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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ピアノの森」 5→5

 分割2クールなので現時点で何か結論を出すようなものでもないのだが……とりあえず、見ていくうちになんとなくやろうとしていることは分かる作品だった。

 新番チェックの時に「ピアノ演奏アニメっていうと『四月は君の嘘』っていうどうしようもないライバルがいるから見劣りしてしまう」みたいなことを書いたのだが、当たり前の話だが、作品が違うのだから描こうとしているものが違う。その部分で向こうの作品の良さを再認識する分には構わないが、だからと言って今作を貶める理由にはならない。ふわっとした言い方になってしまうが、「君嘘」で描こうとしているのは徹底して青春ドラマだったのに対し、こちらの作品はタイトルの通り、まさにピアノの音を聴いて欲しい作品だったんじゃないかと思う。演奏シーンがCGづくりでいくらか無味乾燥になってしまうのも、別にそこで画面が何を表示するかはそこまで重要ではないからかもしれない。「今ピアノを弾いているのが誰で、どんな会場で、何を伝えているのか」という状況設定さえできれば、あとは音を聞けばいいという。

 まぁ、偉そうなこと言っても、わたしゃピアノの良し悪しなんてよく分からないんですけどね。グルメアニメなんかに近い部分かもしれないけど、「音楽アニメ」での音楽の良さを個人の感性に任せず「認定」させるのって結構難しい。どうしたって私のような「アニメを見る人間」は映像との複合技として音を受け取ってしまい、それがいいか悪いかという判断にノイズが混じる。今作で徹底的に描いている「コンクール」では音だけで勝負しなければいけないというのに。そこで、苦肉の策ではあるが作中の人物(主に審査員など)に「今奏でているピアノは作中でどういう意義を持った、どの程度のクオリティのものなのか」を説明してもらう。グルメアニメの試食役と同じポジションをやってもらう。その辺りはどうしてもクドくなってしまい、「言葉以外で説明できる方法があればいいんだけど……」と思ってしまう。いや、こればっかりはいい解決方法なんてなかなか無いんだけどね。やっぱり画の方に意味を持たせられた方が手っ取り早いんだけどなぁ。「君嘘」にしろ「ユーフォ」にしろ、画が先行して「音の意味」を埋めてくれる作品の方がやっぱりわかりやすいなぁ。

 繰り返しになるが、だからってこの作品が下に位置するかと言われればそうでもないと思う。画の部分に物足りなさは感じるが、まだまだお話が続き、もしかしたらさらに上の「音」の世界が待っているのかもしれない。現時点ではその下準備として、受け入れられる「音」の土台を固めておこう。ちゃんとこういうのを楽しめる素養があればいいんだけどなぁ。

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