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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アンゴルモア元寇合戦記」 6→6

 (だいたい)毎週感想を書いていたことからも分かる通り、非常に興味を惹かれる面白い作品だった。大前提として原作が面白そう、っていうのがあるけど、それを受けてアニメにするときにも「なんかちょっと頭の片隅に引っかかるような作品を作ってやろう」っていう意欲が見えたのが良いですね。

 まず「原作時点で面白そうなところ」から(当方、原作は全くの未読)。新番チェックの時点で書いてたことだけど、元寇っていうテーマ設定自体がまず新鮮で面白い。義務教育を終えれば誰でも知っている「史実」ではあるのだけど、その中で一体どんなことが起こっていたのか。取り扱う作品がいやというほど溢れている戦国時代、歴史的にそこそこ近くて資料に当たりやすい江戸時代、そしていっそ無茶やっても許されそうな平安時代などの時代に挟まれ、さて何を描いたものかと思案する鎌倉・室町時代。そんな中での歴史的大事件を掘り下げたら、意外とみんな知らない部分で刺激が多かったよ、っていう。てつはうの使われ方なんかもそうだし、一枚岩ではない大連合軍である蒙古。それに対するは一所懸命の精神でただ戦場に生きた生粋の「武士」たち。様々な舞台設計が「言われてみれば確かに聞いたことあるかも」くらいの絶妙な「史実」として作中で存在感を発揮してくれる。こういう作品がまっすぐな漫画・アニメ作品として成立したというのはそれだけで喜ばしい。そして、この元寇というのが最近流行り(?)の逆無双系作品として非常にしっくりくるのである。「進撃の巨人」に「リゼロ」などなど、無茶だと思えるような圧倒的逆境をなんとか乗り越えようとするお話……まぁ、今作の場合は一切乗り越えられないわけだが……。そこは史実なんだからしょうがない。勝てるはずもない無謀な戦で輝きを放つ野郎どもっていうのは実に良いモチーフなのである。

 そして、アニメの場合はそうした設定におんぶに抱っこというわけではない。ものすごく端的なところだと例えば終始画面を覆っていた薄膜のようなごわついた映像加工のように、「せっかくテーマの時点で異質なんだから、他のアニメと違う部分を強調してよりオリジナリティを出してやろう」という姿勢は実に貪欲。個人的には2話目あたりですでに引っかかっていた戦闘描写の不可解なもっさり感がお気に入りで、どうしてもスマートに描かれがちな「武士の戦い」が、この時代では特に泥臭く、鈍いものであるというこだわりが感じられる。大軍が押し寄せてくる部分は最近ではCG処理されそうなところだが、今作はCGを使う以外にもあえてもっさり感を狙って(ちょっと作画リソースとしては微妙なくらいの)手書きで作っている部分がある。そういう「ハンドメイドな」感覚が、曰く言い難い「隙間の時代」の空気作りに一役買っていた。それまでずっともっさりしていたおかげで、最終回での迅三郎の殺陣が短いながらもやたら際立っていたのも、もしかしたら狙ってのことだったのかもしれない。

 願わくは、あの続きで原作が一体どういう風に展開していくのかを是非知りたいところ。……原作読むかねぇ。でも、読んじゃうともしアニメ2期が決まったときに勿体無い気もするし……(2期あるかなぁ)。

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