

‘11 「神様ドォルズ」OP 「不完全燃焼」

’12 「坂道のアポロン」 OP 「坂道のメロディ」

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期EDシュビドゥビ☆スイーツタイム

 突然のプリキュア!!!! しかし、これ、マジで飛び道具でしたね……。プリキュアの全てを愛しているプリキュアおじさんたちからするとちゃんちゃらおかしいかもしれないんだけど、本当に特別だったんですよ。

 正直いうと、私はプリキュアの楽曲ってそんなにハマることはなくて、オープニングテーマなんて(内容があれだけゴリゴリのバトルもののくせに)女の子を意識してか妙に調子が大人しかったりするのを物足りなく感じることが多かったのだが、「プリアラ」はオープニングも真っ直ぐで盛り上がりやすい曲だったし、1期エンディングもいつも以上に愉快な内容だったから割とお気に入り。「いつも通りだったら夏あたりにエンディング変わっちゃうんだよなー、勿体無いなー」なんて思っていたところに繰り出されてきた曲がこれである。

 ダンス動画がお見事なのはいつも通りなんだけど、6人6様でテイストの違うプリアラ勢の個性が見事にダンスに落とし込まれていて、ショコラのズカっぽい動きとか、パルフェのパリジェンヌっぽいモデル歩きとか、そういうところにいちいち見せ場が用意されているのが心憎い。そして宮本佳那子による理屈抜きのアッパーソングがどんな苦境からでも底抜けに盛り上げてくれるので、アニメ本編が停滞している印象があった時でも、エンディングを聞けばそこでなんとかなってしまうというパワーがあった。幼女先輩とプリキュアおじさんの見たいものががっちりと噛み合う展開って、誰も損する人がいないから最高じゃないですか。

 今後のプリキュアは、今作を超えることを目標に精一杯ダンスしてほしいと思います。

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」 OP群

    (「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「少女Q」)

‘06 「うたわれるもの」PS2版・アニメ最終話ED「キミガタメ」

‘07 「ぽてまよ」  OP 「片道きゃっちぼーる」

‘08 「ひだまりスケッチ×365」 OP「?でわっしょい」

‘09 「シャングリ・ラ」OP 「キミシニタモウコトナカレ」

‘10 「侵略! イカ娘」OP 「侵略ノススメ☆」

‘11 「灼眼のシャナF」OP 「Light My Fire

’12 「中二病でも恋がしたい!Lite」 ED「漆黒に躍る孤濁覇王節」

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント」

’15 「てーきゅう(第5期)」OPQunka!

’16 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days

‘17「少女終末旅行」ED「More One Night

 やっぱりトップには電波ソングを選びたいんや! というわけで、今年を締めくくる1曲は……もう終わんないよ!

 本当に、一発目に聞いた時から頭にこびりついて離れないシンプルでジャンキーなメロディライン。的確に頭が悪そうなくせに、実は作品世界の深奥に触れてしまっている(かもしれない)突っ走り気味の歌詞。いいですね、いい電波ですよ。またこれを歌い上げるいのすけ、シカコの両名がいい味出すんだわ。いのすけは色々な声のパターンが用意できるけど、ちゃんとこの曲はチーで歌ってるんだよ。なんとなく厭世的で、それでいてユーのことが大好きで。そういう2人の関係性がにじみ出る曲だからこそ、明るいんだか暗いんだかよくわからないこの世界にはふさわしい。

 今回悩んだのは、実は本作に関わる楽曲は全部良いっていうことなんだ。オープニング「動く、動く」も良い味出すんだよね。特殊エンディングは「雨だれの歌」なんかも作品のテイストを最高に引き立てていてあまりに印象深いエンディングだった。余計な音はノイズになりかねない繊細な世界観だっただけに、1つ1つの音の使い方が行き届いているのは本当にスタッフの手柄だ。

 そんな中であえてこのエンディングテーマを代表に選ばせてもらったのは、曲の持つ強みに加えて、このエンディングのために原作者が全てのアニメーションを描き起こしてしまったという前代未聞のサービス精神を評してのものである。原作者が原画を描き起こすとか、演出まで担当するという話はたまに聞くこともあるが、全ての工程をたった1人でこなしてしまうというのは流石に聞いたことがない。そして、この映像がまた曲にマッチした愉快なものに仕上がっているのである。原作ありの作品をアニメ化する工程も、いよいよここまで来たのかと思うと感慨深い。恐ろしい手間がかかっているのは間違いないだろうが、それでもなんでも、満足いくまでmore one night。社畜に聞かせちゃダメな歌かもしれんな。

 

 

 




 

<キャラクター部門・男性キャラ> 

 野郎キャラ部門。毎度のことながら、続く「女性キャラ部門」の前座的役割である。まぁ、しょうがないよね、ボク男の子だからね! どうせ他の部門が長いんだから、1つくらい軽めの部門があってもいいじゃない(軽くなるとは言ってない)。

 やっぱり目を引く男性キャラだっていっぱいいるんですよ。今期真っ当な主人公からリストアップしていくと、真っ先に思いつくのはレグ(メイドインアビス)だった。当初はリコの方が主人公だと思っていたのだが(まぁ、両方だろうけど)、物語中盤以降はレグがロボだっていうことも忘れるくらいにアツい友情努力勝利の物語(?)が待ち構えており、久しぶりにまっすぐ燃えることができる素直な少年主人公である。少年といえばややグレーゾーンな主人公としてはエルネスティ・エチェバルリアきゅん(ナイツ&マジック)なんて子もいる。異世界転生設定が早々にどうでもよくなり、あとは単にりえりーボイスのショタという反則存在だったが……俺つえーしてもあんまり嫌味じゃないってのはショタの強みだったなぁ。もっと真っ当に男子高校生とかで青春してる主人公を選べよ!というのなら……あっくん(アホガール)? 真っ当とは一体。あ、カイザル・リドファルドさん(神撃のバハムートVIRGIN SOUL)はそこそこ真っ当な主人公と言えるんじゃないでしょうか。今期は素直に格好良かったし。主人公かどうかは微妙だけど、玄奘三蔵(最遊記RELORD BLAST)も素敵。定期的に関俊彦を摂取するためには本当にありがたい存在。

 そういえば最近は中高生主人公からは少しずれたヒーロー像が魅力的に描かれる作品も増えましたね。「格好いいじじい」というのは人気アニメの条件の1つに設定されている気がします。今期文字通りにカッ飛んでいたナンバーワンじじいは文句なしに犬屋敷壱郎(いぬやしき)である。じじい頑張った。さらに格好いいじじいといえば樫村蔵六(アリスと蔵六)もいますね。明夫ボイスで説得力を得ないキャラなどいない。そしてジジイを超えて化石レベルになった年寄りといえば金剛先生(宝石の国)。ウトウトするだけで壁に穴を開けられるハイパー迷惑ジジイであった。

 転じて、「魅力的な敵キャラ・ライバルキャラ」部門。やっぱり男の子たるもの敵キャラの方が燃えることが多いですね。今期ナンバーワンに傍迷惑で印象深い敵キャラといえば、世界の全てを掌握していたヤハクィザシュニナさん(正解するカド)。オチのトンデモな散り方まで含めて、本当に最後までやきもきさせてくれました。説得力に満ちた「ボスキャラ」の理想像としては二代目(有頂天家族2)を挙げておきたい。マジ兄の決め声の印象も強いなぁ。さらに、素直に強かった印象があるのはエリシオ(キラキラ☆プリキュアアラモード)ですかね。プリキュアは敵キャラのドラマに見応えがあることが多い。そして同じ声つながりで癖になったのはダミアン・グレイInfini-T Force)。作品の印象が残らずとも、夜中にふと「たぁけぇしぃ?」ってつぶやいている時がある(危ない)。さらにキている敵キャラとしては「世界壊す全裸がある」でおなじみのアダムさん(戦姫絶唱シンフォギアAXZ)もいる。どれだけ練習しても、彼の逆転文法で喋るのは難しい。同じようにくどいキャストに見せ場だらけだったのがアダムスさんID-0)。「子安だから」っていう要素以上に最後のネタとしての極まりっぷりは見事だった。そして一応、世界を揺るがした大ボスとしてはエビフリャーURAHARA)っていうのもいるんだけど……1年の総括にこの名前が出てくるあたりはまだまだ頑張れる気がしますね(何故だ)。

 ラストは「なんか印象深いサブキャラ」部門かな。この部門の筆頭は上原祐(ゲーマーズ!)なんだよなぁ。もう、個人的には彼が主人公だったんじゃないかと思うくらいに。「オタク主人公の友達」ポジションで上原さんみたいなキャラって珍しいよねぇ。暴れまわったサブエピソードで輝いていたのはドヴォルザーク(ドヴォちゃん)(クラシカロイド2)。カバだけどね。おっさんだけどね。渋い活躍が印象深いといえばエルメス(キノの旅)もいい仕事をしていた。バイクだけどね。モトラドだけどね。あと、何故かその人柄が忘れられないサブキャラに迫さん(刻刻)っていうのがいるんですが。ヤクザがいい奴だと印象が変わるシステムかな。

 そして最後に、本当にどうしたらいいのか悩んだのだが……ナナチ(メイドインアビス)の扱いを……。これまで性別不詳のもの(無機物含む)も平気でエントリーしてきたのだが、初めて頭を抱えたんだ。結果、保留することにした。今後原作でナナチの性別が判明したらご一報ください。

 

 

第3位

‘05 「灼眼のシャナ」より「“蹂躙の爪牙”マルコシアス」

‘06 「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」より「ジェレミア・ゴッドバルト」

‘07 「CLANNAD」より「春原陽平」

‘08 「SOUL EATER」より「鬼神・阿修羅」

‘09 「亡念のザムド」より「寺岡フルイチ」

‘10 「会長はメイド様!」より「碓氷拓海」

‘11 「Steins;Gate」より「岡部倫太郎」

’12 「キューティクル探偵因幡」より「首領・ヴァレンティーノ」

’13 「サムライフラメンコ」より「羽佐間正義」

’14 「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」より「エンブリヲ」

’15 「おそ松さん」より「十四松」

’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「佐藤カズマ」

‘17「3月のライオン」シリーズより「二階堂晴信」

 「3月のライオン」は、正直いうともう全てのキャラがランクインしてもおかしくないくらいに人物造形が素敵だ。誰もが自分の人生を精一杯生きており、それゆえに全ての勝負がアツく展開されていく。将棋なんてなかなか馴染みのないジャンルにもかかわらず、一心にその世界に人生を捧げる男たちの物語は、その全てがドラマティックである。具体的にランキング入りを検討したのは、もちろん主人公の零が筆頭だが、一歩一歩が本当に重みを持つ島田さん、その対戦相手として見事な矜持を見せた柳原さん。そして作品の象徴となった、孤高の天才・宗谷名人。圧倒的密度で描かれるそれぞれの人生は、どれも涙なしには見られないものだ。そして、そんな素晴らしい棋士たちの中で、一際輝く情熱を見せてくれたのが、二階堂だった。第2シーズンだけを見れば彼の活躍自体は多くないのだが、やはり一番鮮烈にイメージが焼きついているのは、零が対戦中に彼の言葉を思い出してグッと堪えたシーンだろう。これまで孤独を貫いてきた零の中に、ズケズケと土足で踏み込んできた自称・心友。零だけが二階堂をまっすぐに見てくれたからこそ、二階堂はまっすぐに零に応えた。その結果の「サボるな」というあの言葉。あの対局が零の人生の転機になるのだとしたら、彼の将棋人生を変えたのは二階堂という、愚直で真摯な心友だったのだ。やっぱりいいなぁ、友情・努力・勝利。

 あと、何気に川本家に将棋を持ち込んで将棋人口の拡大に熱心なのもポイント高いよね。将来的には零がひなちゃんとくっつくのなら、二階堂がモモちゃんをもらうのがいいんじゃなかろうか(もしくはあかりさんが「ふくふく」を手放さないかも)。

 

 

第2位

‘05 「魔法少女リリカルなのはA’s」より「レヴァンティン」

‘06 「ネギま!?」より「モツ」

‘07 「天元突破グレンラガン」より「ロシウ」

‘08 「コードギアス 反逆のルルーシュR2」より「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」

‘09 「化物語」より「阿良々木暦」

‘10 「四畳半神話大系」より「私」

‘11 「逆境無頼カイジ破戒録篇」より「班長大槻」

’12 「絶園のテンペスト」より「鎖部左門」

’13 「恋物語」より「貝木泥舟」

’14 「少年ハリウッド」シリーズより「勅使河原恭一」

’15 「GO! プリンセスプリキュア」より「シャット」

’16 「Planetarian」シリーズより「屑屋(星の人)」

‘17「魔法使いの嫁」より「エリアス・エインズワース」

 正確には男性なのかどうかも規定しにくいけど……まぁ、「嫁」を取ってるんだから男性でいいやろ(問題発言)。こちらも世界を作った御仁、大魔法使いにしてわがまま小僧、エリアスさんである。彼の場合、格好いいとか、強いとか、恐ろしいとか、そういう部分での評価はしづらい。何しろ、回を増すごとにどんどん「あ、こいつダメじゃん……」ということが分かってくるのだから。しかし、「大魔法使い」だと思われていたエリアスがチセのおかげで少しずつ人間的な部分を見せ始め、それに連れて情けない様子があらわになっていくのは、ある意味では成長物語であると言える。タイトルにも象徴されるように、この物語は「あっちの世界」と「こっちの世界」をつなぐお話であり、チセも「あっち」へ進むが、それよりもエリアスが「こっち」に来る過程の方が重要である。どこから生まれたかもわからない「何か」であるエリアスが、いつしか愛情を覚え、憎しみや、嫉妬や、寂しさに身を捩る。そんな姿を通して、我々は「あっち」と繋がっていることを感じることができるのだ。だとすれば、やはりこの作品を象徴する「魔法」の存在であるエリアスを評するのが一番手っ取り早いのである。

 それにしても、ここ数年で竹内良太の声優仕事が一気に増えた気がする。外画ばたけの出身だろうし、もう少し年食ってるのかと思ったら意外と若くてびっくりした。唯一無二の声質なので、今後もガンガン仕事してくれるだろうなぁ。

 

 

第1位

‘05 「アカギ」より「浦部」

‘06 「うたわれるもの」より「ハウエンクア」

‘07 「大江戸ロケット」より「赤井西之介」

‘08 「仮面のメイドガイ」より「コガラシ」

‘09 「花咲ける青少年」より「クインザ・ハフェズ」

‘10 「魔法少女まどか☆マギカ」より「キュゥべえ」

‘11 「へうげもの」より「千利休」

’12 「新世界より」より「スクィーラ(野狐丸)」

’13 「翠星のガルガンティア」より「チェインバー」

’14 「ログ・ホライズン2」より「てとら」

’15 「昭和元禄落語心中」より「八代目遊楽亭八雲(菊比古)」

’16 「ユーリ!!! on ICE」より「ヴィクトル・ニキフォロフ」

‘17Fate/Apocrypha」より「アストルフォ(黒のライダー)」

 あれ? おかしいな、今年は男性部門が2人で女性部門から4人か……えぇ、3年前と同じ対応ですね。女性キャラが多い方がランキングも華やぎますからね!

 私は認めない。こんなに可愛くて八重歯が肉体と同化していてCV大久保瑠美の子にちんこがあるなどと。業界の人間は、この大いなる錯誤に猛省を要することを理解してほしい。それはそれとして、可愛いものは可愛い。素直な忠犬で、義に篤く愛嬌まである。そんな完璧な女の子をサーヴァントとして使役できるなんて、どれほど幸せなのだろう。ちなみに、ここにナナチを採用するという案もあったわけだが、そう考えると、性別なんてちっぽけなものなのかもしれませんね(遠い目)。

 

 

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