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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 漢が生まれる物語、第5話。うーむ、まさかあのボンボンがこんないい顔をするようになるなんて。

 本当に色々と学びの多い作品だ。今回一番驚いたのは、「えっ、鎌倉武士って槍使わないの?!」という部分。かろうじて迅三郎は嗜んでいたようだが、他の連中は「何それ」みたいな顔して聞いてるわけで、この時代は侍であっても槍を使わないし、そもそも日本だとあまり存在しないということらしい。確認してみると(Wikipediaだけど)、確かに「槍」という武器は戦国時代から頻繁に用いられるようになったもので、古代から中世にかけてはほとんど用いられなかったようだ。なんか、アニメ的な文脈だと日本刀がすごく洗練された武器みたいなイメージがあるせいで、「刀よりも前の時代は槍じゃね?」的な思い込みがあったのだが、だいぶ間違った認識だったようだ。

 他にも、こちらは知識としては知っていたけど、リンクが使う爆弾みたいなものを指して「鉄砲(てつはう)」と称してたなんてのも思い出せた。実際にあんな使い方してたかどうかも微妙な代物らしいが、とりあえず「火薬」ってのは相手さんサイドにのみ与えられた武器なのは間違いないよね。まぁ、それも使い方次第なわけで、爆発させた挙句に「かゆいくらいよ」とか言われてたら世話無いけど。ここから兵器として効果的な銃の開発まではまだもうちょっとかかるみたいですね。

 まぁ、こうしてみると色々と戦術的な機微があることはわかるが、正直いうとアニメとしては戦闘描写がかなりもっさりしている。省エネ作画で、なんとなくバタバタしてるように見せて実際は止め絵が多用されているし、斬り合いなどの接触部分もなんだか構図が微妙だ。もしかしたら2話の時のおじいちゃん大活躍も「そういう演出」じゃなくてナチュラルに構図が変だっただけかもしれない。でもまぁ、実際に人知を超えたバトルをやってるわけじゃないのだし、もっさりと「地に足つけた」戦いをやっていることが伝わった方が作品の趣旨には合っているのかもしれない。それにしたってあんな地形あるんかい、という気はするけども。色々と都合のいいシチュエーションが用意されすぎているのだが、一応「モンゴルがあまり得意じゃない狭い地形での戦い」を象徴する戯画的描写だと思って納得しておくことにしよう。

 地の利があり、覚悟の差があり、圧倒的寡兵でもなんとか堪えている迅三郎たちだが、よくよく見ると、それを大きく支えている技術に「なんかすごい弓」がある。何しろ突然ヒステリーを起こした輝日姫の矢ですら、遠くを駆ける斥候を2人もヘッドショットしているのである(怪我してる状態のはずなのだが)。元々根性なしのボンボンとして描かれていた弥次郎の矢も、その狙いを外すことなくしっかり迅三郎のサポート役をこなしている。こいつら、いくらなんでも弓がうますぎる気がするのだが……日本のお侍さん、もしかしてみんなして弓術レベルカンストしてますかね? 弓って言ったらむしろモンゴル兵の方がうまいイメージなんだけどね。まあいいや、全部地の利ってことにしておこう。

 さらに今回は迅三郎の過去話もようやく描かれ、彼が流人として対馬にやってきた経緯も明かされた。うーむ、どこまでも胸糞悪い話だったな……迅三郎を最後まで慕ってくれたあのおっちゃんの笑顔だけが救いかもしれん。すぐに生首になってたけど……遠慮なく落ちた後の生首を描くアニメってのもなかなかエグくて良い。どこぞのフォーマーズは見習って欲しいもんである。

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