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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「イナズマイレブン アレスの天秤」 5→5

 こっちの若林は腕が伸びるよ! 今作が「キャプテン翼」と同時期に放送されていたのは不思議な縁を感じますね。まぁ、数十年後の後輩作品を見てキャプ翼がどう感じるかは分からないけども……。

 終わったわけじゃないけど一応区切りということで。シュタゲの項でも触れたが、今作もあれと同様の「人気作品の純正続編」である。「2世もの」というか、キャラを入れ替えての新作なので扱い方はだいぶ違うが、アドバンテージをいかに伸ばし、旧作と比較される時のデメリットをいかに抑えるかという問題意識は同じ。そういう部分を見ると、今作はかなりいい采配が下されていたのではないかと思う。

 注目すべきは旧キャラたちのポジショニングである。伝説となった初代雷門イレブンが各地でコーチ役になっているという設定がいわゆる「レジェンド」設定になっているのだが、これが「成長して数十年後」とかじゃなくて、まだまだ連中も現役としてグラウンドをかけまわれる状態。チームではなく個人として登場させて戦力を分散させることで、レジェンドたちの強さを色褪せさせず、しっかりと新キャラたちがそれを打倒し、乗り越えられるように設定されている。一番の壁である円堂を急造の弱小チームに配することで強さのバランスをとったり、「勝てる」設計を作りながら新旧キャラが入り乱れて戦えるようにしたのがシンプルな楽しさを提供してくれている(まぁ、風丸の立ち位置は可哀想だったが……)。

 あとはまぁ、超次元サッカーに説明は不要ということで。とにかくなんだか強そうなことを言って迫力がまさった方が勝ちという車田正美メソッドを徹底的に磨き上げた本作は、サッカーだかなんだか分からないけど勢いだけで物語が作れる便利システムの先駆的存在。おかげでちょっとでも「なんかサッカーっぽい」要素が出てくるだけで「おっ、今回はちゃんとサッカーやってるやん!」と印象が良くなるという謎の現象すら起こりうる。これこれ、これが初代の頃から楽しかった要素だったんだよ。結局必殺技ってなんやねん。最終話で今更「腕が伸びた?」とか「空を歩いた?」とか言ってるのは笑うわ。いや、お前ら普通に空飛べんじゃん。

 灰崎や野坂といった主要キャラの置き方もそつがなく、少年漫画的な盛り上がりも充分なもの。同時期に進行したおかげで「野坂の元ネタって三杉くんかぁ」とかいうちょっとした気づきもあったし、時期的なかみ合わせの良さもあったのかも(灰崎は多分鬼道のリメイクなんだろうな)。あえて心残りがあるとしたら、結局コーチって何者だったんだろう、っていうのが分からなかったことくらいだけど、まぁ、世界編があるならそっちでまだ続きがあるんだろうね。敵軍トップと声が同じなのは何かネタがあるかと期待したんだけどね(あるわけないやろ)。さぁ、世界編も楽しみだ。

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