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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「悪偶-天才人形-」 5

 なんかしゅごい。最近のアニメ制作は本当にあの手のこの手で作品を我々視聴者にお届けしてくれるが、すそ野が広がり、色んな作品が目に触れるようになっているなぁ、ということを感じさせる作品である。

 「なんやねんこれ」と思ってWikiを見てみると、原作は中国人作家によるウェブコミック。それを日本のスタジオが連携してアニメ化にこぎつけるデザインはあの「霊剣山」シリーズと同じ構成であるという。いや、「あの」って言った割にもう覚えてないけどさ。結局何だったんだろうね、霊剣山。一応、日本の製作担当はディーンなのだが、これがどういう制作体制をとっていて、日本と中国の仕事の分かれ方がどうなっているのかもよく分からない。スタッフはほとんど日本人なので、やっぱりアニメ制作は日本主体なんだと思うけどね。

 ただ、それでもやっぱりどこか異質になっているのは「霊剣山」と同じ。ただ、全体的にチープな感じが痛々しかった「霊剣山」に比べると、今作は「これもデザイン性の1つかな?」と思える程度には処理できている気がする。あえてレトロ風味にするデザインは昨年なら「刻刻」という傑作があったし、少し遡れば「コンクリート・レボルティオ」なんかも近い理念じゃなかろうか。今作の場合、最大の狙いは原作絵の保持だろう。ちらっと見ただけでもなかなかクセが強くてどこかオリエンタルな匂いを漂わせる画風。あっちの人の感性でどう見えるかはわからないが、もしかしたら日本における伊藤潤二みたいな、そういう雰囲気を持たせた絵なのかもしれない。これをアニメにするときに無理やり現代風にするよりは、いっそ開き直って昭和アニメみたいなベタッとした塗りと動きを作った方が良いという判断だろう。

 実際、おそらく原作ファンが見た時にはこれくらいのデザインなら我慢できる範疇だと思う。原作と全く同じというわけにはいかないが、アニメ用にリファインされたデザインは動きやすさを主眼に、一応雰囲気が残っているギリギリのライン。この辺りがアニメーションになる上での無難な落としどころなのだろう(それこそ「刻刻」も似たような変化があった気がする)。正直言って魅力は感じないのだが、最初から「こういうものだ」と認識した上で見るぶんには別に傷にもならない。気持ちとしては「闇芝居」とか「世界の闇図鑑」みたいなショートアニメの延長線上にあると思えばいいんじゃなかろうか。

 絵については良し悪しを論じるのは難しいが、ひとまず「視聴時に気にならない」くらいを維持してもらえば、あとはシナリオ部分を吟味していくだけである。1話目ではさっさと「悪偶」と呼ばれる中心コンセプトが説明され、これがなかなかエグくて興味を引く。これからどんな展開になるのかさっぱりわからないが、わざわざアニメ化にこぎつけた作品なのだ。地味にダラダラと展開するつもりもないだろう。決して国内の発想だけでは出てこないような、頓狂なものが飛び出してくることを期待したい。

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