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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「はたらく細胞」 6

 花澤ボイスの赤血球も前野ボイスの白血球も自分の体内にいたらちょっと嬉しい気がするけど、自分の体内に一番いて欲しいのは能登ボイスのナレーション。

 こちらの作品は原作既読。なんとまぁ、これも「漫画喫茶つまみ食い作品」の1つだったのだが、これは割と面白かったので一通り既刊コミックは読ませてもらった(少し前のことなので現在何巻まで出てるかは知らない)。いや、「面白い」ってのはいろんなタイプがあるので今作の評価として適切な表現にするのは難しいんだけど、なんとなく為になるようでちょっと愉快という意味では「鬼灯の冷徹」に似ているかもしれません。

 冷静に考えると、この擬人化って別に新しいことじゃないんだよ。というか、設計自体は私が幼い頃に読んでいた学研のひみつシリーズ「病気のひみつ」と全く同じ。体組織の擬人化とその働きの戯画的説明。今はもう手元にないので思い出の中の本だが、あのシリーズは本当に子供の興味関心を引く最初のツールとしては最適で、おっさんになった今でも、私の中の「細菌」や「ウィルス」のイメージはあの時の漫画の中の姿のままである。病気になった時も、あの時学んだ対応策、「細菌は冷やせば殺せる、ウィルスはあっためれば殺せる」みたいなものは病床では心の支えになっているんです。まぁ、もしかしたら当時学んだ原則も今の医学ではひっくり返ってるかもしれないけどさ。

 そんな思い出を想起させる作品であり、すでに出来上がった「システム」を再構築する漫画という意味では題材さえ間違わなければ長いこと楽しめるコンテンツである。擬人化のデザインも程よく、アホみたいな設計も「擬人化した小宇宙・人体の中ならなんでもあり」と解釈すればオーバーとも言えない絶妙な配置なのだ。これ、しっかり作品として企画立案して、少年誌で連載、人気作に仕上げたのは作者や編集をはじめとした製作陣の頑張りの勝利だと思う。思いつくところまでは行ったとしても、ちゃんと作品として立脚するまでにはそれなりの苦労もあっただろうし。そういう意味ではこうして立派にアニメにまでなったのは本当にお見事だ。作中のCMで大量のスピンオフまで進行していると知ってちょっと笑ってしまったけども。

 アニメの制作はdavid pro。監督の名前は記憶になかったが、調べてみたら同じくdavid proではジョジョの制作に関わっていた人のようだ(ドリフターズの監督もやってる)。そんなに気合いれて作るようなデザイン性でもないのだが、原作由来のごちゃっとした世界観がうまくアニメに落とし込まれており、「お仕事もの」としても雑多な雰囲気がいい感じ。白血球の色彩設定は指定ミスじゃねぇかと思うような絵面になるので愉快である。今後も色々と賑やかなキャラが登場するので、今後も何気ない中で展開していく(ある意味で究極の)日常系アニメとしてゆるゆる楽しませてもらおう。

 ちなみに、血小板のキャスティング、長縄まりあ、春野杏、赤尾ひかるという見事なキャスティングにも惚れ惚れしましたよ。他の部署もそうだけど、いいキャスト揃えてるなぁ。

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