7月28日 ドラフト模様(M19×3)
ピック順 【Chrolony】→【Thraxi】→【Serra】→【Tanaka】→【Alessi】→【Sea-chcken】→【Mei】→
M19環境2回目。そして、前回六人戦だっただけでも僥倖なのに、さらに今回は人数が増えて七人戦!! どういうことだ? みんな、夏の暑さにやられてしまったのか? しかも今回台風来てたんやぞ。幸いドラフトは夕方には終わったので半数の人間は台風が本格的に到来する前に帰宅できたのだが、残りはドラフト後のレクリエーションが本番。私などは夜が明けて台風が去るまで動かなかったからよかったけど、よりによって真っ盛りに帰宅を試み、電車が止まって立ち往生した可哀想なやつも。みんな、ドラフトに来るときには往復の足も計画的にな!
来週はとりあえず通常通りに開催予定です。5人になるのか、6人になるのかは分からないけど。とりあえず次回まではM19で開催されることが確定。その次の週(8/11)はおそらくお盆休みってことになるんじゃないかしら。翌週はまだわからない。8月後半、9月に剥くパックがM19になるか、ドミナリアになるかもまだわからない。
AL SE TH ME SC TA CH
AL ー ○ ◎ ○ ◎ × × 4ー2 3
SE × ー × × × × × 0ー6 7
TH × ◎ ー ◎ × ◎ × 3ー3 5
ME × ○ × ー × × ○ 2ー4 6
SC × ◎ ◎ ○ ー × × 3ー3 4
TA ◎ ◎ × ○ ○ ー × 4ー2 2
CH ○ ◎ ○ × ○ ○ ー 5ー1 1
1位 【Chrolony】 白青 <旅立った甲板員 アジャニの群れ仲間 騎士の勇気>
灼熱地獄での七人戦の熱闘を制したのはこちら。前回は惜しくも優勝は逃したが、今回は経験値できっちり優勝決定戦を勝ちきっての優勝だ。デッキは基本に忠実な白青、と言ってしまえばそれまでだろうか。今回は1パック目時点で「本質の散乱」を3枚もかき集めており、序盤の展開に蓋をするのが簡単なのでその後のゲームメイクは割と楽だったのではなかろうか。ピック中は上と被ってるかもだの下が被せているだのと散々喚いていたが、蓋を開けてみれば大した問題もなく、ホットスポットである白はまるまる集まっているのだから文句もなかろう。「光明の縛め」×2などの除去に加え、「ペガサスの駿馬」×2、「星冠の雄鹿」×2という陣容はほとんど相手のブロックを許さない。クリーチャーは15枚としっかり数が確保できており、「レオニンの先兵」×2のための頭数も足りている。中盤に圧力をかける「空の技師」→「機械職人の守護者」の鉄板ムーブが決まればそれだけでも勝ちは堅いだろう。今回はレアが1枚も入っていないデッキだが、こうしたオーソドックスな構築で勝ちきれるのが基本セットの良いところのような、嫌なところのような。
平地×9 島×8
<クリーチャー類>15
レオニンの先兵×2 アジャニの群れ仲間
旅立った甲板員 前兆語り
ペガサスの駿馬×2 排斥する魔道士
ロクソドンの戦線砕き 飛行の先駆者
空の技師 星冠の雄鹿×2
暁の天使 機械職人の守護者
<その他>8
爆発性の機器 返報
本質の散乱×3 光明の縛め×2
騎士の勇気
2位 【Tanaka】 白赤緑 <暴君への敵対者、アジャニ 秘儀術師の檻 包囲破りの巨人>
惜しい。4勝1敗の状態で決勝戦へと挑み、勝てばいよいよ優勝という状況だったのだが……やはりこの一歩ははるか遠き一歩か。まだまだ初優勝は(公的には)お預けである。しかし、今回のデッキは確固たる意思があるピックによって成立したボロス。まぁ、1引きで愉快な猫さんが引けてしまったのでそこから白に行くのは確定だろうが、ピックを見るとそこから適度に軽く、押せる陣容を揃えていこうという意識が見て取れる。他にも「勇敢な騎士」なんてレアがあるので「凛々しい騎兵隊」あたりの価値がぐっと上がるし、数が稼げればアジャニの能力も威力を増すだろう。一応、試合後の反省会では「ドラゴンの卵」の必要性なんかを検討されていたのでまだ改良の余地はあったのだろうが、とりあえずいろんなデッキで「勝てる」方向性が分かってきたというのは大きな前進を意味しているだろう。あとは本人がなんどもぼやいていた「プレイングがどうにも」という部分。こればっかりは十年選手の我々でもどうにもならん。十分な睡眠と、適度な理性(つまりどうしようもないことが割とある)。
3位 【Alessi】 赤黒 <墓地解放 流血の空渡り 稲妻の一撃>
珍しく面白そうなデッキ組みやがって! とちょっと悔しいのがこちらのデッキ。1〜2パック目まではそれなりに素直な赤黒系のピックになっており、1引き「墓地解放」を使いこなすにはそこそこの速度とクリーチャー数かなぁ、なんて感じのピック。しかし、ここからすでに狙っていたとか何とかで、3パック目に現れたカードでこのデッキは激変する。その名は「サルカンの封鎖破り」。現在構築環境でも活躍しているこのカード、他の人間は「さすがに使いきれない」とスルーしているのだが、こちらのデッキでは余裕のキャッチである。赤黒という色合いにどの程度パワー4以上がいるものか、と思うが、赤を代表する「オナッケのオーガ」に加えてメインコモンの「双頭ゾンビ」が恐ろしいほどにこのカードとマッチしている。レアからは「骨ドラゴン」なんて贅沢なカードも出て来るし、挙げ句の果てに「業火のヘリオン」なら何と全体4点!! 私は「封鎖破り」を設置されたのでとりあえず呪禁の「蔦草牝馬」で様子を見ようと展開したら、見事にこのヘリオンに全てを刈り取られて瞬殺された。2戦目は「封鎖破り」→「オナッケのオーガ」→「双頭ゾンビ」→「双頭ゾンビ」とかいうクソムーブで完敗。何やこれ! 通るかそんなもん! 通ったなぁ……。
4位 【Sea-chcken】 赤 <火山のドラゴン どぶ潜み ヴィーアシーノの紅蓮術師>
やぁ、良い子のみんな! シーチキンおじさんが来てくれたぞ! このおじさんが初めて見る環境に来たら何をしでかすか、みんな知ってるよね!? そう、「カードなんて分からん」って言って、とにかく赤いカードを引くだけのマシンになってしまうんだ……。もう、人生何度目になるか分からない無手勝赤単である。ピック後のデッキメイクなんて、「よし、ちょうど23枚!」の一言で終わってたからな……まぁ、今回は赤のライバルも多かったのでそこまでのびのび引いているわけでもないのだが、それでも強引に枚数を合わせてデッキを成立させ、しかもそのデッキがそこそこ強いってんだからどうしたものやら。今回はスペルの比重も比較的高いので「どぶ潜み」が恐ろしい活躍を見せ、これに「溶岩の斧」だけで7点である。とある試合ではどう見ても貧弱なパワー1、2くらいの連中が並んでいるだけの状態から、「反逆の行動」→「ラッパの一吹き」(どぶ潜みで4点はいる)で15点を削りきって瞬殺したりも。何やそれ。そして、謎のアクセントは「混沌のワンド」。最後の試合では「ブロッカーを出さないと負ける」という状態で2択を迫られ、「ワシはロマンを追うんや!」と叫んでワンドを起動。無事に空振りして死んでいったのです。そういう生き方、憧れる人間もいるってもんさ。
5位 【Thraxi】 緑黒 <ビビアンの招致 神秘の考古学者 狂気の一咬み>
開けたパックには「奇怪なドレイク」を皮切りに「焦熱の決着」「排斥する魔道士」「本質の散乱」と前回活躍したカードが並ぶ実にイゼットイゼットしい展開。今回もドレイクスタート? とは考えたものの、さすがにそれじゃ面白くないのでレアの「ビビアンの招致」スタート。その後は流れで緑があっさりとれていくが、その中には2枚の「優位宣言」も含まれており、「招致」と合わせるととにかく格闘要素が大切、つまり接死超強い理論が成立し、気づけばデッキには「毒鏃の射手」に「短刀背のバジリスク」×3と接死をてんこ盛り。あとはそこのシナジーさえ回せれば何とかなるやろ、の精神。当然飛行には弱いので、サイドボードには多めの「垂直落下」も確保だ。黒と組んだのは成り行きだが、マナが貯まるまでの序盤をこらえてくれる「吸血鬼の新生子」×2は想像以上に使いやすく、グダッた試合を決めるフィニッシャーの役割も果たしてくれた。強いて残念だったことを挙げるなら、血眼になって探していた「エルフの再生者」がほとんどおらず、「もっといればなぁ」って言ったら某奴が「あれ、あんまり強くないらしいッスよ」とか言って来て、「そんなことないやろ、アド取ってるんぞアド!」と思ったら実際にそんなに強くなかったこと。違うもん、多色デッキだったら強かったんだもん! きっとそうだもん!
6位 【Mei】 緑青 <飢餓ハイドラ 呼び覚ます者イザレス 狂気の一咬み>
こちらも私と同じような狙いの緑メインだろうか。1引きカードがマナ食い虫の「飢餓ハイドラ」というスタート地点が似ているし、デッキのメインパーツはほとんど緑で賄われており、適度な補充要素として2色目に触っている。こちらのサブカラーは青だが、フライヤーなどは一切おらず、ファッティ枠を埋める「大襞海蛇」×2や、「エルフの部族呼び」を水増しして何となくデッキシナジーっぽく見せる「鏡像」なんかがアクセント。「波濤牝馬」も緑のクリーチャーを差し置いて打撃力防御力の双方で見せてくれるナイスアンコだ。全体的に緑のクリーチャーに不足はないはずなのだが、これまた私と同じなのだろうか、結局決定的な突破力を有しておらず、序盤で押し切れる展開のファッティがこないと全体的に地味。地上がグダることが多いので、途中で「巨大な戦慄大口」が舞い降りたとしても、合体ブロックであっさり対処されていしまう場になりやすいのである。「旅立った甲板員」の突破力がフル回転すればよかったのだが……まぁ、旅立つからなぁ……。
7位 【Serra】 青赤 <噛みつきドレイク エイヴンの風魔道士 火山のドラゴン>
いいとこ無しでこの位置に。こちらは私の下家であり、私が避けた「奇怪なドレイク」を「やらされた」形のデッキということになるだろうか。1引き「噛みつきドレイク」なんだから青のパーツがくるのは間違っていない流れなのだが、「奇怪なドレイク」はデッキを選ぶので帳尻を合わせる手間がかかる。今回「分散」がほとんど出現しなかった上、赤は例の単色野郎なんかもいて必要以上に早く枯れたため、インスタント呪文の調達は骨の折れる仕事であった。また、「噛みつきドレイク」「エイヴンの風魔道士」に類するフライヤーも数が乏しく、どれだけ「霧の壁」を並べたところでアタッカーがいないのでは話にならない。必死に「道迷い」で時間を稼ぐも、何にせよもっさりした動きで不利が有利になるほどでもない。典型的な「決め手不足」のデッキに終わってしまった。そうして考えると、前回の俺のデッキに「地平の識者」が2枚いたのはラッキーだったな。
今回のピック表
【Chrolony】(白青)→【Thraxi】(緑黒)→【Serra】(青赤)
↑ ↓
【Mei】(緑青) 【Tanaka】(白赤緑)
↑ ↓
【Sea-chcken】(赤) ← 【Alessi】(赤黒)
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