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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 さすがに「モンゴル=アンゴルモア」は無理がありませんかね、第2話。どっかにそういう学説を主張しているMMRみたいな人がいるのかと思って調べたら、割と古典的な解釈なのね。まぁ、あれに解釈もクソもない気がするけど。

 なんとも不思議な緊張感を伴うアニメである。合戦シーンについては、現代アニメとしては明らかに「動かない」演出である。ところどころCGの使用も確認できるが、基本的には「大量の兵士が各所でチャンチャンバラバラ」みたいな部分を大仰に見せる作品ではない。まぁ、それがやりたいんだったらいくら広いとはいえ対馬が舞台の作品は向いてないだろうし。しかし、それ以外の細やかなモーションで見せるのかと言われると、これもなんだか違う。1話の船上の戦いは割とその辺のカメラワークでも色々と見せていたのだが、2話目の戦闘シーンは、明らかに「動きの整合性」を捨てた演出になっていた。具体的には、敵との距離感がなんとも不確かで、ラストシーン近くでは息子が殺されるシーンで敵が肉薄しているのに親父さんが芝居掛かった声をあげたり、気づいた時には八方を敵に囲まれていたり、時間軸すら曖昧な状態で戦が進んでいく。

 これは別に「考証が適当」とか「コンテが雑」とか、そういうことではないのだろう。1話目ではきちんと描けていた部分を2話目であえて崩してみせたのは、おそらくロートル武将・宗助国の「絵巻に載せるような戯画的な戦い」を模した戦闘演出なのだと思われる。敵の火薬玉が炸裂した際に色彩を失う部分なんかもそうだし、今回の戦闘シーンの諸々は、老兵・助国が最後の花道として選んだ戦場を仰々しく切り取った一種の絵巻なのだ。どこかぎこちなく、歌舞伎のような立ち振る舞いが見られるのもそれの表れであろう。珍妙ではあるが、おじいちゃんが最後に見せる「晴れ舞台」であることを考えると、どこかおかしみを感じるとともに、なんと見えない寂寥感がある。

 そんな「舞台」を外から見守るのが迅三郎に与えられた役割。彼だけは、助国が作り上げた「舞台」に上がらず、冷静に蒙古側の戦術を見取り、分析している。この時代の戦闘であればこそ、固まっての一斉射撃ですら新しい戦術として受け入れられ、鎌倉武士の残り火と大陸式戦闘の差をまざまざと見せつけられている。最近のアニメに寄せていうなら逆チート状態である。「進撃の蒙古」って解釈すると現代アニメの1つの潮流でもあるか。ここから迅三郎に与えられた1つ目のミッション「とりあえず七日間耐えろ」はなかなかの無理ゲー具合。狭くて広い対馬の地で、どんな攻防が繰り広げられることになるのだろうか。今のところ蒙古軍の人間がほとんど「個」として描かれていないのも不気味でおっかないよなぁ。

 あ、姫さまはチョロくてちょっと可愛かったです。

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